4億年前から生存しているサメの一族は進化の極限に到達している。多くのサメは魚やプランクトンを餌にしているおとなしい種族だけれど、ホホジロザメは凶暴で攻撃的である。全長は6メートル、体重に2トンに達するホホジロザメは、オットセイやアザラシなどの哺乳類を餌として捕獲するので、人類を襲うのも不思議ではない。血のにおいに敏感であり、凶暴な性格から狙われたら助かることはほとんどない。 このホホジロザメの祖先がメガロドンになる。日本でも1200万年前の地層から歯の化石が発見されて復元されている。全長は12メートル、シャチよりも巨大であり、鯨類を餌にしていた。恐竜絶滅後の空白化した海に哺乳類が進出して、鯨の一族が巨大化していくと、これを捕食するメガロドンが発生した。温暖化した地球と海洋哺乳類が豊富に生存できる環境が存在していたと思われる。最大20メートルにも達したメガロドンは、海洋生物として無敵であったけれど、気候の変動によって絶滅したと考えられている。小型化したホオジロザメが現存するのは、環境の変動による食糧不足を暗示している。
ホホジロザメはイルカやアザラシを捕食するので、その生息地帯のカルフォルニアやオーストラリアの海域に住み、北海道沖でも捕獲されている。海洋哺乳類の住む冷たい海を好んでいると考えられている。卵胎生で稚魚として生まれるから、魚類よりも生存率が高い。海洋でもっとも危険な生物なので、その生態については詳細がわかっていない。アシカやオットセイを一撃で食いちぎってしまう破壊力を持ち、獰猛さや肉食性でこれほど卓越している海洋生物はないが、シャチだけが天敵といわれている。日本人はフカヒレが大好きなので、人類も天敵かもしれない。
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