庵理恵の私的書物

庵理恵の私的書物

シンジタイ

手 2

僕は  ホント



だれも   愛せないし・・



だれにも   愛されない・・



自覚してる



あなたの ログは カナシミに 満ちている



わたしは  アイシテル



今でも あなたのこと  あいしてる・・



あいされたことない  あなたを



あたしなら  あいせる



そう  思った・・



予告もなく光った携帯は   あなたから



あたしは  泣きそうになった



会話は ことごとく 噛みあわず



もどかしさだけが 身体にいきわたる



怒りだけが  身体に 残存する まるで 毒のように



携帯を切って 投げた



鈍い音が した



しばらくして  メールがきた



さっきの 争いを度外視した メール



腹立ち紛れに  本音を並べて  送信した



彼は あの夜の  結末を  気にしてた



話してあげたら  ほっとしたって



眠れなかったって 言った



このひとは  カナシイくらい 



自分のコトを偽ってしまうひとなんだと   かんじた・・



それは  痛々しいほどで



そのぶん  いとおしくて  仕方なくなった



あたしが  おもうほど



あなたは  あたしを  あいしてなくても



あたしは  あいしてあげたいと  かんじた



あなたの  あいしてるって  コトバを 信じたい・・



ココロから  そう  思った



いますぐにでも  逢いたい・・



抱きあいたい・・  



お互いが  そう  思ってることを



再確認した  夜



あなたの手を  握って  離したくない



あなたを  信じて  歩いていきたい・・



バカだけど  シンジタイ・・



あいしてしまうって  そんな  ことなんだと おもう



あたしを  包む夜が  ほんのすこし



温度が  あがったような  きがした・・





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