本日*晴天なり

本日*晴天なり

初対面のはずなのに


春なのに…春なのに…本当に溜め息ばかり出る…

加えて絶叫( ´д`)


「ああ、何が悲しくてテニス部のマネージャーやらねばならんのだ。
 部活見学して決めたかったのに…バスケとか…陸上とか…運動部だけじゃ
 なくて文化部だって考えてたのにさぁ…」



「やはりマネージャーは常に部長の側においておかねば…
 部活着は何にしようか…ここは部員の気持ちになってもらうためにもユニ フォームを着せるべきだな。
 確か女子テニス部が愛らしいユニフォームを纏っていたな…一着追加注文 させよう。」









ブツブツ言いながら歩いている私の横でもブツブツ言ってる人がいるけど








マネージャーなんだからジャージで良いじゃねぇか。
何でわざわざユニフォーム着てサービスしなきゃなんないんだよ。
大体そういうことはさ、せめて心の中で言ってほしいね!!!!
まあいきなりユニフォーム着ろって言われても無理な話だけどさ…;
もう国光は自動モザイク&音声修正でいいや。

すぐに中学にしては広めのテニスコートが見えて来た。
もう部員が練習初めているのか、打ち合いの音が聴こえる。


あれがレギュラーなのかな?
明らかにオーラが違うというか、ジャージも違うし。
国光がコートに入ると部員達が一斉に整列した。
おお…圧巻…こんな変態でも部長やってんだもんな。
これって尊敬に値すんのかなぁ…
ちょっと緊張しながら国光の横に立つ。
皆の視線が一気に自分に注がれた。
そうだよね…;私明らかにここにいたらおかしいもんね…;


「突然だが、彼女は今日からうちの部のマネージャーとなる。椎名逸水だ。」


国光に紹介された途端、ザワザワと話し声が聴こえた。
皆思いもかけない事態に驚いてるなぁ;と思いながらも、


「椎名逸水といいます…よろしくお願いします。」


ぺこりと頭を下げて挨拶をした。


「言っておくが、彼女は今日転校して来たばかりだ。
 わからないことだらけだと思うので、皆きちんと教えてやってくれ。
 乾…お前にマネージャーの教育係を頼みたいのだが、良いか?」


国光が視線を向けた先には、眼鏡をかけた大変背の高い人がノートに筆を走らせていた。


「お前の頼みを断るはずがないだろう。」

おお、なんて私好みの声なんだ…///(え
国光も声はまあ良いけど中身に物凄く問題があるからなー;


「それから、レギュラーは前に出てくれ。」


お、レギュラーさん達とご対面か!!!(ドキドキ)
すぐに国光を含めたレギュラー陣8人が出てきた。

「よ、よろしくお願いします;!!」

流石の私も緊張してしまったわ;
声裏返った…


「よろしく~☆
 逸水ちゃんって言うんだね!!可愛いにゃ~」

「え!?ど、どうもです…///」

手をぎゅっと握られてしまって恐縮ですw
何だか人懐っこい人だなぁ、と思った。
語尾ににゃ、ってつけてるし、なんか猫みたいだ…


「オイラは菊丸英二(きくまる えいじ)だにゃ☆
 逸水ちゃんは2年生?」

「あ、はい。そうです。」

「じゃあ俺が先輩だねw
 英二先輩って呼んでね~?」

「はい、じゃあお言葉に甘えて、英二先輩って呼びますねw」

どうも英二先輩の笑顔につられてしまう。
私までニッコリ笑ってしまうし、これは先輩の強みだなw



「英二ばっかりずるいよ。
 いつまで手握ってるつもり?」



英二先輩の肩をポン、と叩いて微笑む貴公子が来ました。
英二先輩はすぐに手を離して青ざめちゃったよ…貴方誰!!?


