小人

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宗教・2



時は運命のあの夜、場所は古の都エルサレム。ダウンタウンのマクドナルド・ハンバーガーの二階にて、イエスがかの有名な最後の晩餐会を催している。道化のロナルド・マクドナルドが走り回って皆にパーティー帽と笛を配り、お堅い聖人達を笑わそうと孤軍奮闘している。しかし一晩中ずっと不機嫌だったイエスは突然ワイングラスを置き、部屋に蒸せかえるタバコの煙を突っ切って叫んだ、「ペテロよ!」と、名指しで叫ぶ彼、「ペテロよ! 今宵汝は私を裏切るであろう!」「とんでもございません、主よ!」と、真っ青になって応えるペテロ、「決してあなた様を裏切ったりはいたしません!」「オーケー、ペテロ」とイエス、「ちょっと確かめただけだ。こっちに来て私と一緒にパンとワインをやりなさい」そんなわけで、彼らはパンを食べ、ワインを飲む。それからイエス曰く、「OK、ペテロ、もう行ってよろしい」

次にイエスは部屋を見回し、お気に入りの弟子ヨハネを呼ぶ。「ヨハネよ!」と叫ぶイエス。「ヨハネよ! 今宵汝は私を裏切るであろう!」「滅相もございません、主よ!」と、ショックで椅子からズリ落ちながらヨハネ、「私は決してあなた様を裏切ったりはいたしません。そんな事は絶対不可能です!」「OK、ヨハネ」とイエス。「興奮するな。ちょっと確かめたまでだ。こっちに来て私と一緒にパンとワインをやりなさい」夜が更けゆく中、イエスは彼の使徒を一人ずつ呼び、めいめいとパンを食べ、ワインを飲む。

とうとう、イエスのさまよっていた目が、それまでずっと部屋の隅でマグダラのマリアとチチクリ合っていたユダの上に止まる。「ユダよ!」と叫ぶイエス。「ハイ、主よ!」と、シャツを直しながら返事するユダ。「ユダよ! こっちに来きなさい! オマエに用がある!」「分かりました、主よ!」と跳び上がり、不安げにイエスの前に立つユダ。「ユダよ!」とイエス、「汝は今宵、私を裏切るであろう」「もー、カンベンして下さいよ!」とユダが叫ぶ、「なんで酔うと決まって私に絡むんですか!」

(ミス・カトリック)

カトリック教会のメンバーにとって事態は芳しくない。司祭職ランク内でのセックスと性的倒錯の噂でイメージは傷ついてしまっている。彼らのいわゆる禁欲は、世界中のお笑い草となっているのだ。そこでポープ・ザ・ポーラックは広報秘書官、ベニー・ディクション(言葉屋)司教を呼び、もみ消しキャンペーンを命ずる。

「実は、法王様」とベニー、「既にこの件に関しましては私も充分考慮致しております。ハッキリ言えます事は、衣装を変える必要があるということです。人々が今現在の我々を見ましても、薄汚れた修道衣の一団を目にするだけですからね」「そうじゃのう」とポープ、「君の言うとおりかもしれん。それで、どうすればええじゃろう」「簡単です」とベニー・ディクション。「完全なイメージチェンジを計画中です。ビキニ姿の尼僧のポスターを街中に貼るのです」「何じゃと!」と叫ぶポーラック・ポープ。「ビキニの尼さんじゃと! なんでそれが世の禁欲をプロモートするんじゃ」「そこなんですが」と説明するベニー・ディクション、「写真のモデルには、マザーテレサを予定しております!」

(検診?)

ある日の午後遅く、天国の門にて聖ペテロが審判の為に到着したばかりの20人の女房達をチェックしている・・・。「さて、奥さん方」とペテロ、「下界で浮気したことのある人は一歩前へ出て下さい。いいですか、嘘はナシですよ、ごまかしてはけません。私にはお見通しですからね!」即座に19人が前に出る。しかし一人だけ突っ立ったまま残っている。聖ペテロは一人静かに頷くと、電話に歩み寄って地獄に電話する。「もしもし、サターンかい」と大声でペテロ、「これから浮気妻を20人そっちに送るが、一人注意してくれ、耳が全く聞こえん」

(少年老い易く)

“聖・懺悔服修道院”に到着したばかりの新任牧師、若きフィーバー(熱血)神父は、数週間後に性的妄想にかき乱され、95歳の修道院長、フォーニケイト(密通)神父のもとへ参じる。「あー、院長さま」と、泣きのフィーバー、「不浄の思いに深く悩まされております。セックスの誘惑で心がいっぱいになるのです---ワンワンスタイルや69、フランス製の責め具やら、イエス様の絵柄入りのサテンのパンティーなど・・・払いのけようとすればするほど心はいっぱいになるのです」「フム」と、ローブをつくろいながらフォーニケイト院長、

「それで、何が知りたいんじゃな」「実は」と、汗を浮かべてフィーバー神父、「院長様は御年95歳におなりで、教会最古参のお一人です---どうか教えて下さい、一体いくつになったら肉欲から解放されるのでしょうか」「フム」と、若き牧師をじっと見つめてフォーニケイト院長曰く、「そのような邪心の全てから心が清められるには、長年に及ぶ苦行と聖なる祈りが必要じゃ」「そうですか」と若き牧師。「何年ぐらいかかるのでしょう」「そうじゃなあ」と、溜息まじりにフォーニケイト、「ま、ワシに言えることは、95年以上という事じゃ」

