青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2018年01月07日
XML
カテゴリ: ギターリぺアー
◆今回のご依頼品は、KAWAI ハワイアンコア・ギターリペアです
 ハワイアンコア材と言いますと=ウクレレを連想されると思いますが、
 ごく希にアコースティックギターでも有ります。
 今回はその珍しいハワイアンコアのアコースティックギターです。
 ピアノで有名なKAWAI楽器さんの製作です。

●ヘッドにも手間の掛かるサイドバインディングが施されてます

●トップ&バック&サイドは合板で有りますが、ハワイアンコア材が使われてます





●ネックは良質なマホガニー材です

●ポジションマークもオシャレです



◆何時もでしたらこの画像ではリペアが始まってるのですが、今回はまだ始まってません
 つまり、ハードウェアーが全く無い状態です。
 ①ペグ無しは問題無し
 ②ナット無しは問題無し


 ③アジャスタブルサドルは少し問題有り・・・アジャスタブル無し仕様に変更するか
  サイズの合う部品を調達するかで悩みます




◆リペアの内容の詳細です

●ブリッジが酷い剥がれ方をしていて、トップ材もこの通りです


●トップが割れてますと言う事でしたが・・・確かに割れてますがこれは、
 ギター踏んじゃった!でしょう?


 手が届きません!



 ●小指の延長線上まで陥没が有ります。このままではお手上げ状態です。
  原因は踏んじゃった事も有りますが、◢型のライニング材では無く、3mmの板を
  サイドに貼ってトップが貼られているタイプで、踏む力に対して耐性が弱い?
  でも少し考えますと◢ライニング材で有れば、トップが凄い割れ方をしていたはず


◆リペアするにはバックを外す以外に方法は無い様です。
 ブリッジ周辺の隆起変形も酷いし、ブリッジ剥がれ後も酷いし、トップのバインディングを
 戻す事を考えれば、バックを外した方がリペアは簡単です。
 もしブレーシングが剥がれていても簡単にリペア可能です。

●YouTubeで同じようなモデルの音源がアップされてました。
 それはそれは、K2好みの音質でしたので早くこの子の声を聴いて見たくて
 気が流行ってしまいます!

◆それではリペアを開始して行きます

●サイドバインディングを外しますが、ビンテージ物は剥がれ掛けてる箇所が有る事が
 多いのでここから外して行きます。


●外しましたが、使われてる接着剤の種類が特定出来ない程???でしかもRのキツイ箇所には
 特盛状態でしたので、予定よりも大幅に時間が掛かりました。


●サイドバインディングの溝です、サンディングはして無いのですが綺麗に取れてます


●バックを外す時はこの工具が役に立ちます。
 このギターのライニングは◢では無く、3ミリの薄板なのでブレーシングの箇所さえ
 気を付ければ簡単に外す事が出来ます。


●バックが外れましたが、トップのブレーシングと言うよりも、バック材側のブレーシング
 の形状です。ブレーシングはビンテージX【エックス】ブレーシング方式か、フラメンコギター
 方式の何方かに変更しますが、ブリッジ周辺の補強とトップの修正の兼ね合いで合理的な方式
 を選択する事になります。


●バックですが特にコメントは有りません、軽くサンディングして綺麗にしておきます


●弦・エンドボールの悲惨な状態です。使われてる木材はヒノキでは無いかと思います
 ここはハードメイプルを使って欲しい所です。
 撤去してハードメイプルと差し換えます


●ギターふんじゃった!箇所の修復は表から見たのとは全然違ってまして、単に踏んだだけ
 では無く、ボディの括れの部分の分離から始まって、その後に踏んでしまった様です。
 更に追い打ちを掛けてるのが、ホワイトボンドによる素人修理です。
 薄板ライニングの全周に◢のライニングを張ってトップの接着及び全体の強度を出して
 行くのですが、ホワイトボンドを綺麗に取り除かないと、ライニングが貼れないのと、
 トップとサイドバインディングの隙間をピッタリ貼合わせる事が出来ません。
 高温スチームを使うと比較的簡単なのですが、合板トップの合板の接着剤が持たない
 可能性が大で有り、また、トップのハワイアンコア材が変色してしまう恐れが有るので
 根気良く撤去する事になると思います。せめてホットガンが使えればラッキーなのですが・・・ 

●サイド材に付いてる白いペイント?下の左右ブレーシングの間が問題の箇所です

●ホワイトボンドで補修を試みた様です。ご丁寧にもホワイトボンドがベッタリ塗って有ります

●トップ裏の構造材は全て撤去します。スチームアイロンで問題無く外れますので
 高温スチーマーの出番は無いです


●少し困った事になってます
                                ☟

●上の画像の ☟の箇所の分離を戻すのに、軽くクランプで試しましたが全く動く気配が
 有りません
。接着剤の種類が特定出来ませんが、分離した部分にタップリ入っている
 様でトップもこの部分を外さないと分離してる箇所を戻せ無いと悟りました。
 スチームで柔らかくならず、エポキシ系でも無いし、万能型の接着材でも無いし、
 一体何を使ったのでしょうか?せめてホワイトボンドを使って欲しかったです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018年01月17日 23時26分28秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: