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国会では今度は水道民営化が持ち出されています。私たちが生きていくのに必要な水。水道管が老朽化して取り替えるのにお金がかかると言いますが、営利企業が水道代を値上げもしないで直して管理・維持してくれるなどということがありうるでしょうか?しかも水道は税金で作られたものです。映画評論家の町山智浩さんのツイートです。フロウ〜水が大企業に独占される!〜 後編 松嶋×町山 未公開映画を観るTV 32回 https://t.co/bqCFrWUEcP @YouTubeさんから— 町山智浩 (@TomoMachi) 2018年7月5日
July 5, 2018
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まだご覧になっていないかたにはぜひ見ていただきたい絵本です。戦争のつくりかたこの本が最初に出されたのは2004年です。今、現実の状況と比較したらどうでしょうか?戦争しないと決めた国が戦争できる国になるまでの間におこることは?「わたしたちの国を守るだけだった自衛隊が、武器を持ってよその国にでかけるひょうになります。世界の平和を守るため、戦争で困っている人々を助けるため、と言って。せめられそうになったら、先にこっちからせめるとも言うようになります。昨年何万人もの人が反対して国会前に集まったのに強行採決された集団的自衛権が、これです。自国を守るためなら、個別的自衛権でことたりるのです。戦争のことは、ほんの何人かの政府の人たちで決めていい、という決まりを作ります。自民党が狙っている緊急事態法は、政府が緊急事態だと宣言すれば国会の議論や承認なしに法律を作ったり、個人の人権や財産を制限したりでき、政府に独裁を許す危険なものです。政府が戦争するとか、戦争するかもしれない、と決めると、テレビやラジオや新聞は、政府が発表したとおりのことを言うようになります。まだ戦争するとかいうまでは行っていませんが、政府に批判的なキャスターを降板させたり、テレビ局に圧力をかけています。みんなで、ふだんから、戦争のときのための練習をします。「米空軍横田基地(東京都)に所属する米兵が東京都内の中学校の行事に参加し、「新兵訓練」(ブート・キャンプ)と称したイベントに生徒を参加させていたことが分かりました」新聞赤幡また、2014年には、西宮市の中学校で実施の職場体験「トライやるウィーク」で、自衛隊への職場体験があったらしいとの情報があります。あほうどりのひとりごと わたしたちも、おたがいを見張ります。いい国民でない人がまわりにいないかと。すでに始まっています。「戦前か!自民党がHPで ”『子どもたちを戦場に送るな』という偏向教育を行う教員”の通報を呼びかける密告フォーム」リテラ自民党が密告フォームの結果を警察に通報しているとのニュースもありました。自民党、密告フォオームと批判された『教師の政治的中立性の調査』結果を警察に一部提供←戦前に逆戻りだと批判殺到次のページの戦争が起こったり、怒りそうなときは、お店の品物や、あなたの家や土地を、軍隊が自由に使える、というきまりを作ります。なども緊急事態法です。以前成立してしまった国民保護法もです。ここに書いてあることがひとつでもおこっていると気付いたら、おとなたちに「たいへんだよ、なんとかしようよ」と言ってください。もう、ひとつどころではありません。これでも不安になったり、選挙で自民公明に投票したこと後悔しませんか?さらに、「国民の生活が大事なんて政治は間違っていると思います」(情報速報ドットコム)とか、『自分の国を守るためには血を流す覚悟をしなければならない」(ゆるねとにゅーす)などという発言をしている人が防衛大臣に任命されたなんて、悪夢としか思えません。「戦争のつくりかた」のアニメもあります。アニメ 戦争のつくりかたもし自民党改憲案に憲法がかわってしまったなら、こんなブログも書けなくなります。自民党改憲案では、国民は主権者ではなくなってしまい、公共の秩序(政府に都合がいい)に反しないかぎりしか言論の自由がないからです。
August 3, 2016
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前原さんは日米同盟の深化などと言っていますが、日米同盟ってどういうものなのか、どれだけの人がわかっているのでしょう?かくいう私も不勉強でわかってなかったのですが。アメリカに守ってもらうために日米同盟、安全保障条約、米軍基地は必要と思っている方必見です。岩上安身さんによる孫崎享さんのインタビュー
January 7, 2011
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10月頃散歩していて拾った楠の実の香りのことなど書きたいと思いながら、なにかと忙しくて書きそびれていました。そうこうするうち、またまたマスコミがちゃんと報道しない気になる事が… TPPは日本の農業を潰してしまい、兵糧攻めにあっていろいろなことを外国に妥協させられるのではないかとか、輸出国が飢饉に見舞われたとき、私達の食べ物もなくなるのではないかという不安だけでなく、とんでもない危険をもたらすのですね。それなのに、政府は正確な情報も持たずに「伝聞情報」で加盟しようとしているなんて。 田中康夫氏と自民党小野寺議員の対談です。http://www.youtube.com/watch?v=aV4fmGVP3kw 官僚とアメリカのいいなりの管政権ですが、それでも政権交代してよかったのは、平成の治安維持法「共謀罪」法案が廃案になったのと(菅さんの時ではないけれど)、自民党でもまっとうな感覚の議員さんが発言できるようになったことでしょう。自民政権だったら、きっと発言させてもらえなかったと思います。
November 18, 2010
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小沢さんを強制起訴した東京第5検察審査会ですが、不自然に平均年齢が若い上に、何度も計算ミスだとかで、訂正されたり、やはりなにかヘンです。保坂展人のどこどこ日記 『摩訶不思議な検察審査会の「平均年齢」の怪』た数学者の芳沢光雄氏(桜美林大学教授)によると、東京都の住民基本台帳から算出された20歳~69歳までの人口の平均年齢は43.659歳で、平均年齢が30.90歳以下になる確率は「0.12%」だそうです。(今週発売中の週刊朝日参照)それなのに、2度も同じ平均年齢になるのも、すごく低い確率に偶然当たったのでしょうか?
October 14, 2010
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lalameansさんがブログで紹介されていた「痛快エピソード」、ぜひお読みになってみてください。マスコミに出ない政治経済の裏話
July 27, 2010
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明日はいよいよ投票日ですね。期日前投票を済ませたかたもいらっしゃるでしょうけれど、参考資料を載せたいと思います。 平和への結集ブログさんが、おもしろい記事を書いていらっしゃいます。1)比例区の民主党への票を他野党に移譲すると、野党全体の票が増えることがある。2) 小数野党の比例区票を少々民主党に移譲しても、野党全体の比例区議席は数議席しか増加しないだそうです。詳しくは、平和への結集ブログをお読みください。 文化人、政財界人(また懲りずに立候補している安倍元首相も)、宗教界(神社からキリストの幕屋など新興宗教など)の保守?系の人たちが集まっている、日本会議に所属する議員名簿はこちら(wikipedia)をごらんください。日本会議広島は、小学生に千羽鶴をささげることをやめさせました。このことからこの会の本質がわかりますね。また、8月6日の原爆忌の日に、田母神氏の公演を主催しました。政権交代は絶対必要と思いますが、民主党の一人勝ちに、小泉郵政選挙のようになだれ込むのはこわいと思います。2大政党制を喧伝して共産や社民、新党日本、国民新党などを無視するマスコミに作為はないでしょうか?ご存知のように、民主党には旧社会党から右派まで、さまざまな人がいます。民主党改憲派名簿(上記「平和への結集ブログ」さんよりお借りしました)北海道第9区 鳩山由紀夫 現 超改憲派 新憲法制定議員同盟福島県第5区 吉田 泉 現 超改憲派 真実を検証する会群馬県第2区 石関貴史 現 超改憲派 真実を検証する会埼玉県第4区 神風英男 現 超改憲派 真実を検証する会埼玉県第7区 小宮山泰子 現 超改憲派 真実を検証する会神奈川県第9区 笠 浩史 現 超改憲派 真実を検証する会東京都第3区 松原 仁 現 超改憲派 日本会議所属議員東京都第21区 長島昭久 現 超改憲派 真実を検証する会新潟県第2区 鷲尾英一郎 現 超改憲派 真実を検証する会静岡県第4区 田村謙治 現 超改憲派 真実を検証する会静岡県第6区 渡辺 周 現 超改憲派 真実を検証する会愛知県第4区 牧 義夫 現 超改憲派 真実を検証する会愛知県第14区 鈴木克昌 現 超改憲派 真実を検証する会京都府第2区 前原誠司 現 超改憲派 日本会議所属議員;京都府第4区 北神圭朗 現 超改憲派 真実を検証する会兵庫県第6区 市村浩一郎 現 超改憲派 真実を検証する会広島県第5区 三谷光男 現 超改憲派 真実を検証する会大分県第1区 吉良州司 現 超改憲派 小沢グループ
August 29, 2009
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選挙公報が郵便受けに入っていました。最高裁判所裁判官国民審査公報も一緒です。国民審査で注意すべき点は、何も書かずに投票すると、信任とみなされるというところです。棄権したい場合は、投票用紙を受け取らないか、持ち帰らないと棄権にはなりません。公報だけでは、判断に必要な情報が十分とはいえませんので、下記を参考になさってください。『土曜日(本人は勤務日外)に行なわれた前任校の卒業式で来賓紹介の際、「おめでとうございます。色々な強制のもとであっても、自分で判断し行動できる力を磨いていって下さい」と、祝辞を述べたことで、都教育委員会の指示下、二〇〇五年七月、校長に“指導処分”された都立高教諭(今年三月定年退職)が、精神的苦痛への損害賠償を請求した「“もの言える自由” 裁判」(東京高裁での控訴棄却の判決は、二月二七日号本欄)で、最高裁第一小法廷は、弁論を開くことなく、七月二日付で教諭側の上告を棄却する決定を出した。決定は、内閣調査官や東京高検検事長を歴任した甲斐中辰夫裁判長と、涌井紀夫、宮川光治、櫻井龍子、金築誠志の各裁判官の、全五名一致で出た。』(週刊金曜日公式サイト「金曜アンテナ」)「竹内氏はあの米国のイラク攻撃を支持した小泉政権の下で、憲法違反を承知の上で日本の対米従属外交を推進した外務官僚の最高責任者であった。」天木直人のブログもうひとり竹の字で名字が始まる竹崎氏は裁判員制度の導入を推進しました。国民救援会のページもご覧ください。冤罪事件の判決関連の情報も載っています。
August 25, 2009
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すっかりご報告のつづきが遅くなってしまいました。 『「もう可視化しかない!」取り調べのすべての録画を求める大集会』の後半は鳥越さん、冤罪被害者である桜井さん、元裁判官で現在弁護士の安原浩さん、日弁連の小坂井さん池田さんのパネルディスカッションでした。 鳥越さんによると、安原さんは裁判をよくするための「ネットワーク」を作りましたが、それに入ると端の方に追いやられる、ということです。昔、青法協にはいっていると任官を拒否されることにより、青法協はつぶされたが、法務省と最高裁が人事権を握っているので、本当のことはやめてからしか言えない、最も不自由な職業は裁判官だということでした。 安原さんは、権力・暴力から裁判が守られるシステムが必要だと言われました。また、本来調書ではなく裁判で判断されるシステムであるはずが、実際には、日本の検察は有罪をとれる自信があるものしか起訴せず、有罪になる率が9割以上という状況なので、裁判官が有罪慣れをしてしまっている、本人が何も言わなければ忙しいのでよく見ないし、虚偽の自白といわれても疑いの目で見てしまうのだそうです。 取り調べの一部録画については、桜井さんも、この調書のとおりしゃべれるかと言われて録画したことがあり、しかも一部改ざんされていたそうです。 実際に提出された一部録画のDVDでは、4日前の調書について聞いていたが、なざわざわざ4日前なのか?一部録画では、否認している場面は見せるはずがないし、「やりました」というところだけを見せられたら、裁判員は調書よりもむしろ画像を信用してしまい、冤罪が増えるのではないか?全記録を裁判で流すのは時間的に無理だが、自白の過程の部分など、請求できるようにしておくべきで、最初から一部録画では、冤罪を生むだけである、という鳥越さんの意見はそのとおりだと思います。 海外のドラマなどでは「弁護士を呼んでくれ」などと言っていますが、日本では、弁護士との接見禁止がかかると接見できず、解ける前に罪を認めさせてしまい、いったん認めるとひっくり返すのは困難なので、やっと接見を認めるのだそうです。何度も書いてきましたが、国連に勧告されているのにそのままになっている代用監獄もあります。日本で人権が遅れているのは、国民の責任であり、国民が声をあげないといけない、まったくそのとおりだと思います。
July 19, 2009