(仰げば尊し)

カルバリの丘でのあの運命の日、時刻は四時。昼からずっと十字架に磔になっているイエスは卑屈な思いを抱き始める。弟子達全員が自分を見捨ててしまった。たった一人を除いては・・・。ジリジリと焼けつく太陽に照らされ、一人ポツンと十字架の真下に立つは、イエスの知られざる13番目の使徒、ホモのレジナルドであった。

裸同然で十字架に架かるイエスを見上げ、レジナルドが囁く、「イエス様、あー、イエス様!」イエスが見おろして言う、「何だね、レジー」「我が主よ!」と、イエスを見上げてレジナルド曰く、「ここから拝見する貴男は、こう申しては何ですけれど・・・本当に、ご立派なブラ下がりっぷりですコト!」

●カルバリの丘=ゴルゴタの丘

(木と果実)

老神父ファンブルが地元の高校の卒業式に招かれている。しかし少女達の最新のファッションを眼の当たりにしてショックを受け、憤慨する。「あのコをご覧なさい!」と、隣りの人に大声で言うファンブル、「あのオレンジ色の髪でタバコ吸ってる、紫のズボンの子ですよ。男か女か分かりませんな」「女です!」と隣りの人がピシャリ。「因みに、あの子は私の娘でしてね」「これは失礼しました」と、しどろもどろにファンブル、「どうかお許し下さい。お父さんだと分かっていたら何も言わなかったでしょうに」「違うったら、バカ!」と相手、「アタシ、母です!」

(前例)

暗く、嵐吹き荒れるバチカンのある日。鐘が不吉に鳴り響き、建物の中では死の床に就いたポープ・ザ・ポーラックが最後の息を引き取ろうとしている。ベッド脇では司教や枢機卿、牧師その他のホモの一団が悲嘆に暮れ、経文を唱えている。キャツァス枢機卿がポープの顔をのぞき込み、さめざめと泣いている。

「あー、クヨクヨしちゃいかん」と喘ぎつつポープ・ザ・ポーラック、「泣かんでくれ。バチカンの評議会が、ワシの代わりにきっと素晴らしい人物を見つけるじゃろ。実のところ、彼はワシよりはるかに上手くやることじゃろうて」「ですが・・・」と、声をひそめてキャッツァス枢機卿、「貴方の時も、評議会はそう言って太鼓判押したんですよ!」

(さくらん坊)

カルバリの丘でのあの運命の日、地上6メートル、イエスは完全に消耗しきって木の十字架に架かっている。イエスの左の十字架に架かるは、かの有名な殺人者にしてレイプ犯バラバの従兄弟、盗賊のバーナビー。右の中空に架かりしは、かの悪名高きアッティラの曾祖父たるフン族のフリッツ。太陽は容赦なく照りつけ、一片の雲も無ければ神も無く、イエスは次第に錯乱してくる。

突然、イエスは十字架上でピクッと痙攣し、バーナビーにつぶやく、「君、君、もっと近くに来なさい」バーナビーはイエスを見上げ、小刻みに体を動かすも、身動き不能と悟る。イエス、弱々しく頭をもたげてフリッツを見やり、喘ぐ、「君、君」と彼、「もっと近くに寄りなさい!」フリッツ、全くの放心状態にて動かず。「君たち、君たち!」と業を煮やしてイエスが叫ぶ、「もっと、もっと近くへ寄りなさーい!」しかし、カルバリの丘の全ては静止したまま・・・。「じゃ、もういい」とイエス溜息をつき、「写真に写んなくてもしーらないっと」

(一段論法)

キャツァス枢機卿が学生時代の旧友バスター・チャブスと出会う。「やあ、バスター」とキャツァス。「最近どうしてるんだい」「論法家やってるんだ」と、握手しながらバスター。「へー」とキャツァス。「いったい論法家って何なんだい」「まー、いわば」とバスター、「セラピストみたいなもんさ。物事をクリアーにして人助けするんだ」「ふーん」とキャツァス。「どうやるんだい」「つまりね」とバスター、「例えば、君の部屋には小さな水槽がある、そうだろ?」「コリャたまげた!」とキャツァス。「うん、ある。どうして分かったの」

「まあ、いいから」とバスター、「で、水槽があるということは、君は魚が好きだと推論するが・・・」「驚いたなー!」と叫ぶキャツァス。「そうだよ。ホントに魚が好きなんだ。君ってスゴイね!」「まあね、でもまだ終わっちゃいないよ」と、続けるバスター、「魚が好きだということは、おそらく君は人魚姫が好きだと推論するがね」「ひぇー!」と声を上げるキャツァス。「実は、人魚姫には昔からずっと熱い空想を抱いてたんだ」「さらに」と続けるバスター、「人魚姫が好きだということは、女性も好きだと推論するがね」「ナント、まあ!」と、枢機卿は驚嘆し、「君ってホントにエキスパートなんだね。僕は女性には秘めたる欲望があるんだ。君は素晴らしいセラピストだよ」

その日の午後遅く、キャツァス枢機卿はポープ・ザ・ポーラックのプライベートルームに居る。「チョット、法王様」とキャツァス、「今日、論法家をしてる私の旧友に会いましてね」「ホウ」とポーラック。「論法家とは何じゃ」「つまり」とキャツァス、「セラピストみたいなもんですね。で、物事をクリアーにしてくれるんです」「あ、そう」とポープ。「例えばどんな?」「ご覧にいれましょう」とキャツァス。「例えば、法王様は部屋に水槽を置いてらっしゃいますよね」「いや、置いとらんが」とポーラックポープ。「フム・・・」と推論するキャツァス枢機卿、「・・じゃ、きっとホモだ! 」

