放浪の達人ブログ

情報の選択



1年以上前から自宅のテレビが映らなくなった。
どうやらアンテナの不具合が原因らしいのだが
わざわざテレビを動かして裏面の配線をチェックするのも面倒だし
屋根に上ってアンテナをいじるのも面倒なのでそのままにしてある。
代わりにラジオを聞いたりするのだがAMのCBCラジオしか良く聞こえないので、
もっぱらビートルズやらストーンズやらツェッペリンやらの
UKロックのCDをかけて毎日がロック三昧な生活だ。

家族はテレビを観なくて不満に感じないの?と尋ねられたりするが、
妻子共に昔からテレビ番組をしっかり観るという習慣が少なく、
ただ何となくテレビを見ている程度だったので特に問題はない。
しかしやはり社会生活においてテレビ番組のことが話題になることもあり
「え~、そんな事件あったの?」とか「そんな俳優知らないなあ」とか
世間から取り残されているという思いを感じるのも事実である。
まあタブレットでニュースの見出し程度は知っているものの、
興味のないジャンルならば本文を読もうとは思わないので詳細は知らない。
そんなわけで日本の首相が代わって何ヶ月経ったかは知らないが、
動いている新首相を見たのはまだ2回しかない。
当然売れているお笑い芸人の名前とか今人気の俳優の顔や名前も知らない。

テレビが映らなくなった頃からマスコミはコロナウィルスのことばかりで
日本国民に過度の恐怖感を煽ったりしているようであるが、
そういうネガティヴな話題を知らない無知というやつはある意味幸せで、
ストレスのない生活を送れるのではないだろうかとも感じている。
もちろん世間に合わせて感染対策とかもしているしワクチンも打ったが、
口コミ以外で世間の情報が少ししか入ってこないという状況は
俺にとって逆に居心地の良さすら感じてしまうのである。

別にわざと情報を遮断しているわけではない。
世の中のことを別に知りたくないと思っているわけでもない。
溢れ返った情報を間引きするということによって余裕が出来る気がする。
知ったところでだから何?という情報がシャットダウンされることによって
頭の中が忙しくなくなるとでもいおうか、リラックス出来るのだ。
自分が欲しい情報だけをこちらから選べばよいのだ。
新聞もない、テレビもない、スマホもないという俺の生活は世捨て人のようだが
自分だけのパラダイスがいつも頭の中で展開されていて楽しいものだ。
世間一般からするとそのような人間はヤバい人と思われがちだが、
皆さんも1週間だけテレビや新聞を全く見ない読まないという生活をすれば、
逆にそれに慣れて来るのではないだろうか?

カップルで歩いていても2人共スマホを見ていて会話をしていない、
そういう光景をそこら中で見ることがあるだろうが、
俺にとってはその方が奇異に映るのだ。
職場の休憩時間に誰も彼もがスマホをいじっている。
それがなければ人とのコミュニケーションがもっと行われるようになり、
幅広い人間関係が育まれる気がするのだが。
人間は人間が生み出したコミュニケーションツールによって逆に孤独になっている、
そんなことを感じているのだがどうよ?
あ~、でも1年以上テレビ見てないのにNHK受信料が引き落とされるのってシャクだなあ。

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