ラメな毎日

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06/4/22 【白鳥の湖】


2006年4月22日【白鳥の湖】(ソワレ)パリ・オペラ座バレエ団
(於: 東京文化会館)

オデット/オディール: マリ=アニエス・ジロ
ジークフリート: ジョゼ・、マルティネス
家庭教師ヴォルフガング/ロットバルト: カール・パケット


なんか...感動した。
マリ=アニエス・ジロ が素晴らしかった。
彼女が出てきた瞬間、「あ、この人すごい」 と思った。全身オデットの芳香を放ち、蒸気する汗もオーラとして立ち昇っていたほど。
今日は拍手にも熱が入った。

ジロの訴えかける瞳と叙情的な長い手足が、舞台の空気を息詰まるものにして、観る方はかたずをのんで見守る体勢でした。
マイムがまたすばらしい。涙出ました。愛を誓ってくれた王子に寄り添う姿にうっとり~。

ジョゼ・マルティネスの王子も良かった。すらっとして安定感もあって、ジャンプも軽やか。そして意外にキュート。髪型がおばさんパーマだったのでもうちょっと短めだと良いかも。
相乗効果で2幕のアダージオは没頭できました。オデットに無条件で心惹かれちゃった王子の図でした。一緒に戯れるのが楽しくて、オデットの首っ玉にかじりついて愛でてる邪気のない王子。でもちゃんとエスコートして、大事そうにオデットの後ろから腕ごと優しく包むのもマル。(昨日のル・リシュは、はい、ここに手を置いて、って軽く強引に誘導してた)

黒鳥のジロは目つきが変わって、きらーん!と目の端でたくらみを覗かせてました。最後に高笑いしながら退散するとこも好きなんですけど、昨日のルテステュで高笑いしてましたっけ?見逃したかも。プリセツカヤの黒鳥で見事な劇画調の高笑いを見てぶっ飛んだけど、一度見るとクセになるもので。ロットバルトと並んで 「お~ほほほ」 てやってほしい。

今日も見て楽しいコール・ドの忙しい活躍。昨日ほど足音を気にせず(慣れたのか?)また楽しんじゃった。
オデットが傷心のうちに王子の裏切りを語り悲しみに打ちひしがれると、あたしたち、女王を守らなくちゃ、守らなくちゃ!と順番に周りを固める団結力。見事でした~。

詫びて愛を誓う王子にオデットは一瞬グラッとくるけど、でもダメなの、行かなくてはいけないの、もう戻れないの、だめなのだめなの...。と泣きながらマイムするオデットに涙がじわ~と。
なかなか離れない二人の手をロットバルトが引き離す。本当の白鳥一羽抱きかかえるように。

戦いに敗れたかわいそうな王子。オデットを鷲づかみにしたロットバルトが、ばっさばっさと羽ばたき天空へと舞い上がり、悲劇で幕が閉じる。

--- 見終わって ---
見れて良かった~。昨日劇場で買い足したチケットだったけど、思い立って買って良かったです。幕が降りたときじわじわと感動が広がりました。
席は最悪に近かったけど、余ってたチケットだからしょうがない。とはいえ、前の列の人が身を乗り出してて私の右半分の視界を遮ってたので、途中で帰ろーかと思ったわ。帰らなくて良かった。

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ジロのムチムチな体格がとてもオデットというイメージと繋がらなかったけど、長い手足でとても叙情的なオデットを表現するので、とてもハマりました。
やっぱり見てみないとわからないものです。


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