WELCOME ABOARD!!ようこそしずをのお部屋へ♪

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月のこと。



いつからだろう。
夜空を眺めるようになったのは。
親戚のうちの屋上はとても広く、
数人でかくれんぼができるほど。
屋上に上がる階段の脇の物置の
ような窪みには天体望遠鏡が。
あのころのわたしは4つか5つ。

屋上に運び出すのは容易じゃ
なかったけれど、ちっとも苦じゃ
なかったなぁ。 

夕暮れと共にやってくる群青色の夜。
ひとつ、またひとつと星が浮かび上がる。
どうしてだろう? どうして夜になると
遠くの星が見えるんだろう? 
どうして時々星が流れるんだろう?

どうしてあの星だけ輪っかが見えるん?

片目をつむり続けて星を眺め続けるのって
けっこうしんどい。 めんたま交互に。

倍率低いレンズで覗くと、お月様が目の前
にどアップ!!  うわ  眩しい!

でも、見つめていたい。 ずうっと。

お月様には引力があるよ。 きっと。

望遠鏡、出してみようかな。
久しぶりに。

今宵はお月様はどこにいるかしら?
探してみるとしよう。



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