萬華鏡-まんげきょう-

2010年02月20日
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このタイトルは、今年の新春能狂言番組で放送されたもの
ようやく観れました大笑い

もう2月も中旬過ぎてますけど(汗)

狂言って、テレビだと退屈で現代我が家の時空の流れに添わなくて、じっくり楽しんだことはあまりなく、贅沢だけれど言うなれば「やっぱり生でないと」と思ってました。

でも、これがまたテレビを通してもホッコリ笑える良い芸能だと、能楽堂から少し遠退いて改めて感じたのでした。
なんといっても「魚説法」大蔵流の千作じっちゃん

人間国宝にじっちゃんよわばりm(__)m


そして何よりキュート
大蔵流「魚説法」では、浜近く育った住持が、上方(都)にのぼる途中、持仏堂を建立した都人が説法をしてくれる住職を尋ね歩いているとニーズに合ったお坊さんに出会い、物語が展開する。
住持は「旅宿として泊めてくれる」って言うから着いてきただけなのに、説法をしてくれなどとと言われ、説法などを知らないこの住持は困った挙げ句、「いいや、浜近く育ったから魚の名前は良く知ってるし、適当に魚の名前を並べて誤魔化そう」と説法を始める―――。
当然そんなインチキ説法がまかり通るわけでもなく、住持は怒られ…。
そんなような話です。
↑すみません、適当で(笑)

法要を営むのに住職を探しに行ったら、いないのでその辺にいた新発意(見習い僧)を連れてきたら適当な魚説法をされてしまうと言う和泉流とは大体オチは同じですが、ちょっと設定が違いますね。
そもそも、持仏堂を建立したからって、とりあえずそこら辺を歩いて住職を探そうだなんて男も、自分で「俺って志が高いからさ」なんて触れ回って歩く割に無計画(笑)
思えば住持のほうが災難なのかも…(^_^;)
それでも、そんな暢気で平和な町民の生活が見えてくるようで喉かな気持ちにさせられる。

これぞ狂言スマイルスマイルスマイル


七五三さんは、若い頃は銀行でサラリーマンしながら週末は狂言師をされていた事で有名。
やがて息子二人(宗彦くんと逸平ちゃん)も立派な狂言師になったし、茂山家は本当に巧~く狂言好きにさせてしまう要素がこの家長 千作じっちゃんにはあるのでしょうかスマイル



二曲目は和泉流「舟渡聟」
DVDでも生舞台でも大好きな曲。
シテ(舅)は万作さん

アド(姑)は石田さん


聟入のご挨拶に手土産として持参した御酒。
道中行き合った船頭に半ば強奪されるように殆んどを飲まれてしまう聟。
実はこの船頭は、この聟が訪れるはずの舅だった。
挨拶を待つ聟に気付いた舅は「合わす顔もない」と留守を告げてくれと妻に懇願するが聞き入れられず、自慢の髭まで剃られて聟と対面する。やがて正体がばれ―――。
と、そんなお話



すみません。あらすじ手引きが手元になくて、通勤中思い当たるまま書いてるんで適当です。
過去ログ、狂言あらすじのページにあったかな…←忘れてる(爆)



これもまた、万作さんのキュートさが何とも言えない
お年を召されるとますます味わい深くなるのが狂言の奥行きの深さ。

萬斎さんの聟は、宗論にでてくるような法華僧のように頑なでいて、キリリとしていて婿入り先への訪問を控える初々しさ…は、なけれども(笑) 適当な船頭(舅)との対比がまた絶妙で面白かったです。

最後に温かな心で舅と相舞を舞う流れも嫌みがなく、観ている方も温もりを感じられる、そんな舞台だと感じました。
テレビ放送のための録画で、お客さんを入れないで演じているけれど勿体ない(笑)

ちょっと生狂言からは離れてますが、改めて思ったこと。
狂言て本当飽きないなぁスマイル





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最終更新日  2010年02月20日 23時23分53秒
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