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30℃くらいだと暑さが和らいだと感じてしまいますが・・・疲れは溜まっているようです、今朝寝坊しました(笑)。毎日目覚まし無しでピタッと起きられますが・・・昨日は錦織選手のシカゴの試合観るのに3時半起きで、仕事終わってひとっ飛び半蔵門国立演芸場での立川談笑独演会、慶安太平記9話連続のうち4話目「吉田の焼討ち」に行ってきたので、流石に疲れていたようです(笑)
談笑師の独演会はいつも満員ですが、慶安太平記シリーズは余裕があります・・・昔は「忠臣蔵」と並ぶ人気演目で講談ではスタンダードなんですが・・・お客さんは同世代のアラ古希が半分以上、でも30代40代の男女もちらほら・・・談笑師が「出来は大満足。目指したのはこの地平よ!」とツイートしたくらいなんですが・・・まぁ、人気の落語や講談はチケット取れないこと多いので、贅沢な夏の夜でした。
そんなこんなで・・・最近ネット社会ならではの心痛めることが続いて、寝る前に山本夏彦翁の「最後の波の音」を読み返し心落ち着かせています。
「寄せては返す波の音」・・・「まじめということはよいことだと思われているが実は悪いことなのだ。まじめと正義は仲良しさ、したがって正義も悪いことなのだ。」・・・「まじめな人は笑わない」・・・「私たちの口は何のためにあるの、隣人と同じことを言うためにある。・・・言わなければ言えと勧告する、なお言わないと村八分にする。・・・人は異口同音が好きなのである。」
人の世は昔から変わりないことですが、ネット社会で拡散がすごいのが怖いです。
平成14年(2002年)に亡くなったので、もう21年前になります。山本夏彦さんの本はほとんど全部読んでいますが・・・「世は〆切」「室内40年」「寄せては返す波の音」「恋に似たもの」等々読み返しています。
若い時から爺いくさいもの好きでしたが・・・気がつかないうちに自分が爺いになってしまいました(笑)
たまたま点けたWOWOWで、ドキュメンタリー番組「ノンフィクションW 野村家三代 パリに舞う ~万作・萬斎・裕基、未来へ」の再放送を観ました。
野村万作さんといえば、1977年にネスカフェゴールドブレンド 違いの分かる男のCM出演が印象的です、46年前かぁー。
息子の野村萬斎さんが野村万作さんが「老木の花」のステージになっていると言うような話しをしていました。
検索したら・・・「87歳のおじいさんが「美しい」と思えるって、普通に考えれば不思議なことですよ。バレエなんかの感覚で言えば、若い人が舞っているほうが美しいわけです。肉体的に華があるし、そういう部分は狂言にもあります。一方で、父のように年をとればとるほど、精神性のほうに意識が向かい、その純粋さがどんどん肉体に還元されていくのが見えてくる。
そうした年齢ごとの「たたずまい」を、すごくわかりやすく言えば、世阿弥は「花」に喩えたんです。うちの息子なんかはまだ木が若くて、花もそんなについてないけど勢いがある。それが僕くらいになると、幹も太くなって花もたくさんついてくる。さらに父のようになると、枯れてきた幹に苔がむして、花も一輪くらいしか咲かなくなりますが、そのたたずまいに存在感を見出すのが日本の感性。そこにフランスの方たちが興味を持ってくださったのが嬉しかったですね。」とありました。
なるほどなぁーと。
有名な世阿弥風姿花伝では「秘すれば花」とか、「時分の花」、「まことの花」、「能は、枝葉も少なく、老木になるまで、花は散らで残りしなり」・・・老いても、その老木に花が咲く。それが世阿弥の理想の能だったそうです。
まぁ、スペシャルティコーヒーの仕事は美味しさの仕事なのですが・・・若い人むけの美味しさもあれば、年齢を重ねた人向けの美味しさもあります。古希が見えてきて・・・先日は「夏の月」を久々の新作で出し、お陰さまで好評ですが・・・今は「アニバーサリー30」という30周年のブレンドを考えています。
さかもとこーひーの品揃えには若い頃のブレンドも並んでいますが・・・今の感覚のブレンドもこれからお届けしょうと思っています。
「寄せては返す波の音」のように同じように見えると思いますが、時は進んでいますね。「夏の月」は津田沼の人気カフェブラウンサウンドコーヒーさんでも好評なので、若い世代にも喜んでもらえて、励みになっています。
さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。
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