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昨日、「ドン・ジョヴァンニ」のブログをUPした関係で、久しぶりに家にある、DVD映画「アマデウス」を見てしまいました。【33%OFF!】アマデウス 【WARNER THE BEST ¥1500】(DVD)ふぅ~。苦しい映画ですね~。人間の弱くて脆い部分をモーツァルトの美しい音楽と対比?させて、上手く描いていましたね~。前に観た時は、まだ子供でしたからこの映画で繰り広げられる人の心理がイマイチよくわからなかったんですが、今、観ると、すごく良く分かります。天才(モーツァルト) 対 努力型凡人(サリエリ)。凡人の中でも、努力してきた人が特に陥りやすい罠、「嫉妬・妬み・猜疑心」。これらの激情から生まれた黒い炎・・・。凡人は、この“黒い炎”によって天才だけでなく、自らの人生も灰にすることになる。黒い炎を燃やすパワーを他の何かに向けることができたなら。。。本人も天才も、どんなに楽だったでしょうね。モーツァルトの時代も、今も、そして、ヨーロッパでも、日本でも、繰り広げられる人間関係は、いつでも、どこでも変わらないといんだなぁ~としみじみ。やっぱり、気負わず生きていくのが一番?ですね(笑) *映画の中、面白かったのは、「魔笛」の“夜の女王のアリア”の誕生シーン。モーツァルトが、彼の奥さんの母から、くどくどと小言を言われている時に旋律がひらめいた?ように描かれていました(笑)実際は、違うんだろうけど、あの有名なアリアが、こんな誕生の仕方をしたと思ったら、何だか面白くて。また、「ドン・ジョヴァンニ」の、石像が食事に招かれてやってくる例のシーンについても映画で描かれていました。あの石像のシーンは、ファザコンだったモーツァルトが自分の父を想像して作ったんだとか?!超有名な「フィガロの結婚」も色々な紆余曲折があって誕生したんですね。皇帝のあくびの回数で、上演回数が決まるって言うのも、映画の中だけの話でしょうけど、面白いですね。 *35歳という短い生涯を駆け抜けた天才音楽家・ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。長生きしていたら、今以上の名作をもっとたくさん生みだしていたかもしれないと思うと、残念ですね。また、Wikiなどで調べてみると、彼の子供たちは、子をなさずにお亡くなりになったそうで、残念ながら、モーツァルトの血を引く直系子孫は、絶えてしまっているんだそうです
2010/09/25
ちょうど本番三ヶ月前だというのに、ダラダラした一日を過ごしてしまいました。たまには仕方ない、と言えないところが辛いということで?今日、GyaO!で映画“es[エス]”を観てしまいました。これ、前から見たかったんですよ。 【中古】洋画DVD es[エス](’01独)【映画あらすじ】~goo映画より~タクシー運転手(実際は記者)のタレクは、模擬刑務所での心理実験(看守役・囚人役に分かれて役を演じる)に応募する。その実験前夜、彼は、車でタクシーに突っ込んできたドラと一夜を共にする。お遊び気分で始まった実験だっが、看守役は囚人役を従わせる事を楽しみ始めていた。2日目、タレクを中心に囚人役数人が大騒ぎをしている中で看守役ベルスが頭角を表し始め、実験は異常をきたし始める。。。実際に起こった事件を基にして作られた映画。es[エス](2001) - goo 映画 *う~ん、さすが?ドイツ映画!こういう重い映画を作らせたらピカ一ですね。怖かった。見終わった時、肩に相当な力が入っていて疲れちゃいました。人間って、こうも極端になっていけるのか。これは、パーソナリティのes(エス・イド)がなせる技なんでしょうね。同じ看守役でも最後のほうまでスーパーエゴ部分が勝つ人がいたけれどそれよりもはるかにパワーのあるes集団。道徳や分別は、本能の持つ力に圧倒されて、ここでは完敗。看守役のesと対比されていたのが囚人役タレクの実験前夜のこと。映画の中、所々、彼の前夜の絡みを映し出し、こちらはまさにフロイトが言うesそのもの。看守役・囚人役のリビドーを上手く対比させて、作っているなぁと思いました。また、この実験を行った教授の「いい実験結果を得たい」という飽くなき欲求もリビドー(ユング)と言えるのかも。 *久しぶりに「パーソナリティの力動論」を思い出しましたが、それ以外に、また、「役割」ってなんだろって思いました。この映画では、「役割」というペルソナを与えられた人たちが、急展開に人格が変わっていく様子を描いていました。会社でもいますよね、肩書き(会社での地位・役割)を得た途端、急に偉そうにする人。その他にも学歴、自分の所属する会社・職業、自分の持ち物(ブランド物)など飾りのようなものを、地位・役割?と勘違いして威張る人。。。お~ヤダヤダ。所詮、これらは一時の「ペルソナ」なんだってことをこの映画は、教えてくれていたのかもしれません。 *【注意:以下、ネタバレあり!】映画後半、タレクが暗室に閉じ込められた辺りからそれまでの「怖さ」が半減しちゃったかな。あそこで、もう少し閉所恐怖症感(パニック)を演出した方が、映画としては面白かったんじゃないかな。あそこで、頭脳を働かした“理性的”な行動を入れたからそれまでのes度が減っちゃったように思うんです。 *その他追記:・囚人38号を演じていた軍人役の俳優さん、あの方、他のドイツ映画でも見たことある。あの冷静で深遠な眼、忘れられない。・「屈辱を与える」ってこと、あれほど、人を服従させるのに効果があるって思わなかった。そういや、ヒトラーもユダヤ人に対して、同じようなことをしていたなぁ。 *なかなか深い映画でした。
2010/05/22
先週8日、万博が開催されている中国の上海へ向けて「平成の遣唐使船」が、大阪港から出港したんだそうですね。この日、休日出勤していたから無理だったんだけど、出港の様子、見に行きたかったなぁ。今頃、九州についているんだろな。 *さて、今日は、先日観に行ってきた映画「ドン・ジョヴァンニ~天才劇作家とモーツァルの出会い~」について。<あらすじ>~goo映画より~18世紀のヴェネツィア。聖職にありながら放蕩三昧を続けるロレンツォ・ダ・ポンテは、幼い日に心を奪われた「神曲」のベアトリーチェを彷彿とさせる美しい娘アンネッタに恋をする。ところが、教会批判も厭わない反骨精神と類い稀な文才によって、15年間の追放を命ぜられてしまう。友人ジャコモ・カサノヴァの助言で赴いた自由と芸術の都ウィーンでモーツァルトに出会うと、新作オペラの創作に取り組むのだった。ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い - goo 映画この映画は、上記あらすじにもあるように、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」が生まれるまでを台本を書いたロレンツォ・ダ・ポンテに焦点を置いて描いていました。美しい「芸術美」(文学・音楽・絵画・舞台・建築・衣装・映像)が映画内至る所、巧みに織り込まれており、右脳ほろ酔いまた、構成も素晴らしい。現実と舞台、絵画と映画、音楽と文学が絶妙にクロスして溶け合い、映画を観ている私たちの、「現実」に凝り固まった感覚を、柔らかく解き放ってくれます。私たちは素直に、映画が与えてくれる「感覚」を受け止めればいいだけ。充分とろけさせていただきました。芸術って、本来こういう“感覚”にダイレクトに浸透してくるものを言うんだなって教えてくれる作品。まずは、全身の「肌」が活性化するような感じ?論評なんて、芸術に浸っている間は出てくる隙がないんです。 *今月末、WORLD CLASSICS@CINEMAのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を観に行くのでその下準備ができました。モーツァルト / モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」 フルトヴェングラー/ウィーン・フィル(日本語字幕付) 【DVD】オペラを観に行く時、これまでは、作曲家ばっかり気にしていたんですけど、劇作家も大切なんですね。ドン・ジョヴァンニ~天才劇作家とモーツァルの出会い~公式HP追:この映画を観たら、「アマデウス」をまた観たくなっちゃいました。近々、時間を作って鑑賞しようと思います。
2010/05/08
3月も下旬となり、段々ドキドキしてきました。そう☆三ヶ月に一度やってくる超特大「決算祭」です!今日も、予定の空き時間に、ちょっとだけ会社に行ってました。明日も、行っちゃうかも。今回は、今までと違ってクールにゴールを決めたいと思っているけどどうなることやら。もしかすると、この春の人事異動に伴って私の担当業務が変わるかもしれません。その為にも今回は今まで以上にきっちり終わらせたいんだけど、どうでしょうね。 *さて、今日は映画「NINE」について。《送料無料》(オリジナル・サウンドトラック) NINE -オリジナル・サウンドトラック-(CD)豪華なキャスト、舞台はトニー賞受賞ということでしたがう~ん、どうなんでしょ。ミュージカルにしても、歌・ダンスが少なくて中途半端に感じたし、ストーリーも、特に惹きつけるものはないし、(逆に暗めか?)曲もグッとくる物がそんなになかったし。ロブ・マーシャル監督の前作品「シカゴ」に比べたら完成度は低いように感じました。ただ、キャストは本当に豪華ペネロペ・クルス&ニコール・キッドマンって映画の内容そのものじゃないですかすごいキャスト起用だなぁと思ってしまいました。また、冒頭のペネロペのセクシーダンスは、女の私も目が釘付けになってしまいました可愛い顔して、なかなかやるなぁ~って感じです。私個人的には、今回の登場人物でマリオン・コティヤールが一番きれいだなぁと思いました。他の女優陣が「女」を爆裂させていたのに彼女は、抑圧的な役を美しく演じられていました。主人公グイドが彼女のことを最後まで気にかけていたのがよくわかりますね。 *また、女優陣だけでなく、ちらちら映るイタリアの風景もステキです♪こんなにきれいなシーンを見せられたらまたイタリアに行きたくなります。そっかこの映画は、舞台をイタリアにしたから「シカゴ」や「ドリームガールズ」のような、アメリカ風ギラギラ度がちょっと減っちゃったのかもしれませんね。EURのおしゃれさと、USAのギラギラ度が合わさって、どちらも中途半端になっちゃいましたかね。NINE 公式HP
2010/03/27
今日は、暖かかった暑かったですね。この調子だと私の大好きな季節「春」はあっという間に終わり、酷暑の「夏」が幅を利かせそうでちょっと心配。さて、今日は、少し前に観に行った映画「ベジャール、そしてバレエはつづく」について。ベジャール、そしてバレエはつづく【映画あらすじ】~goo映画より~20世紀を代表する偉大な振付家であり、ベジャール・バレエ団の主催者であるモーリス・ベジャールが亡くなって1年あまり。彼の残したバレエ団は、その後任者であるジル・ロマンが引き継いでいた。芸術監督として自身の振付作品「アリア」のワールドプレミアが迫るなか、ロマンは団員たちへの指導を怠らない。しかし彼には「ベジャールの後継者」という重責がついてまわる。そして公演日。舞台の幕が開いた…。goo 映画モーリス・ベジャール亡き後のバレエ団。神様のような存在だったトップ(ベジャール)がいなくなった後の組織を、残されたメンバー全員がどう繋いでいくか。ベジャールが偉大すぎただけに、その不安、重責はいかばかりか。 *この映画、昨年見た「パリ・オペラ座のすべて」(2009/10/31ブログ)と同じく、淡々としたバレエ・ドキュメンタリー映画でした。同じ系統の映画なのですが、ただ、私は、前回の作品「パリ・オペラ座のすべて」は、芸術的な視点で、今回の作品「ベジャール、そしてバレエはつづく」は、職業人的視点で鑑賞してしまいました。 *この映画を観て、一番心にぐっときたこと。それは、組織って、そこに所属するメンバーそれぞれが自分の役割をしっかり認識し、一丸となって同じ方向に進めば、こんなにも強い力を生みだすんだってことでした。“ベジャール亡き後の初めての舞台を、ベジャールの為にも、ジル・ロマン(後任者)の為にも、自分の為にも、皆で成功させたいの”こういう感じのセリフが、どのバレリーナからも出てきました。映し出されたバレエ団の挑戦する姿は、皆の力が集結された弾丸ライナーって感じで、強かったし、美しかった。絆を感じました。一方、私の会社なんて、大きくない組織なのに何々派閥・誰それ系チームなど自分たちの利権ばかりを考えた小集団があちらこちらに出来ていますそして、それらが、日々、自分たちを邪魔する他のチームを蹴落とす策略ばかりを考えているから、組織として本当にまとまらない。バラバラ。上層部の人たち自身が、自分たちは「ごますり」で出世してきたって言っている。「ごますり」をしてきたから、「ごますり」されるのが大好き。だから小集団があちこちにできる。それぞれのベクトルが内向き(社内)に向いているから、きっとこの先は大きく成長はしないだろうなって思うちょっとは、ベジャール・バレエ団を見習えって感じですね *この映画、ベジャールファン、バレエファンだけでなく、組織作りに悩んでいる経営者が観ても結構いい勉強になるんじゃないのかな。いいトップがいた組織は、そのトップがいなくなっても力を保ち続けるってことがこの映画を観たら、よくわかります。ベジャール、そしてバレエはつづく公式HP
2010/03/20
今年は、画家カラヴァッジョが亡くなってから400周年だとか。先日、それを記念して?作られた映画、「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」を観てきました。【送料・代引手数料無料】カラヴァッジョ「病めるバッカス」f30期間限定特別価格額/アクリルカバー付き選べる無料額装カラヴァッジョ「病めるバッカス」 F30(91×72.7cm))複製絵画 油絵 贈り物にも 送料無料・代引手数料無料この映画は、彼が画家として歩んだ半生を描いているのですがう~ん、こゆい。さすが?イタリアですなぁ~。 *カラヴァッジョの絵って、どこかアンニュイで、含みを感じさせるのですが、そんな作品を描いた人が、こんな激情的な人生を送ったとは思ってもいませんでした。絵には、この激しさが全く出てないから不思議。昨年、ボルゲーゼ美術館展でカラヴァッジョの作品を鑑賞した際にも、(2009/11/23ブログ)彼が人殺しをした後によくもまぁ、こんな誘いをかけるような絵を描くなぁと思っていたんですよね。不思議な天才画家さんです。 *よく、「神様は、その人が乗り越えられるだけの困難しか与えない」って言われますがこの映画を観ているとその通りだなぁと思ってしまいます。パワーに欠ける私には、彼のような生き方は到底できないわぁ。自身で折角の幸せ・チャンスを壊しているので、自業自得だとは言え、次々にでっかい試練が襲ってきて、平穏とは、ま逆の人生。自分の感情(激情)に素直にぶつかって行き、敵味方をそれぞれいっぱい作って200%生き抜いたって感じの人生でした。本人は、もっと生きて活躍したかったんだろうけど、きっと私の3人分以上の人生を味わっているよ、彼は。 *映画の中のセリフに「あなたはあなたの絵と同じ。光の部分は限りなく美しく、影の部分は罪深い」というのがあります。この映画は、まさしくこのセリフで言い表わせると思います。「美と罪」。表裏一体ですな。カラヴァッジョ鑑カラヴァッジョ 天才画家の光と影公式HP
2010/03/05
そんなに興味がなかったけれど、あまりにも話題になっているので、先日、ついに観に行ってきました、映画「アバター(3Dバージョン)」。色々と評価が分かれているようですが、私は、楽しんで鑑賞することが出来ました。【Aポイント付+メール便送料無料】アバター オリジナル・サウンド・トラック (日本盤CD)3Dは、期待していた程ではありませんでしたが、(もっと飛び出してきたりするのかと思っていた)壮大な映像、美しい色彩など、あぁ、これは大きなスクリーンで観るべき映画だなぁと思いました。宙に浮く岩?島?、ふわふわの精?、不思議で獰猛な動物?たち、パンドラの壮大な自然、アバターや、ナヴィ族たちなど、どうやって、撮影したんだろう、どうなっているんだろう、とどきどきしながら画面に見入ってしまいました。すごい!ストーリーに関して言うと、矛盾点など多々ありましたが、“娯楽映画”だとその辺を適当に流せば、人類が過去に犯してきた罪をさりげなく指摘して、いい内容だったと思いました。こうやって、人類は、地球上に存在した数々の文明や動植物を滅ぼしてきたんですね。また、数々の自然を壊してきたんですね。これからは、共存共栄の道を模索していこうというメッセージが映画に込められているのかな、と思いました。【注意:以下ネタバレ有り!】ストーリーの矛盾点のほとんどは流せましたが、唯一、嫌がる「イクラン」を“絆を結ぶ”と言って、押さえつけて、無理やり自分の物とするシーンは、イヤだなぁと思いました。これって、人間世界で言う手籠と同じじゃぁ・・・また、スカイ・ピープルがやっていることとあんまり変わらないんじゃぁ・・・・・・しかし、イクランはとっても従順?なので一度、絆を結べば、忠実にご主人様に従ってくれます。なんて愛い奴また、今回の主人公ジェイクのようにナヴィ族の信頼を得る為(トルク・マクトになる為に)、レオノプテリクスに浮気(乗り換え)をした場合、元々、絆を結んでいだイクランはどうなったんだろう、とその点も、気になって仕方ありませんつまり、元のイクランは、主の利益?の為に、捨てられちゃったんですよね。う~ん。スネて、グレてなければいいけれど。元気にやっていてくれればいいけれど。別の相手を見つけてくれていればいいけれど。って、どうでもいいことが気になるsakuranomiでした(笑)話題の映画がフィギュアで登場!【予約商品★まもなく入荷】Avatar アバター★Neytiri アクションフィギュアアバター 公式HP追:私、鼻が低いので、3Dメガネがずれて大変でした。上映中、ずっと手で支えていました。これから3D映画、増えてくるのかなぁ~だったら、あのメガネ、何とかして欲しい。
2010/02/28
毎月届く電気使用量のお知らせが今月も新聞ポストに入っていました。むむむ~今冬は、例年と比べ、突出して電気を使用しているなぁ~。我が家の暖房は全て電気タイプ。つまり、今年の冬は、それだけ寒いってこと。私、寒がりだから本当に寒いのヤなの。早く暖かくなって欲しい。 *さて。今日は、久々の映画「ヴィクトリア女王 世紀の愛」について。先日「THEハプスブルク展」(←後日、感想UP)に行ってきたので、それ(EUR王室)にちょっと影響されちゃったかも。【あらすじ】7つの海を支配し、イギリスを「太陽の沈まない帝国」と呼ばれるまでに押し上げた、ヴィクトリア女王。多忙な彼女を公私ともに支え続けたのは、その夫アルバート公でした。結婚生活21年の間に、9人の子をなし、19世紀当時から、史上最高の理想のカップルとして語り継がれている二人。しかし、真にかけがえのない存在だと互いが認め合うまで様々な困難を乗り越えなければならなければいけませんでした。二人の出会いから成長をイギリスの歴史とともに描いた作品。歴史物として観るなら物足りない感じがしますが、恋愛作品としてならまとまりのある映画だったと思います。ただ、ちょっとあっさりしすぎていた感も。公式HPのストーリー紹介ページなどに「数々の困難を乗り越え」と書かれていますが、102分という短めの上映時間のせいか、あっという間に問題解決がされ、さほどの困難だと思えないまま、映画が終わってしまったような感じがします。ただ、王室お姫様系作品がお好きな方ならたまらない映画かも。衣装もセットも豪華・豪華。特に、ヴィクトリアの衣装は、デザイン的にかなり優れていました。あの衣装、映画撮影が終わったら、どうなるんだろ。どこかに展示してくれないかな。また、アルバート公を演じているルパート・フレンドさんも男前でしたよ。白馬がすごく似合っていました(笑) *結婚生活21年、アルバート公が42歳の若さで亡くなってからは、以後、常に喪服を身に着けて生活したというヴィクトリア女王。アルバート公亡き後、使用人との噂もあったそうですが、公への想いは、一生彼女の心の中に存在し続けたのではないかと思います。ただ、ヴィクトリア女王とアルバート公の子孫には、血友病患者が多く出たそうですね。ヴィクトリア女王の子孫の家系図を見て、びっくりしてしまいました。ヴィクトリア女王が、突然変異の血友病遺伝子の保因者だったと考えられており、婚姻関係でヨーロッパ中に広がった彼女の子孫は、各地で、それによる様々な悲劇を生んだとか。・・・色々な意味で、大きな影響をヨーロッパ中に与えた、偉大な女王、ヴィクトリア。この作品は、そんな彼女の若かりし頃を描いた瑞々しい作品となっています。ヴィクトリア女王 世紀の愛 公式HP
2010/02/20
寒い~!!!一気に冬がやってきた~帰宅途中、凍えるかと思った・・・orz私、寒いの苦手だから春になるまでの約5ヶ月、マジで冬眠して過ごしたい *さて、今日は、DVDで鑑賞した、映画「WHITE NIGHTS(白夜)」について。ホワイトナイツ 白夜まずはあらすじ~楽天ブックスより~【ストーリー】ニコライは芸術の自由を求め、8年前ソ連からアメリカに亡命した著名なダンサー。レイモンドはアメリカのベトナム介入に反発し、母国を捨てて、ソ連に移ったタップダンサー。ニコライが公演旅行中に乗った飛行機のシベリア不時着が、この生き方の違う二人を引き合わせた。ニコライを母国に取り戻したいKGBのチャイコ大佐がレイモンドを使って説得にあたらせたのだ。だが、いつしか二人は国境を越えた友情で結ばれ、レイモンドにも愛と夢を取り戻そうとする決意が芽生えてくる。そして白夜の中、極秘の脱出計画がスタートした…。 *とっても“アメリカ”な作品。「自由」「愛」って言葉が、映画中、いっぱい出てきます。また、「自由」=「幸福」っていう公式が前面に強く押し出されています。この映画が作られた1985年って冷戦の終わり頃?この映画を見ていると国籍や国家っていう考え方、もう止めちゃえば?と思えてきます。 *映画の見所は、タップダンスと、白夜の脱出劇特に、脱出劇に関しては、「白夜」ってところに注目日が沈まないってこと、この映画を見るまでは、羨ましく思っていたんだけどそうでもない時もあるんですね。脱出と言えば、暗闇のなかをごそごそするのが一般的?ですが、「白夜」の時期がある、この映画の舞台“シベリア”では、そうはいかない。明るい最中の逃亡となるので、人目につきやすく、それだけ危険度が増す。結果は、見る前から何となく分かっているけど、「白夜効果」で、いつも以上にドキドキしてしまいました *ニコライを演じている、ミハイル・バリシニコフさん。彼自身が、ソ連からの亡命者。亡命・・・自分が生まれ育った国の方針と、自分の考えが合わないって、想像するだけでしんどそう。会社を辞めて、違う会社で働きます!というレベルの話ではないですもんね・・・映画に対して、少しだけ欲を言わせてもらえるのであれば、「亡命者」が持つ、もう少し複雑な心理描写と、彼の優麗なバレエ姿を、もう少し見たかったかな。(第58回 アカデミー賞歌曲賞受賞ライオネル・リッチー「セイ・ユー・セイ・ミー」)
2009/11/02
今日は、お友達たちとの飲み会の前に時間があったので、久しぶりに映画館で映画を見てきました。前回、映画館に行ったのは5月の「レッドクリフ」(5/6ブログ)でしたので、約半年間ぶりの鑑賞となります来週には例の件が、ようやく決着つくので(合否発表)、それに伴い?また、色々と観に行こうと思います。 *映画鑑賞復帰第一弾に選んだ作品は、「パリ・オペラ座のすべて」という、ドキュメンタリー映画。かなり良かったっす映画のパンフってめったに買わない私ですが、今回は、迷わず購入。DVD化されたら、160分という長い作品ですが、レンタルでもう一回、見ようと思っています。 *映画概要:パリの両オペラ座(ガルニエとバスティーユ~主にガルニエ~)にカメラが入り、世界で最高水準といわれる「パリ・オペラ座バレエ団」に関する全て?を静かに撮影したもの。【映し出されていた主な風景】・バレリーナたちの練習・リハーサル・本番舞台(古典バレエ・コンテンポラリー)・演目などの宣伝企画会議・芸術監督と振付師の打ち合わせ・ダンサーと芸術監督との役柄に関する話し合い・照明テスト・衣装係の衣装製作風景・オペラ座内ダンサー用?関係者用?レストランでの食事内容など・オペラ座屋上での蜂蜜採取・清掃係の、何気ない掃除シーン・劇場経営サイドからダンサーたちに年金に関する制度変更の説明・オペラ座屋上から眺めたパリの街・オペラ座の地下水などなど。<撮影舞台演目名>・くるみ割り人形・パキータ・ジェニュス・メディアの夢・ベルナルダの家・ロミオとジュリエット・オルフェオとエウリディーチェ *余計な説明・解説、一切なし。映画は、ただ、ただ、淡々と、オペラ座バレエの全容を映していました。「作品の感想は、観客が決めること(制作側は誘導しない)」というポリシーを貫いて作られていました。(↑このセリフは、映画の中で、バレエ団の振付師も言っていました)だから、バレエや、パリ・オペラ座バレエ団や、オペラ座にあまり興味がない方には退屈な作品となるかもしれません。しかし、少しでも興味がある人には、この映画は、たまらなく美しい作品となると思います。特に私が息をのんだのは、舞台本番を映した、数々のシーンたちでしたその中でも、コンテンポラリー作品の「美」には、心臓がドキドキして困ってしまいました演出、衣装、音楽、踊り・・・何もかもが刺激的。あぁ、機会があれば生で観たい!!!(ちょっと話は映画から逸れますが、12月に、オペラ座エトワールだったシルヴィ・ギエムが来日。大阪でもコンテンポラリーダンスショーを上演してくれるのですが、開演日が平日なんですよ・・・orz19:30開演とはいえ、日々残業な私。仕事がIL DIVOの時のように、終わらなかったら、と、チケット購入を躊躇しています) *この映画で知ったこと。(ネタバレ?)・若い団員の、コンテンポラリークラスへの出席率の低さ(若い団員ほど、古典よりも現代風振り付けを積極的に習おうとするのかと思っていた。)・オペラ座バレエ団の定年は42歳。国家公務員。・エトワール(主役)程の実力がある人でも、新しい役をもらった時は、役作りに悩んだり、不安になったりする。・ダンサーが監督に、役を変えてくれと直談判 *私、学生の頃、パリ旅行中にこのオペラ座バレエを現地で鑑賞したことがあるのですが、その時は、今以上に知識がなかったので、それなりの感動で終わってしまいました。今から考えると、もったいないですね(^_^;)あの時に、この映画を見ることができたなら、感動ももっとすごいものとなっていたんでしょうね。あ~また、パリに行きたい。 *パリ・オペラ座のすべて 公式サイト
2009/10/31
GW最後の日、大阪のお天気は、私の心と同じく、しとしとと細い雨が降っていました。明日から、またお仕事。また、色々あるんだろうけど、どんな時にでも、楽しいことを見つけていこうと思う気持ちだけは無くさないようにしよう。 *さて、今日は、私にとって本当に久しぶりの映画観賞デーでした前回が2/25の「おくりびと」だから約2ヶ月半ぶり、そして今年に入ってから、やっと3本目ここ数年、1週間に1本(月4本)のペースで、映画を鑑賞し続けてきた私にとっては、かなり抑え目です。 *今日観てきた映画は、「レッドクリフpart2」レッドクリフ PART 2(赤壁 決戦天下)香港版DVD昨年、part1(2008・11・19ブログ)を観てから、待つこと半年。先に行かれた方の感想などを聴きつつ、ようやく私もその仲間に加わることができましたpart1の時と同じく、戦闘シーンが無駄に長いようにも思いましたが、それを除けば、面白かったですね私の中には「三国志」は“こうあらねばならない”とか、「赤壁の戦い」は“こうあるべきだ”・“こんな設定・状況ありえない”などという枠・型が一切ないので、純粋に娯楽映画として楽しめました。映画なんだし、史実?原作?(枠)どおりに作らなくったっていいんじゃないの?色々な三国志、大歓迎だよ、なんて思う私は、三国志ファンに怒られちゃいますかね(笑) *<注意:以下、ネタバレあり!>この映画を観て感じたこと等を、簡単に。1.描かれていた「戦」についていくら戦力をほこっていても、「情報」・「心理」を掌握したものには敵わない。(これは、現代にも通ずるところ有り?)多くの情報を集め、敵の心の裏をかくか、裏の裏をかくかの鋭い選択、同時に、味方の人心掌握。騙し、騙され、騙されたふり。最終的に映画では、味方を信じた者が勝利するという、キレイな形に収まる。(部下に「物(無税)・地位のみ」を与えようとした曹操側は、敗北)そして、それら(情報・心理)に加え、兵法・自然などの幅広い知識&日頃の訓練の必要性を感じた。(炎の中の楯重ね行進など、事前にきっと訓練していたんだろな)2.登場人物(男性)の描き方について・冷酷な曹操の人間的な部分に ちょっとほっとする。息子のことを心配する姿とか、小喬の仕掛けた罠に簡単にはまっちゃうとことか(笑)(↑ただ単にスケベ親父ともいう でもロボットじゃないんだから、仕方ないよね・笑) あの時の曹操、本当に嬉しそうだったよ)・登場人物(キャラ・相関など)を、現在のビジネスにおける、 上司と部下の関係に重ねてみる。 付いていきたくなる上司(登場人物) 絶対に付いていきたくない上司(登場人物) 私個人としては、思考ベースが「信」の人と一緒に 仕事がしたい。 基本が「疑」「我」や「監(管)」の人とは絶対に合わない。3.登場人物(女性)の描き方について尚香にしても、小喬にしても、なんて「男前」しかし、それだけでなく、どちらも「たおやか」でもある。怒るだけ、待つだけ、嘆くだけ、従うだけ、等の偏った女性の描き方はしておらず、そのバランスが同じ女性として嬉しかった。二人の勇気と優しさをお手本にしよう。 *落ち着いたら、吉川英治「三国志」の赤壁の部分を読み直してみようと思います↓詳しくは↓レッドクリフpart2 公式サイト
2009/05/06