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7月4日土曜日、弁護士会館で開かれた日弁連などの弁護士会主催の「もう可視化しかない」に行ってまいりました。 志布志事件などのDVD上映と、おなじみ鳥越俊太郎さん、冤罪被害者桜井昌司さん、柳原さん、元裁判官の安田さん、弁護士町田伸一さんのお話、パネルディスカッションなどがありました。鳥越さんは、記者になる前から裁判というものの不思議さに気づいていらしたそうで、小学生から中学生の頃に、警察の胡散臭さを感じたそうです。それは1949年の松川事件と1952年大分県菅生(すごう)の事件に教えられたのでした。鳥越さんのお話をざっとまとめますと、 菅生では交番が爆破され、共産党員が逮捕されたが、ずっと後になってから、それは共産党に潜入していた警察官で、当時議論されていた破防法を通過させるために公安警察が仕組んだやらせだったとわかった。また、松川事件は列車転覆の共同謀議をしたとして、国労と東芝労組の社員20人ぐらいが逮捕され、一審、二審で死刑を含む有罪判決がでたが、警察・検察が謀議を行っていたとした当日に、犯行の中心人物とされた人は会社との交渉を行っており、その様子を会社側の諏訪氏が逐一記録した「諏訪メモ」を検察が鞄に隠し持っていたことがスクープされ、警察・検察の筋書きが崩れたという事件だった。検察はアリバイを証明する重要な証拠があるのをわかっていながら、故意に隠していたのである。死刑判決を受けた人が無罪だったことは衝撃的だった。 去年末に死刑が執行された飯塚事件の久間死刑囚は、先日冤罪だとわかった菅家さんと同じ精度の低いDNA鑑定を根拠に有罪とされ、終始一貫して無実を主張していたために反省していないと死刑の判決を受けた。再審請求の準備中であり、順番からして早い執行だったのもなにかおかしい感じがする。もし冤罪だったとしたら、森法務大臣と麻生総理は殺人者である。冤罪が晴れた布川事件の桜井氏のお話 私自身、自分が体験するまでは、嘘の自白などありえない、警察は嘘をつかないと思っていたので、アリバイを述べたとき、違っていると言われ、「おかしいな」と行ったら疑われた。なぜやってもいないのに、やったと言ったのかと言われるが、狭い部屋で「見た人がいる」「おまえが犯人だ」とじゅんじゅんと言われるとつらくてのがれたいと思うようになる。死刑とか無期懲役とかは別のところにあって、とにかく今の状態から逃れたくなる。 朝9時から夜中までやられると疲れて何も言えなくなる。何も言わないのはあやしいと言われ、眠らせてくれというと、またあやしいと言われる。「おまえのかあちゃんは自白しろと言ってるんだ」と言われ、おふくろまでがそう思っているなら、もうだめかと感じた。 嘘発見機にかけられ、担当の仁平氏に「よくわかりました」と言われ嬉しかったが、取り調べ担当の林氏がはいってきて、「残念だ。俺にはおまえと同じ年の息子がいる。おまえじゃなければいいと思っていたが、嘘発見機で結果が出てしまった」と言ったとき、体力が切れた。(共犯とされた)杉山と一緒にいるところを目撃した人がいると言われていたので、きっと杉山が誰かとやったのだろう、いつか杉山と誰かが犯人とわかるだろうと思った。証拠と一致するまで何回も質問され、殺人を犯したのだから、興奮して忘れて当然と言われた。 裁判官には「あなたはなぜそんだ大事な日を忘れたのか」と聞かれたが、大事な日になったのは、後のことで、そのときは特に大事ではなかったので意識していなかった。裁判で、警察は「桜井は最初から涙を流して自白した」と言った。一部可視化では、これからも冤罪を作ると言っているも同然である。足利事件 菅家さんのお話(電話) 平成3年12月1日、6人の警察の人が来て、そこにすわれと言った。「おまえは子どもを殺したな」と言われ、否定してもやったのだといい、ひとりがポケットから写真を出して見せ、謝れと言った。やっていないと言ったら、刑事が胸をどついたのでひくり返った。甥の結婚式に行くと言ったが、警察に連行され取り調べ室に入れられた。朝8時から夜10時過ぎまで取り調べが行われ、刑事に髪を引っ張ったり足で足を蹴られたりした。最終的に認めてしまったのは、11時近くなって刑事が証拠があるぞと言い、どういう証拠とは言わなかったが、大きい声で「おまえだよ。おまえなんだ」と何回も言われ、どうでもいいと思ってしまった。裁判所でも自白したが、それは、取り調べした刑事が傍聴席にいたので、やっていないと言えなかったから。別の2件についても嘘の自白をした。自分が使っていた自転車の話をとりまぜた。もしビデオ録画があったなら、刑事は乱暴な取り調べはしなかっただろう。冤罪で服役後真犯人がわかった柳原さん(国家賠償請求中)のお話 被害者に会ったこともなく訪ねたこともないのに、自白調書には見てきたかのように書かれていた。当時タクシー運転手だった。事件の内容も知らないまま、3回目に自白してしまった。2002年、裁判所で否認したところ、取調官が思いきり机を叩き、上申書を書けと言った。今後ひっくり返すことはしませんとサインさせられ、これからは「はい」か「うん」しか言うなと言われた。全面可視化が絶対必要である。警察車両の中にも必要である。被害者の家を知らなかったが、警察は「この家じゃない、ここだろう」とその家の前に止まり、「指をさせ」と言ったが、1軒しかないので、他にさしようがない。「家の中を見ろ」と言って見せた後、見取り図を描けと言い、見た後なのですらすら描けたが、見ていない奥の方がわからなかったら、警察官が「肩の力を抜け」と言って、手を後ろから取って描かせた。既遂事件の方は、鉛筆でうすく描いてある上をボールペンでなぞらされた。次回に続きます。
July 7, 2009
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気になることはいろいろありすぎて、ブログに書こうかと思っているうちに、つぎつぎといろいろ出てきて… それに、政治ブログというわけでもないので、ちょっとした楽しいことなんかも書きたいと思いつつ、ついついご無沙汰しがちです。 今日のおすすめは、テレビや大新聞のマスコミに誘導されないために 阿修羅掲示板記事後半の『参考資料/ノルウエー&スウェーデン民主主義の特徴』は特におすすめです。そのような成熟した民主主義社会をつくるためにも、政権交代と官僚・司法などの改革が必要だと思います。
July 1, 2009
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素朴な疑問なのですが…環境のために、消費電力のより少ない家電や、低燃費の車に買い替えましょう、ということばを聞きますが、古いものを処分し、新しいものを作る電力や資源の消費、出されるゴミを計算に入れても、買い替えた方が環境によいといえるのでしょうか?ゴアさんは、買い替え時期がきているなら、というようなことをおっしゃっていたと思います。 日本では補助金など出すそうですが、補助金が出るなら今のうち、と必要ないのに買い替えたり、低燃費だからと安心してよけいに車に乗るなら、かえって環境によくないのでは? 買わない、捨てない、必要以上に使わない、がエコロジカルだと思います。消費しないと成り立たない社会を考え直す時期ではないでしょうか?すぐに転換するのはたしかに難しいですが、このまま続けていかれるのでしょうか?
April 26, 2009
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林真須美被告に死刑判決が出ました。本人はやっていないと主張していますが、やったに決まっている、と前は思っていました。 でも、考えてみれば、なんの根拠があってそう思ったのでしょうか。家の下水から見つかったヒ素は夫が保険金詐欺に使おうとしたものだったのですよね。テレビで繰り返しいかにもにくにくしげば態度をとる林被告の映像が流されて、こんな人ならやるかも、と思い込んでいましたが、毎日マスコミにつめかけられたら、そんな態度になるのも無理もないかもしれません。2日間警察が何十人もの態勢で捜査して見つからなかったヒ素が3日目になって発見されたのも不自然に思えますし、しかも、他の人もはいれる場所にあったのでは、とても「動かしがたい」証拠とは言えないのではないでしょうか?冤罪で罰せられる人がひとりでも出ないようにするために、民主主義国家の「疑わしきは被告人の利益に」という原則があるはずなのに、最近それが忘れられているように思います。インタビューされた被害者家族の方は再審請求しないでほしいと答えられたようですが、もしも真犯人が他にいたなら、さらに心が傷つくことになるのではないでしょうか。 裁判員制度がこのまま導入されたなら、私はかくかくしかじかの理由で無罪と思ったのに、かくかくしかじかの意見の人が多数だったので、有罪になった、などと話したら、守秘義務違反で罰せられてしまうのです。国家による殺人に加担させられてしまうなんて、とんでもないことです。 とりとめもなくなってしまいますが、マスコミ報道を頭から信用すべきでないと思ったことがまたありました。「デビ夫人と右翼がトラブル」という見出しは、いかにも中立的なようですが、突然右翼の街宣車が自宅にやってきて罵詈雑言を拡声器でどなったために、怒りや不安から植木鉢を投げた、それをトラブルと報道するのはむしろ中立を欠いているように私は感じます。きっこさんのブログで知ったデビ夫人のブログを読むまでもなく、少しでも考えれば違和感を覚えるはずです。なんの検証どころか、考えることすらせず、記者クラブかどこかでもらった情報を載せているだけのマスコミは、マスゴミと呼ばれてもしかたないでしょう。
April 22, 2009
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単に要領が悪いということかもしれませんが、なんとはなしに忙しくて、ブログもさぼってばかり。申し訳有りません。久しぶりにおすすめです。田中良紹×田中康夫「西松献金事件から見える“この国の病”」
March 12, 2009
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イスラエルのガザ攻撃についてのアメリカの反応には、失望と、やっぱりね、という思いを抱きました。そしてしばらく前に手にとった本を思い出しました。『イスラエルロビー」(講談社)という本です。著者はジョン・ミアシャイマーとスティーブン・ウォルトという大学教授です。 実は私は前書きしか読まなかったのですが、学者の論文的なものは、前書きにこれから書こうとするテーマの要約が書いてあるので、おおざっぱなところは把握することができ、そこに書いてあったことだけでもけっこう驚くことがありました。 この論文は、雑誌掲載を断られたそうです。 イスラエルロビーとは、イスラエルを利する方向へ米国の外交政策を向かわせるべく影響力を行使している諸団体や個人の緩やかな連合体のことだそうです。 イスラエルロビーを批判すると、イスラエルロビーに所属する団体や個人から批判を浴び「反ユダヤ主義」「自己嫌悪に陥ったユダヤ人」のレッテルを貼られ「ナチスに好意的」などということにされ、イスラエルの正当性自体に疑問を呈していることにされてしまいます。 著者達はイスラエルの存在を正当化する人道的根拠はあると考えていますが、無条件な援助が増え続けて行くことに疑問を呈し、結果的に米国の国益にもイスラエルのためにもなっていないと考えます。 2005年には、イスラエルへの直接的経済・軍事援助はほぼ1540億ドルにも達していて、しかも年度始めに一括払いという好条件で行われたそうです。その他物的援助も行われているということです。米国政府は一括払いするために資金を借り、米国の納税者に毎年5千万から6千万ドルの負担をかけているそうです。 それに加えて30億ドルを兵器開発用として提供。どうしてそこまでするのでしょうか? 共和党も民主党も政治資金をもらい、その資金やマスコミを通じた協力なしには選挙を戦えないなどの理由があるようです。検索でみつけた関連サイトです。米アカデミズムが警告した「イスラエル・ロビーの脅威」 ユダヤ系のかたがみなイスラエルロビーなわけではなく、この著者たちもユダヤ系のようですし、ほかにも、今回のイスラエルの行為に反対しているかたたちもいらっしゃいます。デモクラシー・ナウ 同じデモクラシー・ナウにイスラエルが禁止されている実験兵器を使っているらしいとの気になる情報も出ています。 アムネスティが緊急ウェブアクションを行っています。 こちら
January 15, 2009
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時々のぞくデモクラシーナウに、ナオミ・クラインさんのインタビューが字幕つきでアップされていました。アメリカのよくないところを取り入れてきたように思える日本の政治への警告としても、興味深いと思います。 アメリカでは銀行が合併すると税が控除になる法律ができたそうですが、それにより、大きすぎて潰せないといって公的資金(つまり税金)を投入された銀行がますます大きくなり、もちろん潰す訳に行かないし、複雑で危険が債券が禁止されないため、やりたい放題の危険があるそうです。 公的資金(税金)の投入は貸し渋りを防ぐためという名目で行われているのに、実際は貸し出されるより株主の配当と社員、CEOの給料に半分が使われてしまっているそうです。ナオミ・クラインさんによれば、これはブッシュからお仲間への最後のおくりもの、その結果、オバマ大統領にかわってから、国民皆保険や代替エネルギー開発の資金など残っていない、ということになってしまうと批判しています。ナオミ・クライン 金融救済で暴利をむさぼるのは誰?
