うたいつづける♪

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読書感想2005上

どくしょっ 2005上
読んだ本の 内容と感想を紹介しています



アイムソーリー、ママ
「アイムソーリー、ママ」  桐野夏生
■内容と感想■
複雑な環境で育った少女が中年になってもずっと大人になりきれず
罪や殺人も悪い事だと思わずに 次々と犯してしまう
自分勝手で他人の事は何も考えないのだが ずっと心の中にいる人は 
正体の分からない母親
しかし自己中心のため 最悪な結末を見ることになる
本当にこんな人がいたら恐ろしいと思うと同時に 愛されて育つ権利は
誰でも持たなければと思った


ブルータワー
「ブルータワー」  石田衣良
■内容と感想■
ブルータワーは高さが2kmで上に行くに従い高階級の人が住んでいる
タワーの外はウイルスがあふれ その中で暮らしている人たちもいる
そんな未来になってしまったら?
現在とタワーがある未来を行ったり来たりする末期の病の主人公が
本当の人としての繋がりや絆 その時しなければいけないことなどを未来で知る
今の地球の状況を見る限りでは 全くウソとも言い切れないような未来図が展開される
その時人は どうするだろう?


雀
「雀」  谷村志穂
■内容と感想■
学生時代からの友達が集まっても 様々な人間がいて そして人生があるものだ
主人公の雀は男の人に依存しないと生きていけないのだが
頼れば頼るほど遠くなるように感じる
人は支えながら生きているものだと思うが 気持ちの通じる相手を
本当に見出すのは難しい事だ
雀は心は開いていても 奥底で閉じているのかもしれない


対岸の彼女
「対岸の彼女」  角田光代
■内容と感想■
自分とは全く正反対だと思っていた人でも その人の過去を
聞いて見なければ 本当のことは分からない
遠くから見ているだけではなく 近づいて初めて知ることもある
何に対しても とりあえず一歩踏み出そうと思う
接点があったり 離れていても意外に身近だったりするかもしれない


蛇にピアス
「蛇にピアス」  金原ひとみ
■内容と感想■
この本は 読んでいるだけで 痛く感じます リアルです
私はピアスをした事がないので 余計感じるかもしれないですが 信じられない事です
私とはかけ離れた世界の話のようでも 登場人物が感じている事は
身近な一般的な事で誰にでも起こり得るのかもしれません 怖いです


赤い長靴
「赤い長靴」  江国香織
■内容と感想■
夫婦はみんなそれぞれですね
他人から見ると どうして?と疑問に思う夫婦でも 
本人たちが納得していれば その形態は成り立つんですよね
でも この本を読んでいると いろいろな人が居るとは言え 私だったら
旦那の方も妻の方も イライラとむかついてくるかもしれません
というより こういう人とはつきあえないかも
だけど この夫婦はお互いそれが良くて居心地が良くて落ち着いていて
大事で だから一緒にいる やっぱり人それぞれなんだなって思う


■内容と感想■
小説家が題材を求め とある大学を取材
自分の過去とも関係のある所で心に引っ掛かりを持ちながらも続けていく
その上で得た物や与えた事 無くしたものを取り巻きながら そこで気付いた様々の事
作者の実体験なのかなぁ と 途中で思ったりも・・・
そう思わせたら 作者の成功なのかもしれない




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