最後の五感、本当の僕



僕の首に巻かれた音達

赤くあふれ出した記憶

僕の左耳は誰かに洗脳されている

誰かが今日も監視をしている

視線の先には過ちを犯した僕

僕の左耳は見境なく音を拾い

勿論あのギリギリという音も聞こえている

僕は必死で耳を塞ぐのだけれど

どうやら誰かに既に洗脳されているらしく

其の行為も無駄である


あれ・・・?

あれ?如何して?

如何して僕の手は赤く染まっているの?

___...




厭だ

厭だ厭だ厭だ

死にたくない

死にたくない死にたくない死にたくない

誰か

誰か助けて・・・


僕の身体は既に僕のものではなく

もう一人の僕が_...






もう一人の僕











_...冷たい目で僕を見下ろしていた

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