「ああ、僕は不二周助(ふじ しゅうすけ)って言うんだ。
 僕も君の先輩になるね。」

「え、あ、そうなんですか…;(あれ?声に出したっけ?)」

「くすっ…顔に書いてあるよ…
 逸水だったね…よろしく。」

にこりと微笑んで握手をされた。
あ、なんだろうこの人。










勝てる気がしない






黒いオーラみたいなものが一瞬見えたような気がしましたけど、それは悪霊ってことでご勘弁!!!(え





「ふ、不二、握り過ぎだろ…;」


なんだかこの人は人が良さそう…おっと!!!
良い人っぽいなw
それにしても不思議な髪型をしてる…


「ああ、ごめんごめん。
 大石も握りたかったんだ?」

「えっ!!!?
 い、いや、そういうわけじゃ…;!!///」

不二先輩にニコリと微笑まれた先輩らしき人は、返答に困っていた。

「くすっ、冗談だよ。」

「不二…;///」

「彼女が待ってるよ…自己紹介したら?」

「あ、そうだったな…;
 俺は副部長の大石秀一郎(おおいし しゅういちろう)だよ。
 よろしくね、椎名さん。」

悪意とか下心とかが全くない爽やかな微笑みにちょっと逸水たんはときめいちゃったよw
でも髪型がなぁ…しかし副部長だし先輩だろうから変とは言えないよな…笑)
でも良い人っぽいし、この人を頼ることにしよう!!!

「はい、よろしくお願いします☆」

「あ、俺は河村隆(かわむら たかし)ね。
 3年だよー。よろしく。」

横からサッと登場した長身の男性も大石先輩並に優しげで穏やかな笑顔を向けてくれた。
ああ、この人も良い人だ…☆

「あーーー!!!!
 どっかで見たことあると思ったら、椎名さんじゃないっすか!!!!」

ハハハ☆
凄い声量だ。
耳がキーンとなりましたw

「えっと…あ!!!
 桃城君だっけ?」

「そうっす!!!
 覚えててくれて嬉しいな~!!!」

元気な人だなぁ、と感心してしまう。
その元気下さい。

「桃城君って2年生?」

「はい!!」

「じゃあ同じ学年だし敬語の必要ないから、普通に話して良いよ?」

「あ、そっか…なんか先輩に見えるからつい…
 椎名って呼ぶけど、良いか?」

「うんw」

「じゃあ俺は桃で良いぜ。」

ニカッと笑った時に見える白い歯が光った気がするぜ。

「うん、じゃあ桃って呼ぶねw」

いやー、同い年って気兼ねしなくて良いねw
しかも桃は話しやすいしすぐ打ち解けられそう☆

「桃先輩、何で知ってるんすか?」

「ああ。今朝ちょっと話したんだよ。」

「へぇ…ナンパ?」

「ちげぇよ!!!
 急がねぇと遅刻するって忠告したんだよ!!!」

「なーんだ。」

私よりも10cm位低いかな?
どうみても1年生だよね、っていう男の子が横から入って来た。
帽子被って桃と対等に話したりして、生意気盛りって感じだなぁ。
とか思ってたら、いきなり視線が私に移った。

「ねぇ、先輩って部長とどういう関係なの。」

「えっ;!!?」

「部長がマネージャーなんか簡単に入れると思わないし、何より今日転校し
てきたんすよね?
もしかして彼女とか…?」

凄く有り得ない言葉が聞こえました。
一瞬天国が見えちゃったよ。(え

「いや!!!そんなこと有り得な 「実はそうなのだ」























ちょっと国光さぁぁぁん(; ゚ ロ゚)ナン!( ; ロ゚)゚ デス!!( ; ロ)゚ ゚トー!!











「違っ、違うから!!!!!」

「逸水…いずれはわかってしまうことなのだ…
 ここは包み隠さずに全て話してしまおう…
 俺とお前は列記とした恋人同士だと…」












「歯ぁ食いしばって下さい!!!!!」










拳が手塚さんの顎にHIT!!!!
おおっと!!!!
ダウーーーーン!!!!!
カウント取ります!!!!!
ってそんなことやっとる場合じゃないが、













この人本気で島流ししたろか






てか部員達ひいちゃった;!!!!
国光が変なこと言った挙句、私までいつもの癖が出ちゃったから;;





「あ、彼女じゃないんすね…;」

「勿論だよ!!!
 こんな変態の彼女になる人の気が知れないわ!!!!」

「ふぅん…じゃあオレが先輩の彼氏に立候補しようかな。」

「えっ!!!?」

そんなこと言われたの初めてだ!!!!
ちょっと後輩君、人をからかうのはよくないよ!!!!


