MATRIX7

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2009.01.25
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カテゴリ: サッカー
 クウェートのアルファラフィ一族がリヴァプールFC買収交渉を否定して衝撃を与えている。6億ポンド(730億円)による買収が消えると、リヴァプールの経営権が宙に浮いた形になる。2年前にリヴァプールは、アメリカ人のジレットとヒックスの二人によって買収された。そのときの買収費用は1億8000万ポンド(220億円)とされている。二人に経営権を与える条件として、新スタジアムの建設と過去の債務を背負うことを求められていた。二人は米国の大金持ちというふれこみだったが、買収劇の実態はリヴァプールの資産価値を抵当にして投資機関から借金をするLBO(リバレッジ・バイ・アウト)だった。
 もし、リーマンショックがなければ、リヴァプールの転売によって二人は大儲けできたかもしれない。200億円で買収して700億円で売却できれば、500億円の差額を手に入れられる。投資銀行への返済やファンドへの支払いをしても、多額の利益を得ることができる。M&Aによる成功者としてたたえられたかもしれないのに、リーマンショックによる金融危機がすべての流れを変えてしまった。英国の金融機関は融資を取り戻すことで必死になっていて、いずれ返済を迫られる。さらに、リヴァプールFCの資産価値を理解できるのは、英国人しかない。他の国の銀行家にリヴァプールの価値を理解させるのは難しい。ほとんどは短期資金というので、2~3年後に返済期間が来る。そのときまでに、リヴァプールの買収交渉を完成させて、返済資金を手に入れておかないと危険な目にあう。危機にある世界の金融機関はどこも甘くない。
 サッカークラブが買収の対象になったのは、チェルシーの成功からだろう。ロシアの富豪アブラモビッチによる買収劇は成功して、チェルシーは資産価値を大きく上げている。80億円の買収は1000億円近い資産価値を生み出したという。そのアブラモビッチも、ロシア株式の大暴落で資産を失い、チェルシーを手放す瀬戸際にある。マンチェスターユナイテッドは野心家のアメリカ人によって買収され、多額の借金を背負わされることになった。サッカークラブのような組織を株式会社にするのはそぐわないかもしれない。利益や知名度を狙う行為によって、クラブはたらい回しになり、地元ファンの怒りを買っている。サッカークラブの運営をどうやっていくかは、利益優先の世の中では本当に難しい。考え直さないと。





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Last updated  2009.01.25 10:04:01
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