灰色の空のむこうには…

灰色の空のむこうには…

純情乙女PHASE07「混迷の大地」

カッコいい……、
これってひょっとして運命の出会いかも…。



体当たりされるルナマリア
<体当たりされるルナマリア嬢>


しっかし、それにしてもさすがよね~。
あんな半壊したザクで大気圏を単独突入するなんて…。
モビルスーツはぼろぼろだけど、身体はぴんしゃん
してるって、すごいわよね~。前作であれよりいい
機体に乗ってた人がモビルスーツで大気圏に突入してる
途中で艦の上に避難してたにも関わらず、高熱でダウン
したって聞いたことがあるけど…。やっぱり伝説の
エースっていうのもウワサだけじゃなかったのね。
あいたっ、誰よ、わたしにぶつかったのは…、って
お姫様じゃないの。せっかくアスランを迎えるのに
一番いいベストポジションを確保してたっていうのに、
横入りって、ほんとわがまま娘なんだから!
わたしみたいに出待ちするかもっと優雅に順番待ち
出来ないものかしら?


う~ん、それにしてもこうして並んで座っていると
わたしとアスランって絵になるわね、うふっ。これよ、この
ツーショットをわたしは待ってたのよ。たとえ、
海水への着水衝撃に備えての待機であろうと、こうして
絵になる乙女はどんなときにカメラを向けられても
絵になるポージングをしておくのが生まれついての
使命だから、やっぱり横には絵になる男性がいないとね。
はぁ~、今まで絵にならなかったのをすっとばすくらいの
いいアングルだわ♪わたしの向こう側にさも当然のように
なぜかお姫様がいるのが納得いかないところだけど、
でもメインの被写体はこちらだから気にしないわ。
あ~、幸せ、もっとわたしを撮って~!って、もうこの
シーンは終わりなの?幸せは長く続かないものね…。


憂いを帯びた表情のルナマリア
<憂いを帯びた表情のルナマリア嬢>


誰よ、地球は青い海、きらめく太陽だなんて言ったのは!!!
これじゃ荒れた海、どんよりした曇り空じゃないのよ!
まぁ、ユニウスセブンの隕石の破片が墜落したので、粉塵が
空に巻き上げられてるために曇ってるから仕方ないけど。
って考えたら、これって昔学校で習った恐竜絶滅の原因かも
しれないと言われる隕石落下の再現かしら?ひょっとして
これから氷河期になるとか!?って考えすぎかしら?
でも、せっかく降り立った本場の海だっていうのに、こんな
天気じゃ思わず憂いを帯びた表情になってしまうわね…、
これが晴れてたらまばゆいばかりの明るい笑顔が出来た
のに…。

あら?また根暗ったら逆ギレ?なんかきゃんきゃん野良犬
みたいに噛み付いてばっかりで、ほんと幻滅しちゃうわね、
って最初から期待していなかったけど。でも、確かにあの
野良犬が言うように、ユニウスセブン落しは不明機とはいえ、
ジンが攻撃してきたから、あれはコーディネーターのせいよね。
え?敵の隊長らしきものが、パトリック・ザラが採った道こそ
が唯一正しき道だったとか言ってたの!?
それでなんだかアスランも沈んだ顔してたのね、なんか壁に
手をつきながら歩いてるし、よっぽどショックだったのかしら?
以前の戦争の頃はまだ軍属じゃなかったから、あまり詳しくは
パトリック・ザラとか言われてもわからないけどね。
だって、学生の頃なんて自分の国の議長はわかっても大臣
なんていちいち覚えてないじゃないのよ。なんだかふらふら
してて心配だわ、わたしが支えてあげなくっちゃって思わず
母性愛に目覚めちゃうじゃない…。


的に当らないルナマリア
<的に当らないルナマリア嬢>


あ~、もう!!!どうして上手く当らないのかしら?
隣で黙々と撃ってる無愛想な金髪は的に当るのに、
わたしだけなんで?ひょっとして屋外だから風が強い
のでその影響かしら?いや、だったら隣の的も外れるはず
なのに…。
も~、いいわっ!!!どうせわたしは射撃は下手なのよっ!
こうなったらカミングアウトでもなんでもしてあげるわっ。
ホント、それにしても当らないと、余計にいらいらして
くるわね。こうなったら乱射よ、乱射!下手な鉄砲でも
数撃ちゃ当るのよ!

あら?気づいたら後ろで、アスランがわたしの射撃を見てるわ。
そりゃ、どんな姿でも絵になるから男性の目を惹くのは当然
だけど…。なんだかさっきも元気なかったみたいだし、気分
転換してもらうために射撃を見せてもらおうかしら?的に
当らなくても拳銃を撃ってたらストレス解消になるしね、うふふ。

ええぇぇーーーーっ!!!
出てくる的を次から次へとど真ん中に命中だなんて…。
射撃の腕もいいと知ってたけど、まさかこれほどまでって。
ひょっとして拳銃が意地悪してわたしのときだけ的を外した
ってことないわよね、これってわたしの拳銃よね…。どうして
こうも同じ拳銃を使ってるのに違うものなのかしら?
え?わたしってトリガーを引くときに手首を返す癖があるの?
そんなところまで見てたなんて…、わたしの細い指まで見てる
なんてやっぱり美しさって罪よね。でも、ああも簡単に
的に当てれるって尊敬しちゃうわ。なよっと頼りないだけかと
思ってたけど、こうしていざ戦闘となると守ってもらえるって
いう強さのギャップがなんだかいいわね♪

敵って……、誰だよ……、ってそんなのわかりきってること
じゃない!わたしの王子様に手を出そうという不届き者の
ことよ!!!軍の命令だったら所属してる限りは戦うけど、
誰と戦うかなんてわたしの知ったこっちゃないしね。わたしは
戦場でのロマンスをするために軍に志願したんだから!
それにしても背中で語るって素敵よね…。野良犬がいくら
きゃんきゃん吠えても無言でいるなんて。沈黙が似合う
男性っていうのもいいわよね。


アスランを見つめるルナマリア
<アスランさまを見つめるルナマリア嬢>


わたしの名前はルナマリア・ホーク。

カッコいい……、お姫様が邪魔で気づかなかったけど、
これってひょっとして運命の出会いかも…。
ああっ、アスランさまぁ♪



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