(主の御業のなされん事を)

ポープ・ザ・ポーラックは、彼のローマ・カトリックの聖職者の多くがエイズにかかっている事を知り、ショックを受け、ゾッとする。そこで悪あがきしてキリスト教を維持しようと布告を発布する。その布告には、枢機卿、司教、牧師全員は即座に結婚せよと書いてある---女性とである。事は万事上手く運び、あらゆる類の風変わりで見事なカトリックの結婚式が催される。

勿論最大のものはローマはバチカンで執り行なわれるポープ・ザ・ポーラックその人とシスター・スージーの結婚式である。聖職者や政治家達でバチカンは溢れ、ビッグイベントに備える。ポープ・ザ・ポーラックは自分の部屋で最高の法衣に身を包み、介添え役のロナルド・レーガンが付き添っている。

「ホントに結婚生活ができると思うのかい」と聞くレーガン。「簡単じゃろ、ロニー」と、鏡に写る自分を惚れ惚れと眺めつつポーラック・ポープ。「まあな、でも君は生涯ずっと禁欲してきたんだろ」とレーガン。「ムスコは大丈夫か」「あー、心配いらん」と自信ありげにポープ。「ゆうべこの手で確かめた。じゃが、もう・・・」と、十字をきりつつ、「神の御手に委ねたがね」

(復活前の復活祭)

イエスが十字架に架かっている。母マリアが少し離れた所に立っている。突然、こらえきれずにイエスが泣きだす。マリアの顔に苦悶の色が浮かぶ。「辛い思いさせてごめんよ、母さん」と、すすり泣くイエス。「つい考えちゃってね・・・、これじゃせっかくの復活祭が台無しじゃないか!」

(バカボン・愚息)

アドルフ・ヒットラーが天国の門のドアベルを押し、中に入る事を要求する。彼は散々騒ぎ立て、聖ペテロは事態収拾のためにイエスを呼ぶ。「中に入れてくれ」と叫ぶ総統、「もしここに居させてくれたら君にスゴイ褒美をやろう」「それどういうこと?」と、イエス。「中に入るなんてムリだね。下界で君が何したかチョット見てご覧よ!」「いいかね」とヒットラーはイエスを脇に連れて行き、「もし中に入れてくれたら、私が直々に君にプレゼントしようじゃないか---ドイツ最高の勇気の勲章アイアンクロスだぞ!」

「迷っちゃうなー。チョット電話してみるね」とイエスは父親の神様に電話する。「パパ」とイエス、「天国の門にアドルフ・ヒットラーが来てて、中に入りたがってるんだけど、どうしよう」「何じゃと!」と叫ぶ神様。「冗談はよせ。アイツは異常人格者なんじゃぞ!」「分かってるよ、パパ」とイエス、「でも、スゴイ条件出してきたんだ。僕にアイアンクロスくれるってさ!」「アイアンクロスじゃと!」と呆れ返って叫ぶ神様、「このバカモン! オマエ、木の十字架でどんな目にあったか忘れたのかっ!!」

(だって、そうジャン)

ディングル(ぶらチン)神父は、休日にいろんな聖跡を見物しようとエルサレムに行く。彼は好奇心に駆られ、かの有名なユダヤの聖地“嘆きの壁”を訪れる。到着すると、ユダヤの男達が頬髭をそよ風に巻かせつつ、腕を振り上げ激しく祈っているのを驚嘆して眺める。ふと彼は、すこぶる静かに立っている一人の男に気付く。男は激しい身ぶりなど全く見せず、小声で壁に語りかけている。これは奇妙だ、なぜならユダヤ人というのは腕を振らずに話はできないからだ。

ディングル神父は男の所に行って自己紹介する。「こんにちわ。私、神父のディングルと申します」と牧師、「それで、心ならずも気付いたのですが、あなたのお祈りの仕方は周りの方達とは違ってますね」「お祈りですと?」と老ユダヤ人モウシェ。「誰が祈っとるんです? 私は神様に語りかけとるんですよ! アドバイスをお願いしとるんです」「おや、そうでしたか!」と驚いてディングル神父。「立ち入った事を伺うようですが、どのようなアドバイスですか」

「あれこれですな」とモウシェ。「例えば、息子をプーナに行かせてもいいものか。娘をろくでなしのアメリカ人のボーイフレンドに嫁がせるべきか。妻のルーシーにもっとベッドで冒険させるにはどう説得したもんか・・・。ま、そんなとこです」「なるほど」とディングル神父。「で、神様は何とおっしゃいました」「ケッ!」とモウシェ。「おっしゃるもなにも、ここには30年立ってますがね、神様はウンともスンとも応えては下さらんのです。まるで、レンガの壁に語るが如しですな!」

●ディングル=「ぶら下がった」の意から「おチンチン 」のこと。
●プーナ=OSHOコミューンのあるインド西岸中部の学園都市。世界中から老若男女の探求者が集う瞑想リゾート。

(ハロー・グッバイ)

ある霧の朝、サンフランシスコのヤッピー、シドニー・シリコンが入江の周りの崖っぷちをジョギングしている。彼は霧の中で道を見失い、崖に近づきすぎて足を踏み外し、転落する。なんとか途中に突き出ていた細い枝を掴み、そこに宙吊りとなってぶら下がる。

「助けてくれー!」と叫ぶシドニー。「誰かいませんかー」長い沈黙。するとその時、天から野太い声が響き渡る、「我が子よ、我はここに在り。我は神なり! 枝を放すがよい、さすれば我が天使達が汝を受け止め、天国へといざなうであろう」一瞬間を置き、またもシドニー叫ぶ、「誰かいませんかー」「我が子よ」と響く天からの声、「申したではないか。神なる私がここに居る。信じるのじゃ!」「アナタがいるのは分かりました」とシドニー、「でも・・・、誰か他の人いませんかー?」

(ナニやってんの?)