「越前!!!!
 逸水は俺のSWEET HONEYだぞ!!!!」

「違うっつってんのに(゜□゜;)!!!!!
 まるで話聞いてねぇぇぇぇ!!!!!」


「て、手塚!!!
 口から血が出てるぞ;!!!」

大石先輩ったらそんな人、気にしなくて良いのに優しいなぁ。


「あ、ついでにその変態部長、私に近付かないように押さえといて下さい。」

「え、あ、ああ…;」

大石先輩は私の言葉に忠実に従って、国光をガッシリ押さえてくれた。
河村先輩まで一緒になって押さえてる…感動です☆

逸水!!!
 俺と誓ったあの愛は永遠ではなかったのか!!!?
 一体俺の何が不満だと言うのだ!!!!
愛なら毎日溢れるほど注いで…はっ!!!!

もっと身体を重ねたいということなのか…!!!!?
焦らしているのかーーー!!!!












はい聞こえない。











確かもう一人レギュラーがいたような気がするんだけど…あ。

バンダナを巻いた強面がおりましたー!!!!!
なんかフシューとか聞こえるけど気のせいだよね!!!!


私はそそくさと強面君に近付いてみた。
強面さんはギロリと私を睨み付けて来た…恐いけど…




変態に比べれば顔の恐さなんて




こういう時はにこりと微笑んでみましょうw
ほら、笑顔は最大の武器ですv
たじろいだり頬を赤らめたりする男の子が実に可愛い笑)
強面君は豆鉄砲でもくらったようですねw


「君もレギュラーでしょ?
 私は椎名逸水、よろしくね☆」

笑顔は絶やさないことですw 

「あ、ああ…
 俺は海堂薫(かいどう かおる)だ…」

おお、ちゃんと応えてくれた!!!
ちょっと感動しました☆


これで全員の顔を覚えたし、完璧だw
まあ私の視界の隅を変態さんが汚しているけど、そこは気にしないとして。

「し、椎名さん…手塚はいつまで押さえておけばいいんだい…;」

「奴が気絶したら離して下さい(´・ω・`)」

「えぇぇぇぇ;!!!!」

そんな無茶なお願い聞く人いないよなー、とか思ってたのに、


「大石、こうすればいいんだよ。」って…












不二先輩ったら手刀で気絶させちゃったよ;!!!!!!






「あ、冗談だったのに…本当に気絶しちゃったね。」


大石先輩の腕の中でぐったりしてる国光を、いつもと変わらぬ微笑みで見てる貴方って一体…!!!
恐いよ;!!!!!



「しばらくしたら起きるだろうし、それまで練習してようか?」

「あ、ああ…;」

皆怯えている…!!!!!
しかも不二先輩、保健室に連れて行こうとか言わないんだね!!!!!


「そ、それじゃあ皆…練習を始めようか…;」


国光をベンチに座らせた後、大石先輩は部員に指示を出した。
大人しくそれに従ってランニングに向かう部員達…
私の横でノートにペンを走らせた乾先輩は、何やら濁った色のスポーツドリンク(?)を用意している。


「…乾先輩…そのドリンク…飲めるんですか…」

「ああ。きちんと栄養を考えてあるから身体には良い。
 飲んでみるか?」

「いえ。結構です。」

嫌な予感がしたので私はきっぱりと断った。
見た目からして予感は絶対当たるだろうけど;
ベンチには気絶させられた変態部長。
気絶させた張本人は爽やかにランニング中。
部員兼マネージャーは得体の知れない飲み物用意してるし。
レギュラーは結構個性的で面白そうだけど・・・


「乾先輩…私ここでやっていけますかね…」

「それはお前の力量によるな。」





切り抜けられんのかな、この修羅場。
でも、頑張ろう自分!!!
もう入部しちゃったんだし、やることやらなきゃ!!!!
きっと楽しい学校生活を送れるはず…!!!!
すぐに皆と打ち明けて、沢山友達も出来て、きっと彼氏も出来ちゃうんだ!!!
そう思うとやる気出て来たーーー!!!!
早速マネージャーの仕事やるぞー!!!!!







しばらくして私は、乾先輩のドリンクという修羅場を目の当たりにした。



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