MATRIX7

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2009.09.15
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カテゴリ: モータースポーツ
 レッドブルのマテシッツ・オーナーがルノーを批判している。優勝戦線を脱落したのは、ルノーエンジンの低性能によるものだと考えているらしい。確かに、イタリアGPでは、メルセデスエンジンが上位を独占している。しかし、それは偶然の一致に過ぎないことは、レッドブルのエンジニアも熟知しているはずである。Fインディアのマシンが速かったのは、メルセデスエンジンのためではない。最高速度が高く、さらにシケインで安定していたからになる。最高速度を上げるにはパワーが効くけれど、エンジン開発は凍結されていて、ワークス間のパワー性能に差はない。
 レッドブルのマシンは空力に大きく頼っている。モンツァのような高速サーキットに対応してダウンフォースを大幅に削ると、グリップが不足して操縦性が不安定になる。最高速度を上げるには、ダウンフォースを下げるしかない。Fインディアの車載カメラ映像は、コーナリング時に挙動が安定していることを映し出している。それに比較すると、ベッテルのコーナリングは常に修正の連続で苦しい。タイヤがまともにグリップせずに、マシンが横滑りしている。これでは上位グループと戦えない。レッドブルはエンジン以前の問題を抱えている。
 ルノー・エンジンが暴発したという点は、批判に値する。今シーズンは8基のエンジンしか使えない。シールを開封して修理することさえも禁じられているので、ペナルティ覚悟で新品エンジンを使うしかない。エンジン・ローテーションが崩れてしまった原因は、ルノーの信頼性不足にある。新品エンジンを追加すると、予選10番降格処分になるので、そのレースに勝つことは難しい。マテシッツの怒りはこのシステムに向かうべきだった。メルセデス・エンジンは格別高性能ではなく、品質と安定性に向けられていると考えるべきだろう。
 イタリアGPで理解できたのは、レッドブルのマシンの性能が優れているわけでなく、ベッテルの才能が勝利に結びついていたことに尽きる。空力面の進化で有利に立った瞬間もあったが、即座に学習されて追いつかれてしまう。来年度のマシンの開発も重要であり、改良に全力を尽くすわけにはいかない。兄弟マシンであるトロ・ロッソの遅さを計算すると、レッドブルの優位性は消滅したと考えるべきだろう。ルノーに八つ当たりしても、反発されるだけになる。
 怒りのレッドブルは、エンジンをフェラーリに変えると予想されている。代わりにウィリアムズがルノーを使う計画を立てている。メルセデスは3チーム供給が事実上の限界だろう。トヨタは本社で行われる重役会議を乗り越えねばならない。ルノーが来年度も残留するには、ピケ・ジュニアの告発を乗り切らねばならない。新参3チームはコスワースと契約しているが、開幕戦にマシンとエンジンが合体できるかという疑問をもたれているのが現実の姿になる。





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Last updated  2009.09.15 09:23:54
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