ポープ・ザ・ポーラックは物忘れがひどくなっている。ある朝、キャツァス枢機卿の家のトイレで新聞を読みながら坐っていて、ふと時計を見て気付く。かの有名な、バルコニーからの民への説教に危うく遅刻しそうになっているではないか。

彼は跳びあがって自分のアパートへと走る。走りながら一人祈ってつぶやくは、「神よ、どうか遅刻しませんように」も一つ、「どうか、遅刻しませんように」オマケにも一つ、「どうか・・」とその時、彼は転んでバッタリ顔面から倒れる。急いでローブを直しながら起きあがると、こぶしを天に振りかざして叫ぶ、「あーもー、押さないで下さい!」

(全部入力電脳無学)

ポープ・ザ・ポーラックは彼の聖カトリック教会を世界で最もモダン且つ最先端の宗教にしようと決意、しかもコンピュータ化しようというのである。数週間が過ぎ去り、懺悔ボックスにてファンガス神父がファンブル神父に説明している。「実に簡単です。スクリーンに懺悔をタイプするだけでいいんす。するとコンピュータが懲罰をプリントアウトします。じゃ、ちょっと“窃盗”とタイプしてみましょう。ほらね! 懲罰が出ました---アベマリア3回、罰金15ドル。さあ、どうです? やれそうですか?」「分かりました」と、ファンブル神父は不安そうに「やってみましょう」と練習を始め、ファンガス神父は教会から立ち去る。

丁度その時、サリーが懺悔ボックスに入ってくる。「ああ、神父様」とサリー、「罪を犯しました!」「さようか」とファンブル神父。「全部話しなさい」「実は神父様」と説明するサリー、「ボーイフレンドと一緒に帰宅しまして」「そりゃヒドイ」と、ファンブル神父、ブツブツ言いながらコンピュータに入力する、「ボーイフレンドと帰宅、と」「ええ、神父様」と続けるサリー、「でも、それだけじゃないんです。彼、私の寝室に入って来て」「本当かね!」と猛然とタイプするファンブル神父、「ボーイフレンド寝室に、IN」

「ええ、神父様」とサリー、「でも、それだけじゃないんです。彼ったら私の服を脱がして」「ジーザス!」とプリントアウト紙をチェックするファンブル神父。「でも、まだあるんです、神父様!」とサリー。「それから彼、服を脱いで私の上に乗っかってきて」「オーマイガー!」と打ち込むファンブル神父、「ボーイフレンド、ON!」「そうですの、神父様」とサリー、「それから彼ったら、ナニの先っぽを私の中に・・・」「本当かっ!!」とファンブル神父、汗してタイプ、「先っぽ、IN!!」そして猛然とプリントデータをチェックする。しかし何も書いてない。そこで彼はもう一度タイプするが、依然白紙のまま。「データが不正確だね!」と、悔しさのあまりツレナク言うファンブル神父。「このコンピュータは部分データじゃダメだ。キミね、帰ってボーイフレンドに、“全部”入れてもらいなさい!」

●ファンガス=菌類・カビ類

(メロメロチキン)

キャツァス枢機卿はバチカンのスーパーマーケットで冷凍チキンを万引きしているところを捕まる。ローブの下に隠そうとしていたのである。これを聞いたポーブ・ザ・ポーラックは烈火のごとく怒る。「オマエ、分かっとるのか!」と、まくし立てるポーラックポープ、「ワシのスーパーマーケットからチキンを盗んどるとき、オマエは神の戒めの一つに背いておるのじゃぞ!」「ごもっともです」と、うつむいてキャツァス、「でも、自分のためにチキンが欲しかった訳じゃないんです。法王様がつい最近お雇いになった新しい秘書のためにやったんです」

「何じゃと? ワシの新しい秘書じゃと?!」と叫ぶポーラックは殆どヒステリー状態。「オマエ、秘書の小娘一人のために永遠の魂を捨てるというのかっ!」と、ポープ・ザ・ポーラック、両手を振り挙げ興奮極まって叫ぶ、「秘書なんか、ファックじゃー!!」「それはヤッタんです」と枢機卿、「しかし、チキンもくれと言うんですー・・・」

(聖突起)

バチカンのすぐ外にある小劇場がライブのセックスショーをやり始め、ポープ・ザ・ポーラックは激怒する。彼はキャツァス枢機卿と司教の一団を召集し、善良なカトリック信者が見ても害にならぬか確認しようと、ショーを観に行く。一時間後、劇場から出てくきたポープ・ザ・ポーラックとその一行は、ショーがおぞましくも不潔なものであり、カトリック信者にとって全く不適当な娯楽であるとの見解で全員一致する。

