☆心の中には宝物がいっぱい☆

火事に巻き込まれる


18歳のころの私はバイト(ヌイグルマー)生活の時間が不規則なため、
家賃を払えるだけの収入もないくせに独立を試みました。
一人暮らしの先輩(女ですよ)の部屋に転がり込んだのです。

ある日、先輩が実家に帰り一人で夜をむかえることになり、
のんびりお風呂でくつろいでいたときにハプニングはやってきたのです。

「ジジジジj~~~~ッ」けたたましく鳴る非常ベルの音。
でもそのマンションではいたずらでベルが鳴ることが多かったので
「あ、また鳴ってるわ~」と私は気にもせずスッポンポンで鼻歌など歌っておりました。
でも・・・・、その日はいつまでたってもベルが鳴りやみません。
気になってバスタオル1枚巻いた姿で窓を開けてみると
部屋に煙がドワーッと流れ込み「パチパチ・ドサッ」とすぐ側で音が。
「え?えええーっ?」もう頭の中まで煙で真っ白。

「うわ、先輩の大事な荷物どうしよ~」
「あ、でも私はモグリの住人やから管理人に見つかったらやばいし」
「あー、でもこのままやったら焼け死ぬんかな」
などとパニックになっていて、なぜか実家の母に電話を。(アホな私;^_^A)

「あ、あのな、今となりのマンション燃えてるみたいやねんけど」
「???何してんの、はよそこから逃げんかいな~!!」
母の叫ぶ声でふと我に返り、やっとこさ服を着て
持てるだけの荷物を持ってガクガクする足で外へ。
公衆電話から先輩に連絡していると消防車が到着。

野次馬にまじってながめていると、となりのマンションのエレベーターの扉が開き・・・。
顔はすすで真っ黒、髪の毛が総立ちした人が出てきた!
「ひゃー、まるでドリフの爆発コントみたい」

翌日の新聞でとなりのマンションの同階(しかもうちの部屋の一番近く)が火元で
電気を止められろうそくで生活していたとか。
慌てて出たため窓を閉め忘れ、部屋が水浸しになって管理人にこっぴどく叱られてくれた先輩、
ほんとにゴメンナサイm(_ _)m
不謹慎なのはわかってるけど、おもしろいものが見られてちょっと得した気分でした。


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