MATRIX7

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2009.04.10
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カテゴリ: サッカー
 ドイツのバイエルン・ミュンヘンともなれば、強烈な攻撃力を持つ欧州クラブの一つになるから、けっして弱者ではないはずなのに、まともなサッカーをやらせてもらえなかった。09年シーズンがバルセロナの最強を実感させる時代になることは間違いない。MFの正確なパスとFWの突破力は、バイエルンの守備陣をほんろうした。このレベルの攻撃に立ち向かったことがないことは、守備陣の鈍さで理解できる。バイエルンのDFラインの予測を超える速さを展開するメッシ、エトー、アンリに振り回されて、あっけなく崩され、前半だけで4点を献上している。
 パスサッカーに対する研究が進んでくると、このシステムに対する賛否両論が鋭く対立する。攻撃重視か、守備重視かの選択を迫られると、ふつうはどちらかに一方に割り切るしかない。敗北したバイエルンは、ホームで攻撃を仕掛けるしかなくなった。それに対して、バルセロナは敵地の引き分けでもよく、2試合合計で負けなければトーナメントを突破できる。パスサッカーのメリットは、どちらの戦局にも巧みに対応できることだろう。失点が許されなければ、1トップ気味にして陣形を下げる。攻撃重視だったらば、3トップを軸に前線を押し上げればよい。課題はどこまでもFWの攻撃力にあり、これがないと相手の守備を崩すことができず、パス遊びで終わってしまう。
 戦力というのは、ある意味で財務力と一致している。資金がないと有能な選手を集められない。選手を集められなければ、弱者で我慢するか、それともアーセナルのように若手育成に力を注ぐしかない。どちらも一朝一夕では不可能だから、流れを変えるには、数年の年月が必要になる。バルセロナは補強でクラブを強化したけれど、天下を制するにはそれだけでは不十分だった。徹底したトレーニングと意識の改革と指揮官の戦術がものをいう。ジョゼップ・グアルディラ監督が選手の意識を変化させることに成功したのは間違いない。
 世界最強はマンチェスターUか、それともFCバルセロナかは興味が尽きないだろう。チェルシーが本来の力をだせば、2クラブにそん色のないゲームができる。リヴァプールとアーセナルは戦力的に一歩劣る。こうなってみると、イングランド・プレミアに対抗できるのは、資金を持つバルセロナしかいないことに気づく。イタリア勢やドイツ勢では太刀打ちできない時代になっている。おそらく、この先数年間はそれが続く。その日暮しのサッカーを続けているイタリアやドイツが復興するには、相当の時間がかかることをバルセロナとバイエルンの戦いが示している。それほどにバルセロナは強い。





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Last updated  2009.04.10 15:21:00
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