今日は、先日、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」について。おくりびと「おくりびと」限定品お線香(お線香) *この作品、昨年秋の見たい映画リストに入っていたのですが時間が取れず、残念ながら見逃してしまいました。(ご参考:2008/10/30ブログ)自宅でDVDをあまり見ない私にとって、映画館上映を見逃したということは、その映画とはご縁がなかったということと同じ。それが、今回のアカデミー賞のおかげで再び映画館での上映が決定なんて、ラッキーなんでしょうこれを逃すわけにはまいりませんっ!ありがとう、アカデミー賞 *映画館、びっくりする位、混んでいました。普段、映画館に来慣れていない人たちも結構いらっしゃったようでチケット売り場とかが、騒然としていました。アカデミー賞効果って、ホントすごい。 *さて、感想です。静かで、優しい・柔らかな映画でした~。最初の方から、私、ハンカチが手放せませんでした突然に呼び出されたり、整っていないご遺体に向かわなくてはいけないなどとたいへんなこともかなりあると思いますが、しかし、納棺師って、いいお仕事だなぁ~と思いました。様々な人生を送ってきた人たちのこの世の中における、最後のお手伝いが出来るんですものね。けど、涙腺が異常に弱い私にはかなり難しいお仕事だと思います。旅立ちのお手伝いをしている間に私も、ご親族と一緒になって号泣してしまいそう。これじゃ、仕事になりません(笑) *この映画は、「死」と「生」をすごく対照的に、かつ、両者の「繋がり」を強調して描いている作品だなぁ~と思いました。この映画で「生」を明確に表現していたのは、“食”でした。納棺の仕事が終わった後、多くの場面で「食べる」シーンが映されていました。「生きる」ということは他の「命」を頂くということ。つまり、「死」は、それで終わりなのではなく、別の「生」「命」の支えとなり、循環しているんだ、ということを表現していたように思いました。はっきりとセリフは覚えていませんが、火葬場の担当者が「私は、出発の門番なんです。“死”はそれで終わりなのではありません。亡くなった方が、新しい場所へ行かれるのを、またいつか会おうなと言って、いつも見送っています。」と話されていたのが、印象的でした。 *また、主人公が最初に手がけたのが、一人暮らし・死後2週間以上経った女性のご遺体でした。彼は、これでかなりのショックを受けるのですが、これを見ながら、私は、去年読んだ本「遺体整理屋」を思い出してしまいました。(ご参考:2007/11/7ブログ)何十年か後の私も、こうやって知らない人たちにお世話になるのかなぁ~と自分のことのように、このシーンを見てしまいました(笑) *「死」って不思議。どんな人生を歩んでも最後は、皆、死を迎えます。私の場合、溶けちゃうかもしれないけれど、満足した人生を歩んだって思いながら、安らかな表情で、最後を迎えたいなぁ~ま、発見された時は、表情も何もあったもんじゃないのかもしれませんが(爆)詳しくは↓おくりびと 公式HP追:海外で認められたこの映画ですが、では、外国では、どのようなお別れの儀式があるんだろう?納棺の儀に似たような風習ってあるのかな?ちょっと調べてみたい気になってしまいました。追2:以前は、連れ合いができたら、先に私の方があの世に行きたい(一人残されたくない)と思っていました。でも、この映画に出てきていた、妻に先立たれた男性の寂しそうな姿を観て、相手にこんな想いをさせるのなら、やっぱり先に逝ってもらう方がいいのかなって考えを改めました(笑)
2009/02/25
昨日から、早く帰れるようになったので今日は、久し振りに映画を観て帰りました。まぁ、早くと言っても、最終上映回、しかもその上映開始時間にも遅刻するという状況でしたが、ど~うしても観たかったんです。封切りになった日から行きたくて、行きたくて、でも、どうしても時間が取れなくて・・・あ~もう、これ以上は、待てませ~ん!!! *と言うことで、今日、観てきた映画は、「マンマ・ミーア!」《メール便なら送料無料》マンマ・ミーア! MAMMA MIA!(OST)この作品は、劇団四季が大阪劇場で上演していた時に何度も通ってしまう位、はまってしまった演目です。舞台が、大阪を去ってから約2年。お久しぶりのマンマということで、観る前から、期待が高まります。 *あぁ~やっぱり楽しすぎました~ここまで幸せ・元気になる作品ってそうないんじゃないのかな。多少、舞台と違うところ(曲の順番や選曲)もありましたが、でも、楽しさ、ノリノリさ、元気さ、そして、感動的なのは、全くおんなじでした。DVDが発売されたら、絶対に購入ですっ悲しい時や、しんどい時、元気がない時に家でリピして、パワーをもらいましょう。そして、感動で涙をながしましょう。私、ドナ世代とソフィ世代の、ちょうど中間なので、どちらの気持ちもわかって、何回観ても、泣けるんです。また、「マンマ・ミーア!」の歌詞が私の古傷を思い出させるんです。心の深い所に沈めた私の気持ちを歌っているのかと思ってしまいます。 *名古屋の人、いいなぁ~映画の後、すぐに劇団四季の「マンマ・ミーア!」の生舞台を観に行くことができますもんね。もう一回、大阪に帰ってきてくれないかな。 *追:1.映画に、コリン・ファースさんが出ていて ちょっとびっくりしてしまいました。 ちょっと、お老けになられた?!2.映画のターニャとロージー役、どちらも もう少し若い女優さんを使って欲しかったな。3.スカイ役があんまりかっこよくなかったのが ちょっと残念(笑)4.メリル・ストリープは、さすがでしたね~ ホント幅広い役をこなされます。5.映画も、もしかしたら、上映している間に リピ鑑賞しちゃうかも(笑)6.映像がきれいでした~詳しくは↓マンマ・ミーア 公式HP
2009/02/04
あ~あ今日、コンタクトを洗っていた時、考え事をしていたので、うっかり片眼流しちゃった。。。orz新しいのを作りに行かなくっちゃそれまで、メガネ生活です。 *さて、今日は、映画「容疑者Xの献身」について。「容疑者Xの献身」オリジナル・サウンドトラック / サントラこの映画、よかったです~私、昨年放送していたドラマ「ガリレオ」も観てないし、原作本も読んでいなかったけど、楽しめました~満足 *トリックに関しては、色々と言いたいこと・聞きたいことがありますが、そんなことよりも、登場人物の人間模様が泣かせてくれました・・・特に、堤真一演じる「石神」がね、最高でした。最初、堤真一の一ファンとしては、何故に、こんな不細工な役を引き受けたのだ?と思ったのですが、いやぁ~よく分かりました。本当にいい役ですね。私、前からここによく書いていますが、こういう不器用な人に本当に弱いんです。「石神」の無骨で静かで優しすぎる「愛情」に泣けて泣けて仕方ありませんでした。私、容姿云々よりも、こんな人と一緒になりたい。けど、実際では、なかなかこんな方とはお知り合いになれないんですよね。また、実際にお知り合いになれたとしても、私自身の人を見る目の無さで、その方のその良さ・不器用な優しさがわからなかったりで・・・orzいか~んっって、話が脱線してしまいました失礼・失礼 *映画のレビューを拝見していると、原作と映画の終り方が少し違うそうですね。う~ん、原作はどう終わるの???気になる・気になる~!!!今度、読んでみることにしよう。容疑者Xの献身 *私の映画の感想は、ついネタばれしてしまう傾向にあります。しかし、この映画の特性を考えるとネタばれは厳禁、だよね。これ以上書いてしまうと、また、ネタ書きしてしまいそうなので今回は、このあたりで更新することと致しますあらすじなどは、公式HPを見てください。詳しくは↓容疑者Xの献身 公式HP追:私が松雪演じる花岡靖子だったら、彼を待ちます。追2:題名の意味(容疑者Xの“献身”)がよく分かりました。追3:私も「花岡靖子」のように、自然に 人を元気づけられる存在になりたいな。↑あれれ、これもネタばれ?ネタばれの範囲って、すごく難しい。
2008/12/09
どうやら、私、今回は裁判員候補者には登録されなかったみたいです。通知が届かなかったもん♪ほっ私、全然、知らなかったんですけど、裁判員候補者に選ばれたことを、その氏名などが特定できるように情報を公開したら、裁判員法に反するんですってね。これは、裁判員への不当な働きかけや脅迫を防ぐためだとか。でも、そんなことを知らない人たちが今、ブログ上で次々と「通知が来た」と内容をUPしているんだそうです。その中には、自分の氏名や顔写真なども一緒に公開している人もおられるとか。(読売新聞12/1夕刊より)やばい!私も、もし通知書が来たら、びっくりしてここで言っちゃいそうだから気をつけなきゃ *さて、今日は、東京での出来事をいったんお休みして、ちょっと前に見た映画のお話を。ただ、今日書く映画の感想は、そんなに良くなかった、という感想なので、この映画のファンの方には先に謝っておきますね。私には、合いませんでした~ ^^; *「落下の王国」DVD ザ・フォール 落下の王国 特別版(2009年2月11日発売)「撮影に4年の歳月を費やして完成させた、壮大なスケールの叙事詩」という触れ込みに惹かれて映画館に観に行ったのですが・・・う~ん。。。ファンタジーなんだけど、途中から、次々に登場人物が殺されたり、主人公の少女「アレクサンドリア」がよく泣いたりと見ていて、とても疲れちゃった。自殺願望を持った青年が作る「物語」と彼らをとりまく「現実」を融合?させて作られているので、明るいはずがないのは分かっているんだけどね。 *また、「生きてさえいれば、この世は美しい」ってことで、この映画は、世界遺産13か所、24カ国でロケされた映像が集められていたのですが、う~ん。。。確かに美しかったんですけど・・・触れ込みの「目も眩む」というほどでもないような気がしましたこれなら、純粋に「世界遺産」の番組を見る方がずっと美しいような気がします。(生意気いってごめんなさい) *やっぱ、私、「不思議ちゃん」な映画、合わないわ。。。↓詳しくは落下の王国 公式HP
2008/12/03
寒い、寒い昨日・今日と信じられない位の冷え込みでしたね。折角治った風邪をぶり返さないようにしなきゃ~ *さて、今日は映画「レッドクリフ Part1」について。この映画、レビューを読んでいると賛否両論、完全に評価が分かれていて、見に行くのをどうしようか随分、悩みました。興味ある題材(三国志)だけど自分に合わない作品だったら、かなり辛い、上映時間150分~!!!長いっただでさえ忙しいのに、失敗だったらこの時間のロスは、かなりの痛手となります。どうする???私???でも、昨日(19日)思いのほか、早く仕事が終わったのでやっぱり見に行くことにしました。レッドクリフ(赤壁)香港版VCD【お取寄せ商品】で。見終わった私の感想↓「来年4月上映の後編(Part2)が待ち遠しいっ~」戦闘シーンが無駄に長いなどの不満もありますが、それでも、なかなか良かったと思うんですよ否定的な意見の方の多くは、「三国志」の本を熟読された方なのかな。私の場合、10数年前に、吉川英治著「三国志1~8」を一度読んだっきりなので、細かいところは、かなり忘れています。でも、それが幸いし?、純粋に映画を楽しむことができました。映画は、壮大でしたね~。お金をものすごくかけていますって感じ特に、エキストラのすごいことその人数は、私も、端くれでいいから出演させてよって言いたくなる位でしたまた、主要キャストもなかなか良かったですね。特に、金城武さん演ずる「孔明」はやばいですっ!かっこよすぎます(笑)私、本を読んでいる時から、諸葛孔明に魅了されていたんです・・・orzなのに、その役に金城君を持ってくるとは!他が全く見えません。(え?!だから映画が良かったって?いえいえ、それだけで判断しているのではないのです・汗)(CD)レッドクリフ Part I オリジナル・サウンドトラック/音楽:岩代太郎また「八卦の陣」などの布陣をみること出来たのも興味深かったですね。今の時代のように武器が発達していなかったので、どんな「陣」で相手を迎え撃つかって非常に大事だったんでしょうね。 *続編のPart2は、いよいよ本題(メイン)の「赤壁の戦い」に入ります。Part1は、その入口(序章)ということで、やっぱり、Part2を観てこそ、この映画をフルコースで楽しめるのかなって思います。早くPart2、公開にならないかなぁ~詳しくは↓レッドクリフ 公式HP
2008/11/19
今日は、映画「ブタがいた教室」について。この映画、ブログ仲間のMt.gliga0815さんが紹介されていて気になったので、急遽、見に行ってきました。 *ボキャブラリーがかなり少ない私ではありますが、鑑賞した映画の感想(一言)には、何個かの表現方法があります♪例えば、面白い映画でした、楽しい映画でした、泣ける映画でした、重い映画でした、不思議な映画でした、つまらない映画でした、などなど。で。今回のこの「ブタがいた教室」の感想は・・・「“良い”映画でした」、です映画後半、子供たちがディベートを始める頃からは、私、最後まで、ずっと泣き通しでした。また、泣けるだけでなく、すごく考えさせられる作品でした。考えれば考えるほど、私は「結論」が揺れてしまいました。今、これを書きながらも気持がぐらぐらしています。 *あらすじ:「ブタを1年間飼育し、その後、それを皆で食べましょう」とある小学六年生のクラスで新米担任の星先生が、生徒たちに話しかけました。先生の狙いは、子供たちに“「命」を頂いて自分たちは生かされている”ということを理解してもらうことでした。子供たちは、最初は、びっくりしていましたが、すぐにブタを一生懸命、愛情をこめて世話し始めます。飼育における色々な苦労を、皆で乗り越えながらついに季節は一巡し、卒業式の日を迎えます。当初の約束だった、飼育したブタを1年後に食べるという行為を皆は行ったのでしょうか?「Pちゃん(飼っていたブタ)はペットなの?食べ物なの?」【注意:以下、完全ネタばれあり!】私もあの立場(先生)だったら、妻夫木くん扮する星先生の結論と同じ答を出すと思います。(理由は一番最後に)ただ、食肉センターに送ってそれで終わりっていう最後には、納得がいきませんでした。これだと、先生の言う「命」や「食」の大切さが生徒たちは伝わらなかったんじゃないかな。どの子にも、Pちゃんを「殺して」しまったっていう後悔・罪悪感だけが心に残ってしまったんじゃないかとすごく心配してしまいました。映画の途中で、生徒の親(料理人?)が、「昔は、飼育していた動物を殺したとしても、何一つ無駄なく、全ての部位を利用した。(骨?を畑に撒いて肥料にしたり・・・)命を繋ぐんだ。命を頂くんだ。それらを実際に見て、動物を殺した人たちを鬼だと思わなくなった」というようなことを話されていました。今回は、この「命」の循環・リレーを食肉センターに送ることで誰も見ることができませんでした。食肉センターではなく、もう少し身近なところで・・・例えば、この生徒の親に協力してもらうとかできなかったのかな。 *後、校長先生が最初におっしゃたように「ブタ」ではなく「鶏」や「魚」を飼育する方が良かったと思います。だって、ブタだと「かわいい」という感情が入りすぎてしまいますもんね。やっぱ、残酷です。 *とまぁ、色々と書いてきましたが、でも!!!すごく活きた授業をされる先生ですよね。私に子供ができたら、こんな先生に是非、子供を託したい詰め込む一方の授業ではなく、「考える」授業って貴重ですよね。社会に出て、一番活きる授業だと思います。今、私もそれ(考えること)で苦労しています(笑)また、子供たちの台本のない「素」の演技を観て(ディベート部分)私も、“自分の考えを口頭で皆に伝える”という訓練をもっとしなきゃって反省させられました小学生なのに、君たちの討論はなんて立派なんだ!詳しくは↓ブタがいた教室 公式HP *追:私が星先生と同じ答えを選ぶ理由1.言いだした先生が責任をとらなくてはいけない2.「卒業しても、また世話を手伝いにくるよ」と 生徒たちが話していても 中学生になれば、忙しくて来れないかもしれない3.先生もおっしゃる通り、子供たちは 精一杯悩んで、考えた。これ以上の負担をかけてはいけない。 3年生に育ててもらうのは、問題(悩み)を 先延ばしにするだけなどなど。
2008/11/12