隊をなしてバチカンへと戻る途中、ポープ・ザ・ポーラックはハタと立ち止まる。「引っ返さにゃならん!」と叫ぶ彼。「帽子を忘れてきてしもうた」「いいえ、お忘れではございません」と指さすキャツァス枢機卿、「法王様の股間に掛かっておりマス!」

(開かずのドア)

ポープ・ザ・ポーラックはどうも体調がおかしい。そこで彼はドクター・スナッフイット(くたばり)の診療所にやってきて検査を依頼する。スナッフイットは徹底検査の後、ローマ教皇ポーラックがHAGSにかかっていると告げる。「HAGSじゃと!」と、ギョッとして声を上げるポープ・ザ・ポーラック。「いったいHAGSとは何じゃ」「ヘルペス、エイズ、淋病、梅毒の全部合わさったものですな」とスナッフイット。「あ゛ー、聖母マリア様!」と悲鳴を上げるポープ。

「治療法はあるのか!」「ありませんな」と、スナッフイット、「ですが、特別のダイエットをしてみましょう。スペシャルルームに入院して頂いて、様子を見ましょう」 「どんな特別ダイエットなんじゃ」 と、ワナワナ震えながら聞く患者ポーラック。「ホットケーキとヒラメです」とスナッフイット。「ちょっと妙な取り合わせじゃな」と患者ポーラック。「なんでホットケーキとヒラメなんじゃ」「つまり」と説明するスナッフイット、「それぐらいしか無いんですな・・・ドアの下から入るものは」
●HAGSの頭文字=Herpes/ヘルペス、AIDS/エイズ、Gonorrhea/淋病、Syphilis/梅毒

(降り注ぐ緑光)

ある日のこと、ファンブル神父が懺悔を聞いていると、シーマスがやって来て浮気を告白する。「さようですか」とファンブル、「しかし女性の名前を聞くまでは祝福はできませんな」「分かりました、神父さん」とシーマス。「彼女は見たこともないような、最高にゴージャスなブロンドでして、名前をプッシー・グリーンと申します」

次の日曜日、ファンブル神父がミサの準備をしていると、とびきり魅力的なミニスカートのブロンド嬢が、クネクネと最前列の席までやって来る。ファンブル神父は手探りでメガネを掛け、しげしげと彼女を眺め、聖歌隊のアルバート少年に囁く、「あの人、プッシー・グリーンかい」アルバートは懸命に角度を変えて目を凝らし・・・、「いいえ、神父様。ステンドグラスのせいじゃないですか」

(過敏聴)

プッシー・グリーンがファンブル神父の元に懺悔にやって来る。「お許し下さい、神父様、罪を犯しました」と呟くプッシー。「どのような罪かね」とファンブル神父。「実は」と、小声で続けるプッシー、「私、ボーイフレンドと一緒に罪を犯しましたの」ファンブルは仕切りに耳を押し当てて、「キミ、もっとハッキリ、大きな声で!」プッシー、咳払いして続ける。「昨夜」と彼女、「ボーイフレンドとパブに行きましたの。そのあと彼と一緒に帰宅しまして」「続けて、ささ、続けて」と促しファンブル汗ばみ始める。「二人でソファーに座ったんです」とプッシー、「彼ったら私のブラウスのボタンを外して」

「それから」と、手の汗を拭う神父。「それから彼、私のブラを外して」とプッシー、「オッパイを撫で回し」「で、それから」と喘いでファンブル、曇ったメガネを外す。「それから、私のスカートまくり上げて」とプッシー、「パンティー引き下ろして」「それから、それからどうしたっ!」と神父は爪を木の仕切板に食い込ませて叫ぶ。「そして彼ったら、チ◯◯を引っぱり出して」とプッシー、「私に乗っかってきたんです」「それでー?」と、すすり泣くファンブル、「それからどうなったのー!」「とそのとき」とプッシー、「母が来まして」「ア゛ーーーーー!!」と絶叫する神父、「クッソーーー!!!」

(スリル満点)

ポープ・ザ・ポーラックがニューデリー空港に到着し、1000万ドルを投じた東洋でのカトリック布教ミッションの第一歩を印す。ポーラックは飛行機から降りるやいなや、泣きじゃくりながらひざまづき、滑走路に接吻する。インドカトリック教会の長、シン司教がポーラックポープに駆け寄って助け起こす。「いかがなさいました、法王様!」と叫ぶ司教。「なぜそのようなことをなさるのです」「キミね」とポーラック、唇をぬぐい、涙を拭きながら、「エアーインディア乗った事ある?」

(人体の神秘)

ローマの聖ペテロ大聖堂にてポープ・ザ・ポーラックが大ミサを執り行なっている。ミサが終わりに近づき、ポーラックポープが行列を聖ペテロ広場へと導き、群衆を祝福する。突然、大聖堂の大時計が三時を打ち、分針が時計から外れて宙を舞い、ガツンとばかりに音をたててポープの頭に落下する。

ポープ・ザ・ポーラックは気を失って地面に倒れ、脳挫傷で急ぎ病院へと担ぎ込まれる。翌朝、心配した世界中のカトリック信者が最新のニュースを知ろうと朝刊を待っている。ザ・バチカン・モーニングニュースが最初に刷られ、見出しにはこうあった、“法王様の頭、レントゲンに何も写らず!”

(バッタン!)

