Tapestry

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RUNAWAY JURY




ジョン・キューザック主演、ジーン・ハックマン、ダスティン・ホフマン、
レイチェル・ワイズ共演。とても面白かった。こないだの「The Firm」より数段。

豪華なキャストで、俳優さん達それぞれ良い演技もしてましたが、
何といっても良かったのがフィッチを演じていたジーン・ハックマン。好みです。(笑)
実を言うと、スーツフェチなワタシ、ああいう体格の良い男性が
スーツをバシッと着こなしてるのに、滅法弱いんですの。(^^)
いくらオヤジでも、渋くてカッコイイ~。

劇中、裁判所のトイレで、ホフマン演じるローアが着ているスーツを誉めるシーンがあったが、
もう嫌味としか取れませんね。
もちろんローアも一流弁護士、上品なスーツを着ているのだが、
フィッチと並んじゃ可哀相というもの。

で、ストーリーはと言うと、ニューオーリンズで16人の死傷者を出した
銃乱射事件から2年後、被害者の妻が銃製造会社を相手取って訴訟を起こす、その裁判劇。
ニック(キューザック)はその裁判の陪審員のひとりとして選ばれる。
ニックの知り合いでもある謎の女マーリー(ワイズ)が、
検察側・弁護側の両方に「陪審員売ります」と書かれたカードを送り付ける。
被告側の銃会社に雇われたフィッチは、手段を選ばず勝つことだけに執念を燃やすのだが・・・。

話の展開が面白いし、映画全体にスピード感もあり、飽きさせない構成になっている。
エンターテイメントとしてもよく出来ているし、
テーマが銃社会という重いモノにも関わらず、あくまでもサスペンスとして楽しめた。
良かったのが、ラストの「勝って欲しい側が勝った」と言うことだろうか。
スッキリできる結末。こういう下手すれば重くなりがちなテーマでは、これって重要だと思う。
本当なら「正義が勝った」と言いたいところだが、
ニックやマーリーのやり方は正義とも言い難い部分もあるだろう。
それでも彼らの仇が果たせたことに反論する人はいないんじゃないかな。
フィッチの最後は哀れだったが、がっくり肩を落とす姿もカッコよかったよ・・・。

この映画の成功の要因は、キャスティングの良さだろうな。
ホフマンは、有能そうにも、一見うだつが上がらなそうにも見えるキャラだし、
キューザックも人のよさそうな顔立ちだけど、裏がありそうにも見える。
ワイズはちょっと弱そうに見える気もしたが、電話で相手を脅しつける話し方は決まってたしね。それぞれがピッタリのはまり役。ワタシにはそう感じた。

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