December 20, 2008
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ずいぶんとご無沙汰してしまいました。少し前のことになってしまいましたが、税金と憲法との繋がりについての公演を聞く機会がありました。 憲法に納税の義務について書かれているのは知っていましたが、それ以上にどんなつながりがあるのか、興味を持ちました。 講師の浦野広明さんによると、日本国憲法の考えている税の取り方は、憲法25条(生存権)、29条(財産権)、13条(個人の尊厳、幸福追求の権利の尊重)、14条(法の下の平等)から、支払い能力に応じて負担することだと考えられるとのことです。以下メモしたことです。 所得税は以前は12段階、年収5000万以上は税率60%だったが、今は4段階、最高37%になっている。住民税は一律10%になった。株の配当にかかる税は、何億円の配当があっても10%。 消費税は公平だという人がいるが、たとえば100円の飲料を買ったときかかる消費税5円の分母に収入を持ってきて計算すると、収入が少ないほど税率は高くなる。 消費税を上げないと予算が足りなくなるというが、消費税が導入されてから、所得税と法人税はどんどん引き下げられている。 消費税17,5%のイギリスでも、国税収入に占める消費税の割合は23、7%なのに、日本は25%近く、世界最高水準となっている。 贅沢品の税率は高くするなど、個別に税率を決めることもできるはずなのに、どうして一律にするのか? トヨタやキャノンなどは消費税を1円も払わず還付金を受けている。ちなみにこのことを記事にした記者は事務職にまわされ、いまだ記事が書けないとのこと。 法人税を上げると会社が海外に移転してしまうというが、アンケートによると9割が、海外に移転する理由は人件費と答えている。 税収の1割が軍備費や思いやり予算に使われ、軍需産業は自民党に献金している。 税の取り方、使い方を決めるのは政治であり、悪い税法のもとでは大多数の人は生活が苦しくなるので、よい税法を作る議員を選ぶようにとのことでした。それゆえ講師は選挙を「税民投票」と呼ぶそうです。参考:『税民投票で日本が変わる」 浦野広明著 新日本出版社
December 4, 2008
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平成の治安維持法と呼ばれる共謀罪は、廃案になったわけではなく、継続審議になっています。自民公明政権は臨時国会で再び成立させようと目論んでいると言われています。共謀罪情報サイト保岡法相と統一教会および共謀罪についてご参考までこちら日本の司法がおかしいことは、読んだり聞いたりしてきましたが、高知の白バイ警官衝突死・実刑判決前にテレビで見ましたが、警察が証拠として提出したタイヤ跡は確かにおかしかったです。
August 27, 2008
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サミット抗議デモで逮捕者が出ました。公安が自分で転んで「公務執行妨害」で逮捕という話を聞きますが、同様なことが行われたようです。クリームな日々阿修羅掲示板 原田武夫さんによると、このサミットは原発サミットだそうです。ドイツのDer Spiegelのサイトには、ブッシュの側近がドイツのメルケル首相に、原発廃止をやめるよう勧めているとの記事が載っています。そうしないと気候変動を防止できないなどとブッシュ大統領側は言っているけれど、ドイツは原発廃止の方針を変えないとのことです。 アメリカは京都議定書も抜けてしまったくせに、と驚いてしまいます。二酸化炭素が温暖化の原因かどうかには議論があります。原発も高熱を水で冷やしたりするので、温暖化に関係ないとは言えないのではないでしょうか。 サミットとは関係ありませんが、天木さんのブログもぜひお読みになってみてください。「天木直人のブログ ヘレン・ミアーズの「アメリカの鏡・日本」という著書を読んで」 少し引用させていただきますね。(文字の色を変えたところが引用です) ミアーズが繰り返しその著書で訴えているのは、 米国は戦争に勝つために日本を占領したのではない、占領そのものが目的であった 米国は日本が脅威だったから日本と戦ったのではない。日本の脅威をことさらに強調し、それを口実に日本国民と 日本文明の破壊のために日本を戦争に追い込んだ という事である。天木さんの以前の記事もご参照ください。「天木直人のブログ 米国とイラクの安保協定締結の動きを注視せよ」
July 7, 2008
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新聞でお読みになったかたもいらっしゃるかと思いますが、中国政府はオリンピックに向けて人権状況を改善すると公約したにもかかわらず、かえって締め付けを強めています。 21日土曜日、西新宿ハーモニック・ホールにて、アムネスティ・インターナショナル主催「守られない五輪の約束 弾圧される中国人ジャーナリストたち ~獄中作家委員会・張裕さんを招いて~」を聞きました。アムネスティ・インターナショナル 張裕さんは現在スウェーデン在住で、ペンクラブに加盟し、獄中作家委員会の事務局長をつとめていらっしゃいます。また、Yahoo!が個人情報を提供したことによって逮捕され、10年の懲役刑を受けたジャーナリスト、師濤さんの海外代理人もなさっています。 張裕さんによりますと、中国では、インターネットに政府批判などを書いたために逮捕される人の数は減っているけれども、それは、言論の自由が増したからではないのです。 各サイトに30分に一回くらいインターネット警察が巡回してくるのだそうです。一見かわいらしげなキャラクターですが、四川省大地震後には、大企業はもっと寄付をすればいいのになどとチャットしているところに出現して「低俗な話題に気をつけようね」などと吹き出しに台詞が出たのだそうです。キャラクターはこちらウィキペディアのサイトでご覧になれます。 批判的なことを書くブロガーは逮捕される前に警告を受けるので、次第に自己検閲するようになっている、それゆえ、逮捕者の数は減っているということです。 私たちに何ができるかというと、中国政府に要請したり、福田さんに中国に要請するよう頼んでほしいとのことです。 師濤さんの待遇は少し良くなったそうで、それは、国際世論のおかげなのだそうです。体調が良くないので、医療を受けられるよう要請してほしいとのことでした。 質疑応答の時間に出た話で気になったことがあります。日本では、子どもを保護するためにと、ネット規制の法律を作ろうとしていますが、ベトナムではポルノ規制ということで規制が始まったけれども、今ではポルノは無関係になって政治的な内容が規制されているのだそうです。民間の第三者機関といっても、やらせタウンミーティングや御用学者の委員会などと同じことにならないか、気になります。ご参照ください。情報流通促進計画
June 23, 2008
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後期高齢者医療制度の問題については、やっと最近広く知られるようになり、怒りを呼んで自民公明政権の支持率を下げる原因のひとつになっています。それでも制度としては悪くないなどという声も耳にしますが、そういうかたはまだまだわかっていないのではないかと思います。 なけなしの年金からも天引きされるという金銭的な面だけが問題なのではなく、後期高齢者になると医療費の一定枠が決められてしまい、手術など高額な治療ができなくなるかもしれないのです。与党は保険料もかえって安くなる人もいると言っていますが、今のところ、というだけで、だんだんと値上げされるということです。 高齢者がこれからどんどん増えていくので若い人の負担が大変になるから、と与党は言います。分断して対立させようという作戦でしょうか。けれども、若い人は桃の中から出てきたり木の幹から生まれたわけではないのですから、当然父母や祖父母、もしかしたら曾祖父母がいるのですよね。もし祖父母の生活がたちゆかなくなったら放っておけないでしょう。それに、同居している親族の収入が一定以上の場合、後期高齢者の収入が少なくても保険の負担率が高くなるんです。老人が払えなければ家族が払えという発想ですよね。それなら同じことではないでしょうか。それとも冷たい人間関係を推奨するというのでしょうか。 さらに問題がありそうなのは、終末期医療の相談に対して医師に診療報酬2000円が支払われることです。保坂展人さんのどこどこ日記「後期高齢者はやがて避けようのない死を迎える?」 今日歯医者さんの待合室で週刊ポストの今週号を見ました。スクープとして載っているのをみてびっくりしました。終末期になったとき、人工呼吸器をつけるか?ということは、母が入院したときにも聞かれました。ところが、後期高齢者料制度では、輸液とか、栄養をいれるか、などまで聞かれる項目にはいっているのです。安楽死についての議論もまだ十分でないのに。 身の回りの人誰に聞いても、自分は気管切開だの人工呼吸器だのはしないでほしいと答えます。私もそう思います。母の場合、本人の意思が確認できない状態だったのですが、おそらく望んでいないと判断して、気管切開はしないでもらいました。痛みもあるというので、回復の見込みがある人なら痛みも我慢する価値があるけれど、そうでないなら、苦痛が増えるだけではないかと思いましたから。でも、目の前で実際苦しそうに呼吸しているのをみると、これでよいのだろうか?という疑問を抱かずにはいられませんでした。ただでさえ、簡単なことではないのに、一律に方向を国家に決めてほしくありません。しかも、点滴をしないということは、飢え死にさせるといことではないですか? 週刊ポストには、終末期医療についてといいながら、それなら、なぜ75歳以上だけなのか、という疑問が呈されていました。 後期高齢者医療制度は75歳以上のかたのほかに、65歳以上の障害者も含まれます。老人と障害者を切り捨てようなんて、まるでナチスの発想で、ぞっとします。 怒りついで?にさらに340億円の税金が消える!後期高齢者医療制度で厚労省が新・天下りポストをつくっていた!さて、希望を持てるような話題がほしいですよね。ブロガー仲間のかたたちも書いていらっしゃいますが、4日、5日と、幕張メッセにて9条世界会議が開かれます。詳細はこちら
May 2, 2008
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白川勝彦さんのブログは保坂展人さんたちも注目しているようです。まだのかたはぜひお読みになってみてください。白昼堂々の30兆円の強奪道路特定財源は道路にしか使えないし、チェックされるけれど、一般財源化されると何に使われるかわからないそうです。私たちはすぐ無駄な道路をこれ以上作るなんてという方に、目が行ってしまい、福祉などに使われるならいいかも、と思いがちですが、いいことに使ってくれる保障はないんですね。小野寺光一さんは戦争に使われるのではないかと危惧しています。この問題に関してプロパガンダに加わっているマスコミは、野党が暫定税率延長に反対して止めているから、地方の道路の工事ができないなどと言っていますが、10年という期限があることが最初からわかっていたのに無計画すぎるほうがいけないと思いませんか?今までの10年で作られなかったならこれからだって作られないかもしれません。
April 30, 2008
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週刊金曜日4月11日号で読んだ記事に興味深い数字が載っていました。週刊金曜日4月11日号もくじ2001年からアリコの広告出稿率が急増したというのです。テレビCM 429パーセントラジオ 139パーセント新聞 119パーセント雑誌 545パーセントアリコの他にもAIG傘下の生保の広告も入れると大量の広告が流されたはずとのことです。2001年には小泉政権が誕生しています。AIG顧問の宮内オリックス会長は、規制改革民間解放推進会議の議長として小泉「規制改革」の張本人だった人です。筆者の佐藤立志さんはアリコがスポンサーの番組に出演依頼されたとき、自分は出演させてはいけないブラックリストに載っているのではないかと聞いたところ、結局依頼は来なかったそうです。民放テレビが視聴者よりスポンサーの方を向いていることや、広告を出したりひっこめたりすることでマスコミがコントロールされることに関しては、以前読んだ本のご紹介記事をご参照ください。こちら最近福田内閣の支持率低下が著しくなってから、「小泉さんの改革は途中で止まってしまったから」などという発言をマスコミで見聞きするようになりました。意図的なものを感じませんか?郵政民営化および構造改革については原田武夫氏の最新記事をご参照ください。原田武夫国際戦略研究所公式ブログ
April 24, 2008
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チベットで起きていること、皆さん気になっていらっしゃることと思います。アムネスティが緊急アクションを行っています。背景情報などについてはこちら北京オリンピック・キャンペーンうるとびーずさんのところにも世界樹から百万人目標の署名サイトのご紹介などがあります。こちら
March 20, 2008