時はあの運命の日、イエスが十字架に磔になっている。十字架上にあること5時間あまり、驚いて下を見る彼であった・・・。「コラコラ!」と叫ぶイエス。「あっち行け、あっち行け!」しかし全く効果ナシ。彼はマジに取り乱し始め、またも叫ぶ、「あっち行けったら!」しかしダメ。十字架はぐらつき、傾き始める。倒れつつイエスが叫ぶ、「くっそー、ビーバーめ!」

(子らよ吾に来たれ)

イエスとペテロがガリラヤ湖の岸辺で日光浴をしながらアイスティーを飲んでいる。近くにいた子供達が湖に石を投げ込み始める。子供らは笑い、叫び、砂を蹴り上げる。完全に平安を打ち砕かれ、ペテロは身を起こす。「オイ! 君達!」と怒鳴る彼。「あっちへ行きなさい!」しかしイエスはレイバンのサングラスを上げ、顔の砂を払って言う、「いや、ペテロよ。子らを吾が元へ来させるがよい」5分後、子供達の叫び声、水しぶき、宙を舞う砂が辺りを満たし、騒音は耳をつんざくばかりとなる。

前夜のワインの二日酔いも手伝って、怒り心頭に達したペテロは絶叫する、「言っただろオマエら、とっとと失せやがれ!」しかし、またもイエスは身を起こし、体にかかった砂を払い、手を挙げて言う、「ペテロよ、申したではないか、子らを吾が元へ来させるがよい---さすれば、子らの小さきケツを、吾が蹴とばすが故」

(惑星ヒステリア)

ポープ・ザ・ポーラックは彼のキリスト教カトリック帝国が崩壊しつつあると悟る。彼はバチカンのリサーチャー全員に、この切迫した危機への打開策を見出すよう命じる。ある日のこと、キャットアス枢機卿が法王のオフィスへ飛び込んで来る。「見つけました! 見つけましたぞ!」と キャットアス。「宇宙の果てのヒステリアという小惑星に、神が最後のメッセージを残したと古い写本に書いてあったのです!」藁にもすがる思いでポープ・ザ・ポーラックはバチカン銀行の金庫をはたき、ロシア人に金を渡してヒステリア行きのロケットを作らせる。

数週間のトレーニングの後、ポープ・ザ・ポーラック、キャットアス 枢機卿、それにパイロットのチンパンジーが地球を飛び立ち、遥かなる惑星へと宇宙を突き進んで行く。数光年の後、彼らはヒステリア砂漠のまっただ中の小さな宇宙空港に着陸し、ポーラックポープがお決まりの“大地に口づけ”をする。ある標識にこう書いてある。「神の最後のメッセージ---64キロ先」ポープ・ザ・ポーラックは羊飼いの杖、トンガリ帽子に宇宙服という正装で出発し、テクテクと砂漠を進んで行く。進みつつ香炉を振るはキャットアス枢機卿。

10時間と32キロの後、水を求め、四つん這いになって喘ぐポープ・ザ・ポーラックとキャットアス枢機卿の両人。翌朝、砂漠に遅々とした歩を進めるポーラック二人の姿があった。その夜、小高い丘の上に辿り着いた二人は、遠く連なる砂丘を見やる。そこには、神の宇宙に向けた最後のメッセージが、明滅するネオンサインとなり、砂丘の斜面全体を明るく照らし出していた-------「至らぬ点もあったかとは存じますが、なにとぞご了承下さい」

(斜面ライダー)

ポープ・ザ・ポーラックはイタリーの山間部へ避暑に行く。彼は小さい石造りのコテージに居を構え、仲間はといえば羊の一群だけ。数日後、お供もいないポーラック・ポープは無性にセックスがしたくなる。そこで彼は一匹の角の生えた羊をパートナーに選ぶ。彼はガウンを脱ぎ、ナニを羊に挿し入れる。しかしコトに及んでいる最中、哀れ羊は突然走り出す。

ポープ・ザ・ポーラックは足首までパンツを下ろしたまま身動きとれず、羊の角にしがみつく。彼らは山の斜面を一緒になって駆け降り、草原を通過する。そこではピックル婆さんがデイジーを摘んでいる。少々近眼の婆さんであったが、駆け抜けて行く羊とポーラックポープに驚いて目を上げる。「あんれ、まー!」と一人つぶやく婆さん。「ズボン買う金もねーくせにー、白いバイクなんか乗り回してー! 」

(パレードよ進め)

エルサレムの通りでスペシャルイベントが進行中で、町中が沸き立っている。宮殿のバルコニーにはポンティアス・ピラトと彼の妻が立ち、眼下の群衆に手を振っている。彼らが眺めているのは磔刑の丘へとゆっくりと進むイエスと後に続く行列。突然イエスはよろめき、十字架もろとも地面に崩れ落ちる。

行列はゆるやかに止まり停滞する。イエスはゆっくりと立ち上がり、十字架を背負って再び歩き続ける。「ポンティアス、あれ見た」と、貼り付けたたような笑顔で手を振りつつ口の隅っこでミセス・ピラト。「ああ、見たよ」とポンティアス、「また転んだんだな」「アイツが誰でもいいけどさ」と、ピラト夫人、「こんど十字架落としたらパレードから外すわ」

(闇夜にジーザス!)