昨日、今日と寒いですね~私、寒いの苦手だから、やだなぁ~ *さて、今日は、映画「ブーリン家の姉妹」について。オリジナル・サウンドトラック ブーリン家の姉妹いやぁ~、これ、思っていた以上に面白かったです~♪私、もともと、歴史物が好きなのですが、これを差し引いても、良かったと思います *まずは簡単にあらすじを。16世紀、イギリス国王ヘンリー8世の正妻・キャサリン王妃には、世継が生まれず、王を悩ませていた。そこに目をつけた貧乏新興貴族ブーリン家の当主たちは、娘二人を王の愛人として差出し、宮廷内で、のし上がっていこうと企む。思惑通り、王に寵愛されることになった姉妹二人のその後の愛憎劇が、やがて、イギリスの歴史をも大きく変えることになる。。。 *この映画、なんといっても、配役がよかったと思います。特に、アンを演じたナタリー・ポートマンが凄かった!彼女は、先日の「宮廷画家ゴヤは見た」(10/22ブログ)でも素晴らしい演技を見せてくれましたが今回のアン役も、かなりの迫力で演技されていました怖かったぁ~彼女が演じる「アン」は、私、ライバルには、絶対にしたくない。映画でよかった~(笑)また、彼女の常に先のことを企んでいる「目」に釘付けでした。策略を練っている目王を誘う目疑心暗鬼でいっぱいの目プライドたっぷりの目・・・ *真逆の性格として妹メアリー役を演じていたのがスカーレット・ヨハンソン。彼女も、この役にぴったりだと思いましたが、ちょっと自己犠牲的で、イライラ・・・彼女がもう少し最初から、自分というものを大切にして、ちゃんと意見していたら、(例えば、姉の最初の結婚を王に問われた時とか)姉のアンも、あそこまでエスカレートして悲惨なことにならずに済んだと思うんですけど、いかがなもんでしょ? *私、どちらの生き方もできません権力者である「男」も権力にすがろうとした「男」たちも、権力を欲した「女」も権力に振り回された「女」も皆、悲しかった。。。権力って、いったい何だ??? *原作本のカバー、映画仕様になっているんですね欲しいっ↓ブーリン家の姉妹(上)ブーリン家の姉妹(下)詳しくは↓ブーリン家の姉妹 公式HP追:アンの娘のエリザベス1世は、こうやって見れば、母譲りの性格だったんですね。
2008/11/09
今日3日は、文化の日。それに合わせた訳でありませんが、今日は朝から一日、京都で展覧会巡りをしておりました。かなり歩いたので、足が疲れちゃった *さて、今日は、先日観た映画「わが教え子、ヒトラー」について簡単に。【あらすじ~映画リーフレットより抜粋~】1944年12月、総力戦の全面敗北が明確になりつつあったドイツ帝国。ゲッベルス(ドイツ・宣伝大臣)は、5日後の元旦に、ヒトラー総統の攻撃的な力強いスピーチで民衆の闘志を再び喚起させることを計画する。しかし、当のヒトラー本人は病気と鬱ですっかりとやる気をなくし、ひきこもり状態。そこで、白羽の矢を立てられたのが、ユダヤ人の元演劇教授アドルフ・グリュンバウムだった。収容所から呼び寄せられ、総統にスピーチの指導をしているうち、二人には友情に似た感情が芽生え始める。ユダヤ人としての「葛藤」で悩むグリュンバウムが5日後に選んだ行動とは・・・ *これ、ある意味、とっても不思議・・・な映画でした~。これまでの私の中の「ヒトラー」像がすっかり変わってしまうような感じ。こんな人間的な描き方もあるんですね~。というか、ユダヤ人の監督が撮ったそうだから、かなりの「イヤミ」が込められているんだろね。 *この映画は、「ヒトラー」をすごく弱くて、可愛らしい?人物として描いていました。寂しがり屋で、子供っぽい純真なところもあって、素直で・・・特に最後、ユダヤ人のグリュンバウムにすがってくる姿は、それまで、ユダヤ人迫害政策を行ってきた人とは到底思えない可愛さ(哀れさ)を感じました。 *この映画、「善き人のためのソナタ」で主演された、ウルリッヒ・ミューエさん(グリュンバウム役)の遺作でもあります。彼の思慮深くて、静かな演技をもう見ることができないんだと思うと残念だな。わが教え子、ヒトラー 公式HP
2008/11/03
昨日のブログから早速ではありますが、今日は、頑張っている?自分へのご褒美として映画を観て帰りましたシネコンは、遅い時間の上映があるからホント助かります。(ミニシアター系は、それがあまりないから、残業がちな私には、つらい) *今日、観たのは、「ブロードウェイ♪ブロードウェイ~コーラスラインにかける夢~」【送料無料選択可!】コーラスライン-ニュー・ブロードウェイ・キャスト・レコーディング/映画「ブロードウェイ♪ブロードウェイ~コーラスラインにかける夢」サウンドトラック / サントラこれ、ミュージカル大好きな私には、たまらない映画でした~DVDになったら、買ってしまいそうですミュージカル好きな方には、オススメですまずは、簡単にあらすじブロードウェイミュージカル「コーラスライン」の8ヶ月以上にもわたる、オーディション(舞台裏)を描いた作品 *私、ミュージカル「コーラスライン」は、数年前に、劇団四季が上演していた時に一度だけ観劇に行ったことがあります。ただ、この時、私の体調があまり良くなくて、名曲が目白押しなのに、途中で、何度かうとうととしてしまいました・・・もったいないだから、この映画を観ることで、リベンジ(←死語?)です *「コーラスライン」自体が舞台のオーディションを題材にしている為、この映画は、オーディションのオーディションを描いた作品となります。3000人もの応募者の中からたった19名だけに与えられる光のあたる場所。応募者の多くは、その光を求めて、自分の人生全てをかけていました。全人生をかける想い・・・だから、彼らが発する言葉や態度はメモに収めたくなる位深く、立派なものばかり。また、製作者側もオリジナル(初演時)よりもいい作品を作りたいという熱い強い想いを抱いていて、映画の観客は、知らず知らずに、それらの想いに引き込まれてしまいます。そして音楽は、「コーラスライン」の美しい楽曲たち。あぁ・・・なんて素敵な世界なんだ!!!映画を観ていて私も、彼らと一緒に、「コーラスライン」を制作しているような気になってしまいます。 *また、この映画を観て、改めて感じたのが同じ役でも、それを演じる人によって、感じが大きく変わるとういうことでした。応募者それぞれの特徴が出ていて、私も審査員になったような気になって観ていました。「扉から入ってきた時にぱっと人の目を引き付ける何か(華)を持った人」↑審査員の一人がこんなことを言っていたと思います。 *また、この映画は、ミュージカル「コーラスライン」の誕生(秘?)話や1975年の初演の時の映像も紹介していました。お陰で、映画を観終わった後は、「コーラスライン」の実際の舞台を観たくて仕方なくなってしまいます。観たい!見たい!けど、今、残念ながら上演していないのよね。。。手持ちの劇団四季のCDを聞いて、我慢ですね。 *ブロードウェイ♪ブロードウェイ~コーラスラインにかける夢~ 公式HP追:オーディションに落ちた方の「この先も絶対に諦めない」 という言葉が印象に残りました。
2008/10/31
バタバタしている間に10月も終わっちゃいますね~。この「バタバタ」が落ち着く間もなく、また、頭をつかう仕事がまわってきました。。。調べ物とか、いっぱいして、一つの形にまとめなきゃいけないよ。。。orzぐるるぅ~ *何かをやっと乗り越えたかと思うと間髪いれず次の課題が与えられ、常に山登り状態。長い目で見れば成長しているのかもしれないけど、やっぱりしんどいわぁ~ *さて。先日のブログ(10/1)で、これから来年夏までは、意識して映画鑑賞の本数を減らしていく(月2本)!と宣言しましたが・・・困ったことに次から次へと観たい映画が出てきます・・・今、上映している中で・・・特に観に行きたいリスト「おくりびと」「わが教え子、ヒトラー」「ブーリン家の姉妹」「ブロードウェイ♪ブロードウェイ」ちょっと気になるリスト「レッドクリフPart1」う~ん、困ったぁ~時間の調整も難しいし、何よりも、宣言早々、それを反故にしてしまいそうだわ(笑)
2008/10/30
私の仕事も、ようやく落ち着きを取り戻してきたので、今日、久し振りにとっとと帰ってやりました19時頃に仕事を終えるってこと、ほとんど無いから、上司は、びっくりした顔をしていたけど、無視・ムシ付き合い残業なんてしてられないのだっで。折角、早く帰れたので、久し振りに映画を観て帰ることしました~今日、観た映画は「宮廷画家ゴヤは見た」※画家ゴヤが絡んだ映画なので、「芸術の秋」シリーズとして書かせて頂きますね(笑) *まずは、簡単にあらすじを舞台は、18世紀末~19世紀初頭、スペイン・マドリッド。宮廷画家ゴヤが懇意にしている裕福な商人の娘イネスがささいなことがきっかけで、異端審問を強化した、カトリック教会に捕まってしまいます。イネスの家族やゴヤは、知り合いのロレンソ神父にイネスを解放するように頼みますが、結局、その願いは叶わず、逆にイネスは、その神父に襲われ彼の子供を宿してしまいます。。。その後、映画は、ゴヤの目を通した形で、激動の歴史に翻弄される、イネス・ロレンソ神父・教会・権力者の姿を描いていました。 *私、観る前は、この映画、てっきりゴヤが主役なのかと思っていました。しかし、本当の主役は、ゴヤの周りの人たちと、歴史でした。ナポレオン侵攻前後のスペインが舞台なので、激動につぐ激動。昨日までの「白」「正」が今日になったら一転して「黒」「悪」へ。そして再び、「白」「正」に戻る・・・一体何を信じていいのか・・・判断基準の物差しが、あっと言う間に180度変わってしまう・・・そんな時代を描いていました。あまりにも時代が激動すぎて、2時間でまとめるのには、ちょっと辛かったかなという気もしますが、ま、仕方ない。 *しかし、この映画は、人間の愚かさ・業をうまく描いていました。金・権力・欲望の亡者となってしまった人たちは、本当に哀れで、醜かったです。神に仕える神父たちも、可笑しくなる位に愚かだったわ・・・結局、一番、美しく描かれていたのは正気を失ってしまったイネスだけでした。 *権力も、物も、価値も、金も、そして・・・寂しいけれど、人の心でさえも、「永遠」ってものはなくて、それに全部をすがって(頼って)生きているのが一番、不幸なのかなって感じました。(良い?悪い?例:権力に取りすがって生きたロレンソ神父。最後、哀れで見てられなかったわ)ちゃんと自分の足で立って、自分の目で見たものを自分の頭で考えて、生きていける力を身につけていかなきゃね。 *イネスを演じたナタリー・ポートマンさん、美しいお顔に、特殊メイクをして頑張っておられました。映画後半の演技は、お見事でした。 *エンドロールでは、ゴヤの絵がずっと紹介されています。まるで、動く美術展のようです。また、映画の途中でもプラド美術館に収蔵されている有名な絵が所々映し出されます。(ベラスケス・ラスメニーナスや、ボス・快楽の園など)私、以前、スペインに行った時に、2日間にかけてプラド美術館をゆっくり鑑賞したので、ゴヤの絵も含めて、懐かしかったわ~詳しくは↓宮廷画家ゴヤは見た 公式HP
2008/10/22
今日は、ブログ仲間のkuro♪さんと満を持して?お会いしておりましたかなり楽しくてあっという間の充実した一日。kuro♪さん、今日は、本当にありがとう~色々な楽しいことがあったので、何から書こうかと悩みますが、とりあえず二人とも、泣いて笑って大変だった映画「パコと魔法の絵本」から。パコと魔法の絵本 オリジナルサウンドトラックこの映画、かなり良かったです~同じ監督が撮られた「嫌われ松子の一生」の時も途中から、私、ずっと泣いていたのですが、今回も、そのどうしようもないあったかさに、同じくずっと泣かされてしまいました。けど、それだけではなくて、大笑いするところもいっぱいあり、上映中、感情の揺れに大忙し2時間ほどの上映時間があっという間でした。また、色づかいもすごく鮮やか本当に「絵本」を観ているような感じを受けます。8月に観た「崖の上のポニョ(8/1ブログ)」も絵本調だなぁ~と感じたのですが、同じ絵本でも、ポニョは、水彩画パコは、油絵って感じ。CGシーンも結構ありましたが、実際の演技とをうまく合わせられていて、その切り替えの自然さに驚いてしまいました。castも豪華でした皆さんの、自分(プライドを含む)を捨てた?演技に本当に圧倒されてしまいました。プロやわぁ~特に小池栄子さんと妻夫木聡さん。よく、頑張りました~「松子」の時も、美人の中谷美紀さんに何させんねん、と思いましたが、今回もそれに負けず劣らず、皆さん強烈でした。お疲れ様でした(笑) *内容としては、実際にはあり得ない設定なんだけど、人の「心」の温かさ、清らかさ、素直さに観終わった後、ほっこりとさせられます。無理に強くあらなくても(完璧じゃなくても)いいんだよ、皆、どこかしら弱い部分をもっているんだよ、だから支えあって生きるんだよ、って教えられる映画でした。多分、何度見ても、私、泣いちゃいそうです。パコと魔法の絵本 HP
2008/10/11
今日は、先日観にいってきたミュージカル映画「アクロス・ザ・ユニバース」について。この映画、ビートルズの曲(全33曲)で物語を繋いでいるということと、監督は、舞台「ライオンキング」・映画「フリーダ」、メトロポリタン・オペラ「魔笛」演出者のジュリー・テイモアさん、と外枠からめっちゃ、豪華な雰囲気を醸し出しています私、ビートルズの曲は本当に有名なものしか知らないんですけど、何とかなるだろうと予習も全くなしに映画館入り。 *観客は、他のミュージカル映画と比べて年齢層が高めでした。「ビートルズを愛して青春時代をおくりましたっ」って雰囲気の方たちが、結構来られているように思いました(笑)けれど、ストーリーは、どっぷり青春もの1960年代に生きる若者(20歳前後)たちの恋愛・将来などのみずみずしい「悩み・楽しみ」を描いていました。色で例えると「緑」って感じ *私が観ていても、登場人物たちの姿を「わかっ!」と眩しく感じた位なので、ビートルズ目当てで?観に来られていたオジサマたちは、どの様に思われたのかな。自分の青春時代?を懐かしく振り返っておられたのかな・・・ *私、映画の中で流れていたビートルズの曲は、半分位しか知りませんでしたが、こうやって聞くと、「いい曲だなぁ~」と思ってしまいました。今度、一度、ベストアルバムとか借りてみようかな。ザ・ビートルズ ベスト18ザ・ビートルズ スタンダードベスト *ミュージカル大好きな私としては、全体的にとっても・とっても楽しめたのですが、ジュリー・テイモアさんの演出、段々ワンパターン化してきているように感じて、ちょっと飽きてきた・・・なライオンキングの雰囲気から抜け出せていないシーンが所々あるんですよね・・・あと、上映時間2時間10分も、もう少し短くしてもよかったかも。でも、「フリーダ」の時のような、ごまかしのない、鮮やかな色使いは今回も顕在でした。私、こういうはっきりしたの、結構好き。 *アクロス・ザ・ユニバース 公式HP
2008/09/03
今日は、いつもより仕事が早く終わりましたので、映画を観て帰りました。今日観たのは「闇の子供たち」・・・この映画を観たせいで今、かなり疲れています。この映画に、私が今持っているパワーを全て吸い取られてしまいました。お陰で?上映が終わって、立ち上がった時倒れそうになってしまいました。他の皆さんも同じだったようで、映画館を出るまで、誰一人、声を出していませんでした。(話をする人たちがいませんでした)みんな、重い重い十字架を抱えながら、歩いていました。惨いです。 *この映画が、タイの児童買春と臓器売買というテーマを扱っていることは知っていましたので、重くなるのは、予め覚悟していました。また、以前に何冊かタイの児童買春に関する本を読んでいたので、その惨さに対して、ある程度の免疫はあるつもりでした。けれど、映像にされてしまうと、そんな覚悟や免疫なんてどこへやら・・・いつも平気でネタバレしていますが、今日に限っては、それすらも書けそうにありません。何を信じればいいのか・・・あぁ、大人の「欲」のなんと罪深いことか・・・愚かだわ情けなや醜いわ「恥を知れ」実際に買ったことがある人たちにこの映画を観てほしい。 *登場してくるタイの子供たちに映画自体はフィクションなのにごめんね、ごめんねって思いながら、観ていました。子供には何の罪もないのに・・・スクリーンの中で暗い目をしている子たちを、ギュッと抱きしめてあげたくなりました。次に生まれ変わることがあれば、笑顔いっぱいでいられる所に、生まれて欲しいです。 *こういうのを観ると、いつも、惨い現実に対して、「知らないこと」「知ろうとしないこと」の罪深さを考えてしまいます。何もできなくても、「知ること」により、何かの抑止力が働くかもしれない。救いは、座席がほぼ満員になっていたことです。 *闇の子供たち 公式HPもっと救いがないそうですが、原作本も読んでみることにしましょう。闇の子供たち
