GODの館ver.3

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(31~40)

第三十一話  くらいつく!![前編]

スタートから約10分経過・・・

武「はぁ・・・はぁ・・・」
武はサドルに座りながらの走行。芝田も同じである。
武「ふぅ・・・はぁ・・・」
疑問はなかった。
武は明らかにスローペースであることに疑問を持たなかった。
まだまだ体力に余力を残していることを利用し逆転不可の大差をここでつければ佐田工の勝ちはほぼ決まりであろう。
武がこの錯覚に陥ったのは芝田のスローペースである。
武「・・・・」
後ろを振り返っても芝田はいない。
武はすでに大差がついていると思い込んでいるのだろう。時にはスパートをかける部分はあるがそのスパートは芝田が近距離に存在していた場合と比べるとあまりにも短い。
芝田「・・・はぁ・・・」
芝田は確かに一定の間隔でついてきているのだ!!
ワンコーナー遅れている場所で!!
芝田「(いよおおし、いいぞ)」
武「ふぅ・・・はあ・・・」

しかしさすがに終盤になると武も全力を注いでスパートをかける。この作戦はせいぜい中盤までしか効かない。
それゆえ芝田はそのスパートについていかなければいけない。
武「・・・・」
さらにこの終盤のスパートは芝田から始めても意味がない!!あくまでも武は大差がついていると思っているし意表はつけるが最後は結局武が差を広げてしまう。
スパートは必ず武から!!
そして芝田の試練はそのスパートをいち早く確認しそのスパートに続かなきゃいけない!!

芝田「はぁ・・・はぁ・・・」
武「はぁ・・・はぁ・・・」
中盤・・・・
芝田は相手の動きに対する集中力を研ぎ澄ます。
視力2.0の両目がこの自転車レースで炸裂する。
そして・・・
その目で芝田は見た・・・
うっすらと武がサドルからお尻を上げるところを!!
ダンシングである!!!!

芝田「(スパート・・・・!!早くないか・・・、まだ中盤だぜ・・・!!)」

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第三十二話  くらいつく!![後編]

武が立ち漕ぎに入る!!
芝田「(中盤からスパートをかけるとは・・・気づかれたか・・・!)」
武は芝田が後ろにいると感づいてスパートをかけたのではなく思惑なしの咄嗟的なものであった。
芝田「はぁ・・・はぁ・・・」
      シャアアアア!!
離されないように必死にスパートをかける芝田!!
芝田「(絶対にここで離されたら駄目だ・・・、ここでリミット外して全力でやるか!!)」
全力!!
武「・・・・はぁ!!はぁ!!はぁ!!」
しかし全力を出したところで上り型の武を芝田が追うことは出来なかった!!
芝田「くぅ・・・」
死力!!
芝田「(離されてる・・・!!まずい・・・!!)」
武「はぁ!!はぁ!!はぁぁ!!」
芝田「(くらいつく!!くらいついてみせる!!)」
    シャアアアアア!!シャアアアアア!!
芝田「はあ・・・!!」

すると
ここで武が後ろを振り向く!!
武「なに・・・!!」
武が芝田を確認。
武「(な、なんでソコにいんだ!!てっきりウンと離されていると思ってた・・・)」

武が中盤からスパートをかけた理由として精神的な余裕が考えられる。つまり油断大敵。武はこのときに自分が無防備なスパートをかけたという失敗に気づく!!
武「(まずい・・・無駄にここで体力を使ってしまった)」
早すぎるスパートは相手に追い上げの時間を与えてしまう。
芝田「(見られたな)」
武「(相手の作戦か、チィ、陰からついてたのか。・・だからってなんだ。俺はこのまま走りきるぜ、相手が諦めるまで俺はとことんスパートをとめない!!俺が全然余裕だってことを思わせてやるぜ!!!)」
立ち漕ぎ!!
      シャアアアアアアアア!!
芝田「(くっそ・・・きつい・・・・)」

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第三十三話  頂上へ!!

芝田「はあ!!はあ!!」
武「はあ・・!!」
お互い体力残りわずか!!
死力をつくす!!
芝田「(絶対相手もへばってんだ!!俺が先に折れたら駄目だ!!最後の最後まで出し切る!!)」
しかし!!脚がもう限界!!
芝田「う、うりゃあああ!!」
叫び!!
武「!!!むりやりだなあ」
芝田「はああ!!・・・はああ!!」