司祭のフィンガー牧師はデカマラでつとに有名だった。ソレは実に巨大で、ベッドを供にしてくれる近隣の女性を探すのに大変苦労していた。「ごめんなさい、牧師さん」というのがいつもお決まりの返事。「お付き合いしたいのは山々だけど、アタシには大きすぎるわ」絶望したフィンガー牧師は、マザー・オメアリーの売春宿に行く。それは街の一番外れにあって、彼を知る者とてない。

彼は急いで女を選び、女が二階へと案内する。フィンガー牧師はドアを後ろ手に閉めながら、自分はひどい恥ずかしがり屋なので明かりを消して服を脱ぎたいと言う。「アタシは構わないわよ」と女は同意し、闇の中、二人は服を脱ぐ。ベッドに入るや、フィンガー牧師は正常位でのしかかる。「ねえ、牧師さん」と女、「遊びに来てくれてホントに嬉しいわ。アナタが入って来るのが見えたとき、きっとイエス様の事いろいろ教え・・・、ジーーザス・クライスト!!」

(ごっつぁんです)

イエスといとこのアービン、それに12人の使徒達の夕食時となり、豪華なポーク&パイ・レストランにて食事中のみんなは陽気にやっている。アラブ産のビンテージワインが湯水のごとく飲まれ、ウエイターは次々に珍しい料理のコースに次ぐコースを運び込み、男達はドンドン食べ続ける。オーケストラがノリのいい音楽を演奏するや、パーティーは最高潮に達し、100キロはあろうかという大きな豚の詰め物の丸焼きを持って三人の女が踊りながら入場してくる。

とそのとき、ペテロがワインカップを揚げて叫ぶ、「イエス様に乾杯!」「いいぞ、いいぞ!」と飛び上がって叫声を発するトマス、「イエス様に乾杯!」全員がカップをかかげて一斉に、「イエス様に乾杯!」と叫んで杯を空ける。不思議に思ったいとこのアービンがイエスの方を向いて言う、「オマエ、どうやって弟子達にこんな忠誠心を植え付けたんだ」「実に単純な事さ」と、イエスはクレジットカードを取り出し、「これで払うか、ユダ公達が自腹切るかっつーワケ! 」

(説教お説教)

新米司祭のフィンガー神父は初めてのミサで緊張のあまり殆ど喋ることができない。二度目に説教台に立つ前に、彼は先輩のファンガス神父にリラックス法を訊ねる。「簡単さ」とファンガス。「次回からはウオッカを少々水差しに入れたまえ。数杯飲めば万事上手く行くから」

次の日曜、フィンガー神父はウオッカを丸々一ビン水差しに入れ、それを飲むや怒涛の説教を垂れ、気分爽快となる。しかし自分の部屋へ戻った彼は、ファンガス神父からの伝言を見つける。そこにはこうあった・・・、

一つ、次回からはちびちび飲みなさい。一気飲みはいけません。
二つ、戒律は10コ。12コではない。
三つ、使徒は12人。10人ではない。
四つ、十字架を“ビッグT”と呼ばない事。
五つ、食事の前のお祈りは、“ムニャムニャ、いったらっきマース! ヤフー!”ではない。
六つ、最後の晩餐を“JC&ザ・ボーイズのヤケ食い”と言わないように。
七つ、ダビデはゴリアテを退治したのであって、“糞チビるほど蹴りつけた”のではない。
八つ、父と子と精霊のことを“親分、若旦那、お化け”と言わないように。
九つ、常に“処女マリア”と言い、“処女膜付きのマリア”と言わない事。
十、法王はポーランド人ではあるが、ポープ・ザ・ポーラック、あるいは、ポーラックポープと呼んではならない。
十一、最後になったが、来週聖ペテロ教会にて催されるのは、タフィープリング(キャンディー作り)のコンテストであって、聖タフィー教会でピータープリングコンテストがあるのではない!

●(ピーター=ペテロ=男性器)+(プリング=引っ張る)=ピータープリング

(聖書一夜物語)

ホテルにチェックインした後、オディリー神父はサイドテーブルの上に聖書があるのに気付く。彼は数時間聖書を読み、部屋を出て、ぶらりとロビーへやって来る。そこで彼は若い美人の受け付け嬢と話し始める。彼女が勤務を終えた後、二人はバーで少々グラスをかたむけ、オディリー神父の部屋へと退く。しかし神父が服を脱がせようとすると、彼女は躊躇し始める。「ホントにいいの?」と聞く彼女。「だって、アナタ神父さんでしょ」「心配いらないよ」と彼、「聖書に書いてあるんだから」

「彼女は信用し、二人は実に愉快な一夜を供にする。しかし朝となり、女が部屋を出る支度をしながら言う、「ネエ、神父さん、夕べアナタが言った聖書の箇所記憶にないんだけど、教えて下さる」そこで神父はサイドテーブルから聖書を持って来て表紙をめくり、タイトルページの一番下を指さす。そこには、誰かが鉛筆でこう記していた---、「受け付けの女はヤラせるぜ!」

(担当外)

その取り乱した若者は地上40階の出っ張りに腰掛け、飛び降りると脅かしている。警察は説得して安全な場所へ戻そうとするが、自殺を決意している様子。近くの教会から牧師が呼ばれ、現場に駆けつける。「考えるんだ、君」と若者に声を張り上げる牧師。「君を愛しているお母さんやお父さんの事を考え給え」「ヤツら、オレを愛してなんかいない!」と叫ぶ男、「飛び降りる!」

「イカン、止めろ!」と叫ぶ牧師。「君を愛する女性のことを思ってごらん!」「誰もオレなんか愛してるもんか! 飛び降りる!」と叫び返す彼。「でも、考えるんだ」と牧師は哀願する、「イエス様、マリア様、それにヨゼフ、みんな君を愛してるぞ!」「イエスにマリアにヨゼフだと?」と叫ぶ男。「一体どこのどいつだ!」その途端、牧師は聖書を投げ捨てて怒鳴り返す、
「飛べよユダ公、飛んでみやがれ! 」

(いかにも!)

