萬華鏡-まんげきょう-

2004年10月14日
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カテゴリ: 陰陽師について


陰陽師布教活動の一貫です(⌒◇⌒)ノ
それ以外の暇つぶし日記は「もうひとつのあめみこ日記」でどうぞ?!


当時の貴族は大まかに下記の3ランクに分類されました。
◆三位(さんみ)以上・・・上達部(かんだちめ)公卿
◆四位・五位    ・・・殿上人(てんじょうびと)
◆六位以下     ・・・地下人(じげびと)

一番上の上達部は上流貴族。大体人数で言うと30人くらいが該当したようです。
次が殿上人で大体四位と五位の貴族。
その下が、その他大勢・・・の地下人と言われていました。

上の2ランクは殿上人と言われるように、宮中の清涼殿の「殿上の間」という部屋に入ることが許されていたんですね(だから殿上人)
このことを「昇殿(しょうでん)」と言って、昇殿を許されるかどうかが上流貴族とそれ以外とを分ける大きなハードルになっていたようです。

それで陰陽師の登場人物についてですが、ここでは小説や映画でのお話に言及します。

安倍晴明は映画「陰陽師」では、陰陽寮に属する6人のうちの陰陽師。官位は従七位の文官。つまり地下人ですね。原作やコミックでは陰陽博士ということになっていますが、官位はやはり七位。
源博雅は映画では右近衛府 中将で官位は従四位下の武官。押しも押されぬ殿上人です。(原作では従三位)
ちなみに、陰陽寮のトップである陰陽頭(おんみょうのかみ)道尊は従五位下の文官ですから、キワキワで殿上人なんですね。

「七位程度の陰陽師が帝と直接話したりすることなんて有り得るの?」
陰陽師2公式掲示板などで論議されていたこともありますが、この時代であればほぼ考えられないことだったようですね。
でも、それは映画。まぁ、大目に考えて深くツッコむのは止めときましょう(笑)
だけど原作やコミックでは、晴明が村上天皇と直接会話するようなシーンは描写されてなかったのではないでしょうか博雅くんがいつも、帝と晴明のパイプ役として勅を賜り、晴明邸へ持ち込んでいるのが殆どだったような記憶ですね。(もし、思い違いであったとしたらご存知の方、教えてください(⌒◇⌒))

原作の設定では村上天皇の御世となっていますね。
村上天皇と源博雅は血縁関係です。前にも日記に書きましたが、博雅くんは醍醐天皇の孫にあたります。村上天皇も同じ孫にあたるんですね。様々な権力がうごめく平安。天皇でさえも利用しようとする藤原家の企みが見え隠れする時代であれば、同じ皇族出身の博雅君には村上天皇も頼っていたりして?晴明と博雅が友達だった、なんて史実はどこにもありまえせんが、博雅は中務大輔の役職についていたこともあったようです。中務大輔は中務省の長官だそうで、陰陽寮も中務省に所属。建物も隣同士ということを何かの本で読みましたから、実際に顔は見知っていたかもしれないですね。

こちらにお見えになって書き込みくださる方は、平安ツゥー、陰陽師ツゥーがたくさんで、とても敵いませんが、もし他にご存知の情報があったら教えてくださりませ(笑)






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最終更新日  2004年10月14日 23時06分12秒
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