ラメな毎日

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07/1/05【海賊】


2007年1月5日 【海賊】レニングラード国立バレエ
(於:東京文化会館)

メドーラ: オクサーナ・シェスタコワ
コンラッド: ドミトリー・シャドルーヒン
アリ: ファルフ・ルジマトフ

ギュリナーラ: アナスタシア:ロマチェンコワ
アフメット: アントン・プローム
セイード・パシャ: アレクセイ・マラーホフ
ビルバンド: アントン・チェスノコフ
フォルバン: ナタリア・オシポワ
仕官: アンドレイ・ブレクバーゼ
パレスチナの踊り: アリョーナ・ヴィジェニナ
アルジェリアの踊り: エレーナ・モストヴァヤ
クラシック・トリオ: オリガ・ステパノワ、タチアナ・ミリツェワ、ユリア・カミロワ
ピチカット: エレーナ・ニキフォロワ、マリーナ・ニコラエワ
2人の踊り: アリョーナ・ヴィジェニナ、(マリーナ・イリーナが降板して誰かと交代したらしい)

指揮: アンドレイ・アニハーノフ
管弦楽: レニングラード国立歌劇場管弦楽団



今日のルジも圧倒的に...浮いてました。(いい意味で)

完全超越異空間的特殊加工の異彩を放ったアリでした。身体の筋という筋が極限に張り詰めて尚美しく、それでいて豹のようにしなやか。なんて気持ちよく遠くまで伸ばされる手足。手の甲、足の甲、首に指先つま先、どこをとっても神経がゆき届いている。ううう麗しい………。
思わず、「うわっ、美しっ…(絶句)」とつぶやいてしまった。

ルジだけ輪郭がくっきりと見えてしまう。やっぱり強烈な個性が浮き立ってるからでしょうか。墨で縁取ったような際立った美しさでまわりが霞む。同じ舞台に立つマールイの面々にはどう感じられているのだろう。この人を従えるコンラッド役は特に。

シリアス度ゼロ超娯楽大作の中にあって、ひとりだけ思いっきり役に全力入魂なのも、それなりにつじつまがあっている気がする。首領のコンラッドが頭ヨワソウだから成り立つシリアス・アリの存在意義。

喧嘩は得意だけど思慮深くないボスのために、手下の自分がよほど警戒してないと。注意して見てたのに、子供だましの眠り薬にコロッとひっかかってしまうし。おかしいな?と思ったら二度も匂い嗅ぐなよ、ボス...。(自伝:アリの苦労。 なんつって

シェスタコワは手足が細く長くて、顔もちっちゃいのですごーく華奢に見え、琴をつまびいているかのごとく可憐でした。お姫さまキャラですね。奴隷市場では相当にイヤそうでした。イヤでイヤでイヤで…と苦悶の表情。とってもおツラそうでした。
シェスタコワの可憐さとルジの流麗な掛け合わせをはやく目にしたい。そして次の白鳥への期待は膨らむ。

ハーレム・パンツがこれほど似合う人もいないとは思うけど、青パンも赤パンもどっちも素敵。青パン(品がなくてすみません)は登場した瞬間、絵のように美しくて思わず息をのんでしまった。その姿で織り成す数々のポーズは特選極上美体絵巻(人類の宝編)。
赤パンは黒いおリボンに髪をうしろで束ねた姿と目を縁取る黒いメイクが異様にマッチしていて大層カッコよかったです。

カーテンコールでルジが振り上げる腕の軌道を目で追ってうっとり。天を仰ぐ視線。受け取った花束をさりげなくシェスタコワに渡す仕草。控えめながらニッと笑う目元。アニハーノフさんとのお手々つなぎ。(美しい手を持つプロ中のプロ同士が手をつないでいるシチュエーションだけでなぜか嬉しい)シェスタコワに差し伸べる手。もう、いつまでもやってて~。

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奴隷市場に助けに来たコンラッドは、メドーラに自分だってことを知らせない代わりに、
コンラッドが踊るテーマ曲がかかると、隅にいるメドーラが気づく。
シェスタコワは「あぁ、あの人だわ」と嬉しそうな表情をみせて
安堵する演技をしてました。
これはシャドルーヒンと考えた夫婦ならではの演出なのかな?






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