2023.05.07
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プロのつぶやき1209「ひと月で6回、公民館コーヒー講座の再現実況」

カード払い用ネットショップ ​ http://sakamotocoffee.shop/ ​ おかげさまで毎日常連のお客さまにご利用頂いています、PayPay払い、Amazon pay払いも使えるようになりました。

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「送料改定のお知らせ」

*2023/05/03(水)発送分から送料改定になりました。

ヤマト運輸は2023/04/03(月)から、宅急便等の届出運賃を改定すると発表しました。さかもとこーひーにも値上げの通知が来まして、遠い地域や大きいサイズほど値上がり幅が大きくなっています。

勿論、さかもとこーひーも値上がり分の負担を致しますが、週に4日はある横浜の定温倉庫からの生豆輸送運賃も同じように上がり、生豆の仕入れ価格も上がっていますので、かなりの負担増になります。

心苦しいのですが、送料改定のご理解をよろしくお願いします。

*送料が以下に変わりました。(2023/05/03発送分より)(税込み)

-関東(豆代、税込)
・3240円未満(850円)
・3240円以上3780円未満(500円)
・3780円以上5400円未満(300円)
・5400円以上8640円未満(200円)
・8640円以上(送料無料)

-東北、信越、北陸、中部、関西、中国(豆代)(関東の送料+100円)

-北海道、四国、九州(豆代)(関東の送料+300円)

-沖縄県(豆代)(関東の送料+1,000円)

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立夏になっていよいよ初夏の気持ちの良い季節になっていきますが・・・GW最終日、雨の千葉です。五月晴れだったり、昨日は大風吹いて・・・自宅の近所の蘇我スポーツ公園ではジャパンジャムが行われていて(混雑避けて近寄りません)、夜の花火が音と共に2階からきれいに見えていたのに、金土は風で花火上がりませんでした。

一方、コーヒーとしてはこれからニュークロップ(新豆)のサンプルや見積りが届く季節なんですが・・・エチオピア・イルガチェフェの素晴らしいクオリティのサンプルに感動したり、あまりの価格高騰に腰を抜かしたりしています。

グアテマラやコロンビア、インドネシアも同じように高騰しています・・・まだ在庫がありますが、今からどういう豆をどうやって使い、クオリティや美味しさを落とさないか、頭に汗をかいています。

コロナ禍の非常事態がひと段落したと思ったら・・・コーヒー業界は価格高騰と円安に運賃高騰とこちらが非常時になっています。

まぁ、50年も業界にいるので、このような事態は何回もありました・・・こういう時は生産者やインポーターとの普段からの関係や情報が助けになります。ホームこーひー、日常のこーひーの美味しさを大切にしていきます。

そんなこんなで・・・コロナ禍がひと段落して、4月後半に10日間で5回、GW明けに1回、公民館での「コーヒー講座」になりました。

毎年年に2回3回公民館から呼ばれますが・・・コロナ禍の3年間は中止になっていましたので、一気に開催が重なりました。1回で約2時間、15名~30名の参加者で行いますが・・・はじめての方が多く、最初の30くらいは緊張感ありますし、結構エネルギー使います。

かなり集中して行いますが・・・アンケートでは「リラックスできた」「親しみやすい話しだった」「ゆとりを感じるひとときでした」「コーヒー自体への理解が深まった」「わかりやすかった」・・・「コーヒーがおいしく、楽しかった」等々、励みになるご感想をいただいています。

ポイントは「コーヒーの上手な淹れ方教室」では無いことなんです・・・そして「勉強にならないように」・・・しています。みなさん忙しい日々の中でコーヒー飲みながらリラックスしたひとときになるようにしています。

コーヒーは淹れるものではない、学ぶものでもない・・・そんな裏テーマで開店以来30年間やっています。

では、どのような内容なのか、少し再現実況してみます。

こんにちは、さかもとこーひーの坂本です。本店が中央区の生実町、支店が緑区のおゆみ野にありまして、今年で30年になります。次男が本店店長、長男がおゆみ野店店長していて、家族経営です。

カフェでは無くて、ビーンズショップ、豆の販売です・・・お店で販売したり、通販だったり、カフェやレストランへの卸だったりです。そして、開店当初からこのような「こーひーレッスン」を公民館、幼稚園小中学校のPTA文化部、店でやったり、お客さんのお宅に伺ったりして続けています、もう何百回したか数えていませんが。

(生豆を手にテーブルを回って)これが焙煎する前の生豆「なままめ」とか「きまめ」とか言いますが・・・焙煎する前の豆と言いますか種ですね・・・これを毎朝7時頃から大きな焙煎機で、1℃単位秒単位でコントロールして記録して焙煎しています。

(コーヒー豆屋ではなくて、コーヒー種屋なんですが、それでは売れないですね、八街行くと豆屋ばかりで、こんなにコーヒーの豆売り多いのかと思ったら、落花生でした(笑))

さかもとこーひーの大きなテーマが2つありまして・・・一つが「コーヒーはフルーツだ」そして「丁寧な暮らし」です。

「丁寧な暮らし」って言うと堅苦しくなりますが・・・コーヒーを淹れて、一人で、友達と、家族でくつろぐひととき、あるいは家事から仕事へとスイッチを切り替えたり・・・ホームこーひーと言いますか、日常的にコーヒーのある暮らしをお届けしたくて30年やっています。