芝田の叫びは頂上の安部と礒川に聞こえていた。
安部「・・・!!そろそろか」
礒川「・・・・」

武「うおおおおおお!!!!」
武も叫び!!
全体重を使い重い脚を動かし、山の頂へ!!
芝田「はああ!!・・・はああ!!」
武「おおおおおおおお!!!」
芝田「・・・・・はああ・・・!!」
もう限界!!!!
最後の最後に死力を尽くしたのは芝田!!両者の差がここでひらいてしまった!!
芝田「(ちくしょおお、もう脚が動かない・・・!!これ以上はいけねえ・・・)」
武「おおおおおおお!!」
上り型・武のスパートは続く!!
武「おおおおおりゃああああ」

礒川「近いな・・・」

そしてここで安部・礒川の視界に武がうつる!!
礒川「お!!いいぞ武え!!」
安部「く・・・!!」
武「おおおお!!」
武が頂上到着!!たすきを礒川に渡し、佐田工はダウンヒルに突入!!
安部「・・・芝田はまだか」
それから16秒後!!芝田が頂上到着!!
芝田「はあ!!・・・すまん!!ひらきすぎた!!」
たすきを安部へ!!
安部「おつかれ、あとは任せろ!!」

澤西もダウンヒル突入!!!!

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第三十四話  ダウンヒルバトル

相手との間隔は16秒

 <頂上地点>  
芝田と武はその場で寝転んで休憩していた。
武「ヒルクライムでこんだけ差がつけばこっちの勝ちは決まったもんだぜ。上り型でないのによく頑張ったもんだぜお前は」
芝田「ふん、まだ決まったわけじゃねえだろ」
武「・・なに」
芝田「ところで其方の第二走者は何型だ?」
武「え」
芝田「平地型だな」
武「は?」
芝田「スタートした瞬間を見ればわかる。礒川ってやつはスプリンターだろう。まぁ、白河のほうが強いから下りを任せられたって感じか」
武「そうだよ、礒川は平地型だ。でもだからって何だ、こんだけの差があればそんなの関係ねえ」
芝田「それはどうかな、こっちの第二走者は俺たち澤西高の唯一無二の下り型・生粋のダウンヒルエースなんだぜ」
武「!!」

山を下る!!
ここで安部のとった行動は・・・
      ガリガリガリガリガリガリ!!
下ってる最中のスプリント!!これで加速力が爆発的にアップする!!
さらに体を出来るだけちぢこませ空気抵抗を少なくする!!!
     シャアアアアアアアア!!
安部「・・・!!」
そしてコーナー!
次は体を開かせ空気抵抗を利用しつつのブレーキング!レーシングの基本・アウトインアウトでコーナーを抜ける!

ガリガリバンクは次々とコーナーを抜けていく
ストレートは全開!!漕ぎっぱの命知らず・ダウンヒルアタック!!

武「下り型だとお?」
芝田「ふん、ただの下り型じゃねえぜ、安部の筋肉と脂肪で鍛えられた体格がダウンヒルではドンピシャにはまるんだ、基本スピードは通常の倍はある」
武「そんなに自身ありか」
芝田「・・・だからバトルはまだ、わかんねえよ」
武「(馬鹿め。下り型とかそんなのは関係ねえんだよ。たしかに差は縮められるかもしれんが俺たちのアンカーは白河なんだよ・・!!白河がいる限り、負けるなんてありえねぇんだよ)」

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第三十五話  安部全開!!

    シャアアアアアアアア!!!
安部が駆け抜けていく!!
安部「・・・・」
下りの勝負は体力勝負というものではない。まるっきり上りとはマ逆のバトルとなる。
下りはメンタルバトル!!
最後の最後まで我慢強く、集中力をきらさなかったヤツが勝つ!!
     シャアアアアアアアアア!!!!
コーナーへ進入する瞬間、安部の頭の中で素早いマシンコントロールの計算が行なわれる!!
そして自分の想像したスピードとラインを現実のものとする、体の全神経をその仕事に集中させる!!
安部「・・・・」
前方に相手が見えないことを安部は気にしなかった。ただ自分の最高の走りをするのみ。
自分には見えないブラインドゾーンに必ず相手の礒川はいる!!その確信を抱いての全開アタック!!

     ガリガリガリ!!!
スピード加速!!!!
安部「・・・!!」
もう止めようのないスピード!!!!
ここで安部の集中力はハイモードへ突入する!!
安部「・・・(いくぜえ!!)」

コーナーを攻めていく!!
     シャアアアアア!! シャアアアア!!
抜群のスピードコントロール!!

・・・・ダウンヒル・中盤。
16秒の間隔はいとも簡単に潰されようとしていた。

礒川「・・・・」
        シャアアアアアアア!!
限界走行で挑む安部に対し礒川は堅実なダウンヒルアタックをしていた。
あくまでコーナーは攻めずにストレートでとばす。
礒川「・・・・(もうちょいでくだりきるな)」
しかし、その堅実な走行のために、
安部「・・・!!」
安部の渾身の追い上げを成功させてしまうこととなった!!

