欧州一のACミランと浦和レッズの実力差はどれくらいあるものかという疑問に、ACミランはわかりやすく答えてくれた。浦和レッズは攻撃らしい攻撃ができず、パスさえも断ち切られてしまって、なかなかつながらない。ミランの4-3-2-1のシステムは、ほぼ熟達の域に達していて、防御は堅く、ゴールに近づくことさえも難しい。ミランのカウンター攻撃は鋭くて速く、パスが正確につながるから、浦和のDFも追いきれない。それでも、1失点にとどめたことは影響が大きかった。互角には戦えなかったが、世間で言われるほどの力の差はないことを証明した。これほどの強敵と戦ったことのない浦和に大きな教訓を残したはずである。欧州チャンピオンズ・リーグでミランと戦ったシャフタル・ドネツクのように、ボロボロ(2試合合計で7-1)にされなかった意味は大きい。
アルゼンチンのボカ・ジュニアーズも木っ端微塵にされている。こちらは4-2だから南米の完敗である。個人技に大きな差があるわけではないけれど、組織力と戦術になると欧州勢との間に格差があることを知らしめた。昨年のバルセロナがブラジル勢に敗北したことを思い出せば、ミランの準備と勝負への決意がこの結果を生み出したことを痛感させられる。ワールドカップ並みの準備にこだわって、総勢70人で来日したミランの発想は、サッカーの歴史を変化させるだろう。来日寸前までリーグ戦を戦っていたバルセロナの楽観主義に比較すると、ミランの決意が果たした役割は大きい。来年度来日するのは、アーセナルだろうか、それともマンチェスターUなのかなあ。
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