2008/08/29
はぁ~あっという間の一日でした・・・でも、ちゃんと?昨日書いたこと(睡眠・家事・買い物・展覧会・映画)を、全部こなしましたよ~う~ん、充実しかし、勢いあまって、映画を2本観てしまいそうになってしまいましたいかん、いかん、先日、趣味の時間を少しだけ減らそうと宣言したばかりなのにね(笑)ぷぷぷ(^^♪今日のところは、自制心が働きましたが、これがいつまで続くやらです(笑) *で、今日観てきた映画は、「SEX AND THE CITY」セックスアンドザシティ ★ ポスター (額サイズ:WG)この映画、数年前にTVで放送していたドラマの続編版なんだそうです。私は、このドラマを観ていないので、ストーリーについていけるかどうか、観る前は不安でしたが、全く大丈夫でした。あらすじを一言で言うと「40代女性4人の友情と、それぞれの恋模様を描いた作品」でした。なんか、最近、ホント40代が大流行りですね *この映画に出てくる女性4人とも本当に40代なの?という位、キレイでした4人とも、友情・仕事・パートナーに恵まれ(←色々もめていましたが私にはそう思えた)、生活臭を全く感じさせませんそれぞれが作家・弁護士・会社経営者・弁護士の妻なので、想像するに、かなりお金を持っているんですよねだから、キレイと若さを、人よりも長い間、保っていられるんだわぁ~と、ふつ~の会社員である私は、憧れの目で彼女たちを眺めてしまいました *【以下、ネタばれあり!ご注意を】この映画で印象的だったのが、「ヨリを戻す」ってこと。4人中2人が一度別れたパートナーと復縁したのです。ふ~ん、こんな選択もあるんだなぁ~と少し勉強に?なりました(笑)映画の最後は、シンデレラ物語でした残してきた靴をきっかけに元通りの仲へ・・・ *パートナーがいるっていいなぁ~って思わせてくれる映画でした。そろそろ友達の言うように、私も焦り出しますか?(笑)(ご参考:7/20ブログ) *結論:「女は強い・元気」 「いつでも恋心を」 私も、40代になった時に 彼女たちのように、キラキラしていたいものです *大阪の水曜日は、レディースデーだったこともあり、この映画の鑑賞者のほとんどが女性でした。その多くが、20代・30代と思われる女性で、映画の登場人物たちと同じ40代の女性は、少なかったように思いました。詳しくは↓SEX AND THE CITY 公式HP
2008/08/27
今日は、古い映画「レベッカ」(1940年作品)について。※第13回アカデミー賞 作品賞・撮影賞受賞【世界名作映画DVD】レベッカ私が、この映画を観ようと思ったのは、5月に行った、ウィーンミュージカルコンサート(5/24ブログ)がきっかけ。このコンサートでは、ミュージカル版「レベッカ」の曲がプログラムの中に数曲、入れられており、その内容がとても良かったので、映画版もいつか観ようと思っていました。 *今回は、折角なので、BGMとしてミュージカル版「レベッカ」の曲を流しながら、映画を鑑賞しました。映像に音楽う~ん、贅沢です ↓REBECCA-レベッカ- オリジナル・ウィーン・キャスト(輸入CD) *さて、映画ですが、思っていた以上におもしろかった~まずは、ものすごく簡単にあらすじ。大富豪の後妻となった「私」は、夫であるマキシムの豪邸で暮らし始める。しかし、そこには、そこかしこに一年前に亡くなった前妻の「レベッカ」の影が。。。(幽霊ではありません・笑)その影に怯えながらも夫マキシムのことを純粋に愛し続ける「私」さて、結末は・・・ *映画の前半は、すごくスローペースで物語が進んでいきます。しかし、そののんびりさが観ている者に逆に「不気味さ」・「ドキドキ」を効果的に感じさせ、物語にぐいぐい引き込まれてしまいます。どうなるの?どうなるの??? *しかし、少し残念なのは、後半の展開が、あまりにも一気に簡単に進んでしまったこと。驚愕?な結末なので、も少し丁寧に進めても良かったんじゃぁ~と思ってしまいました。でも、そうなると上映時間が長くなるもんね。仕方ないか。 *作品の題名にもなっている前妻の「レベッカ」彼女は、一度も姿を現しません。しかし、その強烈な存在感といったら!彼女のイニシャルの「R」が屋敷内のそこかしこにあふれ、それが、レベッカお付きの召使、ダンヴァース夫人の不気味な表情と相まってこわぁ~いきゃぁ~! *私、このような、重厚感のある?作品もかなり好きなので、映画だけじゃなく、舞台版もめっちゃ観に行きたくなってしまいました。今年9月から、ウィーン・ライムント劇場で、この演目の再演が決まっているそうですが、長期休暇を非常に取りにくい今の会社で働いている間は、ウィーンまで行くことはかなり難しい。。。orzとなると、日本人による上演に期待するしかないか。。。あぁ、どこのカンパニーでもいいので(笑)東京だけでなく、大阪でも上演してくれないかな。絶対に観に行くよ。 *機会があれば、原作小説「レベッカ」も読んでみよう。レベッカ(上巻)レベッカ(下巻)
2008/08/13
昨晩は、料理教室仲間とのお食事会でした~私、一年間休んでいた料理教室に昨年末に一度復帰したんですが(2007/12/17ブログ)、ここ最近は、ボランティアや学校通いなどに時間を取られてしまって、再び、お休みをしています。。。多分、暫く復帰は難しいだろうなぁ~・・・こんな休みがちな私にも、「食事会においでよ~」と声をかけてくれる皆に感謝・感謝それぞれが、異なる年齢(性別)、また、仕事の業界・業種も違うので、お話を聞くだけで、いつも勉強になります。今回も有意義な時間でした *さて、話は変わりますが、久し振りに、自分で持っているDVD「オペラ座の怪人」を観ました。DVD オペラ座の怪人 通常版これまでに何度も観た作品ですが、やっぱりいいですね~舞台と比べて、臨場感には欠けますが、セット?がかなり素敵~うっとりですただ、後半の「The Point of No Return」のシーンは、舞台(四季)のセットの方が好きかな~あの場面は、怪人がクリスティーヌに思いの丈を必死にぶつけている、とても感情が籠った箇所です舞台・映画に関わらずこのシーンになると、いつもドキドキしてしまいます私の大好きなシーン。私なら、これだけ情熱的・魅惑的に迫られたら、怪人に身を委ねてしまいそうです(笑)destiny? *来月、また、この舞台を観に行く予定にしていますが、実は、今月も行こうかと密かに企んでいます。だって、今、怪人役が「村さん」なんですもん。けど、忙しくて、鑑賞する時間を作ることができません。あ~んもたもたしている内に、今週あたり、そろそろ、キャスト変更があって「村・怪人」じゃなくなっちゃうかもしれない。。。orzまずは、明日のキャスト発表がドキドキです。私の時間が調整つくまで、「村さん」何とか耐えてくれ~!!!
2008/08/03
「崖の上のポニョ」を観てまいりました~藤岡藤巻と大橋のぞみ『崖の上のポニョ』私、大人になってから“アニメ映画”を、ほとんど観たことがありません。言うなれば、アニメ映画鑑賞に関して(も)、全くのドドドドドドドドドド素人なんですっそんな私が、今回、この映画を観に行ったのは、ボランティアで関わっている子供たちのお陰?!楽しそうに「ポケモンとポニョの映画を観に行くんだっ♪」と話すのを観ていて、すっかりと影響を受けてしまいました。しかしながら、「ポケモン」これは、私には超難関・・・orz子供たちは、一生懸命、色々なキャラクターを教えてくれますが、私は、話を聴くだけで精一杯あんなにたくさんのキャラクターを覚えることは、私には出来ません。これらを覚えている子供たちは、ホント賢い!しかし、「ポニョ」なら私にも理解できるかもしれない。という訳で、この映画を観に行ってきました *ほぉ~(感嘆)これが「ポニョ」を観た、私の第一の感想です私の経験上、他のアニメ映画と比べることができないのですが、すごく絵的にキレイな作品でした水彩画や色鉛筆画作品を2時間もの間、連続して観ているような感じを受けました。特に「色使い」の豊かさに、うっとり「風景」はもちろんのこと、「家」「施設」なども手を抜くことなく、丁寧に様々な色を使い、細かで、深い表現がされていました。人物に使われている「色」だけが、映画中、ずっと“のぺぇ~”っとした単一色でしたね(笑)ま、これが普通なんだろうけど *ストーリーは、実際には絶対にありえない、平和で、穏やかで、毒の全くない世界を描いていました。さら・ふわポニョを除いて(笑)、登場人物のほとんどが「本能」ではなく「理性・道徳」で行動している印象を受けました。皆がみんな、こんな感じだったら絶対に戦争はおきないだろうなぁ~誰もが「我先に・我が良ければ」という考え方を持っていないのです。しかし、その中で主人公の「ポニョ」だけが、自分の願望に忠実に行動します。その為、周りを色々と巻き込んでいくことになるんですが、それが、この映画の見所 *「ポニョ、そ~すけ、だぁ~いすき」あぁ~、しがらみや困難さを気にせず、素直に感情表現できるポニョが本当にうらやましい大人になるにつれ、様々な「しがらみ」や「道理」をガチガチに身に付けてしまった私には、その「純粋さ」「行動力」をまぶしく感じた、そんな映画でした大人も楽しめる、可愛らしい作品だったと思います。詳しくは↓崖の上のポニョ 公式サイト
2008/08/01
最近、会社で同じチームの女性の方から、「sakuranomiって、今、彼が欲しいとかって全然、思ってないでしょ。」「sakuranomiって、一人でも生きていけそうだよ。」「私が、sakuranomiだったら、もっと焦って相手をさがすよ。」と言われちゃいましたもちろん、彼女は、私のことを心配して言って下さっています。は、はい・・・た、確かに・・・焦らないといけない年齢だってことはよくよく分かっています・・・一人で生きていくのは嫌だと思っているくせに・・・実際、焦っていないということは、ご指摘いただいた通りなわけで・・・ぎゃっ *「婚活時代」などという本が発売される、今のご時世・・・(就職活動ならぬ、結婚活動)「「婚活」時代彼女の言葉に、少しだけ反省した私は、まずは、「一人で生きていけそう」雰囲気を取っ払おうと考え・・・イメージトレーニングを兼ねて?!久し振りに恋愛映画を観に行くことにしました。何事も、形から入る私です(笑) *観に行った映画は「近距離恋愛」劇場内の観客は、想像通り、20代~30代のカップル、或いは、女性で占められていました。まずは、簡単なあらすじを・・・大学生の頃から10年以上親友を続けている、トムとハンナ。ある日、ハンナが仕事の出張で6週間、NYを離れスコットランドに行くことになりました。超遊び人のトムでしたが、ハンナが出張にでかけている間に、自分の中の「彼女への想い」に気がつきます。彼女が戻ってきたら、「プロポーズしよう!」と心に決めた、トム。しかしハンナは、出張先で電撃的に恋に落ちたというスコットランド貴族と共に帰国してきました。そして、彼と結婚することを決めたと幸せそうに話すのです・・・それからトムは、彼女を取り戻そうと必死で動きます。さて、その結末は・・・ *もぅ、久々に「ラブコメ」を観ました~!って感じの映画でした。展開も、結末も観ている者の予想を裏切らない?(笑)本当に素直な作り。 *また、スコットランドの風景、古城を映したシーンがあり、その美しさには、惚れぼれしてしまいました。旅行に行きたくなってしまった位です。 *【以下、完全ネタばれあり!】ハンナの婚約者のスコットランド貴族は、最後の最後まで紳士でした。え~!それだけで納得するんだぁ~ってその紳士っぷりに、ちょっと驚いてしまいましたあの後、スコットランド側は、どう収拾つけたんだろう?諮問会議?まで開いて、ハンナとの結婚を決めたというのに・・・ね。女性が皆、憧れる「馬に乗った王子様」に求婚されたのですが、ちょっと世界が違いすぎたのかな。遠い「王子様」よりも身近な「友達」を選んだ、ハンナ。今回のドタバタ劇、結局、王子様と、その周辺を傷つけただけで終わってしまいました。将来、そのことが自分たちに返ってこないことをお祈りしたいと思いますだって、トム、遊び人なんだもん~(汗) *結論:結婚を決める時は、慎重に。。。 *はっあかんやん!!!全然、イメトレになってへんやん!!!(笑)詳しくは↓近距離恋愛 公式HP
2008/07/20
今日は、映画「クライマーズ・ハイ」について。この映画を見る為に?、事前に原作(5/28ブログ)や、関連本(6/23ブログ)を読んで準備を整えていた私。 *で、観終わった感想ですこの映画、若干、設定を変えたところもありましたが、割と原作に忠実に撮られていました。で。で。で。色々なご意見があるかと思いますが、私は、良かったんじゃないの、って思いました~それまで頭の中で想像していた新聞社の様子を映像として観ることができたし、結果は分かっているんだけど、スクープ(事故原因)取りのシーンの緊張感には観ているこちらまで、ドキドキしたし、そして何と言っても、堤真一が・・・かっこよすぎました・・・orzあのかっこよさ、正直言って、反則ですも少し、普通の方?を使って頂かないとお話に集中できません(笑) *あ。話を内容に戻しまして。。。(*^_^*)えっと、ただ、この映画、原作を読んでいない人には、ちょっとバタバタ過ぎて、登場人物の心情や状況を深く理解をするのが難しかったんじゃないかなぁ~と少し心配してしまいました。 *また、映画最初の頃のシーンでは、登場人物のセリフが、聞き取りにくく、え???これが続くの???とちょっとびっくりしてしまいました。(ちゃんと途中からは聞き取れるようになりましたので、ご安心を)でも、後から思うと、あれは監督が新聞社の紙面づくりの大変さ、忙しさを表現したくて、ワザとしたことなんだなって思いました。「聴かせる」よりも、「見せる」って感じ。新聞づくりってホント大変そう。お陰で、ますます、新聞社に見学に行きたくなってきました。紙面づくりのお話を・・・ご苦労とか、嬉しかった事とかめっちゃ聴きたい!!! *【以下、ネタばれあり!!】原作を読んだ時にも思ったのですが、スクープ(事故原因)の時の悠木さんの判断って、まさに「究極の選択」ですよね。あの時の判断を映画を観た人はどう思ったか、色々な人に聴いてみたい。私があの立場(悠木)だったら、どう判断したか・・・私の性格だけを考えたら、記事を載せていたと思うのですが、事件の重要性や会社のことを考えると、100%でないことを書いていいのかどうか・・・今だに、自分の中で結論がでません・・・また、その取材に走り回った部下本人だったら、悠木が下した判断(記事を載せなかった)をどう思ったか・・・「あれでよかったんですよ」と真っすぐに言える気持ちを持てるかどうか・・・私なら、よっぽど信頼している上司でないとそう言える自信ないや↓ 詳しくはクライマーズ・ハイ 公式HPクライマーズ・ハイ - goo 映画追:大河ドラマ「篤姫」で家定役をされている“堺雅人”さんも この映画に、かなりのキー役で登場されていました。 家定役ですっかり、彼のファンになってしまった私ですが、 この映画の佐山という役も、かなりオイシイ役 この人は、「目」で演技ができる人ですね~
2008/07/12
