放浪の達人ブログ

神社と寺院



3人目の孫が生まれて1ヵ月が過ぎたのでお宮参りに行ってきた。
場所は名鉄東岡崎駅の近くにある六所神社だ。
安産の神様として有名な六所神社の山門や社殿は赤朱色で、
徳川家ゆかりの神社のため葵の御紋も施されている。
山門の四方の鬼門には色違いの鬼が装飾されているし、
日光東照宮のような立体的な彫刻装飾も一見の価値ありだ。
ここの山門や社殿の立体彫刻は見事な極彩色で、
過去に行ったことがあるネパールのパタンにあるヒンドゥー寺院を思い出した。
ネパールのカトマンズや近郊のパタンなどは極彩色の寺院が多い。

日本にはお寺と神社が混在しているが皆さんはその違いをご存知だろうか?
お寺は仏教、神社は神道という異なる宗教の建造施設なのであるが、
見た目の違いとしては仏像やお墓のある所がお寺で、鳥居のあるのが神社だ。
神社は日本独自のものなので、アジアにあるのは寺院だけである。

俺が今まで行ったアジアの中で印象に残った寺院トップ3といえば、
まず三島由紀夫の「暁の寺」で有名なタイのバンコクにあるワット・アルン。
ここは高さ75mの中程まで急な階段を使って登ることが出来る。
上からはバンコクの街が見渡せ、眼下にはチャオプラヤー川が流れている。
朝10時のセントレア発バンコク行きの飛行機に乗れば、
時差の都合もあって夕方にはワット・アルンに着くことも可能だ。
寺院全体は細かい鏡やタイルが貼り付けられていて究極の装飾寺院である。

次に同じくタイのアユタヤにあるワット・マハタート寺院。
ここは極彩色の建造物ではないが夕焼け時の雰囲気は抜群で、
朝の便で日本を出発すれば夜にはワット・マハタートに着ける。
日没時から夜9時まではライトアップされているので日帰り観光ではなく、
ぜひ周囲にある安宿に1泊して夜の散歩をしながら楽しんで欲しい。

最後にネパールのパタンにある数多くの寺院群もお薦めしたい。
ネパールの寺院は極彩色ではないがどの寺院も木の彫刻が素晴らしい。
早朝に歩けば寺院にある神様像に向かって一心にお参りしている人々の姿や、
お線香やお花を供える姿が見られて信仰の深さを直に感じられる。

さて、前述のお宮参りの時には孫に着物の「おくるみ」を被せたのだが、
「孫にも衣装」なんて言ってる人もいると思うが正しくは「馬子にも衣装」だ。
馬子というのは馬を引く人のことで身分も低く身なりも粗末だったのだが、
「馬子のような者でも立派な衣服を着ると見栄えがする」という意味で、
裏を返せば「立派な身なりをしていても中身はどうか分からない」という、
つまり「見た目で判断するのはやめろ」という意味合いの諺だ。
俺も神社なりお寺なりに通ってもっと心の中を清めんといかんなあ。

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: