貧乏旅人 アジアの星一番が行く 世界への旅

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アジアの星一番Ver3

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2008.10.20
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テーマ: 世界への旅(301)
カテゴリ: バングラデシュ



ラジシャヒでは、両替の為に、又、銀行へ行きました。
IFIC BANKは、仕事拒否窓口係りに引っかかり、両替不可でした。

木曜の午後3時。ここで両替出来ないと、金曜、土曜が週末の、
当地では、両替不可能となり、大いに困ります。
(実際は、両替屋さんが、あるらしいので、困りはしなかったでしょうが。)

近くにあった、International Bank と言うりっぱな名前の銀行へ行きました。
銃を持った、怖そうな警備員もいます。
窓口へ、と言っても、普通の机の前です。そこへ案内されました。
隣のおっさんが、「担当が、今、昼食中だから、少し待ってくれ。」と言います。

僕は、大げさに、「え! えええー! 今、午後3時だぞ! バングラでは、
昼飯、今頃、食うのかー?」、と手を大きく広げて言いましたです。
そしたら、そのおっさん、俺がやる、とか言い出しました。

とは、言っても、パスポートを、めくって眺めているだけなんですけど。
最初のページから、最後まで、1枚づつ、彼はチェックしてました。
増刷してあるので、普通のパスポートの2倍はあるし、パスポート更新
してから、十数カ国へ行っているだろうから、時間はかかります。

で、「いつ、当国へ入国しましたか?」、と聞いてきました。
「お前が、今、調べたんだろう!」、
と言いたかったですが、両替して貰わねばならぬ、こちらの弱みもあるので、
「ハイ! 10月13日です!」、と朗らかに答えました。

と、そいつ、仮に、アブドラ・アジズとしておきましょうか、アジズです。
そのアジズ、少し図に乗って、「どこに記録がある?」、と、質問して来ました。
「お前が、今、調べたんだろう!」、
と言いたかったですが、弱みがあるので、渋々、調べだしました。
見つけるのは、結構、面倒ですねー。仲々、見つかりませんよ。

そしたら、アジズ、「色んな国に行っているなー!」、などと雑談をしたい
らしいのです。元々、担当じゃないし、やる気は全くないのですね。
こりゃーアジズに、言っても無駄だと感じ、雑談に応じることにしました。

ここで、アジズには、弱みはなくなった訳です。

どこに住んでる?
サウジで働いていたのか?
シリアにも行っているな?
子供はいるのか? 奥さんは?
職業は何だ?
バングラの女はどう思う?(関係ねぇーだろ!)

などなど、もう質問攻めです。廻りに同僚が、二人もやって来ました。
弱みはないし、面倒なので、無視しようとも思いましたが、ここでも、
おいしい紅茶は出してくれるし、押し黙ってもやることないので、一応の
対応はしていました。

サウジ出稼ぎの話になりました。

「結構、沢山、お金、貰えるのだろう?」
「ええ、まぁまぁ。」
アジズ、計算機を持ち出して、何やら計算しています。そして見せました。
「583」と言う数字が、ありました。
「これが、US$換算の俺の月給なんだ。あんたは、いくら位だ?」
どうだ! 高給取りだろ! ってな、雰囲気が、彼から漂っています。

こう言うことを平気で聞いて来るのですね。
なので、ここで、一瞬の内に考えつき、驚かしてやれ、と思いました。

「ん? そんだけー? それ、俺の1日の給料だな!」、
と583の数値を指して言いました。

アジズ、目の玉、まん丸にひん剥いて、身体を前に乗り出して来ました。
「ほ、本当か? 俺の給料、高い方だぞ! 1日、こんだけ貰ってるのか?」
ちょっと、身をそらして、偉そうぶって質問してたのに、アジズ大変身です。

583US$って言えば、大体6万円ですよね。
で、年間50週として、週休2日、祝日と有給休暇で30日とすれば、
実働、220日ですから、それに6万円かけると、1320万円。
(アジズに計算機借りて、計算したものです。)

