りぃ-子’s SCRAP BOOK

りぃ-子’s SCRAP BOOK

2022.09.20
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カテゴリ: 読書・漫画・本
ノースライト…と聞いてすぐに、
画家のアトリエの話だろうかと思った。

実際は、1級建築士である主人公が育った番場の窓の柔らかな光の記憶であり、
「ある画家」の住居の窓の明かりでもあった。

バブルが弾けた後の建築業界は悲惨で、
主人公、青瀬もただ漂うだけの暮らしだったが
「あなたの住みたい家」を建てて欲しいという施主の注文に夢中で取り組んだことで、確かなものを取り戻すことができた。

しかし、その家に引っ越すことも無く、施主一家は蒸発してしまった・・・

謎とき自体面白いのだけど、

冒頭の方で青瀬がタウトの椅子に腰かけた、その瞬間に、座ったことも無いその椅子に私も魅了されてしまった!


タウトを追って熱海に行き、
施主を探して仙台へ・・・

交差する人々が、深く描かれていて、
沢山の人物が登場すると混乱してしまうような私が、
きちんと全員を理解し、それぞれに対する想いを持って読み進んだ事も、驚きだった。

主人公が何かをつかみかかる時、読者もおぼろげな何かを感じるのだけど、
最後まではっきりとはつながらない所も、良かった。

厚めの本なので二日かかったけど、
全くダレる事も無く、ってか、
だらだらのんびり読むなんてできなかったのよね。




ノースライト (新潮文庫) [ 横山 秀夫 ]





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最終更新日  2022.09.20 23:39:48
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