MATRIX7

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2009.04.06
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カテゴリ: モータースポーツ


 雨が降るとレースは滅茶苦茶になる。しかし、それが波乱万丈の展開になり、視聴率は大きく上がる。いつもの退屈な行列が形成されず、常にスリリングな展開が待っている。ドライバーにとって濡れた路面は厄介な存在でも、TV関係者には御馳走にしか見えないだろう。水しぶきの上がる映像は、別次元の緊迫感を呼ぶ。まったく前が見えないのに、ドライバーはアクセルを踏んでいる。レース中止のレッドフラッグに腹を立てていたのは、TV関係者とFOMだろう。ダイナミックで予測がつかない展開ほど面白いものはないのに、途中で終わってしまった。
 マレーシア関係者はスコールの危険を回避するために、来年度は昼間レースを切り替えるつもりらしいが、貪欲なエクレストンが了承するかは分からないだろう。TV視聴率上昇のためには、黒い雲が迫ってくるほうが緊迫感をよぶ。FOMはこの不安定な気象条件を手放すわけがない。レースの安全性や観衆の迷惑よりも、TV視聴率と金儲けが優先されてしまう。それがF1世界が荒波を生き残る手法になる。
 雨が降ると、ピット戦術が結果を左右する。ロス・ブラウンは激変する天候に巧みに対応させて、バトンの優勝を導いている。フェラーリは早すぎるタイヤ交換によって、順位を失った。トップを快走していたロズベルグは、豪雨に妨害されて下位に沈んでいる。マレーシアはレース戦略の重要性を悟らされる展開になった。1位にいたから1位になるのが当然とないかないのがレースになる。一瞬の最適な判断が勝利につながるなら、ロス・ブラウンにかなう奴はいない。
 戦闘力はブラウンとトヨタが一歩リードしている。レッドブルの速さはほとんど互角だろう。開発に苦しんできたウィリアムズがトップランクに復活してきたのは、想定外の喜びになる。マクラーレンは開発が遅れ、フェラーリは混乱しているので、このチャンスを生かさないと、チャンピオンに届かない。ブラウンの未来は資金が不足するかどうかにかかってくる。有力スポンサーを確保するには、レースで勝つしかないし、それを現実に成し遂げていることに驚かされる。撤退したホンダのエンジニアたちは、今何を思っているだろうか。






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Last updated  2009.04.06 08:56:45
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