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2021/02/25
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カテゴリ: 木の話

そのため、木材というのは、幅が広く、長くなればなるほど価値が高くなります。
そのため、一枚板の天板などが高額になるのはしかたありません。
その問題の解決法の一つとして昔から行われてきたのが、「幅はぎ」という加工です。
板を幅方向に貼り合わせることで、幅の狭い板から、幅の広い板を作ります。
冒頭の写真は、杉材の幅はぎ材です。

一枚の板の幅は広くありませんが、それをつなぐことで、幅の広い材料が生まれます。
一定の幅の材料の場合もありますし、バラバラの幅の材料をつないでいる場合もあります。
家具屋さんでダイニングテーブルを見てみると、その多くが「幅はぎ材」です。

幅はぎ材から、さらに細かな材料を寄せ集めて接着したものが「集成材」です。
集成材は、長さの方向もジョイントしているので、節などの欠点はすべて除去してしまえるため、見た目がきれいなのが特徴です。
その分、使用されている材料一枚ずつの木目は生かされず、どちらかというと、「集成」されたパーケット状態そのものがデザインといったイメージです。
幅はぎ材は、単純に幅方向に並べて接着しただけのものなので、家具の職人さんたちが昔から行ってきた加工ですが、「集成材」は、木材加工の工業化の中で生まれてきたもの。
例えば、縦方向のジョイントは、「フィンガージョイント」といって、ギザギザを組み合わせたものとなっています。
こうすることで、接着面積を増やして、強度の安定性、信頼性を高めています。
そのため、木材の合わせ目が、「あみだくじ」のような感じになります。
実際、集成材を使って、あみだくじをすることもできますね。


さて、この杉の幅はぎ材ですが、奥行の広いボックスや棚板に使うには、とっても便利で、これまで販売していた「◇国産杉DIY素材」との相性は当然いいです。
DIY素材の場合、一枚板だけだったので、幅広の棚板などは対応できませんでしたが、「幅はぎ材」を使うことで、棚板も簡単にご用意できますね。
ということで、「杉幅はぎ材 DIY素材」近日発売予定です。





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Last updated  2021/02/25 07:16:47 PM コメントを書く
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