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「クマともりとひと」という小冊子をいただきました。1992年当時中学の理科の教師だった著者に、ひとりの女生徒が提出してきた作文につけられた新聞の切り抜きには、里に下りてきて射殺されたやせ細ったツキノワグマとハンターが写っていました。本で調べてみると、ツキノワグマは99パーセント草食であとは沢蟹など食べていて人を襲ったりすることがなく、自然林が伐採されてスギやヒノキばかりが植えられた結果餌がなくなって里に下りてくるようになり、駆除され、絶滅寸前になっていると知ったそうです。 心を痛めた生徒たちがクマを護りたいと言ったとき、自然保護団体に任せておきなさい、と答えたけれど、実際にはそういう団体がないとわかり、生徒たちがクマを守る団体あったかとあまり問い続けるので、3人の理科教師で「野生ツキノワグマを守る会」を結成。けれども生徒たちが入りたいと言った時には、扇動したなどと言われたくなくて断ったそうです。すると、生徒たちが数人ずつで会をつくったと報告に来るようになり、ついには校内に16の保護団体ができました。 署名を集めて県庁に行ったところ、「兵庫県はこれからもスギ・ヒノキをどんどん植えていくんです」と怒られてしまい、同行した大学教授はクマは絶滅の危機にないなどと、急に前に話していたことと反対のことを言い出すし、新聞記者は帰ってしまうしで、生徒たちに申し訳なく思ってあやまったところ、生徒は「先生、ぼくら今日、県庁に行ってよかったですよ。オトナの世界って汚いんですね。だんだんわかってきました。ぼくら、ものすごく闘志がわいてきました。これから猛勉強して、僕らの調べたこと、きっとあの人たちに聞かせてみせます」といったそうです。頼もしいですね。 一生懸命な生徒たちにどうしてそこまでするのかと聞いたところ、これはクマだけの問題じゃない、今の環境破壊を見ていたら、自分達も寿命まで生き残れないとはっきりわかると答えたそうです。 県知事に直訴したり、その後も生徒たちと先生の努力が実を結んでやっと兵庫県でツキノワグマの狩猟が禁止されました。著者は日本を自然保護大国にしなければ21世紀は生き残れないと考えるようになり、全国を奔走しています。 詳しくは日本熊森協会のサイトでパンフレット(100円)をお求めになってお読みになってください。 森というのは、木がたくさん生えているところというだけでなく、そこに住む動物も含めて考えるべき、というのが著者の考えです。クマが住める環境だということは、生態系も破壊されていないということだから、熊を環境保護のシンボルにし、日本熊森協会と名づけたそうです。スギやヒノキの人工林は保水力がなく、水不足の原因になるし、鉄砲水や土砂崩れの恐れもあります。最近手入れのされなくなったスギはひょろひょろして、途中でポッキリ折れていますね。危機を感じて花粉をたくさん出しているとも言われています。 「先生、大人って、ほんまはぼくら子どもに愛情なんかないんと違うかな。自然も資源もみんな、自分たちの代で使い果たして、僕らに何も置いとこうとしてくれへんな」ある生徒が寂しそうに言ったというこのことば、すべてのおとなに聞いてほしいです。子どもたち、その子どもたちに残すのが、放射性廃棄物みたいなゴミばかりなんてことのないよう。
February 17, 2008
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沖縄で起きた事件で被害者の少女に対してバッシングする人たちがいるそうです。日本は本当におかしくなっていると思います。以前内橋克人さんがおっしゃっていた、自分がいじめられると嫌だからいじめる方へまわってしまう「コンフォーミズム」でしょうか。本来怒りをぶつけるべき相手が強大だと弱い人をバッシングしてうさばらし?する人たちが最近多くなっているような気がします。マスコミも同様です。 JANJANから平良夏芽さんのスピーチをお聞きください。こちら 今日も天木さんのブログに共感しました。「少女が犠牲にならなければ怒れないのか」
February 13, 2008
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中国製餃子に毒物が入っていた事件でテレビの報道番組は持ちきりですが、「中国製のものはだから危険」一色なのはどうなのでしょう。たしかに、中国では公害が問題になっていますし、衛生観念が私達と違うところもあるでしょう。一昔(もっと昔?)前の日本でも、水俣病や森永ヒ素ミルク、カネミ油症事件などありました。日本がアドバイスできることがあるなら、アドバイスしてどちらの国の人も安心して食べられるものを作れるようにしてほしいです。でも、中国で混入したとはまだ確定したわけではないでしょう。だれかが何らかの意図を持ってしたことだとすれば、日本では使われない農薬を使わないとは限りません。 消費者が安さと便利さを第一に追及してきたことが正しかったのかを考える機会でもあると思います。生協も批判されていますが、もともと生協は主婦達が安全で新鮮な牛乳や食べ物を与えたいと立ち上げたのが原点だったはず。利潤を追求する企業と違い、商売する人とお客ではなく、自分達の手で運営し、監査してゆくものだったのが、いつのまにか人任せ、便利さを優先するようになって普通のスーパーとあまり変わらなくなってしまいました。生協といってもいろいろあるので、頑張ってこだわっている生協を選べば、比較的安全なものが食べられますけれど。 輸入の山菜などはだいぶ前から、ドラム缶で港に野積みにされて放置されていると聞いていますし、日本の農家も消費者が見てくれのよいものしか買わず、虫がいると気持ち悪がるから、農薬をかなり使う出荷用のものと自分達の食べるものは別に育てているなどとも聞きます。魚の水銀やアメリカ牛の狂牛病の危険も消えていません。きっこのブログ「牛たちに明日はない」 ところで、和牛とは牛の種類であって、国産という意味ではないことご存知ですか?ちょっと心配になって検索したところ、一部のメーカーのソーセージにオーストラリアの契約酪農家に育てさせた「和牛」が使われていた、という記事が出てきましたが、その他の国からの輸入和牛というのは見つかりませんでした。ちなみに、国産牛で和牛でないのは、ホルスタインなど主に乳牛用の牛のことです。日本で狂牛病になったのは、ホルスタインでした。牛といえども、産後でないとお乳は出ません。人間が牛乳をいただいてしまうので、仔牛には代用乳をやるのですが、肉骨粉を水で溶いてやったのが、感染源ではないかと言われています。日本では一頭一頭にタグをつけて育てていて、肉のパックに書いてある番号からどこで育てられた牛が検索することができます。牛の個体識別情報検索サービスもう牛を食べても安全か? じゃがいもの芽が出ないよう放射線をかけるとか、香辛料に放射線をかけるのは必要なのか?また、データがろくにないのに遺伝子組み換え作物(アレルギーや毒性があって禁止されたものもあります)を広げてよいのか?などいろいろ問題があります。
February 3, 2008
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雨宮処凛さんのお話にあったのですが、出身地の北海道の若い人とメールのやりとりをしていて知ったことに、看護師になりたいけれどお金がかかると考えていたその人のところに、自衛隊から勧誘が来たのだそうです。自衛隊にはいって看護師になる道がある、と。 アメリカでは携帯番号を含む生徒の個人情報を軍に教えないと補助金をカットされるので、貧しい地域では学校が生徒の情報を提出し、携帯にしつこく勧誘の電話がかかると「アメリカ弱者革命」に書いてありました。日本でも、人ごとと言えなくなっているのですね。 雨宮さんによると、北海道では、正規雇用で会社にはいった人たちはあまりの激務に続かず、派遣に登録した人は地元に雇用がないのでトヨタなどで働いて、全国転々としているのだそうです。一番安定しているのが警官と自衛隊。 派遣で全国転々としている人たちは、住民票があるところに帰るのにもお金がかかるので、選挙にも行かれない、つまり、実質的に選挙権を失くしているも同然な階層が出現しているのですね。国民は権利ばかり主張して義務のことを考えない、という前に、政府こそ義務ばかり強調せず憲法に保障されている国民の権利を考えてほしいものです。 ほかのかたも、「貧困が意図的に生み出され、兵士にする準備がされている」と指摘していました。 安倍さんのような復古調ではないけれど、福田さんになっても、日本人の富をアメリカに貢ぎ、若者をアメリカの傭兵化する動きは止まっていません。 アメリカはイラクには日本が給油した油を使わないと約束することを拒否したのですから、それなら憲法に違反するからもう給油はできないと言うべきですね。シビリアンコントロールの会が発足したそうです。杉浦ひとみの瞳シビリアンコントロールの必要性について説明している動画です。駆けつけ警護という違憲行為をしようと考えていたと発言して問題になったり、自衛隊で演説して選挙違反ではないかと疑われている佐藤正久氏がYouTubeで給油法について説明していますが、その発言の間違いも指摘しています。こちらとこちら ちょっと明るいニュース。ジュゴンの生息する自然を破壊しても恒久的な基地を作ろうとしている米軍と追従する日本政府ですが、アメリカでは、サンフランシスコの連邦地裁は24日、移設による生態系への影響調査を国防総省に命じる判決を言い渡したそうです。日本では珊瑚礁を破壊したり、反対する人の酸素ボンベのバルブをしめるなどしながら、いいかげんな調査で済ませて基地建設を推し進めようとしています。abi.abiさんのところ
January 25, 2008
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藤村靖之著「エコライフ&スローライフのための愉しい非電化」を読みました。2004年発行のものを図書館で借りたのですが、2006年に改訂版?が出ているようです。 著者は、最初中国やインドの人たちが日本人のように電化製品を使うようになったら、地球が大変なことになる、との思いから非電化で電化製品にかわるものを作ろうとアイディアを持っていったところ、喜んでくれる人も少しいたものの、電気をたくさん使う日本やアメリカでこそ、そういうものを使えばいいじゃないかと反発もされたそうです。便利さに慣れてしまった日本人には無理かと思ったが、環境のためにそのくらいのことを乗り越える人だってたくさんいる、と市民活動家に怒られたそうです。 非電化冷蔵庫、非電化冷暖房、非電化除湿機などのほか、手巻きラジオ、取っ手をまわしたり、紐をひいたりするタイプの充電器、ころがすとブラシでゴミが取れる掃除機等々が紹介されています。 なんと、家庭の消費電力の10パーセントが待機電力なのだそうです。FAXやビデオはもちろんのこと、リモコンを使う電化製品は、スイッチが切ってあっても電気が流れていて、ビデオなどは実際に使っている時間の電力消費より待機電力の消費が大きいとか。携帯の待ちうけも、日本中の人のを合わせたらとんでもない消費量になります。給湯器のスイッチも使わないときには切っておくべきなのですね。以前こまめにプラグを抜いておくと電気代の節約になると聞いたことがあります。手の届きにくいところにコンセントがあったりして、なかなか実行しきれませんが… できるところから、ということで、この前映画「Earth」で見た、温暖化のせいで餌がとれずうずくまって死を待つホッキョクグマの顔を思い出して、たいして見たい番組もないのに習慣的にテレビをつけてしまうようなことはやめました。 テレビは本当に時間泥棒、画面に動いているものが映っていて音が出ていれば、どうしてもそちらを見てしまい、つまらなくても見てしまって時間ばかりがたってしまいます。月刊現代2月号「偽装国家からの再生」というテーマで高村薫さんが提言しているように、テレビ映りとパフォーマンスで政治家ができあがるような劣化した世の中を考え直すためにも、「まずテレビを消すことから始めよう」です。一石二鳥です。
January 24, 2008
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マガジン9条の年末年始号特別対談が面白いです。対談しているのは、伊藤真先生と小林節先生です。小林先生の「集団的自衛権」はアメリカや自民党の考える「集団的自衛権」とは概念が違うようです。年末年始特別対談「憲法改正、私はこう考える」 憲法「改正」についても、自民党案は自衛隊を自衛軍として明記するだけでなく、国民主権・平和主義を変え、明治憲法に近づけようとするものですから、一般に「改憲に賛成」と考えるかたたちが思い描いているものとは違うのではないでしょうか。自民党新憲法案はこちら参照「改憲」ではなく「新憲法案」であるところから、クーデターを企んでいるのと同じとも考えられます。
January 12, 2008
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最近テレビは歌舞伎チャンネルとミステリーチャンネル以外あまり見ないのですが、一昨日でしたか、久々にニュース23にチャンネルを合わせてみました。ちょうど官製はがきの年賀状には<再生紙>と書いてあるのに、原料を分析したところ、リサイクル原料はちらしが1パーセント配合されているだけ、残りは広葉樹のパルプだったと言っているところでした。製造元?日本製紙も紙質を考えてのことと認めているそうです。 それで思い出したのですが、グリーンピースのホームページに、タスマニアの原生熱帯雨林が破壊されてウッドチップにされていて、輸出先は日本だという記事です。タスマニア ~紙に変わる原生林~ 同じオーストラリアのヴィクトリア州・Victorian Rainforest Networkというサイトにも、『日本製紙』の名が出ています。ウッドチップを輸出している会社としてハリス・大昭和の名もあります。Victorian Rainforest Network 最近紙はリサイクルする方がコストや燃料などがかかる、北欧でパルプ用に植林した木が売れない、などと読んで、リサイクルしないほうがよいのだろうか?と思わないでもなかったのですが、相変わらず熱帯雨林を破壊するのなら、やはりリサイクルを選ぶべきではないでしょうか。 割り箸も、一時は間伐材を使っているということでしたが、いつの間にか安い輸入の木材が使われるようになってしまったようです。検索してみたらこんなサイトがありました。地球温暖化白書2007年1月1日以来日本で消費された割り箸は256億膳以上!だそうです。
