平安貴族が自分を指すときに使う言葉「麻呂」
語感のもっちゃり感と遊びほうけて半分ボケた貴族の様子が
ぴったり重なってなかなかハマってる言葉だと思いませんか?
「麻呂」と言って思い浮かぶのはこれしかないでしょう
この衣装 頭の烏帽子?? そして 丸い眉毛…
で 鉄道の車両にも「マロ」…
茶色で何かでこぼこな車体がレトロ感を醸し出し
おしゃれにも見えるこの車両「マロネフ59」
それもそのはずで交通科学博物館に展示してある引退した車両です
もともと皇族専用車だったそうでその経歴からも「マロ」にふさわしい!?
「マロ」という記号を持った車両は昭和40年代までに廃止となりました。
さあ そして現代によみがえった「マロ」
団体専用列車「あすか」の端の車両「マロフ12」
もう貴族はいませんし、丸い眉毛を書く人もいませんが
団体専用という、見る機会も乗る機会も希少で一般車よりは
特別と思わせるところが貴族の流れを汲んでいるのかもしれません
調べてみましたが「マロ」だけの記号をもつ車両は無かったようです
「マ」は車両の重量区分。けっこう重ための車両です。
「ロ」は2等車やグリーン車です。普通車より上のグレードということですね。
「ネ」は寝台車、「寝る車」のネだそうです。「ロネ」と続くと1等寝台車、
A寝台車という意味になります。
「フ」は緩急車といってブレーキ装置をもつ車両という意味です。
お察しのとおりブレーキの「フ」です。