今日は、賞与支給日入社して半年の私にも、「金一封」以上のものが支給されました。ぐふふっ普段は、時間がきたらさっさと帰宅し、嫌になったら、すぱっと辞めてしまう派遣さんたちを「めっちゃいいなぁ~」と、うらやましく思う私ですが、この日ばかりは、「正社員」を我慢して?やっていてよかったと思ったりするのです。 *さて、今日は少し前に観た「マンデラの名もなき看守」という映画について。まずは、この映画のあらすじを簡単に。物語の最初の舞台は、アパルトヘイトで苦しむ1968年、南アフリカ。主人公は、二人。・黒人の自由と権利を獲得するために戦い投獄された、ネルソン・マンデラ・その彼を担当(監視)する白人看守グレゴリーマンデラに出会うまでは、他の白人と同じく人種差別を当たり前のように感じていたグレゴリーですが、マンデラを監視(交流)するようになってその考え方が、次第に変わっていきます。“「差別」って「人種」って、いったい何なんだろう・・・”しかし、その想いは、本人だけでなく、家族をも巻き込んでいくことになります。。。 *この映画は、ノーベル平和賞受賞者でもあり、初の黒人大統領になったネルソン・マンデラが、初めて映画化を許した作品なんだそうです。そんなに惨いシーンもなく、「家族」・「立身」・「友情」・「理想」・「信頼」などの間で揺れ動くグレゴリーの心情を静かに描いていました。鑑賞しながら、私だったらどう行動するだろうって一緒なって考えてしまいました。 *少し残念?に思った言葉は、ネルソンが映画の中で話した「(自由を獲得するために)武力には、武力で戦う」でした。“武力”かぁ・・・泣き寝入りをしていては抑え込まれているばかりだということなんだろうけど・・・これじゃ、いつまでたっても戦争やテロって終わらないなって感じてしまいました。武力でない方法で、ものごとが進んでいけたらいいのに。 *この映画のキャッチコピーの、「人は本当は、憎むより愛する方が得意なのだ-」この言葉の方が、何十倍も、何百倍も私は好きですね。 *詳しくは↓マンデラの名もなき看守 公式HPマンデラの名もなき看守 - goo 映画
2008/07/04
昨晩は、寝っ転がって友達宛てに携帯メールを打っていたら、知らない間に記憶が無くなっていました次に気が付いた時は、窓の外が・・・明るいっ!ひぇ~部屋の灯りも、音楽も、パソコンもずっとつけっぱなしで、朝を迎えてしまいました。でも、何よりも一番ショックだったのが、化粧を落としていなかったこと。。。うぅ、慌てて朝シャワーしましたが、お肌にめちゃ悪いことをしてしまった深く反省。 *さて、今日はレイトショーで、映画「奇跡のシンフォニー」を観てきましたいやぁ~これは、邦題通り、まさにミラクル奇跡な映画でしたっストーリーが簡単に想像できても、何度、鳥肌がたったことでしょう。 *まずは、【簡単にあらすじ】11年と16日、孤児院で育ったエヴァン。ある日、音楽に導かれるまま、両親との再会を信じて孤児院を飛び出します。何も持たずに孤児院を飛び出してきた彼が唯一持っていたものは、両親から受け継いだ「音楽の才能」「絶対音感」。彼は、この力で色々な人の協力?(利用?)を得て、生来の「才能」に加えて、どんどんと「音楽技術」を体得していきます。はたして、彼の「音楽の力」は、離散した「家族」を引き寄せることができるのでしょうか・・・ *この映画は、ストーリーもさることながら、様々なジャンルの「音楽」が登場してきます。そのどれもが、素晴らしいロック・ゴスペル・クラッシック。。。また、大都会にあふれている「音」、雑音?とも言えるこの「音」たちを「音楽」として表現していたのが、なかなかおもしろかったです。映画監督や製作者の音楽センス、いかんなく?発揮って感じですかね *【注意:最後の感想にちょっとネタばれしています!】「信じること」・「諦めないこと」の大切さ、そして、親子と夫婦の「絆」は“奇跡を呼ぶ”んだぁ~と、ホロリさせてくれる映画でした。詳しくは↓・奇跡のシンフォニー 公式HP・奇跡のシンフォニー - goo 映画
2008/06/27
先日、つつがなく?自分でも知らない間に?誕生日を迎えることができました。当日は、友達や家族から心温まるお祝のメッセをたくさん頂き、本当にうれしかった~。皆からの温かな「言葉」が仕事で疲れた私の体と心に沁み渡り、涙が出てしまいました。だって、皆、すごく心配してくれているんですもん。。。・・・そりゃそうだわな~私、常にバタバタしていて連絡が取りにくいと思われているし、連絡してもレスはめっちゃ遅いし、自分から連絡を取ることをあまりしないし、このブログのことも、ほとんどの人に言ってないし、そのくせ、ハチャメチャな人生を送っているしで。。。あ~この一年は、もう少しマメになろうかなって反省した一日でした。しかし「言葉」って不思議。今回の私のように、人に“力”を与えることもあるし、逆に“傷”を与えることもある。。。 *さて、今日は、その「言葉」について深く考えさせられた映画、「西の魔女が死んだ」について書きたいと思います。この映画、静かな、静かな・・・そしてあったかな映画でした。また、映像の美しさ・「自然」の音の美しさにまるで森林浴しているような気になりすごく癒されました。【簡単にあらすじ】登校拒否をしている「マイ」は、都会を離れ、森?の中にすんでいるおばあちゃんのところで一ヶ月暮らすことにします。おばあちゃんは、そんな傷ついた「マイ」を温かく、温かく迎えます。「マイ」は、その温かさ、自然の美しさに段々と心を回復させていきます。ところがある日、あることがきっかけとなり、おばあちゃんと「マイ」は、素直に心を通わせられなくなってしまいます。そして・・・ *この映画のポイントは、「言葉」でした。おばあちゃんは、傷ついたマイを温かな言葉で、いっぱいいっぱい包んでいきます。マイはその言葉に抱かれることで、尊重されていることに気付き、自分自身を取り戻していきます。私は、映画を観ながら、メモを持ってこなかったことを後悔してしまいました。それ位、いい言葉(セリフ)の連続でした。 *しかし、映画の最後に主人公の「マイ」が、激しく後悔することは、ある「言葉」をおばあちゃんに言えなかったことでした。 *人を「信じる」こと、人を「尊重」すること、そしてそれを「言葉」にすることの大切さを感じた映画でした。原作も読んでみようと思います。西の魔女が死んだ *私、最初、この映画は観に行かないつもりでした。しかし、それを変えて、急遽、鑑賞することを決めたのは、私も、もしかすると・・・仕事でくたくたになった自分自身が、このおばあちゃんの温かさに、救いを求めたのかもしれない。。。な。 *詳しくは↓西の魔女が死んだ 公式HP西の魔女が死んだ - goo 映画追:このおばあちゃんを演じたサチ・パーカーさん、 お母様が、あのシャーリー・マクレーン(女優)だそうです! また、本名は、日本人とのハーフでもないのに “サチコ”なんだそうです。両親ともに親日家だった為、 この名前がつけられたとか。。。 ふ~ん。日本っぽい名前で、すごく親近感がわきました♪
2008/06/22
10日は、健康診断日体のあちこちを点検してもらい、逆に疲れてしまいました。。。 *さて、今日は、「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」という映画について。この映画、某女性ファッション系雑誌で紹介されていて、よさそうだなぁ~と思って観に行くことにしたのですが、私には、う~ん。。。って感じでした。これなら、同じテーマを扱った「きみに読む物語」の方が、純愛路線を貫いていて、ずっと好きだな。きみに読む物語 スタンダード・エディションでも、世間では結構、この「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」、評判がいいみたいです。また、色々な賞を受賞したり、ノミネートもたくさんされているようです。 *簡単にあらすじを。主人公は、44年間連れ添った美男美女?の老夫婦。旦那さんの数々の浮気を乗り越え、今は、とても仲良く暮らしています。しかし、ある時、奥さんがアルツハイマー病に侵されていることがわかります。壊れていく自らを悟った奥さんは、自分でホーム(施設)に入所することを決めます。入所した後は、症状が急に悪化し、旦那さんのことが分からなくなります。そして、その代わりに奥さんは、同じく入所している男性と仲良くなってしまいます。その姿を、若い頃、散々浮気をして奥さんを泣かせた旦那さんが、じりじりとした想いで見つめている・・・ *【以下、ネタばれ有り!】最初から中盤にかけては、旦那さんが献身的に奥さんに尽くしていて、私、泣いちゃうかも・・・って心配していたのですが、途中から・・・え???そうきましたかっ!いやはや、旦那さん、最後までそうですか。ちょっとショックでした。まぁ、これも、元はと言えば、奥さんのことを思って行動したのがきっかけなのですが、しかしながら、なんで???それじゃ、奥さんに裏切られるのも仕方ないんじゃないのって思ってしまいました。人は、いつでも恋せよってことなんだろうか?! *最後、ひと時だけ奥さんの記憶が、しっかりします。映画は、これを最後のシーンに持ってきて美しく終わっていました。しかし、これはあくまでも「かりそめ」な状態。この後に起こることを、観ている者に想像させる形で映画が終わっていました。 *「痴呆」「介護」という難しい、そして、これからのテーマを扱っているだけに、ある意味、「きみに読む物語」よりも現実的だったのかもしれません。ま、いずれにしても、こういう設備・看護・介護がすごく整った施設に入所できるのは、お金を持っている人たちだけなんだなぁ~って感じられた映画でした。アウェイ・フロム・ハー 君を想う HP追:アルツハイマー病に侵された老女を演じた ジュリー・クリスティさん、 ものすごくおきれいでした。 あのお年で、あの美しさをキープされていることに びっくり。 年の重ね方、私も、真似したい♪
2008/06/11
今日から、6月。6月って、雨は多いし、祝日は無いし、蒸し暑いし、でなんか最悪昼間の時間が最も長いのと、自分の誕生月でなかったら、一年の中で一番嫌いな時期になっていただろうな~ *さて、今日は、映画「光州5・18」のことを。私にとって、久し振りの韓国映画です。泣きました・泣きました・泣きました・・・さめざめと、ただ・ただ、泣きました・・・隣に座っていた、知らないオッチャンもズルズルいわせてました *まずは、ストーリーをめっちゃ簡単に。舞台:1980年5月 韓国・光州市民主化を叫ぶ市民と、韓国軍との武力衝突、所謂「光州事件」の壮絶な約10日間を描いた作品。この手の映画は、昨年観た「君の涙ドナウに流れ ハンガリー1956」(2007/12/12ブログ)といい、お涙頂戴映画なんですよね。分かっているんですけどね~泣いちゃいますね~特に、最後のシーン(結婚式の写真撮影)は、私の心に、この映画の「悲しみのとどめ」を刺しましたね。 *ただ、こうやって、観ている人を泣かせることを主体にすると、登場人物の「感情」を前面に押し出す為、どうしても、その分、歴史的考証が浅くなります。だから、観終わった時、この映画の主題の「光州事件」は、結局、何だったの?それで、結局、どうなったの?ははっきりと私には、分からずじまいでした。だから、思わず、もっとこの事件のことを知りたくなって映画のパンフレットを購入してしまいました。普段、映画のパンフレットなど100%購入しない私が、ホント珍しいことです。 *それから、この映画、泣かせるだけでなく、笑わせてもくれます。先日観た、「転々」(5/30ブログ)の笑いは、私には監督の慢心さ?エゴ?が出ているような気がして(どうだ、面白いだろう!みたいな)“痛かった”のですが、こちらのは、素直に笑うことができました。 *この事件のことを知るきっかけにもなったし、(すみません、私、この事件のこと、これまで知りませんでした)泣いて笑って、いい映画だったと思います。詳しくは↓光州5・18 公式HP光州5・18 - goo 映画
2008/06/01
先日、仕事の山を越えたばかりなのですが、結局、何だかんだやることがあって、未だ、残業組の一員。来週こそ、人間的な時間に帰宅するぞ~ *さて、先日、休日を利用して、オダギリジョー主演「転々」という映画を観てきました。[DVDソフト] 転々 プレミアム・エディション転々 オリジナル・サウンドトラック事前に、色々な人の感想を読み、そのかなりの「高評価」に期待しながら行ったのですが、残念ながら、私には合いませんでした。 *全体的に、非常に淡々としていて、展開も“ゆるゆる”また、ぷっと笑わせるコネタ満載で、どちらかというと「癒し系」の映画なんだと思います。・・・でも、私には、この映画の、深みの無い内容とひねりのないコネタ(ギャグ)の連発に途中から睡魔が・・・(でも何とか、最後まで鑑賞しきりました・笑)また、キョンキョン(小泉今日子)の老けっぷりにちょっと悲しくもなったりしました *テレビドラマ「時効警察」の監督が、この映画を撮ったそうなのですが、このドラマを観ていない私には???と思うコネタがあったりして、鑑賞中、からっきし「外様」状態でした。 *このドラマを観ていたら、もっと良さを感じられたのかな。或いは、今のバタバタ生活習慣がゆるゆる映画を受け付けなくなってしまったのかな。(つまり、sakuranomiイラチ(せっかち)化現象)それとも、東京のことを、よく知らないから良さを感じられなかったのかな。(この映画、主人公二人が東京の下町を散歩するお話なんです)そういや私、最近、散歩していないなぁ~ *ま、いずれにせよ、オダギリジョーを拝めた以外には、私にとって収穫のない作品となってしまいましたこの映画の多くのファンの方、ホントにごめんなさい ↓ストーリーなどの詳しいことは以下へ転々 公式HP
2008/05/30
わぁ~い無事に乗り切りました~ここ数ヶ月、追われ続けてきた仕事が今日、いったん、区切りを迎えることができました~訳がわかんないまま(笑)取り掛かってホント大変だったけど・・・良く頑張ったよ、私次の峠がやってくるまで暫く落ち着いて過ごせそうです。ほっ *さて、今日は、そのご褒美に久し振りに映画を観て帰りました今日、観に行った映画は「ラフマニノフ ある愛の調べ」映画のあらすじやラフマニノフについては、以下にリンクを貼っておきますのでそちらをご参照いただくとして、ここでは、私の感想を。(以下、完全ネタばれ有り!ネタを気にされる方は観終わってからお読みになる方がいいです) *う~ん・・・う~ん・・・う~ん・・・「もったいない作り方をしているなぁ~」が観終わった後の率直な感想でした一人の人間の半生を90分程度にまとめるのは大変だってことは、よくわかるのですがそれにしても、もう少し丁寧に作ってもよかったんじゃないのかな。映画の冒頭シーン(アメリカでの初公演)は、良かったんですよ。すごく期待させるんです。芸術 対 政治(歴史)を全面に押し出して、これからどんな物語が始まるのかなって。でも・・・そのあとは、どのシーンも、こまごま・切れ切れで、私は結局、最後まで、映画の中に入っていくことができませんでした。 *私、歴史物も大好きだし、ロシア革命時の混乱さとか、もう少し描いてくれているのかなって思っていたけど、この映画では、ほとんど描かれていませんでした。だから、ラフマニノフが必死で亡命した気持ちも勝手に想像するしかない。人が「故郷」を捨てる・去る“想い”ってすごく重いものだと思うんだけどな。 *また、手を付けるだけ付けて、簡単に捨ててしまった「教え子」に何度か救われるシーンがあるんですが、このシーンを観ると、実はこの映画の隠れ主役は、この「教え子」なんじゃないかと思ってしまいました彼女、何て心が広いんだっ *ただ、ラフマニノフ自身が、とても繊細・かつ、ワガママだったことだけは、丁寧に描かれていました。観ていて、こちらまでしんどくなってしまいました。とにかく彼の周りが大変KYなんて、全然お構いなし(笑)でも、あの繊細さがあったからこそ、豊かな表現ができたんでしょうね。 *あと、音楽家を描いた映画だけあって、音楽だけは、映画館に観にきてよかった~って思える位の素晴らしさでした。全身に音楽が「降り注ぐ」って感じ。逆にもっと聴かせてほしかったわ。物足りないっ!いっそ、コンサートシーンだけでもよかったかもしんない(爆) *結論:観るなら、映画館で観て下さい♪家で観たら、折角の「音楽」も音量の関係で、物足りなく感じるかもしれないから(笑) 詳しくは↓・ ラフマニノフ ある愛の調べ 公式HP・ ラフマニノフ ある愛の調べ - goo 映画・ ラフマニノフについて Wikipedia