January 10, 2008
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保坂展人さんによると、与党は11日深夜(12日未明)に給油法案を衆議院で再議決するつもりのようです。保坂展人のどこどこ日記「真夜中の給油法案『再議決』とは 」そもそも、国民の支持も得ず、福田氏が勝手にアメリカに約束してきた法案です。日本が給油したオイルがイラクに使われないという保障もありません。再議決も憲法に決められているのだからやるべきだと最近テレビで御用コメンテーターが言っているということですが、今の国民の意見に近いのは去年選挙があったばかりの参議院の方であり、ねじれているのは衆議院の方ではないでしょうか。そして、口先ばかり「平和と福祉」公明党の二枚舌も、許しがたいです。
January 9, 2008
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キリスト教の国では、26日になったからといって、クリスマスツリーなどを片付けることはないのでしょうけれど、日本ではあわただしくお正月飾りに取り替えて、なんとなくせわしない気分の年末に突入です。緊急バトンで掲載した男の子は無事保護されましたので、記事と写真は削除いたしました。安心しました。 昨日NHK会長が経営委員長の古森氏の意向に沿った、アサヒビール相談役・福地茂雄氏に決まりました。古森氏と同じく、安倍応援団「四季の会」の会員です。日本ジャーナリスト会議会員・桂敬一さんの論評をお読みください。日本ジャーナリスト会議会員/メディアウォッチ(27) NHK次期会長問題をメディアはもっと真剣に報じよ ―古森経営委員会をこそ、市民の声で「改革」すべきだ―07/12/24 桂氏によると、12月21日に可決された改正放送法により、経営委員会の協会執行部に対する監督権限は、格段に強化、拡大されたそうです。経営委員会はふたり気骨のある女性がいらっしゃいますが、あとのかたは会長言いなりのようですね。また、その貯蔵コンテンツはだれに対しても自由に販売し、金儲けしていいとする、民営化・自由化の恩典も与えることにされたそうですが、これらのことは、NHKが政府と財界のためのものになりかねないことを意味します。そもそもNHKの取引先であるフジフィルムの古森氏が経営委員長になること自体、違法と考えられます。「みなさまのNHK」といって、受信料を集めておきながら、一部の人たちのために利用されることがあってよいのでしょうか。一部の新聞を除いてマスコミはあまり問題にしていないようです。これまでも、教育基本法や改憲手続法の危ないところ、郵政民営化の問題点についてなど、マスコミはほとんど報じませんでした。権力の監視というマスコミの役割が機能していません。
December 26, 2007
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C型肝炎患者救済の法律、あとで「約束したわけじゃない」「意気込みを言っただけ」などと言えないよう、しっかり作ってもらわないといけませんね。『救済』ということばからしておかしい、という意見もあります。C型肝炎ウィルスが解明されていなかったころに感染した人を助ける場合ならともかく、国に責任がある人たちにまで、上から目線のことばを使うのは、確かにおかしいです。福田さんは国会に丸投げした、という指摘もあります。最初すぐ受け入れなかったのは、官僚が、全員救済などといったら、何兆円もかかると囁いたのをうのみにしたからであり、福田内閣は「官僚とお友達内閣」なのだと二木さんがラジオで言っていました。 与党および同調する人たちは給油をやめるなんて、「日本だけ国際貢献しなくていいのか」とすぐ言いますが…阿修羅掲示板「日本からの給油も?>テロとの戦いより対インド優先?=パキスタンが米軍事支援流用-NYタイムズ」インド洋給油調達先 伊藤忠など2社225億円、随意契約で独占関係者が本紙に証言今日であったおすすめブログです。ふじふじのフィルター
December 25, 2007
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ヤツデの花です。こうして見るとなかなかきれいですね。 C型肝炎の政治決断(決断といえないとの声も)、患者さんたちの期待を裏切るものでした。ある程度のお金をあげるから、適当に分けなさい、あとは知らない、といっているかのような内容では、納得できないでしょう。C型肝炎の正体がわかっていないころに感染したかたもいらっしゃるかもしれませんが、だからこそ、裁判で救済しきれない人も含めて救済されるよう、政治でなんとかしてほしいということだったと思います。 このC型肝炎にしても、薬害HIVにしても、血液製剤が危険とわかってからも製造を続けさせ、投与して人の健康を損なった責任がきちんと追及されないかぎり、また同じことが繰り返される恐れがあります。狂牛病にしても、WHOが勧告してからも、政府は商社に輸入を続けさせて大儲けさせ、つけは農家にまわしました。同じ構図です。 NHK経営委員が委員長を「威圧的で議論を封殺する」と批判会見したそうです。委員長の古森重隆氏といえば、たしか安倍政権が放送法に反して選任したのでした。阿修羅掲示板 会見の内容から、どうも古森氏は自分の意中の人をNHK会長にしようと考えていたように見受けられます。候補のプロフィルを送るという菅原氏に対し「プロフィルを見たって人物の中身はわかるものではない。自分がノミネートする人物は追って皆さんに直接ご紹介したい。ただし、そこで拒否されると本人のメンツがつぶれるから困る」と言ったそうです。 古森氏は不正確だと反論しているそうですが… おりしも、赤旗日曜版12月16日号の『メディアを読む』のコーナー(連載?)は「NHK会長を選ぼう」でした。メディア研究者、ジャーナリスト、市民の有志が次期会長候補者二人の推薦を決め、経営委員会に申し入れたとのことです。原寿雄さんと永井多恵子さんを推す賛同者は元NHK会長川口幹夫さん、作家の井出孫六さん、山田太一さんたち70名だそうです。イギリスや勧告ではすでに公募制、推薦制が実施され、広く人材を求め国民的論議のなかで公共放送の長を選ぶ仕組みが定着しているとのこと。 NHKは公共放送であっても、政権の広報ではありません。中立を護るためにぜひとも必要なことだと思います。
December 21, 2007
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メタボリックシンドロームから起きる病気を予防するとのことで、特定検診がもうすぐ始まります。ずいぶん面倒見がいいと思ったら、この前地元の議員さんに、節目などの今までの健康診断にこれが加わるのではなく、今まで行われていた項目が減らされるのだと聞きました。地区によっても違うようですが、腎臓病や貧血の有無を調べる検査がなくなるそうです。お腹周りなど自分で測るから、今までの項目くらいの健康診断はしてほしいですね。 と思っていたら、ゆうべのTBSラジオ「アクセス」はこのメタボ検診の話題でした。ゲストは『メタボの罠 「病人」にされる健康な人々』(角川SSC新書)の著者大櫛陽一先生です。メモを取らなかったので、覚えているところだけ書いてみますね。 ・日本で肥満が増えているとは言っても、アメリカに比べ、それほど多くはなく、むしろ痩せすぎの人が比較的多い。何十万人もの統計から、ややメタボ気味な人が長生きし、痩せすぎだと癌の発病率が高くなることがわかっている。それにひきかえ、国の統計は調査した人数が圧倒的に少ない(数十人~)。 ・メタボリック・シンドロームはそれ自体が病気なのではない。厚生労働省は糖尿病や心臓病の予防を考えているのだろうが、日本人で糖尿病になる人の55パーセントは肥満ではない。 ・背の高い人、低い人など関係なく一律に男性85センチ、女性90センチで区切るのはおかしい。力士は毎日運動しているので胴回りはあっても糖尿病は少ない。 ・検診を受けない人がいたり、効果があがらないと、健康保険組合にペナルティーが課される。結果として加入者の保険料負担が増える。 ・この基準で判断されると、3000万人(半数と書きましたが記憶違いだったようです。お詫びいたします)の国民が病院に行くよう勧められることになり、本当に治療が必要な人が待たされるなど、現場が混乱する。 ・今まであまり声をあげる学者がいなかったのは、予算をカットされるのを恐れてのこと。 リスナーが「製薬会社や病院が儲かるだけではないか。それより、ホワイトカラーエグゼンプションみたいなサービス残業をさせる制度を作ったりしないで、残業や遠距離通勤で夜遅く食事をしなければならなかったり、ストレスから過食になるような労働環境をなんとかすべき」と意見を述べていましたが、本当にそのとおりだと思います。 この制度は肥満も病気も自己責任とすることで、皆保険制度を壊すという意見もありました。 こうみてくると、自分達が悪いのだからと責任転嫁して保険料を上げようと企んでいるようにも思えます。国民のお腹周りにまで口出しするなんて、SFか童話にでも出てきそうなファシズムのような気もします。それに、なんだかんだいって、また天下り機関が増えるのではないでしょうか。特定検診・特定保健指導の趣旨・概要について (厚生労働省)pdf
December 18, 2007
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国政選挙の際の電子投票機の導入に、共産党以外が賛成しそうだとのこと。このまえご紹介した堤美果さんの「アメリカ弱者革命」には、「電子投票機の不調で投票できなかった」「貧しい人の多い地区では人口に対して台数が少なくて投票できなかった」「ケリーのボタンを押しても『ブッシュでよろしいですね?』の確認画面しか出ない」などの証言が書かれていました。また、マイケル・ムーアも電子投票機なら不正が簡単にできると言っていたように記憶しています。付帯決議など、あまり意味がないのではないでしょうか。大連立騒ぎでもわかったように、権力にしがみつくためなら何でもする人たち、普通に選挙したら負けるとなったら、何をするかわかったものではありません。村野瀬玲奈さんのブログ記事 「電子投票は民主主義にとって危険だと思う、特に今の日本では」とむ丸さんのブログ 電子投票法案 野党は再考して! とむ丸さんのブログ中で知ったのですが、2004年三重県四日市市の市議補選では、投票所に足を運びながら、電子投票機の操作を途中でやめて帰ってしまった人が13000人超、投票者数の14%を占めているそうです。それに対し、佐々木氏のHPによると、「法案提出者の原田義昭議員(自民)は『(トラブルが起こっても)一部であり、全体の選挙結果には影響しない』と答弁しました」だそうです。「一部」の人の選挙権はどうでもいいという感覚にもあきれます。(いつも思うのだけど、子どもの学力、道徳心の低下より、政治家の学力、道徳心が心配なので、立候補者には一般常識、憲法や民主主義を理解しているか、道徳心の程度がわかるような小論文などの試験を受けてもらって成績を公表し、選挙の参考にさせてほしいものです。) 母が入院したため、更新がとどこおりがちなのですが、病院でTBSの「報道特集」を見るともなく見ていたら、自民党の宣伝のような内容にびっくり。いかにも自民党が国民寄りに変わり、民主党は何もしていない、と思わせたいように見えました。消費者被害に対する対策は自民が頑張っているのか知れませんが、宣伝のための行為のようにも思えます。なぜなら、弱者に負担が大きい消費税導入を図ったり、国民のためにならない法律や、アメリカさま言いなりの牛肉輸入、約束を護ることが不可能な年金問題など、マイナスになることの方がずっと多いからです。 狂牛病は特定危険部位をとれば安心というものではありません。プリオンが病原体だという証明もまだできていませんが、プリオンは全身をめぐってから特定危険部位に集まります。まわっている最中か、もう集まったかなんて、全頭検査するならともかく、どうやってわかるのでしょう?仮に特定危険部位に集まった後でも、狂牛病はほんのわずかな病原体でも感染しますから、もうjこれで安全とは言えません。小泉時代にあった「骨が混ざっていたから輸入停止」というのも、骨がなければ安全という錯覚を起こさせるためのパフォーマンスだったのではないかと疑いたくなります。 サンデー毎日に吉永みちこさんの「無駄遣いやめずに金の無心とはいい根性している」には全く同感です。最初に高い数字を出して、それからちょっと引いて、それくらいならしょうがないかと思わせる手口も汚い、と書いていますが、本当にそのとおりです。防衛疑惑で氷山の一角が見えてきた税金の無駄遣い、いらないダムや道路建設などをそのままにして消費税上げなんて、穴の開いたバケツに庶民から搾り取った血税をつぎ込むようなもの。 国民のためにならない法律、労働契約法が、民主党が賛成にまわったため成立してしまいました。前出のとむ丸さんのブログ 身障者自立支援法同様、聞こえはよいけれど内容は違う法案、人権擁護法案がまた浮上しています。人権擁護法案ポータルwiki ところで「下書き保存」って前からありましたっけ?