ひぇ~! 年棒だと、1320万円だ!
思わず、大嘘がばれそうな、声を出してしまうところでした。
だけど、この位、貰っている日本人は、いるでしょう、その人数、結構多いかも。

と言うことで、計算機から顔をあげず、何度か、計算して、そして、
「そうだ、1日で、その位、貰っている。」、と、自信を持った振りして答えました。

ひぇ~! 今度は、アジズが声を出しました。
近くの同僚に、何か説明しています。

それから、偉そうぶった態度は、全く影を潜め、日本で働きたいが、
その時は、助けてくれるか? と、銀行の自分の席なのに、職業相談に
なっています。「そんな話して、ええのんかー?」 と聞きたい位です。

そんなこんなで、時間をつぶしていたら、のっそりと、担当が帰って
来ました。又、パスポートを1枚づつ調べています。
そして、いつ、入国した、だの、又、同じような質問攻めです。

こいつら、よっぽど、暇なんでしょうなー。
ま、僕も、暇って言えば、暇ですから、付き合ってあげます。

どうも彼らの説明によれば、バングラデシュでは、パスポートに現金
持ち出しの金額を記載し、それ以上、使えないようなシステムに
なっているようなのです。

それで、彼らは、パスポートの、その金額の記載箇所を探していたのです。

「日本に、そんなシステムはない。幾らでも持ち出しOKだ。」
と、説明してあげました。

おー! ニッポンすごい! ってな、顔してます。
隣のアジズも、自分の仕事しないで、身を乗り出してずっと、こちらの
やり取りを聞いてます。

「で、幾ら、両替」、と聞かれました。
本当は、100ドル両替しようと思っていたのです。1日、1500円位で旅して
ますので、既に両替済みの100ドルと合わせれば、10数日間は持ちます。
でも、バングラの両替って面白いから、もう1回くらい、どっかで、両替して
見たいと思い、50ドルにしました。

そしたら、透かして見たり、札を紙に擦り付けて見たり、アジズにも
渡して、同じような確認をしていました。なんなんじゃ?

担当が、パスポートをコピーして来ました。

「日本は、本当に、確認許可なしに、お金持ち出していいの?」
又、聞いて来ます。
「あぁ、2万ドルでも、3万ドルでも、じぇ~んじぇん問題ない!」
それでも、まだ信用出来ない顔してます。
「この前なんか、10万ドル持ち出したけど、問題なかったど!」
って言ってやりました。(そんなに持ってないけど。)

大体、今どき、現金をそんなに持ち歩く人なんていませんよね。
キャッシュカード持っていくでしょ。現金はやばいです。
まぁ、先進国って言われている国の人なら、すぐ分かるでしょうがねー。

しかし、彼は、日本は、金持ちなので、そう言う事なのかなーって顔して
ましたが、それでも、まだ、両替してくれません。パスポート持って、どこかへ
行きました。どうも、上の人に相談に行ったらしいです。

待つこと、しばし。
アジズに、バングラの名所なんぞを、聞きながら待ちました。

担当、帰って来ると、「パスポートに、50ドル両替したと書いて良いか?」
と聞いて来ました。

「世界各国、49カ国行って、両替しているが、そんな話聞いたことない。
パスポートは、日本政府が、管理している。僕にその権限はない!」
って答えると、担当さん、困った顔して、今にも泣きそうです。

なんだか、可哀相になってきて、「だけど、それ書かないと、両替
出来ないなら、仕方ないよねー、許可システムが違うんだもの」
と、言うと、ようやく、両替する方向に進みそうになって来たのであります。

ボグラの銀行では、あの個室の偉い人の部屋で、簡単に両替
出来たのに、なんで、ここは、こんなに時間がかかるのでしょう。
分かりませんねー!

で、パスポートに、このように記載されました。そして、きちんと、
サインまでしましたよ。パスポートに両替の証明を記載されたのは、
初めての経験です。

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Last updated  2008.10.20 19:57:51
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