・・・そば!ソバ!蕎麦!・・・酒そば本舗奮闘記!

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VOL-12



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    ┃酒┃┃そ┃┃ば┃┃本┃┃舗┃ 店長のひ・と・り・言・・・。
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         ★今に芽が出る☆やがて花咲く通信  VOL-12

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こんにちは!

酒そば本舗店長の犬田です。


そばが、今のように細く切られて食べられるようになったのは、
江戸時代の初めころ。


そこで、私としましては、どうしても江戸の庶民の暮らしぶりが気になるのです。



前回 6/23 配信のVOL-11では、川柳で江戸庶民の温かな情を垣間見ました。


『今回も江戸川柳で現代を読む』小林弘忠著(NHK出版)よりネタを拝借いたします。










     意外やお医者さまは、嫌われ者!?


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   ◇◆◇ 江戸庶民と医者は、そりが合わぬ ◇◆◇



『江戸川柳で現代を読む』

困った時はお互いさま、困っている人を見ると手助けしないではいられない、
それが江戸庶民の常識であった・・・・。

前回のあら筋でした。

人の痛みに敏感である、そんなやさしさって、やはり大切だと思った次第です。



そんな江戸庶民も、意外やお医者様には、結構キビシイ感情を抱いていたということが分かります。






「極藪医者(ごくやぶいしゃ)竹の匙(さじ)で盛り」

「にわか医者まず縁者から盛り殺し」

「殺しても見ねばわからぬ匙(さじ)加げん」





かなり辛辣ですね。

当時の医者は、庶民からは人気が悪かったようです。





・・・・・ところで、藪医者ってどうして藪っていうの?

諸説いろいろあるのでしょうが、もっともポピュラーなものをご紹介します。


藪は竹の藪のこと、竹薮は先がよく見えないことから、
『診察の見通しがきかない医者』⇒『診たてが悪い医者』⇒『藪医者』。



当時の庶民には、一番はなもちのならぬのが、
えらくさそうに差し向けの籠に乗り、大店や旗本屋敷に出入りする町医者。


こんな医者は絶対にお医者さまとは、呼ばなかった。

ただの一言、『藪!』



それもそうですよね、当時医者に診てもらうと、
薬代も含めてあっという間に一両がなくなってしまったそうです。

年間の米の消費量が一人約一石(金額にして一両)だそうですから、
診てもらいたくても、庶民は誰も医者にかかれなかった。




私の学生時代のこと、友達に大藪(おおやぶ)という名前の学生がいた。
ある講座の教授が授業開始の前に、名簿を見ながら出席を取っていて、

「○○君、○○君、大藪(おおやぶ)君・・・!」
「大藪君!?・・・君は工学部を目指して賢明だったね、これが医学部であったら、改名せにゃならん・・・」



私は、心の中ですかさず、そしてひそかに言いましたね。


「教授!教壇に立つよりは、高座に立たれた方がよさそうですよ!」



もう時効だから、言ってもいいでしょう。
この先生は、山田 保先生。先生お懐かしゅうございます。

たったこれだけのことで、卒業研究はこの山田先生の研究室を選びました。
もちろん大藪君も一緒でしたね。


もう30年も前のことになります。。。。




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