安部「フン・・・、見えた!!つかまえたぜえ!!」
礒川「え・・・、そんな・・・・嘘だろ・・・」

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第三十六話  並走!!

安部の視界に礒川が捕らえられる。
礒川「(なんてヤツだ。あんだけの間隔を見事に潰しやがったか・・・)」
安部「(このまま行けば抜ける!!)」
礒川「くう・・」
追い詰められた礒川はここで渾身のスパートをかける!!
      シャアアアアアアア!!
自転車を漕ぐ!!
礒川「はあ・・・!!」
安部「(・・・追い込まれて急ぎ始めたな、なるほどね、このまま逃げ切ろうってか。しかし無駄だぜ・・、テメーは逃げれねーよ!!)」
安部もアタック!!
     シャアアアアアアアアアアア!!
中盤後半。両者全力疾走。
ここにきて一番のスピードを出す礒川であったが、やはり下り型の安部からは逃げられなかった。
均衡状態が続いていると思いきや、礒川と安部は並走状態に突入していた。
安部「ふう・・」
礒川「・・・!!」


そして。

<麓エリア・・・>
渡部「ん・・・」
白河「どうやらあと少しらしいな」
渡部「なんだアレ」
そこには山を車並みの速度で下ってくる二人がいた。
渡部「並んでいるのか・・・」
白河「ほお」

安部「うおおおおおおおおお!!」
礒川「がああああ!!」

山を下りきりブレーキング!!
両者たすきをアンカーへ・・・!!
渡部「・・・!!」
白河「・・・!!」
安部「いっけえええ渡部ええええ!!」

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第三十七話  渡部vs白河龍

アンカー!!
渡部「だらああああああああ!!」
安部が渡部へたすきを渡し、ほんの数秒経ったころには渡部のブラックホースはトップスピードまで達していた!!
白河「な・・・」
渡部「あああああ!!」
湘南のシャイニングスターの十八番!!爆裂加速!!
スタートは同時だったがここで両者に差が開く!!
渡部「・・・はああ!!はあ!!」
今ここに澤西vs佐田工のラストバトル!!平地舞台の平地型同士のバトルが始まった!!

安部「頼むぞ、渡部」
礒川「はあ・・はあ・・・そっちのアンカー、スタートダッシュ速かったな」
安部「うちのアンカーも平地型だからな」
礒川「そうか。それは面白い展開だ」
安部「・・・(元九毛中メンバーの中ではトップ5に入る実力の持ち主・白河。平地という条件下では多分トップ3・・!!渡部がこのバトルで勝てば、渡部は・・・)」

シャアアアアアアアア!!   カチッ
白河のチャリはギア6段変速!!
白河「・・・はあ」
渡部「・・はあ!はあ!」
レース序盤ではあるものの、平地型の二人にはある大きな違いが表されていた。それは、
体力の燃焼の違い!!
スタートと同時に体力を尽くしていく渡部に対し、白河は体力を温存しアタックチャンスを探るタイプである。
この違いから、二人の間隔はものの見事に開いていた。
渡部「はあ!!はあ!!はあ!!」
トップスピードを保つ渡部!!
白河「(いいスピードだ。思っていたよりなかなかの実力。最高速度なら俺のほうがもしかしたら負けているかもしれない・・・。しかし勝つのは俺たち、佐田工だ。レース終盤で俺の“ドラゴンスティング”でトドメをさしてやる)」

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第三十八話  白河追う!!

現在トップ・渡部光星。
渡部「はあ、はあ、はあ」
白河「はあぁ」
レース序盤・渡部のスタートからの全力疾走が今ここで止まろうとしていた。
その時間38秒。渡部は体力をこの間猛烈に消費した。
白河「・・・・」
白河との間隔は約15秒。澤西がレース序盤に佐田工から確実なリードを奪うことに成功。
無論、このまま渡部が逃げ切れば澤西は勝ち。
しかし、当然のことに、渡部の全力疾走が終わったと確認した白河はここから全開モードに突入する!!
今ここで渡部を攻めても渡部に反撃の余力はない。
白河「・・・はあ!はあ!」
白河のチャリ・通称“ホワイトドラゴン”が一気に加速していく!!
白河「(いくぜ)」

芝田「(今ごろは第三走者・渡部と白河のバトルかな。スタートはどうなったんだ、安部から連絡がこないな)」
安部の携帯は電源が切れてしまっていた。
芝田「(まあスタートはどうあれ、白河は絶対に後ろから仕掛けるヤツだ。・・・九毛中時代からの十八番・ドラゴンスティングで絶対に仕掛ける!!)」

