放浪の達人ブログ

スーツ

   【スーツ】

この春に進学、就職された皆様、どうもおめでとうございます。
また、みごと浪人された人、来年、さ来年、3年後、4年後...とチャンスはあります。がんばって下さい。
進学も就職も出来ずに途方に暮れてる人には掛ける言葉もありませんが、
とりあえず「自分探しの旅」と称して放浪の旅に出る願ってもないチャンスです、羨ましいです。

とまあ、社交辞令を並べてみたが、皆さんもうスーツは買っただろうか?
まだ買ってない人は伝馬通りの「テーラーとやま」へ急げ!
今なら先着1万名様に限り「リバ見たよ」で安くしてくれると思うぞ。

スーツ・・・。この言葉を聞くと俺は20数年前の記憶を思い出さずにはいられない。
のっぴきならない理由により急遽結婚することになった時に俺は初めてスーツを買った。
当時、民族衣装のような変テコな服ばかり着ていた俺は、当時つき合っていた彼女(現ヨメ)の両親に
かくかくしかじかこういうワケがあるので、と結婚のお許しを貰いに行ったのである。
俺が買ったスーツといえばその時の1着だけだ。そのスーツはその後1~2回着ただけだと思う。
高校は学ランだったし仕事も現場作業だったので、その時に人生で初めてネクタイというものを締めた。
会社員の人には信じられないかもしれないが俺がネクタイを締めたのは結婚前の2~3回と、
友人知人の結婚式や葬式だけなので人生通算20回弱といったところだろうか。
だからこの歳になってもネクタイはうまく縛れねえ。あんなんなったりこんなんなったりしちゃうのだ。
もし俺が店を辞めて営業マンに転職しようものなら毎日遅刻は確定である。
あるいは毎朝早く起きてネクタイを縛るために格闘しなければならんだろう。
最近はネクタイでも首部分がゴムになってるのがあるが、あれは素晴らしいアイテムだと思う。
多分俺のような怠け者のやつが考案したのだろう。よくやってくれたぞと礼を言う。

そもそも正装がスーツにネクタイというのが俺は納得できない。
随分前、オーワホテルで350名が集まるパーティーに招待されたことがある。
招待状には正装でお越し下さいとあった。ケーッ、みんな気取りやがって。
俺がタキシードなんか着たらどこかのアジア人が黒い腹巻きをしてるように見えるだけだろが。
そこで考えたのが外国の正装である。俺は知人にウガンダの白くて足首までズドンとした、
ほら、イスラム教の人が着てる服あるじゃんか、アレを借りて着て行ったのである。
挨拶はもちろん「ジャンボ!」だ。幸いにもインドのサリーを着た同感覚の女性達がいたので
俺はホテルからつまみ出されることも浮きまくることもなく楽しい時を過ごすことができた。

さて、4月に入学式や入社式を迎える皆さん、そんな感じの正装で行ってみてはどうだろう?
それによって初日で退学や解雇になっても俺は知ったこっちゃねえけどな。


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