December 9, 2007
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今まさに「錦秋」ということばにふさわしく木の葉が色づいています。この木の葉たちが去ってしまうと、ものさびしい冬景色になるのですね。冬明るい時間の短いヨーロッパや雪国に比べれば気楽なものですけれど。ヨーロッパの演奏家でいつも冬来日するかたがいますけれど、(東京公演なら)陽の光を求めてかな、などと思います。 さて、いつも鋭い天木さんのブログですが、3日の記事は「この国はすでに戦時下にあるのではないか」でした。おおげさとお思いでしょうか?日本版US-Visitといって、来日する外国人に、それも永住許可を持っている人も含めて、顔写真撮影と指紋採取を義務付ける、という制度が開始されました。世界数十カ国から抗議が寄せられています。この制度はアメリカで先に導入されていますが、実際入国を阻まれているのは、テロリストではなく、人権活動家などだそうです。テロリストの入国を防ぐにはしかたないじゃない、という一般の日本人も、アメリカに立ち寄るだけでも顔写真と指紋を取られるというと、「えっ、嫌だ」と言います。JAL「米国入国時のデジタル指紋認証・顔写真撮影について」保坂展人さんのどこどこ日記 外国人を犯罪者扱いにするのは差別ではないか、と考えるかたもいますが、問題はそれに終わらず、最終的には国民全部の生体情報を管理することに繋がるのではないか、と懸念されることです。 検索して出会った宮台さんのご意見もご参照ください。国家を草刈り場とする各エージェントの権益争奪戦について(ある対談)
December 5, 2007
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哲0701さんの日記からの転載です。このような法案が審議されること自体、この国は異常ではないか。そもそもこの法案は憲法違反ではないか?-----------------------------------------------------------働く者にとって、その首根っこを確実に押さえられてしまう法律…「労働契約法」の審議がまた、はじまったとのことです。この法律は、簡単にいえば、会社が勝手につくれる「就業規則」をもって、労働契約とみなされるということです。ということは、会社がその「就業規則」さえ変えれば、どうにでも好き勝手ができる、ということを意味します。こんな法律が通れば、奴隷労働の時代にほとんど逆戻り。ただでさえ競争社会のなかで過重な労働による過労死や身体的・精神的病苦で苦しめられているのに、更に弱肉強食がすすみ、非正規労働者の多い女性のみならず、若者や高齢者等の弱い立場の者は、こうした過酷な労働についてゆけなければ、いよいよ生存権まで脅かされるという事態になります。特に長崎県は貧乏県であり、中小零細企業の労働者の待遇のひどさは目に余るものがあります。そうしたなか、この「労働契約法」をみすみすとおしてしまってよいものでしょうか。しかし、これは長崎県だけの問題ではなく、多くの地域にも言えることだと思います。ぜひ、以下のサイバーデモに参加し、この悪法成立をくいとめていきましょう!*****************************サイバーデモ 呼びかけ本日は、労働契約法の採択はなかったようです。先に呼びかけました書面を書き直し各政党に送りました。みなさまも、各政党に、一言書き加えて下記に送ってください。土日が勝負!いっせいにメールを流してください。将来に禍根を残さないために。民主党 http://www.dpj.or.jp/header/form/index.html自民党 http://meyasu.jimin.or.jp/cgi-bin/jimin/meyasu-entry.cgi公明党 https://www.komei.or.jp/contact/index.html社民党 http://www5.sdp.or.jp/central/inq/inq.html共産党 http://www.jcp.or.jp/service/mail.html**********************************緊急声明労働契約法を廃案へ! 労働基準法・労働組合法の強化を!私たちは、働く女性をつなぐ全国組織「働く女性の全国センター(ACW2)」の声明に賛同し、下記のように、労働契約法の廃案を強く要求します。さて今国会で、政府が長期にわたって考案してきた「労働契約法」の審議が始まりました。この法案は、企業が一方的に定めることを慣行としてきた就業規則を「労働契約」と位置付け、法的な規範を与えるものです。審議の中で、労働者委員が強く問題視した「解雇の金銭解決」や「労使委員会の活用」は見送られましたが、「就業規則による労働条件の不利益変更がいつでも可能」という制度は導入されます。ホワイトカラーイグゼンプションのようにマスコミが大きく取り上げ、世論の批判を浴びた法案については、政治的判断で取り下げられましたが、「労働契約法」についてはほとんど情報が行渡っていません。就業規則は労基法89条により、就業時間、賃金、退職事項、服務規程、出向、配転、懲戒など広範な労働者の権利義務全般について規定するものです。しかし、就業規則は、「労働組合または労働者の過半数を代表する者の意見を聞く」必要はありますが、意見がどうであれ、企業側が一方的に作成したものを労基署に届け出るだけで事足りるのです。政府案は、第9条で労働条件の不利益変更を禁止しつつも、第10条の但し書きでa:労働者の受ける不利益の程度、b:労働条件の変更の必要性、c:変更後の就業規則の内容の相当性、d:労働組合等との交渉の状況、e:その他の就業規則の変更に係る事情に照らして「合理的」であれば変更できるとしています。民主党の対案においても、第5条では「合理的な労働条件の定めがあり、労働者に明示すれば使用者との合意を推定する」、第23条では、「使用者の権利の必要性と、労働契約の内容が合理的であれば変更可能」と謳っています。労働者の意見が率直に伝えられると期待することはできません。政府や野党が示す「合理的」とは、使用者にとっての解釈であって、労働者の意志や労働実態とは無縁のものになりかねません。ACW2が就業規則に付いてネットでアンケートを取った結果、就業規則を見たことがない人が30%以上、全く見ることができない人が25.2%でした。労働組合が男性主導であることと非正規労働者の増大により、女性が政策決定の場(団体交渉など)から排除されている現状から、就業規則に労働者の意見が反映されることは皆無に等しいといっても過言ではありません。「労働契約法」が成立すれば、一方的な不利益変更が日常茶飯事になることは容易に想像できます。事実、ACW2が行っている全国一斉のホットラインでも、不利益変更は正規・非正規を問わず使用者側の当然の権利として行使されている実態があります。法制化は、労働者の現状を改善することはなく、一層悪化させる可能性が高いのです。労働者が望んでいるのは、現行の労働基準法・労働組合法の強化であり、大きな問題を抱えた労働契約法案が、今国会で廃案になることを強く要望します。記1) 就業規則の不利益変更の実態を知ってください。労働相談ホットラインでは女性や若者、非正社員の労働条件が就業規則によって不利益変更された事例が多く寄せられています。「産前産後の賃金保障が減額され、交通費のカットを提案された。異議を唱えたところ、退職勧奨と正社員からパートになれと雇用形態の変更まで迫られた」「多数労組が、妊娠した女性の意見も聞かず育児休業休暇の除外協定を会社と結んでしまった」以上のような労働基準法すら守られていない現状で就業規則変更によって不利益な労働条件が押し付けられている実態が数多くあります。すでに労働時間の規制緩和の中で労使対等決定原則の規制が緩和され(全員同意が必要ではなく不利益変更が可能)女性や非正規雇用の少数意見は黙殺されています。 2) 労働基準法、労働組合法の強化を提案する。今、多くの非正社員が職場で孤立しています。安心してユニオンに加入し、意見を言うためには、労働組合法の強化が求められます。最近、若者たちが、自らの生存権をかけて「生きさせろ」とフリーターや日雇い派遣のユニオンを立ち上げ、果敢に企業の競争原理優先主義に歯止めをかけようとしています。労働契約法は様々なコミュニティ・ユニオンの正当な活動を封じ込め、組合民主主義の機能を停止させかねません。また、労働基準法すら守られていない現状を考えれば、労働契約法は「会社やりたい放題法案」とも言えるものです。このような労働契約法に反対し、まず労働基準法、労働組合法の遵守を義務付け、法律の更なる強化が必要であると思います。3)私の一言**************************労働契約法NO! 労働基準法・労働組合法の強化を!秋の国会キャンペーン実行委員会 賛同人 現在10月31日 賛同人 19団体 81名働く女性の全国センター 北海道ウィメンズユニオン 札幌地域労働組合 ウィメンズサポート“結” 労働組合 おおだてユニオン 女性ユニオンぷらす女性ユニオン東京 ふぇみん婦人民主クラブ 女性ユニオン名古屋 女のユニオンにいがた 女のスペースながおか アジア女性資料センター 女性会議神奈川県本部 遠州労働者連帯ユニオン おんな労働組合関西 連帯ユニオン近畿地方本部 ワ-キングウィメンズとやま ワーキングウィメンズヴォイス食のいろは個人 アイウエオ順合場敬子 赤石千衣子 安部宝根 石橋弘子 石原豊子 伊藤みどり 遠藤智子 遠藤礼子 太田公典 太田久美子 大竹斎子 大竹香奈子 奥山たえこ 尾澤邦子 荻野茂子 海妻径子 川渕千晶 岸伸子 北浦教子 加藤由美子 金森順子 木越陽子菊池弘子 菊池夏野 黒澤清美 近藤恵子 小山洋子 伍賀偕子国沢静子 越堂静子 斉藤智恵子 佐藤斎華 佐崎和子 佐々木有美角田三佳 小磯妙子 鈴木一 周藤由美子 嶋川まき子 高木真紀子田中かず子 但馬けい子 谷恵子 時永裕子 高木澄子 中野布佐子 中野謙司 丹羽雅代 丹生秀子 橋野高明 晴山一穂 坂喜代子東山翠 東山薫 広木道子 平川和子 平川景子 藤澤眞砂子藤井豊味 本間節子 松原明 松元千枝 宮諒子 村井恵子 望月すみ江 矢谷康子 屋嘉比ふみ子 山野和子 山崎菊乃 湯浅誠 渡辺浩 その他 匿名N・K/ Y・M/ N・A/ T・T/ A・O/I・Y / T・M /I・K/T・K/M・K/N・H/ Y・K働く女性の全国センター(ACW2)事務局 伊藤みどり 連絡先 151-0053 東京都渋谷区代々木1-19-7横山ビル 専用電話 03-5304-7383 fax03-5304-7379 メール acw2ml@yahoo.co.jp URL http://acw2.org/以上
November 12, 2007
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この前雑談していて出た話。ご主人が病気で入院したので、保険会社に電話して問い合わせたところ、個人情報保護法があるから奥様にはお答えできません、と言われたのだそうです。病気で病院に寝ている人に電話しろというのか?自分の病気について自分で話すのがつらい人だっているのでは?手術などして動けない人はどうするの?とその場にいた人たちは怒り心頭でした。どんどんややこしくして保険金を払わないようにしようとしているのではないか、と疑問を持ちました。 以前にも「共済が狙われている」と書いたことがありますが、利潤を追求しないで掛け金が安く、余剰が出れば割戻しされる庶民の強い味方、共済は、アメリカさまにとっては商売の邪魔、ということのようです。Like a rolling bean「年次改革要望書の不思議: 共済だって「民業」なのに・米国大使館サイトへの10/22の記事掲載」村野瀬さんのところに年次改革要望書と郵政民営化についてさらに記事が追加されています。リンク集も。村野瀬玲奈の秘書課広報室天木さんのブログもご参照ください。米国がどういう要求をしてきているか、政府はすべて国民に開示すべきだ
October 28, 2007