2008/05/23
今日は、映画「つぐない」について【あらすじ(goo・映画より)】第二次世界大戦前夜、夏のイングランド。政府官僚の娘で未来の大作家を自負する13歳のブライオニーは、大学を卒業したばかりの姉セシーリアと、使用人の息子で幼なじみのロビーのただならぬ関係を察知し、ロビーへの警戒心を抱く。そして事件は起きる。ブライオニーの嘘の証言によって、愛しあう恋人たちは無残にも引き裂かれ、犯した過ちの重さにブライオニーが気づいたときには、泥沼の戦争が始まっていた。。。 *この映画、前半(事件が起こる前・つまり戦争前)と、最後(年老いたブライオニーが登場するシーン)は、ものすごくよかったです観にきて良かった~って思ったもん。まず、前半部分のひとつひとつのシーンが、とても情緒豊かに、美しく撮られていることに、うっとりしてしまいましたイギリスのお金持ちの生活を、贅沢に、そして「平和」に描いていました。(↑きっとこれは、この後の戦争のシーンと対比させているんでしょうね)そして何よりも、前半部分で“ブライオニー(妹)”を演じた、シーアシャ・ローナンさんの演技が素晴らしかったです思春期の心の不安定さを、怖さを感じさせる位、見事に演じきっていました。彼女がいたからこそ、この映画の出来がUPした、と言っても過言じゃないと思います。 *しかし、真ん中の戦争シーンが必要以上に長すぎました。。。監督は、戦争の悲惨さを伝えたかったんだと思いますが、頑張って撮影した割には、全然、印象が残りませんでした。というか、逆に、映画を締まりのないようにしてしまったんじゃないかと思いました。も少し短くでよかったと思います。もったいない *【以下、ネタばれ有りです!】ブライオニーは、自分が13歳の時に犯した過ちを一生、後悔し続けて生きてきました。その重さ・辛さ・しんどさを想像すると最後のインタビューシーンでは、本当に、ぐぅっとなってしまいます。確かに、ブラウニーの犯した罪は、かなり重いものだと思います。無実の罪を負わせ、一人の人生を狂わせてしまったんですもんね。しかも、結局、本人に直接、そのことをあやまることができなかったんですもんね。。。相当、辛かったと思います。しかし、姉のセシーリアとロビーは身分違いだった為、このブラウニー事件がなかったとしても、二人は最終的には、駆け落ちする以外には結婚できなかったのではないのかなぁ~と私は思うのですがいかがなもんなんでしょ。 *監督は、ジョー・ライトさん。前作「プライドと偏見」よりも、あれやこれやと考えさせられ、ずっと深い出来に仕上がっていたと思います。詳しくは↓・つぐない - goo 映画・つぐない 公式HP
2008/04/27
今日は、久し振りに映画館で映画を観賞して帰りました~(何と・何と1か月ぶり!)今日、観に行った映画は「バンテージ・ポイント」私、あまりこの手の映画(サスペンス・アクション)は観に行かないのですが、ネット上でわりと評価がいいのと、上映開始時間が遅いのと、上映時間が90分と短いのとで、今回は、この映画を選びました。 *【以下、微妙にネタばれあり☆】ストーリーを簡単に一言で表現すると・・・スペインを舞台にした、米大統領暗殺・爆破テロ事件の謎を、事件にかかわった8人の視点によって描いたアクション作品でした。 *うん、確かに最初のうちは面白かったですえっ!!!というところで、他の人の視点にガラッと変わるので、どうしても続きを観たくなる。答えをしりたくなる。観れば観るほど、蜘蛛の巣のように複雑に出来事が絡み合っていました。観客は、映画を観ながら、「米大統領暗殺・爆破テロ事件」という、ぐちゃぐちゃになったジクソーパズルのピースを一つ一つ枠の中に納めて、全体像を作っていくって感じでした。こんなタイプの映画、これまでにも何本かみたことがありますが、今回のが一番、強烈だったかも。 *しかし、後半、カーチェイスの時間になると私、こういったシーンがかなり苦手なので非常に長く感じられました。。。また、最後も、なんだかうまくまとまりすぎて残念。米大統領を救う為に、いったい何人の犠牲者が出たんだろうって思いました。人の命って、どの人のも平等なはずなのにね。 *後、面白かったのが、この映画の中の米大統領が言うセリフ。・“やられたら、やり返す”ではいつまでたっても 関係は良くならない。・“報復”は決して行わない。というようなことを言っていました。現実の米政府のやり方(9・11とか)を皮肉っているようで、かなり小気味よかったです *また、同じシーン(映像)でも、違う立場に置かれた人の視点で観ると観方・感じ方が、ガラッと変わるのがよくわかりました。篤姫のセリフではありませんが(笑)(↑大河ドラマ)ひとつの出来事は片方側の見方のみで判断してはいけないのね、って映画を見ながら思いましたよ *何だかんだ書きましたが、非常にスピード感のある、90分でよくまとまっていた作品だと思います。 *バンテージ・ポイント 公式HP
2008/04/17
今月、四国こんぴら歌舞伎を観に行くので、その準備を兼ね?録画していた、映画「UDON」を観ました *この映画、確かに、少し無駄に長いような感じもしましたが、でも、私は、泣いて笑って大変でした(↓ 以下、完全ネタばれがありますので、気になさる方は、見終わった後にお読みください)うどん打ちに一生をささげた?「お父ちゃん」、このお父ちゃんが、映画をびしっと締めていて、いい味を出していました。私、不器用な男の人にかなり弱いんです。あの硬派な背中と、最後に見せた(唯一の)笑顔に号泣そして最後、静かに背中を見せながら去っていくシーンでは思わず「お父ちゃん、行かないで!もっと色々なことを教えて!」と心の中で叫んでしまいました(笑) *しかし、そんな泣かせるシーンがあった後、主人公のユースケ・サンタマリアが折角おいしく作れるようになった「うどん」を捨てて、アメリカに渡ったことに、私は、ちょっと納得が行きませんでした。(一回きりかよ!)でも、ドラマを明るく終わらせる為には、仕方なかったのかな *物語はさておき、この映画でびっくり&疑問に思ったことは、香川の人は本当に、うどんの玉を「生」のまま、お菓子感覚で食べるんだろうか?とか(そんなシーンがあった)いつでも「うどん」を食べられるように“MY箸”を持ち歩いているのだろうか?とかどの学校にも「うどん部」なるものがあるのだろうか?とかあれだけきれいに讃岐富士が見えるところはどこなんだろう?とか(今度行った時に見てみたい)気になることがいっぱいありました *嬉しかったのが、映画の中に前回、教えていただいて行ったお店、「まごころ」が映っていたこと。(1/12ブログ)また、有名人が所々ちょい役で登場していてそれを探すのが、面白かったな *この映画のキーワード=「ソウルフード」香川の人のソウルフードが「うどん」だったら奈良出身の私のソウルフードって何だろう?う~ん。郷土料理に限らないんだったら、やっぱり母の手料理だな
2008/04/07
今日の朝日新聞・夕刊の動く広告、面白かったですね♪私は、肝心の新聞本文を全然読まずに、シートでずっと遊んでしまいましたホントに動くよ~♪(この広告、大阪版だけじゃないよね?) *さて、今日は、「日展」と「山下清展」に行ってきたのですが、これを記録する前に、映画「赤い風車」について書きたいと思います。 *映画「赤い風車」 1952年作画家・ロートレックの半生を19世紀末の華やかなパリの風景と共に描いた作品。☆ワンコインDVD☆『赤い風車』ムーラン・ルージュ◆いい映画でした~結局、この1週間で2回見ちゃった *今、家に、昨年、ロートレック展に行った時に購入した彼の絵のカレンダーを飾っています。(2007/11/2ブログ)(写真右側↓)タイムリーなことに、このカレンダーの3月と4月の絵は、「Moulin Rouge, La Goulue」↓【アートポスター】ムーラン・ルージュ・ラ・グイユ(60cmx80cm) -ロートレック-この絵は、この映画の最初のシーンのテーマにもなっていました。お蔭で、のっけからぐいぐいと映画に引きこまれてしまいました。 *この映画で、印象に残ったことはたくさんありましたが、その中でも一番、心に響いたのは、「色彩」と「心情」でした。 *まずは、「色彩」この映画、画家を描いただけあって?すごく色彩豊かに撮られていました。出てくる女性の服の色が、とても鮮やか私は、まずそこに惹かれてしまいました。紫・黄・橙・青・赤・黒・緑・・・この色を観ているだけでも、19世紀末のパリは華やかだったんだなぁ~って感じることが出来ます。でも、実際は、夜の街の話で「華やか」とばかりは言えないんでしょうけどね・・・そんなダークな(貧しい)場面も映されていました。 *それから、「心情」これは、もちろんロートレックの“心情”です。もう、観ているのが辛くなる位、よく描かれていたと思います。小さい頃から、障害者としてコンプレックスを抱えていた上に、心無い人達からの、ひどい差別的発言・・・彼は、これらにより、自分の気持ちに正直に向き合えない程、心に深い「傷」を負っていました。それは、決して癒えることが無く、より深く深く彼の心を蝕んでいきました。「愛情」を人の何十倍も欲したのに、その心の傷から来る不器用さ故に「愛」に真正面から向き合うことが出来ず、結局、自分自身を潰すことになってしまいました。 *【ここから少しだけネタバレあり!】私がこの映画で、一番好きなシーンは、ガス自殺をしかけたけど、結局、“絵”に救われて死ぬのを止め、窓を大きく開けた場面ですあのまま、好きな「絵」だけに没頭できたらお酒に逃げることなく、もっと長生きしたかもしれないのに。。。そうできなかったのは、彼が一番求めていたのが、人の「愛」だったからなんですね。何かよくわかる・・・ *最後に微笑みながら、楽しかった頃のことを思い出していたシーンに、ぐぅっとなりましたあの頃が、彼にとって一番幸せな時期だったのかな。↓詳しくは赤い風車(1952) - goo 映画 *追:あ~、近々、またどこかでロートレック展しないかな。 映画にたくさん、彼の作品が映されていたので、 すごく作品を観に行きたくなっちゃった~追2:BSの国会中継の為、急遽、放送中止?となった、この映画。 見る機会を頂き、本当にありがたいことです m(__)m
2008/03/22
先日、映画「ラスト、コーション」を観に行ってきました。これ、思っていた以上に良かったです映像が、とても美しかったし、人の気持ちの揺れが、上手く描かれていたと思います。観に行く前、ネットで高評価なのは、男性が高得点を付けているんだとばかり思っていました(R-18なので・笑)。でも、それだけじゃなかったんですね。舞台は、1940年頃・日本軍占領下の中国・上海。傀儡政府側の重要人物イー(トニー・レオン)を暗殺しようとする抗日レジスタンス組織は、彼の元に、女性工作員ワン(タン・ウェイ)をスパイとして送り込みます。もちろん、愛人として。長い時間をかけて、ついに暗殺決行の日を迎えるのですが・・・ *【以下、完全ネタバレあり!】最初は、体の結びつきだけだった二人でしたが、次第に、それだけではなくなってきます。けれど、お互い、自分の気持ちを見ない様にしていました。(特にワン)しかし、暗殺決行となった、その日、二人の心が初めて表面に現れてきます。初めて、自分に正直になったのに(相手に伝えようとする)、しかし、それは、つまり「暗殺失敗」。これにより、レジスタンス組織は、ワンだけでなく仲間ともども、逮捕・処刑。また、イーにとっても、愛する女性を処刑しなければならないという、苦しみを味わうことに。。。処刑シーンで、学生の頃、密かに想いあっていたワンとレジスタンス仲間の二人が見詰め合うシーンが印象的でした。学生の頃、彼が気持ちを打ち明けていたらワンは愛人としてスパイにもぐりこむことをしなかっただろうに。 *あと、評判どおり、大人なシーンが満載でした。R-18指定、すごく納得。観ている時は、ここまでの描写は必要だったんだろうか?と考えてしまいましたが、あの緊張した情勢の中、気持ちを解放できるのは、あの時だけだったのかなと考えると、それはそれで、切ない訳で。。。監督も役者さんたちも、気合が入っていました。彼女の処刑後、主人公のイーがベットを見詰めていたシーンが、とても切なかったです。 *そう、この映画、視線が、どのシーンも印象的でしたまさに、「目は口ほどに物を言う」でした詳しくは↓ラスト、コーション 公式HP
2008/03/16
今日は、先日、観た映画「ジプシー・キャラバン」について。 *ジプシーは、インドに起源を持ち、11世紀頃から全世界に散らばったとされています。彼らは、移り住んだ各地で、差別と迫害を受けながら悲しみ・怒りの中で暮らしてきました。そのどうしようもない苦しい想いを、ジプシーたちは音楽や踊りの中に表現し、発散してきました。もちろん、この中には、私が大好きな、フラメンコも含まれます。 *映画では、各地に散らばったジプシー/ロマたち(4ヶ国・5団体)が一同に集まり、アメリカを6週間かけて公演するツアーの様子をドキュメンタリーとして、描いていました。(このツアー、実際に行って鑑賞したかった!!!)そして、このアメリカツアーの様子を映しながら、間あいだに、4ヶ国・5団体のルーツ(現地)を紹介していました。1.スペイン・フラメンコ2.ルーマニア・ジプシー義賊楽団3.マケドニア・エスマ(ジプシークイーン)4.ルーマニア・ジプシーブラスバンド5.インド・砂漠芸能民バンド映像自体は、古臭い感じがするんだけど、この映画に登場してくるメンバーのキャラの魅力的なことと言ったらきっと、ものすごく辛い想いもしてきただろうけど、そんなことは微塵もみせずに、誰もが底抜けに明るくて、活き活きしている。自分のルーツに対して、ものすごい誇りをもって生きている。そしてその想いを、自分達の歌や踊りに思いっきり詰め込んで表現している。何か、カッコイイな~って思いました。また、同じジプシー/ロマなんだけど、それぞれの音楽表現方法が違っていて、面白かったです。 *また、特別出演として、私が大好きなジョニー・デップも映画に登場してました。「耳に残るは君の歌声」で、ルーマニアのジプシー義賊楽団と共演した関係で。 *一つだけ贅沢を言えば、私が大好きなフラメンコのシーンをもっと入れてほしかった、な。でも、そうすれば、他の団体とのバランスが悪くなっちゃうから今回は仕方ないですね。 *この映画のコピー「音楽世界遺産の旅」、まさにその通りの映画でした。詳しくは↓ジプシー・キャラバン HP追:この映画を観ることによって、 ユダヤ人だけでなく、ジプシー/ロマも ナチによって大量虐殺されたことを知ることができました。 (ただし映像には出てきません) *追2:明日は午後から、仕事に少し関係している某資格試験を受験する私。 有名な方の同級資格は随分前に取得しているので、 今回は復習の為に、業界は違うけど受験。 上司からは「合格は間違いない」と言われて、 逆にプレッシャーを感じています。 確かに、過去問を解いたらそんなに難しくなかったけど、 試験なんて、何があるか分からないんだから・・・orz あ~気にせず、ガンバロ。 合格したら、ささやかだけど、祝い金が出るみたいだし