モリー・オブライエンが教区の説教師ホーガン神父を訪ねて懺悔する。「神父様」と彼女、「私、とても落ち込んでるんです。昨夜、ある男性をゲス野郎と呼んでしまいました」「またどうして、キミ」とホーガン神父、「そんな事を言ったのかな」「実は神父様」とモリー、「彼ったら私に腕を廻してきたんです」「え? こんな風にかい?」とホーガン。「そうです」とモリー、「そんな感じでした」「それじゃ」とホーガン、「彼をゲス野郎と呼ぶには当たらないね」「ええ、ですが神父様、彼ったら、それから私にキスしてきたんです」「え? こんな風に?」と説教師。「ええ」とモリー。「それじゃー」とホーガン、「ゲス野郎と呼ぶには当たらないよ」

「そうですけど、神父様、彼、それから私をソファーに押し倒して、ドレスをまくり上げ・・・」「こんな風にかい?」「ええ、神父様」「それじゃ」とホーガン、「まだ彼をゲス野郎と呼ぶには当たらないさ」「ですが、それから彼ったらズボンを下ろしたんですよ!」と泣くモリー。「こんな風にかい?」と聞く説教師。「ええ」とモリー。「それじゃ、まだまだゲス野郎と呼ぶには当たらないねえ」「しかし神父様・・・それから彼、私とセックスしたんです!」「こんな風にかい?」とホーガンあえぐ。「ええ、神父様」とモリーうめく。「で、キミは彼をゲス野郎と呼んだんだね」「実は神父様、それから彼が言ったんです、オレは淋病だぞって!」「ジーザス・クライスト!」とホーガン叫ぶ---「ゲス野郎だー!」

(急展開)

ポープ・ザ・ポーラックはレイプの嫌疑でバチカンの外で捕まる。警察に連行された彼は指紋を取られ、逮捕され、留置所に入れられる。数時間後、彼は他の5人の男達と一列に並んで立っている。 彼は好奇心に駆られて周りを見回す。そこには警官が数名、私服刑事が数名、そしてレイプの被害者がいる。ポープは女を見ると列からピョンと跳び出し、嬉しそうに指さして叫ぶ、「このコだ! このコだよー!」

(法王様に花束を)

数日経ってもなかなか痛みが引かず、ポープ・ザ・ポーラックは医者に予約を入れる。診察中、医者はポープの直腸に花束が引っかかっているのを発見し、ショックを受ける。「いったいコレはどこから来たんですか!」と、バラを一本取りだして聞く医者。「ハテ」と、聖禁欲者は赤面し、「カード読んでみたら?」

(交渉術)

天上から神の声が響く、「ノアよ!」「何ですか」と叫んでノアは辺りを見回す。「何の用ですか?」「二匹の象の一匹を出して、他のを一匹入れなさい」「何でですか!」と怒鳴るノア。「なぜなら」と響く声、「二匹ともオスだからだ。オスとメスが一匹づつ必要なのだ」「もう何も乗せませんからね」と叫ぶノア。

「一匹交換するだけだ、さあ、ノアよ」と響く声、「お前も知っての通り、それでは具合が悪いのだ」「もうウンザリです!」とノア、「こんな事、もうたくさんだ。何日も働き詰めなんですよ。もうゴメンだ!」「ノアよ」と声、「何ですか!」と怒鳴り返すノア。「ノアよ」と声がする、「水泳は得意か」

(命名の儀)

クリスマスも数日過ぎたある夜、馬屋のドアがきしみをたてて開き、三人の賢者が入ってくる。彼らはつま先立ちでそっと飼い葉桶へと向かうが、そのとき一人がロバの糞の山に足を踏み入れる。賢者は台無しになった金色のスリッパを見下ろし、歯を食いしばって呪う、「ジーザス・クライスト!」マリアは赤ん坊から夫へ目を移し、「ねえ、ジョー!」と彼女、「今の、アルバートより断然イイわ!」

(例外シスター・アナスタシア)

戦後のポーランドにて、看板レポーターのトニー・トーラグが尼僧院長にインタビューしている。「教えて頂きたいのですが」とトーラグ、「戦時中、貴女と尼僧達に何が起こったのでしょうか。どのように生き延びられたのですか」「まず最初に」と尼僧院長、「ロシア人が参りまして尼僧院を占領し、シスター・アナスタシアを除いた尼僧全員をレイプしました。そして食料を奪って去ったのです。次にドイツ人がやって参りまして、またも尼僧院は占領され、シスター・アナスタシアを除く尼僧全員がレイプされ、彼らは食料を奪って去ったのです。

それから再びドイツ人が駆逐されると、またもロシア人が戻って参りまして、尼僧院を占領し、シスター・アナスタシアを除く尼僧全員をレイプし、食料を奪って去ったのです」トニー・トーラグはお約束の“同情の音”を発するが、シスター・アナスタシアに好奇心が沸く。「そのシスター・アナスタシアとはどなたですか」と彼。「なぜ彼女はそういった惨事を免れたのでしょう」「あー、それは」と尼僧院長、「シスター・アナスタシアは、そういう事がお嫌いなのです」
●トーラグ=toe-rag=嫌な奴

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