赤ちゃん・・・




赤ちゃん・・・



平成14年7月27日(土)

私は体調が優れなかった。

お腹がいたかった。

なんだか生理になりそうな感じの痛みがお腹にあった。

そこまでひどくなかったので仕事を続けた。

来週の水曜日休みだからその日に病院へ行こうと思った。




7月28日(日)

朝、本当に微量の出血(?)があった。

でもお腹は痛くない。

大丈夫だろうと思って友達と遊びに行った。

まだ、友達には妊娠していると告げてなかった。
(知っているのは彼と梨沙だけだった)

その帰り、ちょっとお腹が痛かった。

夕方空を見るととてもきれいな夕焼けだった。光が差してなんだか

天使とか降りてきそうなくらいキレイだった。



7月29日(月)

朝から気分が悪い。

お腹が痛い。

朝からずっと痛い。

昼に彼にメールで伝える。

「病院へ行きなさい」と返事。

でも、なんて言って休めばいいんだろう。
(簡単に休みをくれない会社です)

そうこう悩んでいるうちにもうすぐで会社が終わる。

それまで我慢してそれから行こうと思っていた。

午後5時すぎ・・・

あまりにも我慢できずにトイレへ

とりあえず、しゃがみこむと大量の出血・・・

それを見た私は涙が止まらなかった。

もう後悔でいっぱいだった。




昨日、遊びに行かなければ良かったのに、今日会社休めばよかった、

すぐに病院へ行けばよかったのに、、、、などなど後悔の言葉ばかりが

頭を駆け巡る。

出血と一緒に赤ちゃんらしきものまで全部出ていた。

もうどうしたらいいのか分からずトイレで彼氏に電話した。

彼氏はすでに仕事に行っているの分かっていたけど、

一人ではどうしようもなかった。

2度かけるとやっと電話に出たけど、声にならない。

ただ、声をあげて泣いている私に「どうしたんだ?」と

私は「あ、、、あかちゃんが・・・」というのがやっとだった。

でも彼は、それで察したようだった。


それから泣きながら自分で運転して家に帰って2番目の弟に産婦人科へ

連れて行ってもらった。
(2番目の弟には話していたから・・・)

ずっとお腹が痛いってもんじゃないくらい本当に痛かったけど

それより、赤ちゃんを亡くしてしまったことがすごく悲しかった。

産んであげられなくて申し訳なくて、私なんかより赤ちゃんの方が

もっと痛かったんだと思うと涙が止まらない。

人生で一番悲しい。こんなに泣いたのは初めてだった。




病院についてからも泣いていた。

もう、全部お腹から流れていたので処置をして、その日は家で休養。

ずっと涙が止まらなかった。



彼が夜中に来てくれた。

ずっと泣いている私に彼も戸惑っていた。

でも、後悔と涙がとまらない。

「また頑張ればいいよ」と言っていたけど、彼もショックだっただろうな。

その日は眠れなかった。




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