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数日前テレビで、若者だけでなく中高齢者にもネットカフェ難民が出現しているとして、住むところをなくして派遣でその日暮らしをしている中年女性の生活をとりあげていました。舛添氏が救済策をしぶって「税金を払っている人といない人の公平感が云々」とコメントしていましたが、それはおかしいと思います。 税金も払えないような賃金しか払わない雇用の形態を「規制緩和」で許したのは政府なのだし、またしても国民をお互い分断していがみあわせて自分達を安全圏に置こうとする、腹黒い言い分だと思わずにいられません。舛添氏の理想は税金を一定額以上払っている人にしか選挙権がない時代なのでしょうか。 長野智子さんが番組のまとめとして(一生懸命働いているのだから)「政府がひと押ししてくれたら抜け出せる」というと、黒鉄ヒロシ氏が「昔も無宿者がいたが、自分で努力して脱出した。私は政府が手を出すのには反対」と言いました。けれども、格差が制度になってしまった場合、自分の努力ではよほど運が良くなければ脱出できるものではありません。それに、皆が起業センスを持って生まれるわけでもありません。サンデー・スクランブル 話が少し飛びますが、犯罪を犯す原因は貧困や疎外にあることが多いと言うと、「どんな環境に育っても立派に生きている人もいる」と言う人がいます。けれども、それを格差を是正しようとしないで厳罰化ばかり進める口実にしてはならないと思います。次の選挙では、まじめに働く人が普通に暮らせる社会をつくる政党に投票しましょう! さらに話が変わりますが、この前平和省のシンポジウムでISAFについて伊勢崎賢治さんはどうお考えなのか聞いてみたかったと思っていましたら、マガジン9条にインタビュー記事がありました。ぜひお読みになってみてください。伊勢崎賢治の15歳からの国際平和学:番外編
October 18, 2007
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13日(土)世界死刑廃止デー企画の続きです。第2部は、「死刑囚の表現をめぐって」と題して、大道寺幸子基金の発表とシンポジウムでした。大道寺幸子基金とは、死刑囚の母、故大道寺幸子さんが残した基金を、死刑囚対象に絵画や文学などの作品を募集し、再審請求の費用の補助や展覧会に使うというものです。審査員のかたたちのお話がありましたが、長編小説などはかなり読むのもつらそうです。毎日悪夢にうなされたとか。アメリカでは、フィラデルフィアでHealing Wall といって、被害者加害者が刑務所で話し合って壁画を描いたそうです。また、被害者遺族と加害者家族が和解の旅をしようというJourney of Hope を三人の娘を殺された父親が提唱したそうです。 安田弁護士から韓国で死刑廃止デーに行われた「宣布式」(死刑が10年停止され、廃止する法案が出されることを祝う)の様子の報告がありました。その後、安田弁護士の司会により、鈴木宗男氏と佐藤優氏の鼎談が始まりました。印象に残ったところを書いてみます。鈴木宗男氏:5年前マスコミの大変なバッシングに会い、田中真紀子=善、鈴木宗男=悪という色分けをされた。宮野さんは談合をしたと言われた当日、脳の手術をして療養中で、通話記録からもその場にいなかったことがはっきりしていたにもかかわらず、他の6人の証言が一致していたからと有罪になった。国会は、本人の弁明も聞かず逮捕許諾を出し、離職勧告を決議した。捕まってみると、検察は自分の描いたシナリオに沿って外堀から産めて行き、参考人の弱みにつけこみ証言させるとわかった。保釈の決定権は裁判所にあるのだが、検察のいいなりで、証拠隠滅と逃亡の恐れがあるとの理由で釈放が認められなかった。今更証拠隠滅といっても2度も家宅捜査がはいっているし、この顔でどこに逃亡できますか?佐藤氏:鈴木さんにかぶせればすぐ出られたが、後ろめたさにビクビクして暮らすのはいやだった。「国策捜査」という言葉は私が考えたのでなく、検察が言ったことばである。佐藤氏も主観的なことについては検察が片っ端から物語を作ると語っていました。どうやって長い日数拘束されても頑張れたのか?という問いに宗男氏:やったことなら別の戦い方があったが、やっていない。何の権限も持っていなかった事務員が癌の大手術をして放射線治療中だというのに捕まったときは、治療ができないと困るので検察のいうとおりに言っておきなさいと言った。もうだめかと思ったが、妻と娘が励ましたくれた。佐藤氏:「巨匠とマルガリータ」という作品に「強いものからの恩恵はもらっておいてよいが、自分からお願いしてはいけない」ということばがある。早く出たいと思ったら負け。 日本の裁判では、99,9パーセントが有罪になる。しかも1審で無罪でも80パーセントがひっくりかえされる。これで法治国家といえるのか?という話になり、ご自身が官僚だった(休職中)佐藤氏によると、官僚でない人は1000人にひとりしか無罪にならない、と考えるが、官僚はひとりでも「無罪を取られた」という表現をし、出世コースからはずれるのだそうです。無実なのに懲役よりひどい拘禁が行われる、 不当な冤罪をつくる検察を裁判官が起訴するべきだという意見が出ました。 また、「迅速化」ということで2年というタイムスケジュールに納められるため、鈴木氏の場合、弁護側の証言は聞いてもらえなかったそうです。 まず官僚や検察など司法がマスコミにリークし、大きな記事にした記者はまた次に情報を貰え、出世するのだという両氏の意見に対し、安田弁護士からは、それは5年位前のことで今はマスコミが2ちゃんねる化してエンターテイメントになってしまっている、事実などどうでも吊るし上げる、との意見が出されました。 刑事司法は死刑に耐えられるかという質問に、鈴木氏は今人の命にかかわる制度そのものを考えるべきと述べ、佐藤氏は拘置中に死刑囚と思われる人たちがまわりにいて、中のひとりが、半年に1度だけ許され母が面会に来たとき、筋肉の落ちた足でサンダルをはいてよろけるように駆け出していった後姿が忘れられない、なぜそんな罪を犯してしまったのか語り続けることで、殺人を減らすことができるのではないか、と話しました。 裁判員制度により、死刑に国民が動員されることで、世の中はもっと悪くなるだろう、憲法には裁判員になる義務など書かれていない、憲法違反ではないか?思想調査のようなことをされて黙秘の権利はなく、表決の意見を言わないと罰せられる、、徴兵の義務への距離はないとの指摘がありました。 佐藤氏は鳩山発言を聞き、「抵抗のプラハ」というアニメを思い起こしたそうです。自動的に次々死刑にする、それを許容する国民は、ナチズムやスターリニズムに繋がる。 世界の潮流に反して死刑が増えれば「東洋の神秘」などと思われ、国益に反する。議論の間はモラトリウムにするべき。結論として、死刑は宗教・信念以前に政治的問題であるから、政治的課題としてとりあげてほしいということでした。【強調(文字色による)はheliotrope8543による】
October 15, 2007
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鈴木宗男氏・佐藤優氏・安田好弘氏の東京拘置所体験トリオの鼎談というのに惹かれて、FORUM90死刑廃止デー企画「響かせあおう 死刑廃止の声」に行ってまいりました。10月10日は世界死刑廃止デーだそうですが、日本では土曜日にずらしてこの催しを開いたとのことです。 最初に元冤罪死刑囚の免田栄さんがメッセージを述べました。だいたい次のような内容でした。昭和24年7月ちょっとこいと連行された。その日は友人と一杯飲んで分かれてから旅館を探して泊ったが、そこは買春宿(当時官営・民営ともにあった)で、若気のいたりで、目が覚めると娼婦がいた。彼女の母はブローカー、接待婦、めかけなどして裕福に暮らし、警察とも親しかったが、未成年の少女の年齢を偽り身元保証人になって働かせていた。娘がその話を免田に話したと母にいったために、免田をつぶせとその日起きた事件の犯人にでっちあげられた。自白は検事のつづりかただった。3年で死刑判決が出た。カトリック司祭に再審制度があることを教えてもらった。今の司法制度は国民のための制度ではない。直さないと自分のような犠牲者が出る。民主主義に基づいて考えてください。参照温泉町に起きた大事件 免田事件免田栄 獄中の生 そのあと、田鎖弁護士より、世界と日本の状況について報告がありました。2月にパリに於いて「第3回死刑廃止世界大会」が開催され、中国から初めて参加者があったそうです。国連では1994年モラトリウム(停止)を求める決議が行われ、8票差で否決されたけれども、人権委員会では毎年採択されてきたそうで、第62回総会の冒頭に提出される予定とのことです。死刑は人権の問題であるのに、国家の主権の問題にすりかえられるかもしれないが、国連決議の影響は大きいはず、自動的執行などおよそ許されないこと。日本は1999年拷問等禁止条約に批准してる。政府代表は「わが国の死刑制度は刑法に決められており拷問には当たらず、絞首刑は他の方法より残虐ではない」と述べましたが、「絞首刑が残虐ではないとは時代錯誤、ほとんどの国では残虐と思われている。自由権規約6条には最終的に死刑廃止を目指すとあるが、計画はあるのか?。絞首刑という忌まわしい方法による殺人を残虐ではないなどとは信じられません」と委員長に反論されています。日本の死刑囚に関する国内法自体が拷問に当たるとも指摘されています。監獄法が改正され、一歩前進したものの、現場では法に反するような通達が出され、新法に従わない意思を示している、ということです。長くなるので、後半はのちほど。
October 14, 2007
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LAUNDRY ROOMさんのところからの転載です。最新情報はリハウスプロジェクトさんでご覧になれます。
October 13, 2007
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裏サイトで知り合った3人が共謀して通りかかった若い女性を殺して金品を奪った事件、このニュースを見て、「そんな奴らは極刑に!」と思うのは自然な感情、実は私もそう思いました。でも、死刑にしてほしいという署名に1万1千人の署名が集まったことには、ひっかかります。世論に司法が影響を受けるようなら、もうそれは司法ではなく私刑・リンチになってしまいます。被害者遺族の心に寄り添おうとするのはよいことですが、(ブログのお友達を含め私の周りにはいないけれど、)他のブログのコメント欄など見ると、中には「吊るせ!吊るせ!」とさけぶのが快感になっている人がありそうです。 もし、たまたま通りかかって被害者になったのが、人に愛される罪のない女性でなくて、みんなに迷惑をかけてばかりの嫌われ者だったなら、同じ目的、同じ残酷さ、同じ方法で殺害した場合、罪の重さは違うのでしょうか? 被害者の感情を考えるというなら、アーミッシュのようにすべて許すという人たちや、天涯孤独の人、あんな人は殺されて当然とささやかれるような人の場合はどうなるのでしょう? 刑罰とは、被害者にかわって復讐することでないことは、罰金が迷惑を受けた人に渡されるのでなく、国庫にはいることをみればわかります。ルールを破った人にペナルティを与えることだと思います。ですから、死刑制度があるということは、国が国民に対し生殺与奪の権を握っているということになります。 悪いヤツの人権など無視してよい、さっさと殺せばよい、というなら、殺してよい命といけない命があることになります。 死刑制度を認めるとしても、犯罪者の命でも、いったん奪えば回復できないことを重く受け止めないなら、命を軽視する殺人者と同じレベルになってしまいます。 よく被害者の人権はどうなる?という疑問が出されますが、そもそも被害者の人権を侵したから犯罪者として裁かれるのであって、名誉毀損なら謝罪広告などで回復できるかもしれませんが、命を奪ってしまった場合は加害者を死刑にすることによっても被害者の命は回復できません。人間の力ではどうしようもない不条理です… 昔ドストエフスキーの「罪と罰」を読んで以来、ずっと疑問に思っていることがありました。もしラスコーリニコフがあくどい高利貸しの老婆だけを殺して、偶然現れた姪まで殺さなかったなら、それほどまでに良心の呵責はなかったのだろうか?ということです。それでもソーニャは「大地に接吻して謝りなさい」というに違いないと確信しますが。読んだのは高校生のころだったので、今読んだら受け取り方が違うのか、再読したいものです。村野瀬玲奈さんのこの記事をぜひお読みになってみてください。
