放浪の達人ブログ

テント泊



コロナウィルスが流行してからアウトドアグッズが売れているという。
感染対策のために山小屋が宿泊人数制限をしていることもあって
小屋の外のテント場は過去最高のテント数だということである。
首都圏近郊の公園でもテントが等間隔に並ぶ異様な光景が見られ、
特にワンタッチで簡単設営できる物が売れているらしい。

俺は山歩きが好きだがテント泊よりも小屋泊の方が好きだ。
持って登るのが面倒だし閉塞感があるからだ。
小屋泊も大きな有人小屋ではなく小さな無人避難小屋が好きだ。

数年前にスリランカの山岳地帯を旅した際にテント泊をした。
旅に出る前に簡易テントを持って行って各所で寝ようと思ってたが、
旅は身軽な方が良いということやトイレ・シャワーの問題だとか
1人テント泊だと現地での交流が無いとか万一の治安面での不安もあり、
テント持参での旅はやめて泊まる宿を決めずに移動していたのだが
やっぱりテント泊が捨て切れず急遽思い立って現地でipad検索をして、
田舎に既設されたテントで泊まれる場所があると知って向かったのだった。
既に設営されている大きな立方体のテント内には厚いマットレスが敷かれ、
すぐ脇に小川が流れる森の中という抜群のロケーションだった。
トイレとシャワーも敷地内にあって至れり尽くせりだ。
しかも夕食と朝食は管理人家族が作ってくれて外のテーブルで食べる。
フルーツやジュースは敷地内に生えているマンゴーやパパイヤなどだ。
その日は俺の他にフランス人カップルが敷地内でテント泊をしており、
2ヶ月かけて日本縦断の旅をしてきた直後ということで
話が大いに盛り上がって楽しい時間を過ごさせてもらった。

スリランカの田舎で泊まったこのテント泊は俺の理想の宿泊だった。
夜中にテントから出て満天の星空を味わえるだとか、
翌朝の出発時間も自分で決める時間的ゆとりなどに加えて
1泊2食で千円以内だったというのも良かったな。
町に戻るにも管理人さんがバイクで送ってくれてもうほんと最高だった。

コロナが収束したら夫婦でスリランカに行ってテント泊したいのだが、
妻に言ったら「私はテント泊なんて絶対にイヤ!」と頑として拒否なのだ。
アウトドア好きじゃない人って男女問わずテント泊は嫌いなのかなあ。
学校から行った山の学習のテント内グループ雑魚寝のトラウマなのかな。
或いは虫が出るかもっていう衛生面の心配なのかな。
このスリランカのテントは大きな立方体で快適だったんだけどなあ。
まあ夫婦で旅する時は屋根がある宿泊まりにしとくか。
でも感染状況見てると当分海外には出られそうにないだろうな。
家庭内別居の諸君、庭の隅でテント泊ってのも案外快適かもしれんぞ。

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