Tapestry

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Untamed Heart



切ない恋愛映画だ。ちょっと前に観た「妹の恋人」のビデオの冒頭に

この映画の広告が流れていて、その中のクリスチャン・スレーターが

あまりに美しかったので、思わず借りて観てみたのだが。


マリサ・トメイ演じるキャロラインは、キュートだがいつも恋に破れてばかり。

我が身の不運を嘆いてふさぎ込んでいるある日、2人組みの男に目を付けられ、

レイプされそうになる。危ういところを救ってくれたのが、

キャロラインと同じカフェで働くアダム(スレーター)だった。

実はアダムは、キャロラインの事が好きで、ストーカーのように毎日、

彼女の後を付けていたのだった・・・。


その事件をきっかけに、親密になっていく2人だけど、

アダムには致命的に弱い心臓を持つ、と言う秘密があった。


原題の「untamed」は日本語に訳すと「野生の」「自然のままの」と言う様な意味だが、

その意味がストーリーのカギになっている。

アダムは、孤児院でシスターに聞かされた

「あなたの心臓はお父さんが亡くなった時に、マントヒヒから貰ったモノだ。」

と言う話を信じ、そのために心臓移植もやりたくないと言うのだ。

HEART=心臓だけでなく「心」そのものも、自然のままの子供の様な

純粋な心を持ち続けているアダムの愛情を、そのまま受けとめ、

まるで母のように愛したキャロラインもまた、

純粋できれいな心の持ち主だというのが伝わって来る。


悲しい最後だったが、何故か見終わった後は、とても幸せな気分になれた。

淡々とした彼らの日常と、胸に秘めた純粋な愛が、こちらにも伝わってきて切ない。


クリスチャン・スレーターのファンになっちまったぜ。

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