もうひとつ「コーヒーはフルーツだ」は・・・コーヒーというと黒い液体だったり、粉だったり・・・あまり農産物というイメージがありません。(コーヒーの花の写真を各テーブルで見ていただきながら)こうやって花が咲いて、実がなります。ジャスミンのような可愛らしい小さな花で、産地でタイミングがいいと花を見られます。

実がなって青い実が熟していきます・・・この一番下の紫っぽい赤い実が完熟です、いちごでもみかんでもそろそろさくらんぼの季節ですが・・・完熟した実は香りもいいし、甘くて、心地よい酸味がほのかにあって美味しいです。熟し具合が足らないと酸っぱかったり、渋かったり、えぐみや雑味があったりします。

コーヒーもフルーツなので、完熟実だけを揃えるのが理想なんです・・・そうは言っても都合よく行かないで・・・同じ枝に完熟実や未熟な実、少し未熟な実、熟しすぎた実と混ざっているのが現実です。(未熟実や完熟実の写真を見ていただきます)

それを選別するのですが・・・その選別にもレベルがありますので・・・未熟か過熟な実が混じっていると・・・酸っぱかったり、渋かったり、重い味わいだったり、雑味があったりします。

(ハンドピックと言って、豆の手選別しているお店がありますが、見てもわからない、きれいに揃っている豆の未完熟や少しの過熟が問題で、それはカッピングで判断します。これで使う素材が決まってしまいますから、とっても大切です。収穫から精選処理、乾燥と選別を繰り返しています。なので、ハンドピックしている店を見ると、もっといい豆使えばと思ってしまいます。)

20年少し前に土壌や栽培が良くて、完熟実を選別して揃えた理想的な豆があると知って・・・アメリカのカンファレンスに行って情報得たり、産地に行ったりして・・・そういう豆を使いたいなぁーと色々と試行錯誤しました。そして15年ほど前から安定した素晴らしい豆を使えるようになり・・・今はパートナーのインポーターの協力で長く継続的な付き合いをしている優秀な生産者もいますし・・・恵まれた環境になっています。

勿論、素材だけ良くても・・・焙煎で少し生焙けだったり、少し焦がしたりすると台無しです・・・どんな素晴らしい魚や肉でもプロが見事に焼いたのと、素人があんまり上手に焼けなかったのとでは別物になるのと似ています。

焙煎機はドイツ製プロバット焙煎機で12kgと個人店では大きめのものです。この焙煎機を選んだのは他の焙煎機よりも倍くらい重くて・・・鋳物も使っていて蓄熱がいいんです。色々な焙煎機が集まってのセミナーがあると・・・最後に完全に冷ましてから電源落とすのですが・・・このプロバットの担当者は帰るのが最後になるそうです。それだけなかなか冷めないのです。

そうすると焙煎が安定しやすいので気に入っています・・・安定すると再現性が良いんです、火の当たり方も良い感じで、焦げないようにコントロールしやすいです。

そして、毎朝同じ時間に同じように安定して焙煎できるようにしていますし・・・これがカッピングスプーンと言って、一番の商売道具なんですが・・・テイスティングのことをコーヒーカップからカッピングと言いまして・・・このように口の中に吹き付けて、口を閉じて、鼻に息を抜いて・・・香りや味わいをテイスティングします。

素材の良し悪し、焙煎の良し悪し、ブレンドの良し悪し・・・このスプーンで判断します。

素材の色々、熟し具合やらなんやら・・・焙煎のどこに問題があるか・・・全てこのカッピングで判断します。

(息子二人も毎日トレーニングしていますが、最初の2年間くらいは何を言われているのかわからなかったようですが、地道にトレーニングしていると細かいことがわかるようになって、今は3人が同じようにテイスティングできるようになりました。このカッピングが一番のキモです。)

だいぶ疲れてきたので・・・コーヒー淹れましょうか・・・そのような熟した豆の味わいが気になってきたと思います。今日は3種類のコーヒーを持ってきましたので、3つのうち、これが好きとか、これは苦手とか、感じてもらえると嬉しいです。

最初は・・・コーヒーといえば「モカ」・・・「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」というエチオピアのイルガチェフェという名産地のハマという狭いエリアを特定したモカで・・・さかもとこーひーでは10年以上使っていて・・・年々クオリティが上がっていると感じています。

以前この「モカ・イルガチェフェ(ハマ)」のプレゼンの時に如何に熟した豆だけを選別しているか、強く熱心にアピールされました・・・確かにそれがクオリティや味わいの素晴らしさに出ています・・・手間がかかりますから「高い」んですが、納得です。

次は「ブラジルクラシクス」・・・初めてのお客さんからよく言われるのが「私は特別なのでなくていいから、普通のコーヒー、酸っぱくなくて、苦くなくて、まろやかで美味しいの頂戴」なんです。

さかもとこーひーは専門店ですので「普通の~」ってどういうことと、昔はムッとしましたが・・・なるほど、普段普通に気軽に飲めて美味しいコーヒーがいいのかと・・・わざわざ作ったのがこの「ブラジルクラシクス」なんです。

最後は季節の深煎りコーヒーで「スプラッシュカフェ」です。少し苦めですっきりとした後味、ホットでもアイスでも、ミルクにも相性の良いコーヒーです。

では、順番に淹れていきます。(次回のプロのつぶやきに続きます)

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。







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Last updated  2023.05.07 08:06:31
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