Tapestry

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BEFORE SUNRISE

「恋人までのディスタンス(BEFORE SUNRISE)」 2005-06-21

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 ◆20%OFF!

★★★★☆

イーサン・ホークとジュリー・デルピー主演、たった一晩のラブ・ストーリー。
台詞が命のこの映画、どこまで理解出来たかと言うのは、正直言って自信がない。
しかし、主演2人の初々しさは十分伝わってきたし、
ウィットにとんだ会話を純粋に楽しんでいる2人の様子が、
みずみずしいというか懐かしいと言うか。
脚本の良さと、彼らの演技の素晴らしさゆえだろう。

物語の始まりはヨーロッパを横断する列車の中。
偶然知り合ったアメリカ人のジェシーとフランス人のセリーヌ。
意気投合した2人は、ジェシーがアメリカに帰る前夜に滞在する予定のウィーンで、
一緒に時間を過ごす事にする。夕方から朝までをずーーっと2人で過ごす訳だが、
初対面であるにも関わらず、話もどんどん弾み、本当に楽しそうだ。
お互いに知らない部分もあるからこそのぎこちなさも、これまた新鮮だ。

ウィーンの街もいい。
歩きながら、カフェでお茶を飲みながら、クラブでピンボールで遊びながら、
芝生に寝そべりながら、いつまでも話が尽きることがない2人を見ていると、
せつない気持ちになる。
あぁ、恋愛の始まりってこんな風だったよな・・・と、遠い目で思い出してみたり。(^^)
それほど自然でうきうきした気持ちが伝わってくる。

最後の別れもまたいい。

一度きりだからこそ、日常にもまれてしまう事のない美しい思い出を大切にしたいから、
再会の約束もしないし、連絡先も教えない。
それでも、また会いたい気持ちを隠す事が出来ない。
あぁ~、この辺りの演出はもう、最高だ。
再会すればいいやないの、と思う反面、
恋人同士になってしまったら、この夜の思い出はさびれてしまうに違いない・・・。
こんなに素敵な夜だったからこそ、胸の奥に仕舞っておきたいと言うの、
ものすごく分かるし・・・。

さて、あなたならどうする?

続編もあるらしいので、近々観てみたい。
が、この邦題「恋人たちのディスタンス」も、ちょっといまいち違うなぁ・・・
と言う気がするのはワタシだけ???


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