ミステリの部屋

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2006年12月25日
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ロシアのロマノフ王朝から明治政府に贈られた「セント・ニコラスのダイヤモンドの靴」をめぐって起きた事件を御手洗が解き明かす!
クリスマスの夜、少女のために名探偵が起こす奇跡とは。


シアルヴィ館のクリスマス 』・『 セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴 』の二編を収録

『シアルヴィ館のクリスマス』では御手洗がスウェーデン、ウプサラ大学の同僚とシアルヴィ館にて語り合っており、エカテリーナ二世やダイヤモンドの靴のことにも話が及びます。
そして「なかなか面白い事件だったよ。」と二十年前に東京で起こった『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』事件について語り始めるのです。

『斜め屋敷の犯罪』(  感想  )『占星術殺人事件』(  感想  )ときて、次は順番通りに『異邦の騎士』を読もうとしたのですが、どうも書かれた順に確信が持てなくなり、図書館の期限も来てしまったので、時期的に合いそうなこの作品を新たに借りてきました。

これは20年前、『占星術殺人事件』の直後の話です。

依頼人だと思って話を聞いていたけれど、そのお喋り好きな老婦人もやはり御手洗の顔を見に来た
けだったようです。
ところが御手洗は、世間話としか思えないおしゃべりの中に事件が絡んでいる事を見抜きます。
名探偵らしい鮮やかさに、素直に話の中に引き込まれていきました。

一人の少女が犯罪に巻き込まれるのですが、それが元気で健気でいい子なのです。
ところが周りの大人たちが実に愚かでどうしようもないため、御手洗と石岡はその子のために心を砕きます。
特に御手洗の優しさが目立ちます。
石岡さんには置いてきぼりにしたり、からかったりと結構冷たかったりするんですけどね。
それでもいいコンビではありますが。

この作品では、殺人が起こりません。
残酷なこともなく、読んだ後にはほっこり温かいものが残ります。



セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴:島田 荘司








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最終更新日  2006年12月26日 18時38分13秒
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