窓辺でお茶を

窓辺でお茶を

January 15, 2009
XML
カテゴリ: 気になること
 イスラエルのガザ攻撃についてのアメリカの反応には、失望と、やっぱりね、という思いを抱きました。そしてしばらく前に手にとった本を思い出しました。『イスラエルロビー」(講談社)という本です。著者はジョン・ミアシャイマーとスティーブン・ウォルトという大学教授です。

 実は私は前書きしか読まなかったのですが、学者の論文的なものは、前書きにこれから書こうとするテーマの要約が書いてあるので、おおざっぱなところは把握することができ、そこに書いてあったことだけでもけっこう驚くことがありました。

 この論文は、雑誌掲載を断られたそうです。

 イスラエルロビーとは、イスラエルを利する方向へ米国の外交政策を向かわせるべく影響力を行使している諸団体や個人の緩やかな連合体のことだそうです。

 イスラエルロビーを批判すると、イスラエルロビーに所属する団体や個人から批判を浴び「反ユダヤ主義」「自己嫌悪に陥ったユダヤ人」のレッテルを貼られ「ナチスに好意的」などということにされ、イスラエルの正当性自体に疑問を呈していることにされてしまいます。

 著者達はイスラエルの存在を正当化する人道的根拠はあると考えていますが、無条件な援助が増え続けて行くことに疑問を呈し、結果的に米国の国益にもイスラエルのためにもなっていないと考えます。

 2005年には、イスラエルへの直接的経済・軍事援助はほぼ1540億ドルにも達していて、しかも年度始めに一括払いという好条件で行われたそうです。その他物的援助も行われているということです。米国政府は一括払いするために資金を借り、米国の納税者に毎年5千万から6千万ドルの負担をかけているそうです。

 それに加えて30億ドルを兵器開発用として提供。どうしてそこまでするのでしょうか?

 共和党も民主党も政治資金をもらい、その資金やマスコミを通じた協力なしには選挙を戦えないなどの理由があるようです。



米アカデミズムが警告した「イスラエル・ロビーの脅威」

 ユダヤ系のかたがみなイスラエルロビーなわけではなく、この著者たちもユダヤ系のようですし、ほかにも、今回のイスラエルの行為に反対しているかたたちもいらっしゃいます。

デモクラシー・ナウ

 同じデモクラシー・ナウにイスラエルが禁止されている実験兵器を使っているらしいとの気になる情報も出ています。

 アムネスティが緊急ウェブアクションを行っています。 
こちら






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  January 16, 2009 01:12:37 AM
コメント(11) | コメントを書く
[気になること] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: