ミステリの部屋

ミステリの部屋

2009年02月20日
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コピーの遺書が残り、窓もドアも閉ざしてある。
しかも異様なことに 四十八組あったはずの机と椅子が、すべて消えていた。
級友工藤順也がその死の謎に迫るとき 次々現れた驚愕すべき真相とは?
精緻な構成に支えられた 本格推理の力作。
(「BOOK」データベースより)



法月綸太郎さんのデビュー作です。
昨年、ワセダ・ミステリクラブ主催の講演会で、言葉を選びながら 誠実に丁寧に、司会者の質問に答えておられた姿を思い出します。

教室で死んでいた高校生は 他殺か自殺か……。
推理小説マニアの級友・工藤順一が 捜査の手助けをすることに。

学園が舞台となっていますが、青春ミステリの爽やかさはありません。
工藤はどこか淡々としているし、同級生たちにもクールさが漂います。

話の展開は凝っています。
二転三転、いえ、四転五転くらいはしたでしょうか。
教室の机と椅子がすべて消える、という謎も魅力的でしたが、最後にはきちんと説明がつきました。




新本格の旗手ならば、必ずと言っていいほど「人間が描かれていない」という批判を受けていますが、この作品も例外ではありませんでした。

私はトリックや謎解きに重点が置かれているのならば、それでもかまわないと思っています。ミステリの醍醐味は色々なところにあるからです。
ただ、工藤君が、工藤新一ほどとは言わないまでも、もう少し魅力があってもいいのに、と思いましたw

物語の末尾にある、《コーダ~あとがきにかえて》の意味がわかりませんでしたが、ノーカット版 密閉教室においては、それが明らかにされているようです。

確か、法月さんが、作中のヒロインのモデルとなった女性に手紙を出し、返ってきた返信、ということだったような……。今度確かめます。

法月さんには、本格ミステリにこだわり、本格ミステリに悩み、それでも本格ミステリを書き続けている、というイメージがあります。

ほかの作品も読んでみたいです。特に、図書館シリーズが気になります。











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最終更新日  2009年02月20日 21時53分08秒
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