放浪の達人ブログ

人との繋がり



コロナウィルスの問題で俺の趣味でもある海外格安旅行が出来ない。
本当なら6月21日には台湾の嘉義まで金環日食を観に行く予定だった。
格安航空券の値段は何と往復1万7千円、現地の阿里山周辺の安宿に泊まって
太陽が極薄のドーナツ状になる天体ショーを楽しむはずだった。
去年の12月にスリランカ北部の町まで金環日食を観に行って、
「よし今度は台湾だ」と意気込んで2月頃にチケットを買うはずだったが
何だかこのコロナウィルスは長期化するのではないか?という懸念があって
航空券も宿も予約せずにいて正解だったものの残念である。

次回アジアで金環日食が観れるのは2023年4月の東ティモールだ。
今度こそ行くぞ、と夫婦で話していた流れで「1人旅」の話になった。
妻に「もし1人で海外旅行に行くならどこに行く?」という問いに
「私はチェンマイかな」という答えが返って来た。
チェンマイなら夫婦で2度行ったし治安も良いしマーケットも楽しめる。
川沿いに建つゲストハウスも静かでのんびり寛げた。
もちろん妻は独りで旅に出るようなタイプではないのだが、
そういう初心者でもチェンマイは安心して旅が出来る場所だろう。

女性にとって旅で最も心配なのはトイレとシャワーと言われるので、
妻と一緒に行く際に泊まる宿は部屋の中にシャワーとトイレがある宿を選ぶ。
お値段は1泊2食付きで2千円から3千円ぐらい、つまり1人あたり千円ちょいだ。
俺1人で旅に出る時はトイレやシャワーは共同でも構わないし、
ホットシャワーなんて贅沢なものは無くても何の問題もない。
ただただロケーションのみが選択の基準となる。
ボートハウス、ツリーハウス、テント、浜辺のコテージなど何でもOKだ。
過去に体験したことのない旅をしたいのが俺のスタイルなので、
あらかじめ泊まる宿を決めないで旅に出るのがベストだ。
妻と行く場合は日本からブッキング・ドットコムで予約しておくが
そうするとイレギュラーな旅が出来ないのが俺には不満であったりする。
やはり旅は自由気ままな1人旅がいい、と思う反面で
このきれいな景色を共有したいという思いがあるのだが、
冒険出来るという面ではやはり1人旅の方に軍配があがる。

ところが俺は意外と臆病者というか、1人で行動するのがダメなことが多い。
1人焼肉、1人ファミレス、1人映画館というような、群衆の中の孤独がイヤなのだ。
喩えて言うならば酒が飲めないのに飲み会に行って1人だけ醒めているような、
或いは合コンしてるのに1人だけ会話に入れないような寂しさを感じるからだ。
その点、自然の中では1人ぼっちでいようがそれが本来のものなので
寂しさも全く感じずにむしろ孤独の方が自由で清々しい気分になる。
旅や登山では1人でいた方が「もう1人の自分」との対話が出来るし
好きな時に好きなだけその場所に滞在が可能である。
でも旅の良し悪しが決まるのはやっぱり現地でどんな人と仲良くなれたかが
大きな要素となるので人と人との繋がりって人生で最も大切なんだろうな。

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