2021.08.01
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プロのつぶやき1118「レシピの向こうにある世界」

8月になりました、コロナ感染が急拡大しています。千葉県も感染の増え方が厳しくなっています、緊急事態宣言になりました。ワクチン接種しても窮屈な暮らしに変わりはありません。ストレスがたまると思います、くれぐれもご自愛ください。

新しくカード払い用ネットショップを作りスタートしましたが、​ http://sakamotocoffee.shop/ ​ おかげさまで毎日常連のお客さまにご利用頂いています。ギフトの注文もしやすいようで、ギフトを何件かご利用の常連さんがいます。これでコンビニに行かなくても支払えるようになりました。

そして、今は卸のお店向けのネットショップを作っています、今まではコンビニ払いがメインでしたが・・・少しでも手間を減らせるように準備しています。来週には出来上がるように進めています。

オリンピックは錦織選手が準々決勝で世界一のジョコビッチ選手に負けてしまいました。しかし、怪我してから2年くらい本来の状態に戻れなかった圭が一回戦で世界7位で若くイケイケのルブレフ選手を圧倒、やっと戻ったかとファンは歓喜しました。2回戦も3回戦も手ごわい相手と蒸し暑い厳しい環境の中しっかりと勝ちきりました。

サーブを打ち込む意識を持ったとか、ストロークもディフェンスを混じえながら打ち込んで、本来の鮮やかな展開のテニスが帰ってきました。これからがとっても楽しみです。それにしてもあの暑さと湿気の中、しかもダブルスも出ていましたので連戦の中集中切らさないメンタルとフィジカルは素晴らしいです。

さらに、試合終わった翌日にはワシントンに飛んで、今はシティオープンでのトレーニングの様子をアメリカ在住のテニスファンがSNSであげてくれました。この転戦がテニスツアーなんですね。

まぁ、テニスが階級制ならボクシングの井上モンスター尚弥のように向かうところ敵なしの強さなんですが・・・2メーター級で動きも良い相手と2時間3時間の試合を連戦するのはたまったものではありません。ボクシングのようにコンデション整えてのタイトルマッチ形式ならと思ってしまいます。

そんなこんなで、デーブ大久保捕手のYouTube観たら元ヤクルト捕手でベイスターズで監督された大矢明彦さんがゲストでした。

捕手同士の話しが面白くて・・・種茂捕手がゲストの時に「大矢さんがいなかったら捕手としてやっていけなかった」と紹介して、捕手を育てるの話しになりました。

大矢さんは「完全形をイメージする、そこに近づけていく」と話されて・・・一人一人個性があって、それを生かしながらアドバイスするようにしていると。古田と種茂では完全形が違うし、キャッチャーの役割が時代で変わっきていると進みました。昔はピッチャーの女房役と言われてピッチャーが気持ちよく投げられる、いい音で受けるとかだったと。今はキャッチングやリードは当然として、スローイングやバッティングも求められますからね~。

デーブの喋りが軽快でゲラゲラ笑いながら・・・コーヒーの素材のポテンシャルをイメージするのと重なっているなぁーと思いました。

サポートしている自家焙煎店からの豆をカッピングして・・・割と多いのが、その豆のポテンシャル発揮してよく焙けているのに、もう少し香りをとか甘さを出すにはと聞かれるんです。

その時は豆のポテンシャルきちんとでているから、香りや甘さが欲しいのならそういう豆を使うことだとアドバイスします。まぁ、無い物ねだりになっているんですね。

一方、クオリティの高い素材をきちんと焙煎すればクリーンで飲みやすくなりますが、しかし、その素材のポテンシャルを生かしきっているかどうかがデリケートな問題で・・・例えばブラジルならその豆の持っている柔らかなマウスフィールや余韻の魅力が弱くても、飲みやすく美味しくてOK出すか、微調整するか?がプロの腕になってきます。

本人は飲みやすいし美味しいのでこれで良いかと満足していても、その豆にはもっと際立つ魅力があるのをイメージできていないとそれ以上の魅力をお客さんに届けられません。

当然、産地や農園、品種と豆ごとに持っている魅力は微妙に違っています。大矢さんが仰るように「完全形」をイメージできるかどうか、そしてそのように焙煎できるかどうかが焙煎職人の腕になります。

若い人の豆をカッピングすると、その辺の怖さを知らずに、産地情報やカッピングコメントで完結していることが多いように感じています。素材は素晴らしいのですが・・・スペシャルティコーヒーが日本に入って20年、まだまだ業界のレベルアップが必要です。

サポートしている自家焙煎店には排気から投入温度、ボトム温度、火力、温度進行、ロースティングポイントとセッティングしています、つまりレシピのようなものです。しかし、レシピだけでは際立つ魅力には届きません、素材を見抜くカッピングスキルとセンス・・・その素材を生かす焙煎・・・レシピの向こうにある世界ですね。

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。






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Last updated  2021.08.01 12:29:37
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