MATRIX7

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2009.06.29
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カテゴリ: サッカー
 ヨハネスブルクのコンフェデ決勝戦がブラジルの勝利で終わった。ブラジルの底力には言葉もない。スペインが惨敗した姿をブラジルが繰り返すことはなかった。2点差を跳ね返して、アメリカに勝利するには強烈な圧力が必要になる。日本はドイツ大会でブラジルに粉砕されたが、同じことが起きてしまった。パワフルなアメリカでも、ブラジルを仕留める事はできなかった。それを実現させた運動能力は計り知れない。
 ヨハネスブルクで混乱もなく、コンフェデ大会が終了したことは、南アフリカの現状を考えると予想外の成功だろう。「世界最悪の犯罪都市」と呼ばれるヨハネスブルクで、本当に国際大会が行えるのかという疑問に明快な答えが出た。後は、ワールドカップに向けて準備を続けるしかないけれど、ワールドカップ以外には難問が山積している。解決策も持っていない。ワールドカップを起爆剤に経済発展をという言葉は美しいのに、実がないことも歴然としている。
 ワールドカップが開催されることになったのは、政治的な理由だろう。アフリカでワールドカップが行える国は少なく、エジプトは国内にイスラム過激派を抱えている。シリアは独裁政治が続いている。ナイジェリアは産油地帯の民族紛争に悩まされている。南アフリカは政治的に唯一安定していて、テロも少なく、国際大会が可能に見えた。国連とFIFAは都市の表面だけしか見ないので、ワールドカップ開催にふさわしいと思っても仕方がないだろう。
 ヨハネスブルクでは外国人に厳しい警告が出ている。「一人歩きをしてはいけない。公共交通機関に乗車してはいけない。札束をもって歩いてはいけない」高級ホテルだと警備しているから身の危険は少ないけれど、バスやタクシーから降りた瞬間に危険が迫ってくる。政府は安全地域と安全時間帯を設けて、そこに警備陣を集中するというが、安全地帯以外はむしろ警備が手薄になってしまう。
 ヨハネスブルクの犯罪率が高い理由は急激な都市化、世界不況、難民流入などがある。貧しい人々が富を求めてヨハネスブルクに集まる。そこには仕事や収入の当てもないのに、貧しい農村部から多くの人々が集まる。南アは豊かではないのに、他のアフリカ諸国よりも所得が多いので、難民も流入してくる。裏通りでは民族対立やマフィア勢力の拡大が始まる。金さえ出せば、武器も自由に手に入る環境では、犯罪を防ぐことは難しい。警察は多すぎる犯罪に手が回らない。これらの問題の解決に、ワールドカップは役に立たないことが悲しい。





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Last updated  2009.06.29 13:49:40
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