ラメな毎日

ラメな毎日

【くるみ割り人形】

【くるみ割り人形】バーミンガム・ロイヤル・バレエ [ピーターライト版]

(収録:1994年/バーミンガム・ヒッポドローム劇場)


ジェネオン エンタテインメント 英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ/チャイコフスキー:くる...The Nutcracker
≪主なキャスト≫
こんぺい糖の精: 吉田都
王子: イレク・ムハメドフ
クララ: サンドラ・マジック
ドロッセルマイヤー: ジョゼフ・シボーラ
クララのダンス・パートナー: カイ・イー=レイ



クリスマス時期になったら、くるみ見なくちゃ~、と思わせてくれる楽しい一枚でした。こんなクリスマス・パーティー楽しそうでいいな~。ツリーがムクムク大きくなったら困るけど。(^^;)

子役達がおもちゃをもらったときの顔が演技してて面白い。やった~、コレ何~、な子もいれば、鳥のおもちゃもらって、がっくし、の子もいて、クララの弟はくるみ1個でちょい憮然。おねーチャンがもらったくるみ割り人形がうらやましくて、悔し紛れに壊すのもうなづける。壊しちゃったら急にやば~い、と忍び足でその場を逃げようとする細かい演技。

一幕は大勢いる中で、クララのダンス・パートナーが目を引いたので、解説をチェックすると、ローザンヌ・コンクールでゴールドメダルを獲ったカイ・イー=レイというダンサーとのこと。端正で感じのいいパートナー役なので、現実の世界ではこの人が王子でした、だといいのに~。踊りもよかったしね。あとで王子とペアを組んだときより、クララにはこちらがお似合いでした。

ムハメドフ王子登場!でクララと踊るシーンは二人のバランスがしっくりせず、いえ、踊りはいいのですが、クララとはムハメドフが付き添いのおじさんみたいでね~。なぜかクララといる時は下半身が重そうだし、無感情に見えるので、あぁ~、やっぱり王子には向かないのね、なんて思って淡々と見てました。細かいサポートはうまいし安定感もあるけど目は笑ってないし、王子ポーズの天に向ける腕が伊藤みどりちゃんみたいで…。

それが、都ちゃんが登場したら、どうしたことか。ムハメドフはとたんに嬉しそうで、大好きなカワイイ娘を守ってあげる路線に切り替わり、サポ-トしながら都ちゃんを覗き込んだり差し伸べた手を離れていく都ちゃんに名残惜しそうに伸ばしたり、クララとは明らかに思い入れが違うようなんですが。
まぁ、人は好きな人には無意識に態度が変わっちゃってますから。おかげでいい雰囲気の中、サポートも大変柔らかく、時にスピーディーで、とても気合の入った丁寧なものでした。全く危なげなく、後ろ向きに飛び込む都ちゃんをぴたっとサポートするのも見てて気持ちがよかった。

都ちゃん登場のシーンは、ハッとするほど突然で(全幕をちゃんと見るのは初めてでして)、キタ!と座りなおして見入る体勢に入りました。なんか辺りを払う洗練された空気をまとっていて、ムハメドフの気合が入るのも、これ至極当然かな、と納得。

都ちゃんの踊りはきれ~ですね。キレももちろん、柔らかいところは限りなく柔らかい。ポワントで歩く姿も愛らしい。 金平糖がきらきらとこぼれるような音楽ともマッチしてました。
解説についてる写真なんかだと、それほど美脚には見えないのに、舞っている都ちゃんの脚はすらりと美しく、線の美しいダンサーだな~と思いました。なんというか、残像が残るようなしなやかな振りなんですよね。

くどいようですが、ムハメドフは都ちゃんとだととたんにイイ男風になり、眉毛の凛々しい度合いが違う。でも都ちゃんを見つめるときは目じりは下がってるし口元はニヤけ気味。
最後に夢が覚めてクララを腕に登場したときは、なんか残念そうに見えたぞ。

あとどうしても気になったのが、バラの精(花のワルツ・ソリスト)のラヴェンナ・タッカー。『隣のおばちゃん』風に見えてしまって。(って有名な方だったらどうしましょ)



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