2008/03/08
今日は、先日観た2本の映画について簡単に・・・です。1:レンブラントの夜警評判がそんなに良くないことは知っていましたが、美術鑑賞も趣味の私には、レンブラントを取り上げたこの映画が、ど~しても気になるので、思い切って観に行ってきました。 *ストーリーは、題名通り、画家“レンブラント”の半生を、その代表作「夜警」に絡めて描いていました。さすが、画家を描いた作品だけあります。とても、芸術的に撮影されていました特に、最初のシーンなどは、まるで「舞台」を観にきたかの様な撮り方をされていましたただ、観に行った時、私の体調があまり良くなかったので、途中から、段々と眠気が・・・結局、あまり内容に入り込めない間に、映画が終わってしまいました(爆)これを裏返して言えば、それだけ盛り上がりに欠けていたということなのかもしれません。。。(ちょっと映画「クリムト」の作りに似ていたかも・・・)う~ん、でも、体調が良かったら、もう少し楽しめたかもしれないので、DVDになったら、もう一度、観直して再挑戦してみたいと思います。その時には、また違った感想を抱くことができるかな↓ 詳しくはレンブラントの夜警 公式HP *2:長江哀歌この映画は、2006年ベネチア国際映画祭でグランプリを受賞した中国映画で、長江の三峡ダム建設のため、水没する古都を舞台に、2組の夫婦の人間模様(人生模様)を描いていました。どのシーンも、非常にゆっくり・のんびり・丁寧に撮影されていました。まさに大河の流れのよう。普段、バタバタと忙しく時間を過ごしている私には、この悠々とした映画のペースを、驚きもし、心を亡くした(つまり忙しい)自らの時間の過ごし方を反省もし、そして・・・シーンの進みのあまりの遅さにイラッともした映画でした(そこ、も少し短くできるだろっ!って感じ・笑)ぷぷぷ(^^♪ *人生って、河の流れに似ているのかな。滔々としている時もあれば、激流の時もある。同じ場所にいてるようでも、少しずつ・少しずつ景色も・気持ちも動いている。でも、どんな時でも、前に進んでいっているんですよね。今、私は、どんな流れの中にいるのかなぁ~↓ 詳しくは長江哀歌 公式HP追:この映画を観ながら、以前、友達と、三峡ダム建設で景観が変わる前に、 長江下りに行こうと言っていたことを思い出しました。 結局、行くことができなかったのですが、 映画を観ながら、水位がここまで上がってきているんだなぁ~と思いました。
2008/03/04
連日、映画ネタでごめんなさい。今日は、仕事の後、昨年からすっごく楽しみにしていた映画「エリザベス:ゴールデン・エイジ」を観に行ってきました。う~ん!!!これはすごいっ!!!久々に、お金を出して、お釣りがめっちゃ返ってきたと思った映画でした~ *私は国内外問わず、歴史作品が本当に大好きですその中でも特に、主役が女性の物に、目が有りません。これらの作品に関しては、映画に限らず、本・舞台などにもつい、飛びついてしまいます。この映画の前作の「エリザベス」(1998年)も3回位(映画館・TV・DVD)観たと思います。 *いやぁ~エリザベス1世を演じた、ケイト・ブランシェットは前作にも増して、すばらしかったです。この人の前世は、本当に女王様だったんじゃないかと錯覚してしまうくらいケイトの演技は、どの映画を観ても、すごいなぁと感嘆してしまいますが、エリザベスは、別格イギリス女王としての面:冷徹・明敏・矜持・孤高・優雅一人の女性としての面:純粋・情愛・孤独・不安・好奇心これらの微妙で複雑な心の揺れを実に上手く演じきっていました。さすがやわぁ~【ここからネタバレ有り】映画の中で、特に印象的だったのが、一番最後のシーンで、侍女が産んだ赤ちゃんを抱かせてもらった時の女王の表情です。自らの意思で選んだとは言え、女性としての幸せを得ることができなかった、一瞬の“寂しさ”の表情を、私は見逃しませんでしたよ~(笑)でも、その後すぐに、イギリス国民の母としての慈愛の表情に変わり、そして最後は、女王としてのプライド・自信をみなぎらせた表情で、映画が終わりました。 *また、この映画は、「敵は、外にも中にも、そして私の心にも」というコピーがぴったりのストーリーだとも思いました。まさに敵だらけっ女王業(笑)って本当にたいへんなんだなぁ~って思いました。でも、ここまで自分をしっかりと律したTOPが統治したからイギリスは、ゴールデン・エイジ(黄金の時代)を迎えることができたんですね。 *音楽も良かったし、歴史のおさらいにもなるし、女性の生き方を考えることができるし、人の繊細で揺れる想いを感じる訓練にもなるし、DVDになったら、私、絶対にまた観るな、これ詳しくは↓エリザベス:ゴールデン・エイジ 公式HP
2008/02/22
帰宅後、強烈な睡魔に襲われてしまい、2日ほど、ブログをお休みしてしまいました *さて、昨日(20日)は、映画「マリア・カラス最後の恋」を観に行っておりました。(カラス没後30周年記念作品だそうです)私、マリア・カラス関連の映画を観るのは、数年前の「永遠のマリア・カラス」に引き続いて、これで2本目です。 *私、情熱的に生きた女性の物語が大好きなのですが、カラスも、もちろんその中の一人。この映画では、海運王オナシスに対する彼女の「必死で純粋な愛」を、エーゲ海などの美しい風景と共に描いていました。実際は、双方とも不倫でしたので、かなりドロドロとしていたのでしょうが、この風景の美しさが、物語を明るくしていました。「永遠のマリア・カラス」よりも絵本の様な仕上がりになっていたと思います *また、「永遠のマリア・カラス」の時、ファニー・アルダンさんが演じたカラスは、カッコイイという感じがしましたが、この「マリア・カラス 最後の恋」のカラスは、かわいい感じがしました私が、この様に感じたのは、「マリア・カラス 最後の恋」のストーリーが、“愛情”を主旋律にしているということと、カラスを演じられたルイーザ・ラニエリさんの美貌のせいだと思います女性の私から見ても、うっとりする位の美しさいいなぁ~ *【以下、ネタバレあり】映画の中で、カラスが元・夫に言う、あるセリフが、彼女の心の中を一番表わしているのかなぁと思いました。「あなたは、歌手カラスを愛したのよ」彼女は、母にも夫にも「商売道具」として利用されている様に感じて、強烈な孤独感を抱えて生きていました。それだけに、オナシスに純粋に愛されたかったんでしょうね。 *対する、オナシスも寂しい人。常にトップにのし上がることばかりを考えて、人を“出世の道具”としか考えなかった人。結局、カラスの純粋な愛情を心から受け止めることができずに裏切ってしまいます。人生の終わりになって、ようやく自分の孤独を理解するのですが、時は既に遅し。生きていくにおいて大切にしなけらばならない物の“バランス”を教えてくれているのかな~と彼を見て、感じました。 *贅沢を言えば映画の中に、もう少し、オペラのシーンが欲しいところではありましたが、でも、満足です詳しくは↓マリア・カラス 最後の恋 HP追:この映画の影響を受けたわけではありませんが、ここ最近、カラスのCDを聴いていますプッチーニ:歌劇「蝶々夫人」全曲/カラス(マリア)[CD]プッチーニ:歌劇「トスカ」全曲/カラス(マリア)[CD]
2008/02/20
今日は、仕事帰りに、単館系ミニシアターで上映されている「待つ女」というフランス映画を観てきました。私、どちらかというと、大きな映画館で上映されている映画よりも、ミニシアターで上映している、地味な(?・笑)映画の方が好きだったりします。でも、ミニシアターは、最終上映開始が18時台だったりすることが多い為、今は、なかなか行けないんですよね。自分で、仕事を調整できる様になったらまた、こちらの方に復活したいと思っています。 *そんな中、この映画、超ミニシアターにも関わらず、20時台後半・上映開始よし!観に行ける!ということで、あまり内容など調べることなく、時間だけで判断して、観に行ってきました(笑) *で、観た感想です。めっちゃ大人な映画でしたR指定かかっていないの???って感じでしたが、きっと、あまりにもマイナーな映画なので、そんな必要もなかったんでしょうね【簡単にあらすじ】7年の刑で服役中の夫を、一人でひたすら待つ、妻。夫の面会を終えたある日、一人の男性が、その妻に声を掛けてきます。最初は、断固として断っていた妻ですが、結局、彼の熱心さに負けてしまいます。でも、その彼は、夫の刑務所の看守で、夫の頼みで、妻を誘惑したのでした。。。 *私は子供過ぎて?(笑)、この映画の夫の気持ちや、妻の気持ちがよく理解できませんでした。でも、こんな深い?愛情もあるんでしょうね~ *この映画で、印象的だったのは「香り」ですね。妻は、夫がプレゼントしてくれた香水を嗅ぐことで、離れ離れになっている夫のことを思い出していました。以前観た「パフューム」(07・3・15ブログ)に続く、“嗅覚”が印象に残った映画でした。 *妻を演じていたヴァレリー・ドンゼッリさんは、すごくお綺麗でしたレディースデーにも関わらず、男性が来客者の半分を占めていたのは、こういうことか・・・と納得 *フランス映画なので、もちろん言葉はフランス語。仕事で疲れた体に、フランス語のささやくような、柔らかな響きは、心地よくて・・・待つ女 公式 HP *追:私には7年もの長い間、一人の人を大人しく 待ち続けることはできないわぁ~
2008/02/06
今日は、京都に行ってきたのですが、そのことをUPする前に、まずは、昨日観た映画「ヒトラーの贋札」について書きたいと思います。まずは、あらすじから。舞台は、第二次世界大戦中のドイツのユダヤ人強制収容所。この収容所の一角に、プロ?の贋札作りや、印刷技師などの特殊技術能力を持つユダヤ人が集められてきます。彼らに与えられた指名は、ポンドやドルの贋札を作ること。これが世に言う(私は知りませんでしたが・・・笑)、「ベルンハイト作戦」です。この作戦の目的は、贋札をばら撒き、イギリスやアメリカ経済を混乱させることでした。 *この贋札作り作業を行うユダヤ人達は、他に収容されている同胞たちとは違い、やわらなかベッド、普通の食事などの待遇を受けます。まさに、「芸?・技?は、身を助く」・・・でした。彼らは、この待遇を享受しつつも、作戦が成功すれば(つまり贋札作りが成功すれば)家族や同胞を裏切ることになる、ということと、(ヒトラーに加担することになる)逆に、成功しなければ、自分自身の「死」が待っている・・・という“葛藤”で苦悶することになります。この映画は、この「葛藤」部分を、詳しく描いていました。 *私、ヒトラー関係の映画を、これまでにも結構、観て来ましたが、この映画は、今までのとは違う切り口(贋札作り)からのアプローチでしたので、興味深く鑑賞することができました(歴史の勉強にもなったし♪)また、こういう極限の状況におかれた時の、それぞれの人がとる行動に、その性格や信念が明確に現れ、心理的な側面からも、考えさせられました。自分の破滅よりも「正義」を貫こうとする人、「正義」よりも「生きる」ことを選ぼうとした人。私なら、どうするだろう・・・ *【ここから、少しネタバレあり!】映画後半に、普通に収容されている人と贋札作りのメンバーとが顔合わせをするシーンがあります。このシーンがすごく印象的普通に収容されておられた方の、精気のない表情・身なり・状態からここでの生活が、どんなひどい物だったのかを伺い知ることができます *映画に時々出てくる、「生きていれば、いつか勝てる。とにかく生き抜くのだ」というセリフが、ずっしり心に残りました。 *ドイツ(&オーストリア)映画らしい質実で重厚な作品でした。でも、「正義」よりも「生きる」方を選んだ主人公を中心に持ってくることで、“ただ硬いだけの作品”・・・では終わっていませんでしたまた、最後に仲間の為に行動を起した主人公の想いもこの映画を柔らかい物にしていました詳しくは↓ヒトラーの贋札 HP *追:映画の邦題に「ヒトラー」が付いていますが、 実際には彼は登場してきません。名前が出てくるだけでした。 原題そのままでも良かった様な気がしますが、 それだとお客さんが入ってこないのかな
2008/02/02
26日は、兵庫県立美術館の「ムンク展」に行って来ました *当初の予定は、折角、神戸に出るのですから、「ムンク展」だけではなく、神戸市立博物館で開催されている「浮世絵名品展」にも行こうと思っていました。ところが・・・最初の目的地、兵庫県立美術館に着いて直ぐに、この日、この美術館のミュージアムホールにて「ムンク 愛のレクイエム」という映画を上映するお知らせが目に留まりました時間を観ると、丁度、上映20分前席もまだ空いているとのことしかし、この映画を観てしまうと、「浮世絵名品展」には時間的に行けなくなってしまいます。一瞬悩みましたが・・・これから鑑賞するムンク絵画の理解の参考になるかもしれないと、予定を急遽変更して、この映画を観ることにしました~今日は、まず、この映画から *この映画は、1976年の作品で、ムンクの半生を、その周りの人たち(家族・友人・恋人など)、彼の出身地ノルウェーの社会状況などを絡めて、ドキュメンタリーに近い作りで撮っていました。とても心理描写に優れた映画だと思いましたが、上映時間170分もの長い間、ずぅ~っと淡々としていましたので、私は、所々、睡魔と闘いながら観ておりました *彼は、ノルウェーで医者の息子として生まれますが、若い頃に母と姉・弟を結核で、相次いで亡くします。そして、自身も何度か、病により死にかけたことがあり、常に「死」と隣り合わせに生きていました。彼は結局、80歳まで生き、人生の後半は、落ち着いた時間を過ごした様ですが、彼の人生の前半を描いていた、この映画は、彼が常に、心の中に「死の恐怖」・「死への不安」を抱いていたことを、上手く表現していました。何かあれば、母や姉やムンク自身が血を吐いて苦しんでいるシーンをフラッシュバックの様にビシバシ入れてくるのです *また、ムンクが女性を愛しすぎた為に苦しんでいる姿も、すごく丁寧に撮られていました。彼は、本当に純粋だったんだと思いますそして、心のどこかに一途に「母の面影」を求める気持ちがあったんだろうなと感じました。それが伝わってくるだけに、彼が最初に好きになった夫人のしたたかさが同じ女性として、ちょっと許せない感じがしました *あと、もう一つ感じたことがあります。それは、彼が“強い”ということです映画の中でムンクは、「私は父から、弱い心(精神)をもらった。母からは、弱い体(肺)をもらった。」と自分をすごく弱いものとして語っています。しかし私は、体の方はともかくとして、心に関しては、彼は、人の何倍もの“強い”部分を持った方なんだと感じました。彼は、作品を発表する度に、何度も何度も人々からけなされ、冷笑され、個展を中止させられます。でも、それでも負けずに、絵を描き続けました。これは、並の精神力では出来ないと思います私だったら、どれだけ好きなことでも、絶対に辞めちゃうな・・・ *また、現在の北欧は、すごく福祉の発達した国々ですが、彼が生きた19世紀末は、ひどい格差社会だったことも、この映画では教えてくれていました。 *盛り上がりこそ欠ける映画ではありましたが、若い頃の彼の内面を知る、という点においては、すばらしい作品だと思いました *さぁ、この映画を観て、いよいよ「ムンク展」鑑賞です。この件につきましては、また後ほど、UPしま~す
2008/01/26
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