MATRIX7

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2009.04.01
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カテゴリ: 国際経済
 オバマ政権において、どうやってGMを再建させるかが最大の課題になる。GMやクライスラーに公的資金を与えて一時的に存続させても、自動車企業としてまともに再建できる可能性は低い。あまりにも赤字体質が深刻すぎて、財務内容を改善することは不可能に思える。1兆円の赤字を解消するには、1兆円の黒字を生み出さねばならない。こういう厳しい不況の中で、莫大な利益を上げることは、ほとんど夢物語になっている。政府が多少の公的資金を投入しても、焼け石に水だろう。
 オバマ大統領が自動車産業を救済する意思があることは知られている。ブッシュ政権がGMを切り捨てようとしたのをとどめたのも、オバマ大統領の意思になる。ところが、GMとクライスラー首脳は新政権の姿勢に甘えて、まともな改革案を提示しなかった。どうせ政府に救済されるならば、倒産はありえないから、経営の見直しはほどほどでよいと考えてしまった。あまりに楽観的な再建策は、オバマ政権の怒りを買って、GMのワゴナー会長は更迭されている。おざなりな改革案が提出されるとは思っていなかったからだろう。これが自信満々の独裁経営者の罠になる。こんな危機に直面してに、おざなりな改革案を政府に提出する心理がわからない。
 救済が前提になれば、どんな改革案でも受け入れられるという考えがワゴナーにあったことは間違いない。これだけの乗用車の販売減に対して、即座の工場閉鎖などの強い処置をとらないと、流通段階に在庫があふれかえってしまう。まず、販売台数と生産台数の数を一致させないと、経営破綻は避けられない。不況で売り上げがないのに、工場を稼動させては莫大な赤字が生まれる。GMをつぶせるわけがないから、書類の体裁さえ整えておけば、公的資金で救済されると信じていたとすれば、愚かというしかない。
 6月1日が提出の期限になるという。オバマ政権を納得させないと、政府融資は停止される。運転資金の不足しているGMは、この段階で破産するしかなくなる。販売店と部品企業も嵐に巻き込まれてしまう。同類のクライスラーは再建の可能性すらなく、フィアット頼みに終始している。2ヶ月間で本当に黒字化できるプログラムを書くことができるかには疑問の声があがるだろう。GMは最終局面に向かって進んでいる。





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Last updated  2009.04.01 19:41:25
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