ほどほどにがんばってます、私!

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父へ(その2)




昨日はお通夜、今日はお葬式でした。
すべて無事終えることができました。

それにしても葬式は大変だ。
死んだ人を悲しむ暇もないぐらい用意が大変。
うちは姉妹なので男兄弟がいないため大体のことは姉夫婦がやりました。

あと父の兄といとこが父が亡くなった日に家に来てくれて
親戚に全部連絡してくれたり、宗派や家紋やらいろいろと調べてくれてとても助かった。

そして昨日、今日と親戚の人が集まってくれてとてもありがたく、
私からすると何十年ぶりに合う人ばかりでかなり新鮮でした。
ほとんどの親戚とは幼稚園や小学校低学年のころに会ったきりだったから。

なのでみんな私に気づいてくれない!!
通夜や葬式が終わった後に
「あれ?しみまゆ??あら~ぜんぜん分からなかったわよ」
と何度となく言われました。

私が記憶にある親戚のおばさん達やいとこのお姉ちゃんは
キレイで若い記憶しかなかったけど、今はみんな年とっててびっくりしたなー
そりゃそーだよな、もう20年以上前だもんね。



父は死んでから棺に入ったまま数日間家にいたけど、
体はここにあるのに魂だけがどっかにいってるのか?
それとも魂もない??
じゃ、ここにある父は一体なんだろう??
とか、考えれば考えるほど分けが分からなくなってしまった。

しかし不思議な事に亡くなった日の顔と、今日の顔はまったく別の顔です。
日に日に顔が穏やかになっていってるような、
顔が笑っているような、、、
と、毎日違った顔になっていってました。
本当に不思議です。

お通夜の前日に父のゴルフ仲間でもあり飲み友達の床屋のおじさんがいるんだけど、
そのおじさんがヒゲをそりにきてくれました。
眉毛も綺麗にカットしてくれて、最後に顔にクリームも塗ってくれたので
顔がピカピカしててとても綺麗になったんだよね。
それも嬉しかったな。


お通夜がはじまる前に父の体を綺麗にするところを家族でみるはずだったんだけど、
解剖の傷と体に水泡がたくさんできているとのことで家族には見せられないとゆう判断がでたため
私達がみたのはすでに着物を着た父でした。
みんなで棺に父をいれ、そして洋服やタバコお酒写真甥っ子と姪っ子が書いた絵などをいれてあげました。
天国に行ってもこれで寂しくないよね。


お葬式の最後にみんなでお花を棺に入れました。
その時に「これが故人様に会うのは最後です」といわれたので
私は父の顔を触ってお別れをしました。
びっくり。だって顔はすっごいすっごい冷たいんだけど
顔はやわらかいの。
ほっぺたなんてぜんぜん死んでる人の肌じゃないような感じで。
ぷにゅってできるぐらいだよ。
私のイメージでは死んだらカッチカチになるのかな?って思ってたから。

たくさんの人に囲まれ、お花を貰い、父は喜んでいたにちがいない。
そして父は天国へ旅立ちました。


今は小さくなってしまった父が家にいます。



父の死をきっかけにいろんなことがあり、そして考えさせられることがたくさんありました。
私にとっては勉強になったことが多かったかな?
家族との絆とか、友達関係とか、、、
人を憎んだり、恨んだりすることはくだらないことだなと一番感じた。
どうせみんないつかは死ぬわけだし、それが今日かもしれないし、明日かもしれない。
それなら自分の人生楽しく悔いなく生きていきたいなと。
人を恨む時間があるなら自分の人生楽しく生きていったほうがぜんぜんいいなーとここ数日の間に思うようになりました。
恨んだり憎んだりするのって自分がどんどん嫌なやつになっていくじゃない?
そんなのもったいないなとも思うし。
最近人との関係で悩んだり苦しんだりしたんだけど、
それも自分が無理することはないんだし、
それならそれでもういいじゃん!て思うようにしようとも思う。

棺に入った父に向かって話し掛けてくれる人や泣いてくれる人がいて、
もし自分が父の立場だったら私のために泣いてくれる人っているのかな?
とかも考えた。


私の人生、精一杯生きてみせます!



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