放浪の達人ブログ

趣味

     【趣味】

皆さんは趣味をお持ちだろうか?これは些細だが重大な問題である。
特に営業マンが先方との精神的距離を縮めて成約にこぎつかせる場合、
仕事の話だけでなく趣味の話に花を咲かせる手段は有効といわれる。
たとえこちらが相手の趣味に感心がなかったとしても
「ほう、水彩画ですか」とか「ゴルフですか、いいですね」などと
そこから会話を繋げていって相手に「話す満足感」をさせることにより
打ち解けるというのはよくある話である。

「趣味はなんですか?」と尋ねて「別にないです」と答えられたら
そこで会話は終わってしまうから諸刃の剣とも言えるので難しい。
てことで出来れば趣味の1つや2つは持っておきたいものである。
俺の知っている70歳の女性は「70歳記念に沢登りを始めました」という
とんでもないバケモノもいるが、まあ彼女は別格の中高年だ。
また60代後半の男性で釣りバカの人は山奥を数時間歩いて
イワナやヤマメを釣って来るという体力的にタフな人もいる。

俺は山歩きとアジア放浪が趣味だが度々行けるわけでもない。
山歩きなんぞ天気が悪い時は行くの止めるので他の趣味も欲しいと思っている。
写真撮影もまあ趣味のうちに入るかも知れんが一眼デジカメなんて持っていない。
押すだけカメラで気軽に撮ってブログに載せている程度だ。
昔のフィルム時代と違って今はデジタルなので現像代がかからない。
最初にデジカメだけ買えば後の経費はほぼゼロである。
散歩がてらに風景や花なんぞの写真をパシャと撮っているだけで
「いやあ、最近カメラを始めましてね」なんて言えるお薦め趣味だ。
他には音楽に関してマニアックな趣味があるが今回は割愛する。

趣味のない中高年の人達が「俺も趣味を見つけないとなあ」と
しみじみと呟いているのを何度も耳にしたことがある。
趣味は無理矢理見つけ出すものではないし、費やすお金の心配もある。
得てして中高年の男性は「お金がかからない趣味」を考えるのだ。

趣味のない人がこんなことを言っているのを聞いたことがある。
「とりたてて趣味はないけど最近は孫の面倒が趣味になってますな」
「これがまた肉体的にも結構キツくて、仕事してる方が楽ですよ」
俺も孫が2人いるので分かるが孫の面倒って大変なのだ。
同じことを何回も繰り返しながら相手せにゃならん。
しかも嫌われないように泣かせないようにご機嫌を取りながらである。

先日60代半ばのおっさんが孫を連れて遊園地に行ったそうだ。
孫と一緒にジェットコースターに乗ろうとしたら係員に止められた。
孫は小学4年生だし身長制限120cmもクリアーしているのに、と
係員に問い質してみると係員からこんな言葉が返ってきたそうだ。
「お孫さんは問題ありません。おじいさまの方が60歳以上と言うことで...」
なんでも心臓などに負担がかかる可能性があるために年齢上限制限だそうで
せっかく孫を連れて行ったのにワシのせいで乗り物ダメって言われて
「もうおじいちゃんとは遊園地行かない!」と宣告されたそうだ。
ワシの唯一の楽しみが無くなっちゃった、と嘆いていたので
やっぱり趣味っていうか楽しみは幾つか持っておいた方が良さそうである。


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