       シャアアアアアアアア!!!
渡部を追う白河!!
白河「はあ!はあ!はあ!はあ!」
渡部「はあ・・!!はあ!!」
白河「(ん、なんだこの感覚・・・なにかがおかしい・・・)」
白河はあることに気づく。
白河「(・・・差が縮まっていない・・?いや、縮まっている。確かに縮まっているが、追いつけない・・・!!)」
渡部「はああ!はあ!」
白河は渡部を凝視する。
白河「(なんだあの脚の動き。高回転すぎないか・・・?てっきりスパートは終わったと思ったが、通常状態でその回転か。そんな回転で走り切ることが出来るというのか・・・渡部光星・・!)」

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第三十九話  白河接近

高回転!!渡部!!
白河「(驚いたな、澤西の新入りがここまでとは)」
白河はここで一旦全力疾走をやめにした。
渡部が本当にバテ始めたころにスパートをかけるのがいいと判断したからだ。
渡部「はああ!」
渡部の高回転は続く!!
渡部のブラックホースにはギアはない。それ故面倒なギアワークは必要ない!ただひたすら漕ぐ!漕ぐのみ!!
白河「・・・・」
渡部のこの常時高回転の走行を可能した原因はこれまでの澤西での練習であった。坂井とのマンツーマンの練習で渡部の脚力は数段にアップした。
さらにその脚力維持の持久力!
白河「(こいつまるで止まる気ゼロじゃねえか、これ以上調子に乗られては困るなあ。まるで俺が置き去りにされてるみたいじゃねえか)」
      シャアアアアアアアア!!
渡部「はあ!(今は後ろを振り向かない!ただいけるとこまで行く!)」

礒川「けっこう差が開いてったな」
安部「・・・・」
礒川「まあ白河のお決まりのパターンだがな」
安部「(白河は後ろから仕掛けるからな。しかも仕掛けるタイミングも超一流・・相手の疲れ切った瞬間をドンピシャにあてるからな・・・。前半で渡部は差をつけれるだけつけときたいところだな)」

     シャアアアアアアアアア!!
渡部「はあ・・はあ!!」
白河「はあ、はあ、はあ・・」
渡部「・・く(脚がつらくなってきた・・)」

白河「・・!!(キタ!!)」

白河全力!!!
渡部「はああ・・!はああ!」
レース中盤!!
渡部「(まずい・・回転数が下がってきてるな・・・)」
白河「はあ!!はああ!!」
     シャアアアアアアアアア!!
白河が渡部との差をつめていく!!
白河「おおおおおおお!!!」
白河は止まらない!!
渡部「くッ」
白河「おおおお!!!」

スパートかけること46秒!!
白河が渡部の背後についた!!
渡部「・・・くッ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第四十話  ドラゴンスティング

体力消耗で渡部は完全にスピードダウン。
この機を逃すまいと白河はここで抜かしに、
いかなかった。
白河はあえて渡部の背後につきスピードをあわせる。
渡部「(なにぃ)」
息をきらす渡部。背後の白河の体力はソコソコ残っていた。
渡部「(なんで後ろに・・、さっさと抜かしゃいいだろう)」

渡部は白河の思惑を考えなかった。それは渡部が直感的に、考えても意味がないと考えたからだ。
今渡部がすべきことは白河がなぜ抜かしにこないのかを考えるのではなく、今のこの現状を自分の利へと繋げること。つまり、この状況を利用し抜かしにこないならじっくりと体力の回復を図るのみと考えた。
体力の回復を終えたらアタック。渡部は自分の最高速度が白河より勝ってる自信があった。
確かに、実際に渡部の最高速度は白河より勝っている。終盤にアタックをしたら確実に成功するだろう。
しかし、この作戦に確実性というものは微塵もないのだ。
渡部が体力を回復している間も後ろの白河も回復している。
それも白河のほうが回復が自然に早くなるのだ。
その原因は“スリップストリーム”!空気抵抗減衰!
白河の策略はこの回復速攻による持久力アップからなる終盤のアタック!
疲れきった相手と共に体力回復をし、終盤のスパートで持久力勝負!
これぞ“ドラゴンスティング”!!

しかし、この白河の作戦で重要なのはやはりタイミング・・!!
白河「はぁはぁ」
早すぎても遅すぎても駄目。正直早すぎるのか遅すぎるのかもバトルが終わってからでしかわからないこと!!
しかし白河にはわかってしまう!元九毛中の中でも一流の平地型・白河!
タイミングに関しては白河の右にでる者はいなかった!!


白河「(そろそろ終盤だぜ)」
渡部「(ゴールまであと少し・・、最後のスパートで決める)」

澤西対佐田工の勝敗を決める最後の全力勝負が、
いよいよ始まろうとしていた。



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