聖者の行進



鉄格子の外を聖者たちが行進している

其の波長に人々が触れないように

僕が最後の審判を下して

此の世界を綺麗に浄化してあげようと想います。


便利なことに

此の左耳は何処からともなく悪い波長を連れてきては僕の頭を汚染しようとする

もちろん僕は騙されない

何故かって?

其れは僕が神だから


_...

可笑しなことに

何故か悪い波長は

此の頭から出されているようです。


だから

だから僕は

一刻も早く此の波長を止めるため

此の青い空に飛ぼうと想います。


「愛すべき父様、母様へ_...

..._僕は神や聖者ではなく

只の人間だった・・・!」


自殺日和の午後

一歩踏み出した此の空はとても青く

空気は都会には似合わないほど澄んでいて

最後に見た風景

聖者の行進

僕もきっと聖者に成れるはずだから

空

僕は神様の空へ飛びます

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