放浪の達人ブログ

差別用語



先々月号で動物虐待ネタを書いたが今回はそれに近い「差別ネタ」を。
30歳以上の人なら知ってると思うが、昔「ちびくろサンボ」という話があった。
黒人の子供が森で3匹のトラに食われそうになるが知恵によって逆にトラを食っちまう話だ。
あの話は今は禁止され絶版となっている。(原作者はイギリス人)
俺はてっきり、トラを食っちまうことが問題ありと動物愛護団体に指摘されたとか、
トラが溶けてバターになるという部分がLSD的とかマジックマッシュルーム的、
つまり幻覚症状を連想させるので禁止になったのかと思っていた。
でもそんなんだったらルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」という
最高の幻覚ドラッグストーリーも禁止になるはずである。

「ちびくろサンボ」はタイトルが差別を表すということで禁止になったのだそうだ。
1988年のワシントン・ポスト新聞に「黒人をモデルにした日本の絵本は偏見に満ちている」と
報道され、各国の日本大使館に黒人からの講義が殺到したためである。
アメリカではそういう人種差別は厳しいんだろうなあ、と思う反面、
実は人種問題は政治的な戦略にもうまく使われているようである。
石油欲しさにイラクを侵略したと言われている鬼畜ブッシュ大統領は演説をする時なんか
あえて隣りに黒人を立たせたり、小学校で子供達に囲まれてTVに向かう時でも
必ず黒人の子を近くに立たせる。黒人を「小道具」として利用しているほどに思えるのだ。
「私は差別なんてしてませんよ」とアピールしているようにも見えるしたたかさである。
実際にアメリカの選挙では黒人票を得た者が選挙を制すると言われている。

日本は単一民族なので肌の色の差別というのはあまりない。
せいぜいガングロコギャル(死語か?)を見てキモチ悪がる程度である。
でも最近は飲み屋で「デブ」と言ったために懲役28日とか罰金30万円とかの判決が出たりして、
簡単にデブとかバカとかクソ野郎とか言ってはいけない状況になっている。
これからこういう差別用語による裁判が増えてくるのかなあ。

そのうち、部下に「ハゲ」と言われた部長が訴えに出るとか、
30代なんだけど仕草がオバサンくさい女性が「ババア」と呼ばれたことに対し告訴するとか、
もうそうなったら言論の自由はねえわな。
本人が気にしていること(つまりそれは図星のこと)は言わないようにしなくちゃな。

そこで提案だ。ハゲの人のことは「頭髪の不自由な人」あるいは「ゲーハー」、
デブの人のことは「肉や脂肪をズバ抜けて蓄えている人」あるいは「ブーデー」などと
やんわりとした言葉に替えてみてはいかがだろう。

なぬ?じゃあハゲでデブでチビの○○先生のことは何と呼べばいいかって?
「頭髪欠陥症候群及び脂肪燃焼効率が不自由で身体的成長ホルモンが通常より
やや下回るレベルの○○先生」と呼べばいいんじゃない?ちょっと長えけどな。
あるいは「ゲハブデビッチ先生」とか「3拍子先生」でもいいと思うよ。
まあどしどしヒネって立派なあだ名を命名してやってくれや。

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