October 12, 2007
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法務大臣の署名なしで死刑執行が行われるようにしたいと発言した鳩山邦夫法務大臣が、法務省内で制度見直しについての勉強会を開いたそうです。山陽放送 最初に結果ありきでないなら、勉強するのは結構なことですが、それよりも冤罪を防ぐための改革を先にするべきだと思います。あるブロガーが、大臣の署名なしで死刑が執行される制度を鳩山大臣がつくるなら、これから先の死刑の署名をすべてすることになる、と書いていらしたけれど、そのとおりだと思います。 代用監獄の廃止、取調べの可視化(全過程録画)、証拠を保存する義務、などが先に行われない限り、無実なのに死刑になる人が出る恐れがあります。 有名な帝銀事件の平沢貞通氏が処刑されることなく獄死したのは、歴代の大臣がもしかしたら無実だと思っていたからではないでしょうか。当時の捜査官の手記には、使われた毒は青酸カリではなく、陸軍科学研究所登戸研究所が開発した青酸ニトリールと症状が合致しており、犯人は素人ではないとみていたのに、占領軍からの圧力で平沢氏が逮捕された、と書かれているそうです。 袴田さんほか数名の死刑囚が現在無実を訴えています。裁判官の良心こんなにある20世紀の冤罪
October 10, 2007
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「福田康夫内閣と自民党役員のタカ派度」という記事が週間金曜日10月5日号にありました。福田内閣はお下がり内閣と呼ばれるように、安倍内閣とほとんど同じ顔ぶれです。ご参考までに。福田康夫総理大臣 日本会議 改憲 靖国高村正彦外務大臣 神道議連 靖国 拉致渡海紀三朗文部科学大臣 靖国石破茂防衛大臣 日本会議(副幹事長) 神道議連 改憲 靖国 拉致町村信孝官房長官 神道議連(副会長) 教基法(顧問) 改憲(幹事長代理) 中国(顧問)自民党役員伊吹文明幹事長 日本会議 神道議連(幹事長) 改憲 靖国細田博之幹事長代理 歴史 神道議連谷垣禎一政調会長 歴史 日本会議 神道議連 靖国二階俊博総務会長 改憲 靖国古賀誠選対委員長 歴史 日本会議(相談役) 靖国大島理森国対委員長 日本会議 神道議連 靖国尾辻秀久参・議院会長 歴史 日本会議(代表委員) 神道(副幹事長) 改憲(役員) 靖国山崎正昭参・幹事長 歴史 日本会議(副幹事長) 教科書 神道議連 靖国歴史=自民党歴史・検討委員会教科書=日本の前途と歴史教科書を考える議員の会靖国=みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会中国=中国の抗日記念館から不当な写真の撤去を求める国会議員の会教基法=教育基本法改正促進委員会 日本会議や教育基本法改正促進委員会には一部の民主党議員も参加しています。再任された大臣は書いてありません。 福田さんは総理大臣になってからは靖国参拝はしないと発言していますが、小泉さんの首相時代の靖国参拝を擁護し、自身も参拝する会に所属して以前は参拝していました。核保有は合憲などと発言しており、残念ながらタカ派でないとはいえないようです。「女性にもいかにも『してくれ』っていうの、いるじゃない」「そういう格好しているほうが悪いんだ。男は黒豹なんだから、情状酌量ってこともあるんじゃないの」(社民党申し入れ書)などということもおっしゃっています。町村官房長官は、森内閣の首相補佐官時代に出版社に裏から圧力をかけて慰安婦記述を削除させ、森内閣の文科省大臣として、新しい歴史教科書をつくる会の教科書(扶桑社)を検定合格させた「実績」があるとのことです。 こんなことばかり書いていると批判が趣味だと思われてもしかたないかもしれませんが、一応資料として。
October 7, 2007
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澤地久枝さんと鈴木一誌さんの「どうなる9条改悪?どうする9条実現!」という講演を聞いてきました。最初に参議院議員になった川田さんから国会報告がありました。次のような内容でした。 参院選で野党が勝ち、改憲の動きは止まったが、衆院選の結果による。国民投票が最後の砦。今、憲法25条の生存権、「健康かつ文化的な生活」が護られていない。北九州で起きた生活保護の申請を受け付けないなどの問題や医療の地域格差など。年金問題にも政府の動きは鈍い。国の責任で行うべきことを地方自治体に行わせ、自治体の財政に応じ、差が出ている。安倍さんが倒れ、わかりやすい改憲はとりあえずなくなったが、3年の間にどう憲法の理想に現実を近づけるか?国内だけでなく国外の平和をどのように作っていくか?対話と外交、沖縄の問題に取り組んでいきたい。政府の戦争責任があいまいにされたために、周辺諸国との歴史認識の差や国民への責任があいまいにされた。薬害エイズも同様に国の責任があいまいにされてきた。政治はひとりではできないので、皆さん一緒にやりましょう、ということでした。 澤地さんはすっきりと端正な着物姿できれいです。お話なさったことのだいたいの内容をまとめてみますね。網羅していませんが… 日本は戦後の減点からずいぶん離れてしまい、憲法違反がたくさんある。安倍さんが改憲するといったのも、憲法違反。政治家だけでなく財界人にも改憲して武器を売りたい、核すら扱いたい、という人たちがいる。前は遠慮していたのに、今では公然と言い、そういう人たちにマスコミは発言の機会を多く与えている。 ミッドウェー海戦では、日本軍で戦死した最年少は15歳、米軍は17歳だった。日本兵には麦飯でよいから腹いっぱい食べたい、と言って入隊したものもいる。米兵も貧しさから入隊している。自由を失い、敵を殺すことまで考えていない。よく似た境遇の人たちが憎んでもいない相手を殺し、海に沈んで発見されない悲惨。現在の日本でも、景気が悪く仕事が少ない地方には露骨に自衛官募集の広告がある。私達は年ごとに貧しくなったと感じ、生活を脅かされている。福田さんは安倍さんを受け継いでいる。 マスコミが総裁選のようなコップの中の嵐を毎日報道するが、護憲派の会などは盛会でも報道しない。 今やるべきことは、ペシャワール会のようなこと。地元の人に技術を教え、生産できるようにすること。復興事業なら、丸腰で、と中村医師は言っている。(注 中村医師のサイト、報告一覧の毎日新聞記事には、「殺しながら助ける支援というものがあり得るのか」とあります) 国家意思が何かしようとしても、私達がこうしたいと意思表示し、みんなが思い描く理想の社会を実現させるためにひとりひとりが判断していくことが歴史を決める。 小田実さんが起こしたイラク派兵訴訟は、判決文が原告に渡されず、記者にのみ渡された。それほど司法がおかしくなっている。小田実さんの最後のことばは「しっかりしいな」だった。皆さん、一緒に歩きませんか。しっかりやりましょう。 というような内容でした。 グラフィックデザイナーの鈴木一誌さんのお話は、スライドを見せながらのアーティストらしいユニークな観点からで、興味深かったのですが、凶暴化した猫に朝早く起こされて寝不足だったために見失ってしまいました。申し訳ありません。市民意見広告運動
October 6, 2007
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昨日は衆議院の代表質問がありました。たまたまラジオを流している場所にいて、BGMがわりにはちょっと無粋だなあ、と思いつつ、聞いていました。沖縄集団自決への軍関与が教科書から削除された問題、テロ特措法による給油の問題などについての質問が出ていました。でも、あらかじめ質問を提出しておいて、それを見て考えておいた、とおりいっぺんの答えを言いっぱなしなので聞いていてもあまり面白くありません。これから本格的に議論することになるのでしょうけれど。 たとえば、教科書問題について。福田総理は、「沖縄の心を考慮」「歴史は正しく伝えなければ」(言い回しが少し違ったかも)というような内容のことをおっしゃいますが、「軍の関与があったと認める」とはひとことも言いません。教科書に「政治介入は避ける」というのは、正論ではありますが、それ以前に、文部科学省が介入していた問題には触れません。「専門家の集まりである審議会が審議して決めた」と答弁しましたが、集団自決については審議会の日本史小委員会の委員が、「日本史担当の審議委員の中に沖縄戦を専門としている先生はおらず、議論のしようがない」「日本史小委員会では『集団自決』に関する検定意見について教科書調査官の説明を聞いただけ。話し合いもせずに通してしまった。歯痒い思いだ」と語っています(沖縄タイムズ9月12日)。つまり、審議会が審議して決定したというのはウソなのです。 また、6月15日の沖縄タイムスには、民主党川内博史衆院議員の調査により、文部科学省が、教科書用図書検定調査審議会に「沖縄戦の実態について、誤解するおそれのある表現である」と、日本軍の関与を占める記述の削除を求めた意見を出していたことが分かったという記事が載っています。 それから、219億円かけたテロ特措法による成果はこれだけらしいです。情報流通促進計画
October 5, 2007
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来年4月から始めることになっていた「後期高齢者医療制度」。制度そのものは始まるのでしょうか?テレビのニュースなどではどうもよくわかりません。この制度が始まると、75歳以上のかた、および65歳以上75歳未満で一定程度の障害があると市町村長の認定を受けたかたは、これまでの国民保険を出て、こちらの制度に加入することになります。行政の説明では、たいてい、窓口での負担は変わらないこと、今まで保険料を支払わなくてすんでいた被扶養者も払わなくてはならなくなり、年金から天引きされることなど書いてありました。この負担増はどうやら凍結されることになりそうです。ただし、法律はそのままということで、「凍結」がいつか近い将来「解凍」されることはあるということです。 それに加え、政府は、高齢者医療の方向づけはそのまま進めていく、といっています。高齢者医療の方向とは、後期高齢者とそれ以下の世代で、病院・診療所に払われる診療報酬(医療の値段)を別建てにし、格差をつけようとすることです。差をつけるのが必要なこともあると思いますが、「後期高齢者の心身の特性に相応しい診療報酬体系」を名目に、診療報酬を引き下げ、一ヶ月何円限りと額を決める包括定額制を導入する方向を打ち出しているあたり、要注意です。また「かかりつけ医」に登録した患者数に応じて定額報酬にすることも提言されているそうで、そうなると、高齢者がコストがかからない医療しか受けられなくなる恐れがあります。関連記事全国保険医団体連合会後期高齢者医療制度の中止を 日本高齢者大会が特別決議(赤旗)厚生労働省 医療制度改革の課題と視点日本医師会「後期高齢者医療制度について」 もし、野党は批判ばかり、とか、安倍さんはいじめられてやめてしまってかわいそう、とか言っているかた、小泉改革の本性に気付いていないかた、とくに高齢のかたでそういうかたがまわりにいらしたら、教えてあげてください。ただ、窓口負担が1割から2割に、などというのと違って、気付きにくい、説明しにくいんですよね。福田内閣は一事が万事そんなふう、でないといいですが。 「改革」「ばら撒き」のことばのトリックに騙されないよう注意しましょう。
October 4, 2007
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