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2009年11月23日
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カテゴリ: 韓国関連
 日本軍が朝鮮から撤退した後、ロシアが瞬く間に朝鮮半島を勢力下に置いた。

 清と朝鮮の連合軍は抵抗する間もなく、京城をたった3日で占領され、高宗はロシアに対し降伏文書にサインをした。

 ロシアは李王朝の存続自体は認めたものの、外交権、自治権などすべてをロシアが派遣した朝鮮政府最高顧問に権限を与え、李王朝は見かけだけの政権になってしまった。


 ニコライ2世は、朝鮮半島をロシア領にするためにフランスと協議し同盟関係を強化すると共に、国内での徴兵を増やし極東地域での兵力増強を模索していた。
 次の狙いは清だ。

 ロシアが遼東半島をも実質的に占領している現状には、アメリカやイギリス、ドイツも相当な危機感を感じていた。


 ロシアは朝鮮半島で釜山港・浦項港を整備するため、朝鮮人の強制徴用を始めた。それに伴いロシア兵8万人を朝鮮半島に常駐させ、実質支配の度合いを深めていった。
 ロシア兵の朝鮮人民への暴虐も日増しに多くなっていっていたが、シベリヤ開発のためにロシア商人が朝鮮人民を理不尽な理由を付け連れ去る事件も多く起こっている。

 こういった事態がロシアが支配を始めて1年ほどで頻繁に起こっていたため、朝鮮人民の中にはロシアに反発する勢力も生まれつつあった。



「文基さん、それは危険だ。我々の仲間ももう何人も捕まって処刑されている、もう少し様子を見たほうがいい」

「いや、来週には高宗殿下もモスクワに連れて行かれる、朝廷の連中もすっかり閔王妃派ばかりになって、ロシアの代弁者ばかりだ。今動かないと後々で後悔する事になりますよ。高宗殿下も朝廷に味方が誰もいないんです、我々が動かないと・・・」
「あせってはいけません、文基さんの言う事ももっともだが今は時期が悪い・・・???・・この状況で言い出すということは、何か策があるのですか?」

「はい、重狭さんと安源さんがすでに通川で我が国よりの銃器を受け取っている頃です、4日後海州で合流します」
「銃器?何丁ですか?」
「2万丁です、最新式です」

「2万丁も?本当ですか?・・・それなら・・・」
「でしょう、なので鉄圭さんにも動いてもらいたいんです、来週の高宗殿下がロシアに護送される時に高宗殿下をお助けしましょう」

「どこで?」
「今本国と調整しています、たぶん義州あたりかと・・・朝鮮国内でお助けしないと意味がありません・・・まだ未定ですが、来週初めに本国から騎馬部隊の応援も予定されています」
「騎馬部隊?どこに上陸するつもりなんだろう?」


「やはり日本は世界の情勢をよく知っている、惜しむらくはそういう考えを持った朝鮮人がいないということだ、朝廷の連中は自分さえ良ければいいという連中ばかりだ、情けない」


 文基とは、向井文次郎の朝鮮名だが、朝鮮半島がロシアに支配されて1年、朴鉄圭らと連携し着々と朝鮮で足場固めを行っていた。
 鉄圭と文次郎は、良才で寺小屋形式で近隣の子供たちにハングルなどを教えながら、朝鮮各地にいる反ロシア勢力と連絡を取り合っていた。

 その頃日本政府は、弱体化した清王朝を助けるため頭を悩ませていた。
 このまま放置すると、清もロシアの勢力下に置かれる事になる、もちろんアメリカやヨーロッパ各国がそれを許さないだろうが、情勢はどんどんロシアにとって有利な状況になりつつある。


 朝鮮半島に出兵するのか否かを。

 伊藤博文は、井上馨に指示を出した。

「井上君、板垣退助先生と大山巌大将のところに行って、朝鮮半島攻略の戦術を話し合ってくれ」
「閣下、陸軍だけではなく海軍のほうも調整する必要があるのでは?」
「そうだ、海軍の坪井航三少将と参謀局の児玉源太郎中将も呼びたまえ」
「はっ!ただ今!」

 井上馨は陸軍省に出かけ、大山巌大将と話し合った後、乃木希典中将、秋山好古少将、海軍の坪井航三少将、東郷平八郎少将、参謀局の児玉源太郎中将、秋山真之大佐を呼び、朝鮮半島攻略のための作戦を話し合った。



つづく







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Last updated  2009年11月23日 11時38分06秒
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